「鼻筋をもう少し高く、すっきり見せたい」
「鼻先の形が気になるけれど、手術までは考えていない…」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
鼻は顔の中心に位置し、正面からの印象はもちろん、横顔の美しさにも大きく関わるパーツです。
鼻の高さや形を整える方法にはさまざまな選択肢がありますが、手術に抵抗がある方にとって、ヒアルロン酸注入も選択肢のひとつです。
では、鼻のヒアルロン酸は実際に何ccくらい必要なのでしょうか? また、自然で美しい鼻に仕上げるためには、どの部分に注入することが大切なのでしょうか?
今回は、当クリニックの安形省吾院長が第67回日本形成外科学会総会・学術集会で発表した「鼻のヒアルロン酸注入93症例の検討」をもとに、平均使用量や年代別の傾向、鼻筋・鼻先を美しく整えるためのポイントについて分かりやすく解説します。
鼻のヒアルロン酸は何cc必要?
2023年3月から9月までの7か月間に施術を行った症例を検討した結果、鼻のヒアルロン酸注入を行った93症例の分析では、平均使用量は0.4~0.6cc程度という結果が出ました。今回の症例で、最も多く使用した方でも1.0cc。
ヒアルロン酸製剤は1本1ccのものが多いため、今回の検討では1本以内の使用量で治療を行ったケースが中心となっています。
勿論、すべての方が同じ量で理想の鼻になるわけではありません。
鼻筋をしっかり通したい方と、現在の鼻の形を活かしながら自然に整えたい方では、必要な注入量が異なります。
また、年齢による鼻周辺の形の変化や、もともとの骨格によっても注入量は変わります。
大切なのは、ヒアルロン酸をたくさん入れることではなく、鼻のどの部分に、どのくらい注入するかを見極めることです。
当クリニックでは、鼻の形だけでなく、顔全体のバランスや患者様のご希望を確認しながら治療を検討しています。
※0.4~0.6ccは今回の93症例で紹介された平均使用量の目安であり、すべての方に適した注入量を示すものではありません。
第67回日本形成外科学会で安形院長が93症例の臨床経験を発表
2024年4月10日〜12日に神戸で開催された「第67回日本形成外科学会総会・学術集会」において、当クリニックの安形院長が鼻のヒアルロン酸注入に関する発表を行いました。
学会概要
- 学会名:第67回日本形成外科学会総会・学術集会
- テーマ:Entrust the Future of NIPPON to You, Japanese Plastic Surgeon 日本の形成外科へ未来を託す
- 会期:2024年4月10日(水)〜12日(金)
- 会場:神戸国際会議場・神戸ポートピアホテル
- 発表医師:安形 省吾 医師
- 演題:安形 省吾 医師
- 演題:ヒアルロン酸による鼻の整形 ― 93症例の経験及び考察
- 対象:2023年3月〜9月に施術を受けた93症例
- 公式サイト:https://convention.jtbcom.co.jp/jsprs67/index.html
鼻のヒアルロン酸注入を選んだ理由
鼻は顔の中心に位置し、顔全体の印象を左右する重要なパーツです。東洋人は鼻にコンプレックスを抱えている方が多くおられます。
ですが、「鼻筋を通したい」「鼻先を整えたい」といったお悩みをお持ちでも、鼻の整形手術には抵抗があるという方も少なくありません。そこで、手術以外の選択肢として検討されるのが、ヒアルロン酸注入などによる鼻の輪郭形成です。
今回、安形院長は当クリニックで治療を行った93症例をもとに、ヒアルロン酸の使用量や注入部位、注入方法などについて検討し、学会で発表しました。
日々の診療で得られた経験を医師同士で共有し、治療技術について意見交換を行うことも、学会発表の大切な目的のひとつです。
方法と対象
目的
ヒアルロン酸を用いた鼻の整形93症例の平均使用量・注入部位についての検討
実施期間
2023年3月~9月の7ヵ月間
方法
形成外科医による鋭針またはカニューレを用いたヒアルロン酸による鼻の整形を行った93症例について、年代別と使用量について検討した。
対象
人数93人(女85:男8
結果
全体の平均使用量は0.41mlで、20代以下は0.43ml、30代は0.35ml、40代は0.48ml、50代は0.45mlであった。注入部位は、鼻背のみが38人、鼻背及び鼻柱が39人、鼻柱のみが16人であった。
【93症例の分析結果】年代によって鼻のヒアルロン酸の使用量は違う?
