こめかみのへこみや頬のコケなど、輪郭の立体感が少しずつ変わってくると、影が出やすくなり、実年齢よりも老けた印象が強まります。こうしたお悩みは、30代後半~40代以降の方に多く、年齢とともに皮膚だけでなく脂肪や支持靭帯、骨格といった深い層がゆっくり変化していくことが関係しています。そのため、より深い層にアプローチできる施術が必要になるケースがあります。
今回の患者様も、こめかみや頬のボリューム変化が気になっておりご相談に来られました。ヒアルロン酸注射を選択し、自然なふっくら感と若々しい印象が得られています。
たるみ治療にはいくつもの選択肢があり、どの方法が自分に合うかはお悩みやご希望によって変わります。無理のない範囲で選べる治療を知っておくことが、納得して施術を受けるために大切です。
この記事では、こめかみや頬こけのお悩みに対する治療プランや実際の施術内容を、症例とともにわかりやすく解説します。
患者様のお悩み【50代女性】
頬のボリュームが落ちてくると、やつれたような印象が強まり、お顔全体が疲れて見えやすくなります。今回ご相談いただいた50代女性も「こめかみや頬がこけてきた気がする」と不安を抱えてご来院されました。施術の選択についても迷われている段階であり、 まずはお悩みの症状を丁寧に確認しながら進めました。
患者様が気にされていたポイント
- こめかみや頬のコケが気になる
- 目元のクマも気になるが、今回はたるみ治療を優先したい
- どの施術がいいか迷っている(ヒアルロン酸注射、医療ハイフ、レーザー系、脂肪注入など)
- オペは考えていない
- 来週にデンシティを受ける予定
デンシティを他院で予定されているとのことで、組み合わせ方や受けるタイミングについても気にされていました。
クリニック選びの不安
美容医療の選択肢が増えている今、「どこで、どの施術を受けるのがいいか」と、自分に合うクリニックが判断しづらいとお話しされていました。
大きなクリニックでは施術ごとにカウンセリングが分かれている場合があり、患者様側からすると手間がかかったり、情報量が多すぎて負担に感じることもあります。また、医師の情報が十分に示されていないケースもあり、 不安につながりやすいようです。
当クリニックでは医師の紹介や施術症例なども提示しているため、安心して相談できそうだと感じていただけたようです。
受けたい施術が選びやすいか、医師の経験値、価格とのバランス、通いやすさなど、迷うポイントはさまざまですが、不安と負担が少ない環境で相談できることが大切だと考えています。
自然な若々しさを取り戻したい
今回の患者様は「マイナス5歳くらいの印象を目指したい」とお話しされていました。
頬のコケやこめかみの影が和らぐと、顔全体の立体感が整い、若々しい印象につながりやすくなります。
こめかみ・頬のボリュームロスの原因
診察では、こめかみ・頬・目の下にかけてボリュームロスが確認できました。こめかみは少し凹みがあり、頬のふくらみが弱くなっているため、頬骨が強調されて見えやすく、頬骨の下の影が目立ちやすい状態でした。
今回の患者様の場合、ボリュームロスの原因は皮膚のたるみだけではなく、脂肪の下垂や、顔を支えるリガメント(支持靭帯)のゆるみも重なっていました。
年齢を重ねると複数の層で変化が起こりやすく、その結果「コケて見える」「影が増える」という印象につながりやすくなります。
提案した施術プラン
今回のケースでは、加齢による立体感の変化が複数の部位に出ていたため、まずはたるみの改善を中心に考えるのが自然だと判断しています。頬のコケをふくらませるだけでなく、お顔全体のバランスを整えると、より若々しい印象を目指しやすくなります。
ただし、患者様がどこまで変化を求めるかによって、適した治療は変わります。
また、ダウンタイムや痛み、費用、リスクへの許容度は人それぞれです。
今回はオペは考えておらず、糸リフトにも少し抵抗があるとのことでしたので、負担が少なく続けやすい治療を中心に施術効果や施術サイクルも合わせてお話しました。
マイナス10歳ほどの大きな変化を求める場合は手術を検討するケースもありますが、今回のご希望であるマイナス5歳程度なら、オペなしで十分に目指せる範囲です。
【皮膚のハリアップ】皮膚のハリを高める治療
