びまん性脱毛症は自力で治せる?
「最近、髪が前よりペタッとしてきた気がする」その変化は、びまん性脱毛症が関係しているかもしれません。
トップのボリュームが減って見えたり、薄毛が進む不安が頭から離れなかったりと、ひとりで悩みを抱え込んでしまう方も少なくありません。
「自力で治す方法はあるのか」「セルフケアでどこまで改善できるのか」と気になる方も多いと思います。
びまん性脱毛症は、放置して自然に回復するタイプではありません。生活習慣が影響している場合はセルフケアで頭皮環境が整い、進行を抑えられる可能性がありますが、原因によっては専門的な治療が必要になるケースもあります。
そこでこの記事では、びまん性脱毛症の特徴や原因、自力で治すために取り入れやすいセルフケア、医療機関での治療法を詳しく解説します。
抜け毛やボリューム低下が気になり始めた方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
びまん性脱毛症とは?

びまん性脱毛症は、頭皮の一部分ではなく全体的に髪が薄くなるタイプの脱毛症です。
女性に多くみられ、気づかないうちに少しずつ毛量が減っていくのが特徴です。
毛髪の細さやボリューム変化などの小さい違和感から始まり、ゆっくり進行していきます。
びまん性脱毛症の特徴
びまん性脱毛症は、進行がゆっくりで自覚しにくい点が大きな特徴です。初期は抜け毛が気になるなど、変化が小さいため見逃しやすい傾向があります。
進行すると、以下のような状態が現れやすくなります。
- 髪が細くなる
- 髪のハリ・コシが弱くなる
- 抜け毛が増える
- 全体のボリュームが減る
- 分け目が広がる、目立つ
- 地肌が透けて見える
びまん性脱毛症の原因
びまん性脱毛症は、複数の要因が重なって起こるケースが多く、遺伝やホルモンバランスの変化、生活環境などさまざまです。遺伝的な要素が関わっている方でも、進行は早くないので早めに気づければ、対策が可能です。
- 遺伝
- 加齢による髪のハリ・コシ低下
- ホルモンバランスの変化
- 血行不良
- 栄養不足(鉄・亜鉛・タンパク質不足)
- 睡眠不足
- 生活習慣の乱れ
- 過度なダイエット
- 誤ったヘアケア
- ストレスや自律神経の乱れ
びまん性脱毛症が女性に多い理由
びまん性脱毛症が女性に多いのは、ホルモンバランスの変化が髪に影響しやすいためです。
月経、妊娠や出産、更年期など、女性の身体はライフステージごとに大きく変化します。
また、以下のような日常的なヘアダメージが蓄積しやすい点も関係しています。
- カラーやパーマの頻度
- 髪を結ぶ習慣
- スタイリングによる負担
他の脱毛症とは何が違う?

びまん性脱毛症は、頭皮全体の髪が均一に細くなり、全体的にボリュームが減って見えるのが特徴です。
一方、AGA(男性型脱毛症)はおでこの生え際や頭頂部から局所的に進行し、初期から薄毛が目立ちやすい特徴があります。FAGA(女性男性型脱毛症)はその女性版で、更年期を境にエストロゲンが減少し、男性ホルモンの影響が強まることで、頭頂部やつむじなど目立ちやすい部分から薄毛が始まります。ホルモンバランスの変化が関係しており、びまん性脱毛症の一種として扱われる場合もあります。
円形脱毛症はストレスや免疫の影響で、部分的に丸く髪が抜けるタイプです。突然の脱毛が起こりやすく、見た目の変化がはっきり出るのが特徴です。
びまん性脱毛症は自力で治すことができるのか?
びまん性脱毛症を完全に自力で治すのは、脱毛の原因によって難易度が大きく変わります。
特にホルモンバランスの乱れや遺伝が関わる場合、セルフケアだけで改善を目指すのは簡単ではありません。ただし、生活習慣が影響しているケースでは、日々の見直しで抜け毛を減らしたり、進行を抑えたりできる可能性があります。
びまん性脱毛症は、複数の要因が絡み合うため、何が原因かを特定するのは難しいと言えます。まずは自分で取り組めるケアから始めて、頭皮環境を整えるのがおすすめです。セルフケアだけで不安が残るのであれば、医療機関での治療との併用で、より確実な改善を目指しましょう。
びまん性脱毛症を自力で治すためのセルフケアとは?
びまん性脱毛症の進行を抑えるには、生活習慣の見直しが土台となります。
髪の成長を支える栄養、血流、頭皮環境、睡眠などを整える工夫で、抜け毛の減少や髪のハリの回復につながりやすくなります。
バランスのよい食事で髪の材料をしっかり補う