今回の93症例では、20代の患者様が最も多く、次いで30代、40代、50代という年代分布でした。
特に20代・30代が大きな割合を占めていましたが、使用量に注目すると、20代と40~50代で比較的多くなる傾向が見られました。
その背景には、年代によって鼻のヒアルロン酸注入を希望される理由が異なることが考えられます。
| 年代 | 主な目的・お悩みの傾向 | 注入量の傾向 |
|---|
| 20代 | 鼻筋をしっかり通したい | 使用量が多い傾向 |
| 30代 | 個々の鼻の形や希望に合わせた調整 | 大きな形態の変化を望まない患者が多く、使用量が少ない傾向 |
| 40代・50代 | 加齢による骨格やボリュームの変化を補正したい | 比較的多い |
※学会発表で紹介された傾向であり、年代ごとに必要な注入量が決まっているわけではありません。
20代のお悩み:鼻筋をしっかり通して立体感を出したい
20代の方では、もともとの鼻の形を整え、鼻筋をしっかり通したいというご希望が多く見られました。
例えば、「鼻筋をもう少し高くしたい」「横顔をすっきり見せたい」といったご希望です。
今回の学会発表でも、20代では比較的大きな変化を希望される方が多く、結果としてヒアルロン酸の使用量が増える傾向にありました。
ただし、鼻を高くすることだけが美しい仕上がりにつながるわけではありません。
顔全体のバランスを見ながら、自然な高さやラインを考えることが大切です。
30代のお悩み:もともとの鼻の形や希望に合わせて整えたい
30代の方も、今回の93症例では比較的多く来院されていました。
鼻筋の高さや鼻先の形など、気になる部分は患者様によってさまざまです。30代は大きな形態の変化を望まない患者様が多く、使用量は他の年代と比べ一番少なかったです。
40代・50代のお悩み:加齢による鼻周辺の変化を自然に整えたい
年齢を重ねると、顔の骨格や組織のボリュームに変化が生じ、鼻周辺の形や顔全体のバランスも変わることがあります。
今回の検討では、40代・50代の方は20代のように大きな変化を希望するケースばかりではありませんでした。
しかし、加齢による骨格やボリュームの変化を補うため、結果的にヒアルロン酸の使用量が増えるケースが見られました。
【安形院長が解説】自然で美しい鼻を作る3つのポイント
「鼻のヒアルロン酸は、鼻筋に入れて高くするもの」
そのようなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
当クリニックでは、鼻筋だけでなく、鼻柱や横顔全体のバランスも重視しています。
1鼻背(鼻筋)を整えて自然な高さを出す
鼻背(びはい)とは、鼻の付け根から鼻先へと続く、いわゆる鼻筋の部分です。
鼻筋をもう少し通したいという方には、鼻背にヒアルロン酸を注入し、高さやラインを整える方法があります。
安形院長は、もともとの鼻の形や希望する仕上がりによって、使用するヒアルロン酸製剤も使い分けています。
大切なのは、ただ高くするのではなく、顔全体になじむ自然な鼻筋を目指すことです。
2鼻柱を整えて鼻先の印象を変える
鼻のヒアルロン酸注入では、鼻筋だけでなく「鼻柱(びちゅう)」も重要なポイントになります。
鼻柱とは、左右の鼻の穴の間にある部分です。
鼻柱の付け根にあたる鼻柱基部がくぼんでいる場合、その部分にボリュームを補うことで、鼻先の高さや向き、鼻翼(小鼻)とのバランスが変わることがあります。
鼻柱周辺を整えることで、上を向いて見える鼻先の印象を改善できるケースがあります。
安形院長は、こうした変化について、鼻柱下降術や鼻中隔延長術といった外科手術で目指す変化の一部に似た方向性を、ヒアルロン酸で補う考え方として説明しています。
ただし、ヒアルロン酸注入で得られる変化は外科手術とは異なり、希望する形や鼻の状態によって適した治療方法は変わります。
3Eラインや横顔全体のバランスを考える
鼻の美しさを考えるうえでは、正面だけでなく横顔のバランスも重要です。
安形院長は、顔全体の黄金比(ゴールデンバランス)を参考にしながら、Eラインや横顔の形を確認して注入位置や量を検討しています。