肌のハリやツヤを整えたい場合は、コラーゲンを増やす治療が向いています。
強いたるみを一気に引き上げる力はありませんが、肌の質感が整い、若々しい印象につながります。
- マッサージピール
- ダーマペン
- デンシティ
- ポテンツァ
- 水光注射(肌育治療)
これらの施術は、肌のハリの低下や小じわ、たるみ毛穴などに有効ですが、ボリュームロスがある場合やたるみが進んでいる場合は単独では変化が分かりにくい可能性があります。たるみ治療と併用すると、輪郭の変化だけでなく、肌そのものの弾力も感じやすくなり、全体の印象がより自然に整いやすくなります。
皮膚のハリを高める治療 比較表
【皮膚深層のたるみ治療】HIFUやRFによるたるみ治療
切らずに自然な引き締まりを目指したい方には、HIFUやRFなどの照射系治療が向いています。
医療ハイフは、SMAS筋膜に超音波の熱を加えてたるみを改善します。デンシティは真皮から脂肪層にかけて高周波RFエネルギーを届け、ハリ感や引き締めが期待できます。医療ハイフとデンシティを組み合わせたロイヤルは、より広い層にアプローチできるため、たるみが気になり始めた方にも取り入れやすい治療です。3カ月に1回のペースで3回ほど続けると、変化を感じやすくなります。
- 医療ハイフ:SMAS筋膜に熱を加える
- デンシティ:真皮層、脂肪層に熱を加える
- ロイヤル:医療ハイフ+デンシティ
皮膚深層のたるみ治療 比較表
【ボリューム不足の改善】脂肪注入
脂肪注入は、自分の脂肪を使って気になる部分のボリュームを補う治療です。しっかりとした立体感を出したい方に向いていて、ふっくらした自然な仕上がりを目指せます。太ももやお腹から採取した脂肪を丁寧に処理してから注入するため、アレルギーの心配が少なく、定着した脂肪は長くボリュームを保ちやすい特徴があります。
こめかみや頬、目元などに注入すると、へこみによる影がやわらぎ、若々しい印象につながります。自分の組織を使うため、なじみやすく、ふんわりとした質感が出やすい治療です。
顔の脂肪注入 治療詳細表
【たるみ治療】糸リフト(スレッドリフト)
糸リフトは、皮下にコグ付きの医療用糸を入れて物理的にたるみを引き上げる治療です。切らずにリフトアップを目指せます。
ただ、まだ詳しく調べていないとのことで、少し怖いイメージがあるとお話しされていました。
糸リフトは、糸の種類や本数によって引き上げの強さが変わります。軽度のたるみなら自然な引き上げが期待でき、強いたるみでも糸の種類や本数の調整で改善を目指せます。メリットだけでなく、違和感が出やすいケースやダウンタイムの可能性なども含めて、納得して選択していただくことが大切です。
糸リフト(スレッドリフト) 治療詳細表
【たるみ治療とボリューム不足の改善】ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、ボリュームロス部分を補う注入法と、お顔の支えとなるリガメントを補強してたるみ引き上げる方法「ヒアルロン酸リフト」があります
今回は、頬のコケやこめかみの影をやわらげながら、たるみを改善するために、この2つのアプローチを併用するご提案をしています。
現段階で気になっている部分を自然に整えるためには、合計6本ほどが目安になります。
- リガメントの補強:2本
- こめかみ:1本
- 目の下:1本
- 頬:2本
ヒアルロン酸はゆっくり吸収されますが、リガメント補強部は、1年に1回のメンテナンスを意識していただくと、自然な印象を保ちやすくなります。
ヒアルロン酸注射 治療詳細表
施術内容「ヒアルロン酸注射」について
今回は、糸リフトや脂肪注入も選択肢としてお伝えしましたが、ヒアルロン酸注射を選択されています。
ヒアルロン酸を使ったリガメント補強による引き上げと、ボリューム補填の2つを組み合わせて、たるみとコケの両方にアプローチしています。
使用したのは3種類の製剤です。
リフトアップに適したレスチレンリフトリドで補強し、こめかみや目の下、頬のボリューム補填には、ジュビダームビスタRボリューマXCやジュビダームビスタRボリフトを3本使っています。
| 製剤 | 目的 | 使用本数 |
|---|