髪や頭皮の健康を支える栄養素を意識して摂りましょう。
特に以下の栄養素は、びまん性脱毛症のセルフケアとして役立ちます。
- タンパク質(髪の主成分)
- 亜鉛(タンパク質の生成をサポート)
- 鉄分(頭皮の血流と髪の成長を支える)
- ビタミンB群・D・E(頭皮環境の維持に役立つ)
- 大豆イソフラボン(女性ホルモンに似た働きで髪の成長をサポート)
食事だけで必要量を補うのが難しい場合は、サプリメントを活用するのも一つの方法です。
一方、脂肪の多い食べ物や塩分の多い食べ物は、頭皮の皮脂バランスを乱しやすいため、控えめにしましょう。



運動で血流を促し、頭皮に栄養を届ける
運動は全身の血流を促すため、頭皮にも酸素や栄養が届きやすくなります。
髪の成長を支えるためにも、日常生活の中で体を動かす時間を増やすのがおすすめです。
ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、無理なく続けやすく、頭皮の血行促進にも役立ちます。
頭皮ケアで環境を整え、髪が育ちやすい状態にする
頭皮環境が乱れていると、髪が育ちにくくなるため、頭皮の環境を整えるケアが大切です。今までのケアを見直しながら、以下のポイントを意識しましょう。
【シャンプーの選び方】
シャンプーは、洗浄力が強すぎないものを選びましょう。
フケや痒みが出やすい場合は、肌に優しい成分のシャンプーに切り替えると負担が減ります。
【頭皮ローションの活用】
乾燥が気になる場合は、頭皮ローションで保湿しましょう。
乾燥は炎症やかゆみにつながりやすいため、保湿ケアが有効です。
【洗い方】
洗髪時はゴシゴシこすらず、指の腹で優しく洗いましょう。摩擦は頭皮の刺激になります。シャンプーが残ると頭皮の炎症の原因になるため、すすぎ残しにも注意しましょう。
【乾かし方】
ドライヤーは熱を当てすぎないようにしましょう。
適度な距離を保ち、頭皮に負担をかけない乾かし方を意識しましょう。
【頭皮マッサージ】
頭皮マッサージで血行を促しましょう。
毎日の習慣にすると、頭皮が柔らかくなりやすく、髪が育ちやすい環境に近づきます。
ストレスを溜めない生活を意識する
ストレスはホルモンバランスの乱れにつながり、びまん性脱毛症の悪化要因になります。
リラックスできる時間を意識的に作り、心身の負担を軽くする習慣を取り入れましょう。
睡眠時間を確保して髪の成長をサポートする
睡眠中には、髪の成長に欠かせない成長ホルモンが分泌されます。
睡眠不足が続くと髪や頭皮の回復が追いつかなくなるため、十分な睡眠時間と質の良い睡眠の確保が大切です。
自力で改善しない場合に考えられる原因とは?
びまん性脱毛症がセルフケアで改善しない場合は、生活習慣以外の要因が関わっている可能性が高くなります。ホルモンバランスの乱れ、遺伝、慢性的なストレスなど、セルフケアだけでは対応が難しい原因が隠れているケースもあります。
セルフケアを続けても変化が見られない場合は、医療機関での治療も視野に入れた対策が必要です。
びまん性脱毛症の美容クリニックでの治療とは?
びまん性脱毛症の代表的な治療法として、内服薬、外用薬、頭皮注射(メソセラピー)があります。発毛を促す治療や抜け毛を抑える治療を組み合わせながら、原因に合わせたケアが可能です。
セルフケアでの限界を感じているケースや、確実な改善を目指したい場合は美容クリニックでの治療がおすすめです。
内服治療
内服薬はいくつか種類があり、症状に合わせて処方されます。
代表的なものには以下があります。
- ミノキシジル(内服):発毛を促す作用が期待される
- スピロノラクトン:抜け毛の減少をサポートする
- パントガール:髪の成長に必要な栄養を補う
当クリニックでは、発毛を促すミノキシジルと、抜け毛を抑えるスピロノラクトンを併用します。
内側からのアプローチで、セルフケアでは補いきれない部分をサポートできます。
外用薬
外用薬として最も一般的なのがミノキシジルです。
ミノキシジルには毛包の血流を促し、発毛をサポートする働きがあります。女性の場合は1〜2%の濃度が選ばれるケースが多く、頭皮に直接塗布して毛根にアプローチします。
セルフケアと併用しやすく、日常的なケアとして取り入れやすい治療です。
頭皮注射(メソセラピー)

