「レーザートーニングは、肝斑に効果があるって本当?」と、気になる方も多いのではないでしょうか。
レーザートーニングは低出力の照射が特徴の施術で、治療が難しいとされている肝斑にも高い効果が期待されています。
この記事では、肝斑治療で後悔しないために、レーザートーニングの効果や施術回数の目安、効果が現れるタイミングまで詳しくご紹介します。
レーザートーニングとは
レーザートーニングとは、低出力のレーザーを照射することで、肌へのダメージを抑えながらメラニンを徐々に減少させる施術です。
従来のレーザーでは治療が難しかった肝斑のほか、さまざまな色素性疾患の改善に効果を発揮します。
さらに、繰り返し治療することで肌全体のトーンアップや毛穴の引き締めなど、美肌治療としても注目されています。
レーザートーニングの特徴
レーザートーニングは、QスイッチYAGレーザーを低出力で繰り返し照射する施術です。
波長1064nmの赤外線が皮膚深部まで届くため、表面的なシミだけでなく、皮膚の奥にある肝斑やADMの治療にも効果を発揮します。
低出力のレーザーを照射してメラニンを徐々に分解するため、肌への負担が少なく、肝斑を悪化させるリスクを抑えられるのが特徴です。
また、肝斑だけでなく、くすみの改善や肌質の向上、毛穴の引き締めといった美肌効果も期待できます。
継続的に施術を受けることで、透明感のあるなめらかな肌へと近づけるでしょう。
レーザートーニングの効果
レーザートーニングは、1回で劇的な変化が現れるものではなく、複数回の施術を繰り返すことで徐々に効果が現れる治療です。
特に肝斑は、メラニンが肌の深い部分に沈着しているため、急激な改善は難しく、少しずつ回数を重ねながらアプローチしていく必要があります。
効果の感じ方には個人差がありますが、まずは10回前後の施術を目安にするとよいでしょう。
一方、くすみや毛穴の引き締めなどの美肌効果は、3〜4回程度で効果を感じる方も少なくありません。
レーザートーニング(メドライトC6)の施術例(10回肝斑・シミ・毛穴・くすみ改善)
施術、料金、期間・回数、リスク(副作用)
施術 |
非常に弱いパワーのレーザーを肌に均一にあてることにより、お肌に刺激を与えずにメラニンの排出を促します。肝斑やシミ・くすみ、毛穴の改善など幅広く治療が可能です。ダウンタイムが少ないので人気が高い施術です。 |
料金 |
10回セット 115,500円 |
期間・回数 |
3カ月・10回 |
リスク (副作用) |
施術中にレーザーの刺激を感じる場合があります。 |
※注意事項:治療の結果には個人差があります。
肝斑とは?原因と特徴
肝斑(かんぱん)とは、主に頬骨のあたりに左右対称に現れる薄茶色のシミのことです。
女性ホルモンの乱れが影響していると考えられていますが、原因はまだはっきりと解明されていません。
妊娠中や経口避妊薬(ピル)を服用中に発症しやすく、見た目はシミに似ていますが、原因や治療方法が異なるので注意が必要です。
また、摩擦や刺激で悪化することもあり、自己判断や不適切なケアを続けると濃くなる恐れもあります。
他のシミと違い、色が濃くなったり薄くなったりと変動しやすく、肌のコンディションや生活習慣にも大きく左右されます。
【肝斑の特徴】
- 頬骨に沿って左右対称に広がる
- 濃淡が均一ではない
- 紫外線や摩擦によって悪化しやすい
- 他のシミやそばかすと併発することも
肝斑の症状と経過
肝斑は発症当初は気付かず、「なんとなく顔がくすんできた」といった方もみられます。
「最初は薄かったのに、濃くなってきた」「毎日のメイクでも隠しきれない」といった声も多く、一度目立つと治りにくいことが特徴です。
こうした症状は、ホルモンバランスの変化や紫外線の蓄積により、数ヶ月から数年かけて悪化することも珍しくありません。
紫外線が強まる夏場に濃くなりやすい一方で、秋冬に少し薄くなる方もいるなど、症状の移り変わりは非常に繊細です。
このように肝斑は一定のパターンではなく、生活環境や肌状態の変化に応じて症状が変動します。
自己判断でのケアでは対応しきれないため、継続的な観察と専門的な診断が必要です。
肝斑とシミの違い
肝斑とシミは見た目が似ているので混同されがちですが、原因や症状、治療方法が異なります。
肝斑は主にホルモンバランスや摩擦などが要因となる色素沈着で、左右対称に現れるのが特徴です。
一方、一般的なシミは紫外線によるダメージが原因で、顔だけでなく腕や手の甲などにも生じます。
シミ(老人性色素斑)の原因と特徴
老人性色素斑は、一般的に「シミ」と呼ばれる色素沈着のひとつです。
主に加齢や紫外線の影響が原因で、顔や手の甲に薄茶色から茶色のシミが現れます。
シミの原因であるメラニン色素は、肌のターンオーバーによって排出されていきます。
しかし、年齢を重ねるとターンオーバーが遅くなり、色素沈着がシミとして蓄積されるのです。
シミ(老人性色素斑)には、以下のような特徴があります。
【シミ(老人性色素斑)の特徴】
- 紫外線が当たる部位にできやすい
- 左右非対称にできる
- 輪郭がはっきりとしている
肝斑かシミかを見分けるには?