Eラインとは、鼻先と顎先を結んだラインのことです。
鼻先だけでなく、唇や顎との位置関係を考えることで、横顔全体が自然に見えるようデザインします。
鼻だけを見るのではなく、顔全体のバランスを考えることが、自然な仕上がりを目指すうえで大切なポイントです。
【学会発表症例】30代女性・鼻背と鼻柱へのヒアルロン酸注入
今回の学会では、実際の症例写真を用いて、鼻のヒアルロン酸注入方法についても解説しました。
この症例では、鼻筋にあたる鼻背と、左右の鼻の穴の間にある鼻柱にヒアルロン酸を注入しています。
施術内容
- 年代:30代女性
- 施術部位:鼻背及び鼻柱
- 使用製剤:ジュビダームビスタ®ボラックスXC
- 注入量:1cc
鼻背への注入
鼻背には、先端が尖っていない「カニューレ」という注入器具を使用しました。
鼻筋のラインを確認しながら、必要な部分にヒアルロン酸を注入してボリュームを整えています。
鼻柱への注入
一方、鼻柱には鋭針を使用し、特に鼻柱基部にヒアルロン酸を注入しました。
鼻先の高さや鼻翼とのバランス、横顔のEラインなどを確認しながらデザインしています。
注入位置を細かくコントロールするための工夫
学会の質疑応答では、ヒアルロン酸注入に使用するカニューレについても質問がありました。
カニューレには、先端付近に穴が1つあるタイプや、複数の穴があるタイプがあります。
安形院長は、鼻へのヒアルロン酸注入では必要な位置にピンポイントで注入することを重視し、1穴タイプのカニューレを使用していると説明しました。
このように、注入する部位だけでなく、器具の選び方にも医師の考え方が反映されています。
症例No.0087550
ヒアルロン酸注射(鼻)の施術例
施術、料金、期間・回数、リスク(副作用)
| 施術 |
鼻柱、鼻背にヒアルロン酸を注入することで、鼻先の高さを出したり、鼻筋を通す施術です。ヒアルロン酸を注入する鼻のプチ整形のため、ダウンタイムも短く、日帰りでできます。 |
| 料金 |
88,000円(ジュビダームビスタ®ボラックスXC 1本) |
| 期間・回数 |
1回・10分ほど |
リスク (副作用) |
1~7日程度、針を刺した部分や注入部分に赤みや腫れが生じることがあります。 |
※注意事項:治療の結果には個人差があります。
まとめ|鼻のヒアルロン酸にとって大切なのは顔全体のバランスを考えながらどこに入れるのか
今回、安形院長が日本形成外科学会で発表した93症例の検討では、鼻のヒアルロン酸注入の平均使用量は0.4~0.6cc程度でした。
年代別の目的にも違いがあり、20代では鼻筋をしっかり通したいという希望、40・50代では加齢による形の変化を補正する目的などが見られました。
自然で美しい鼻を目指すためには、鼻筋だけでなく、鼻柱や鼻先、Eラインなど、顔全体のバランスを考えることが重要です。
プライベートスキンクリニックでは、形成外科の専門的な知識とヒアルロン酸注入の経験をもとに、患者様一人ひとりのご希望や鼻の形に合わせた治療をご提案しています。
「鼻のヒアルロン酸は何ccくらい必要?」
「手術をせずに、自然な鼻筋や横顔に近づけたい」
そんな方は、ぜひお気軽に当クリニックへご相談ください。
ご希望のイメージを丁寧にお伺いしながら、お顔全体のバランスを考えた治療方法を一緒に検討していきましょう。
理想の鼻に近づく為には顔全体のバランスとどこに入れるのか
鼻のヒアルロン酸は「何cc入れるか」だけでなく「どこに入れるか」が大切。解剖学を熟知した医師が患者様一人ひとりに適した治療をご提案します。
【学会発表】ヒアルロン酸による鼻整形について安形院長が学会で発表しました!【学会ってどんな感じ?】【大阪梅田プライベートスキンクリニック】
安形医師からのコメント
今回は、ジュビダームビスタボラックスXCという、ヒアルロン酸の中でも硬度が高く、鼻や顎の形成に向いているヒアルロン酸を使用し、鼻筋を通す(段鼻を修正する)処置を行いました。ビフォーアフターを比べると、鼻筋がすっと通っていることがお判りいただけると思います。