頭皮注射(メソセラピー)は、有効成分を頭皮に直接注入し、毛根を活性化させる施術です。成長因子や栄養成分が毛根に届くことでヘアサイクルが整い、薄毛の改善が期待できます。クリニックによって使用する薬剤は異なります。当クリニックでは、以下の薬剤を扱っており、メソガンにて頭皮に注入します。
- エクソソーム(臍帯由来上清液)
- PRP(自己血液由来の成長因子)
- ACRS(自己血清由来の成長因子)
- ミノキシジル(追加薬剤として使用)
メソガン(MPガン)は、均一でスピーディーな注入が可能で、痛みを抑えた施術が受けられます。頭皮の状態に合わせて薬剤を選べるため、自分に合った治療ができます。
まとめ
びまん性脱毛症の原因やセルフケア、美容クリニックでの治療法についてもご紹介しました。
びまん性脱毛症は、原因が一つに限定されないケースが多く、複数の要因が重なることで進行しやすい特徴があります。そのため、日々の生活習慣を整えながら、自分に合ったケアの継続が大切です。
セルフケアだけでは変化が出にくいと感じる場合は、早めにクリニックで相談するのがおすすめです。当クリニックでは、治療や経過観察に加えて、頭皮環境を整えるためのケア方法もお伝えしています。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
びまん性脱毛症でお悩みの方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
びまん性脱毛症を改善するにはどうしたらいいですか?
内服薬や外用薬、頭皮への注入治療など、症状に合わせた方法があります。医療機関では頭皮の状態を見ながら最適な治療を選べます。
びまん性脱毛症は自力で治せますか?
自力で完全に治すのは難しいですが、生活習慣が関係している場合はセルフケアで進行を抑えられる可能性があります。ホルモンバランスや遺伝が影響している場合は、セルフケアだけでは変化が出にくいため、医療機関での治療が必要になります。
びまん性脱毛症を自力で治したい場合、まず何から始めればいいですか?
食事や睡眠、ストレス管理、頭皮ケアなど、髪の土台を整える習慣から始めるのが効果的です。特に栄養バランスの見直しは優先度が高いです。
ストレスはびまん性脱毛症に影響しますか?
強く影響します。ストレスはホルモンバランスを乱し、抜け毛を増やす原因になります。リラックスできる時間を意識的に作ったり、軽い運動でリフレッシュするのもおすすめです。
びまん性脱毛症が自力で治らない場合、どんな原因が考えられますか?
ホルモンバランスの乱れ、遺伝、慢性的なストレスなどが関わる可能性があります。この場合はセルフケアだけでは改善が難しいです。
びまん性脱毛症が自力で治らないと感じたら、どこに相談すべきですか?
美容クリニックや皮膚科で相談するのがおすすめです。頭皮の状態に適した治療を提案してもらえます。
診療時間
[ 完全予約制 ] 10:30〜19:00
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DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
| 平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
|---|---|
| 平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
| 平成24年 | 医学博士学位取得 |
| 平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
| 令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第48回 日本美容外科学会総会(2025年9月25日~26日)
- 顎のヒアルロン酸注入を用いた輪郭形成-248症例の治療経験
- 第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2025年8月16日~17日)
- POTENZA®を用いた美肌・毛穴・ニキビ治療の臨床経験
- 第42回 日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について
- 第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
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