肝斑とシミを見分けるには、いくつかのポイントがあります。
最も大きな違いは「左右対称かどうか」です。
肝斑は顔の両頬に対称的に現れる傾向が強く、境界があいまいで地図のように広がります。
一方、シミは紫外線が当たる部位に不規則に現れることが多く、はっきりとした輪郭が特徴です。
肝斑の可能性が気になる方は、以下のチェックリストをご確認ください。
レーザートーニングの肝斑への効果
レーザートーニングは、肝斑に効果が期待できる数少ない治療法の一つです。
従来のレーザー治療は出力が高く、肌に強い刺激を与えるため、かえって肝斑を悪化させるリスクがありました。
ここからは、レーザートーニングの肝斑治療の効果や期間、ダウンタイムについて解説します。
効果を実感できる施術回数
レーザートーニングによる肝斑治療は、複数回の施術を継続的に受けることが大切です。
一般的には、5〜6回目の施術あたりから「色ムラが薄くなった」など、変化を感じる方もいらっしゃいます。
効果のあらわれ方には個人差がありますが、肝斑を目立ちにくくするには、10回前後の施術がひとつの目安とされています。
ただし、必要な回数は症状によって異なるため、診察時に肌の状態を確認したうえで、適切な治療プランを相談するとよいでしょう。
治療間隔と効果が現れるまでの期間
レーザートーニングによる肝斑治療は、一定のリズムで繰り返し施術を行うことが大切です。
一般的には、1〜2週間に1回のペースで5〜10回程度受けるよう推奨されています。
1週間に1回施術を受けた場合でも、変化が現れるまでには1〜2か月かかることが多いです。
短期間で中断してしまうと、再発や色素沈着の悪化を招く可能性があるので注意しましょう。
ダウンタイムと注意点
レーザートーニングは、痛みやダウンタイムが少ないのが特徴です。
当日から洗顔やメイクが可能なため、仕事帰りやスキマ時間にも受けやすい施術といえるでしょう。
施術後に赤みや軽いヒリつきを感じることもありますが、多くの場合は数時間から翌日には自然に治ります。
ただし、施術直後の肌はデリケートな状態なため、以下のポイントに注意してください。
- 紫外線を避け、日焼け止めをしっかり使用する
- 強くこすらず、やさしく洗顔・スキンケアを行う
- 肌の乾燥を防ぐため、十分な保湿を心がける
- 赤みやかゆみなど異常を感じた場合は、早めに医師へ相談する
レーザートーニング(メドライトC6)20回の施術例
施術、料金、期間・回数、リスク(副作用)
施術 |
メラニン吸収の特性を持つ1064nmの波長を使用した低出力レーザーを肌に均一に照射することで、メラノサイトを刺激せずにメラニンの排出を促し、皮膚表面の色調を整えます。
肝斑やシミをはじめ、色素沈着、くすみ、毛穴の改善など幅広いお悩みに対応可能です。 |
料金 |
20回 231,000円 |
期間・回数 |
1年9カ月・20回 |
リスク (副作用) |
施術中にレーザーの刺激を感じる場合があります。 |
※注意事項:治療の結果には個人差があります。
レーザートーニングは美白内服薬との併用がおすすめ!
レーザートーニングは1回の施術で効果を実感しにくいため、美白内服薬との併用がおすすめです。
当クリニックでは、レーザートーニングの初回治療に美白内服薬(トラネキサム酸1ヶ月分)が付いてくるセットをご用意しています。
トラネキサム酸はメラニンの生成を抑える働きがあり、高い美白効果が期待されている成分です。
炎症を抑える作用もあるため、炎症後色素沈着の改善にも効果を発揮します。
レーザートーニングの肝斑治療ならPSCへ!
今回は、後悔しない肝斑治療をテーマに、レーザートーニングの効果を中心にご紹介しました。
肝斑は自己判断が難しく、セルフケアだけでは改善しにくいことが多いです。
その点、レーザートーニングは、これまで難しいとされていた肝斑に対して高い効果を発揮します。
当クリニックでは、肝斑の状態を確認したうえで最適な施術プランをご提案しています。
肝斑でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。