| レスチレン® リフトリド | リガメント補強 | 2本 |
|---|
| ジュビダームビスタ® ボリューマ | こめかみや目の下 頬のボリューム補填 | 1本 |
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| ジュビダームビスタ® ボリフト | 3本 |
|---|
リガメント補強でリフトアップ
中顔面やフェイスラインを支えるリガメントにヒアルロン酸を注入し、土台から引き上げを目指します。
支えが整い、頬の下がりや輪郭のもたつきが改善しやすくなります。
ボリューム充填
影が出やすかった部分にボリュームを補い、ふっくらした立体感を取り戻しています。頬のコケや目元の影がやわらぎ、疲れて見える印象が改善しやすくなります。
施術後の変化
症例No.0083481
頬のヒアルロン酸注射の施術例(リフトリド2本・ボリューマXC1本・ボリフトXC3本)
施術、料金、期間・回数、リスク(副作用)
| 施術 |
こけた頬やこめかみのへこみなど、気になる部分にヒアルロン酸を注入し、ボリュームを補うことで、丸みのあるふっくらとした輪郭へ整える施術です。
術後すぐに効果を実感でき、ダウンタイムが少ないため人気の施術です。 |
| 料金 |
418,000円(レスチレンリフトリド2本・ジュビダームビスタ®ボリューマXC1本・ボリフトXC3本) |
| 期間・回数 |
1回・40分ほど |
リスク (副作用) |
針を刺した部分や注入部分に、赤みや腫れが1~7日ほど出る可能性があります。 |
※注意事項:治療の結果には個人差があります。
施術前は、こめかみや頬のボリュームロスによって影が出やすく、疲れて見えたり、年齢を感じさせてしまう印象でした。
施術後は、こめかみや頬のふっくら感が戻り、輪郭もすっきりして、全体的にリフトアップした若々しい印象になっています。
まとめ
今回の症例では、ヒアルロン酸注射を選択いただきました。
頬のコケが気になる場合、原因は皮膚のたるみだけでなく、もっと深い層まで達している可能性が高いため、ボリュームを補うだけでは十分に変化が出ないケースが多くあります。
これまではハイフや糸リフトが中心のたるみ治療でしたが、今はヒアルロン酸で土台を整えながら引き上げを目指す“ヒアルロン酸リフト”がとても有効です。
従来のヒアルロン酸注射は、ふくらませることが目的でした。
しかし現在は、リガメント(顔の支え)を補強し、輪郭や立体感を整えながら自然なリフトアップを目指せるようになっています。切らずに若々しい印象を取り戻したい方にとって、選びやすい治療のひとつです。
ヒアルロン酸注射はこんな方におすすめです。
- 切らない施術を希望される方
- 医療ハイフやRFだけでは物足りなかった方
- 糸リフトには抵抗がある方
- 自然な変化で若々しさを取り戻したい方
- 土台から整える治療を試してみたい方
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
頬のコケでお悩みの方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
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頬のコケに最適な注入部位のプランをご提案します。
安形医師からのコメント
今後の治療計画について
今回の施術では、リガメントの補強とボリューム充填の両方を行っています。リガメント補強には硬めの製剤を使用していますが、時間とともに少しずつ位置が変わってくるため、1年を目安にメンテナンス注入を続けていただくと、自然な立体感を保ちやすくなります。
ボリューム充填の部分は、1年〜1年半ほどを目安に再注入していただくと、ふっくらした印象が長く続きやすくなります。どちらも今の仕上がりをキープするためのケアというイメージです。
また、他院でデンシティを予定されているとのことでした。デンシティは、真皮や皮下組織までアプローチして引き締め、肌のハリアップやシワ、たるみに対する効果が期待できる施術です。ヒアルロン酸がしっかり馴染む1カ月以降に受けていただくと、肌のハリ感がより高まり、今回の仕上がりとも相性よく組み合わせられます。