【症例紹介】HIFUでは改善しきれなかった口元のたるみ。糸リフトとヒアルロン酸で自然にリフトアップ
この記事でわかること
近年、HIFU(高密度焦点式超音波)やRF(高周波)によるたるみ治療を定期的に受け、年齢に合わせたメンテナンスを続けている方も少なくありません。
これらの治療は切開を行うことなく、ダウンタイムも比較的少ないことで知られています。
取り入れやすいエイジングケアとして人気の高い施術です。実際に継続することで肌のハリ感やフェイスラインの維持など、一定の効果を実感されている方も多くいます。
しかし、年齢とともに皮膚だけでなく、脂肪や靭帯、骨格など顔全体の支持組織にも変化が生じるため、HIFUやRFだけでは改善が難しくなるケースがあります。特に口元のもたつきやフェイスラインのゆるみは、患者様ご自身が鏡を見るたびに気になりやすい一方で、従来のメンテナンス治療では物足りなさを感じ始める部位でもあります。
今回ご紹介する患者様も、美容医療を長年取り入れながら、HIFUやRFによるメンテナンスを継続されていました。全体としては若々しい印象を保たれていたものの、口元からフェイスラインにかけてのたるみが少しずつ気になるようになり、「これまでと同じ治療だけでは改善しきれない」と感じられるようになったそうです。
一方で、過去に受けた糸リフトでは強い腫れを経験されており、「もう一度糸リフトを受けるのは少し怖い」という不安も抱えていらっしゃいました。
今回は、そのようなお悩みを抱えて来院された患者様に対し、糸リフトだけに頼るのではなく、ヒアルロン酸による土台形成やボトックスによる筋肉バランスの調整を組み合わせた総合的なたるみ治療をご提案しています。
どのような診察を経て治療方針を決定したのか、そして施術後にどのような変化が得られたのかを、症例とともに詳しくご紹介します。
目次
HIFUでは物足りなくなった口元・フェイスラインのたるみ
今回は60代の女性です。
今回ご紹介する患者様は、これまでにもさまざまな美容医療を経験されており、HIFUやRFによるたるみ治療を定期的に受けながら、年齢に合わせたメンテナンスを継続されていました。そのため、全体的には若々しい印象を保たれており、周囲からも実年齢より若く見られることが多かったそうです。
この患者様の主な悩みです。
- 少しずつ口元やフェイスラインの変化を感じるようになってきた
- 鏡を見るたびに以前との違いが気になるようになる
- 口元のもたつきやフェイスラインのゆるみが目立つ
「全体的には若いが、下顔面だけが疲れて見える気がする」
というお悩みを抱えられていました。
これまではHIFUやRFによるメンテナンスで状態を維持できていましたが、徐々に以前ほどの引き締まりを実感しにくくなり、「今の治療だけでは限界があるのではないか」と感じ始めていたとのことです。
一方で、より大きな変化が期待できる切開リフトについては、手術への抵抗感やダウンタイムを考慮し、希望されていませんでした。
切らずに自然な若返りを実現したい
患者様が求められていたのは、周囲に気づかれないほど自然でありながら、ご自身が満足できるリフトアップ効果です。
大きく印象を変えるのではなく、口元やフェイスラインをすっきりと整え、若々しい印象を取り戻したいというご希望から、切らずに自然な若返りが期待できる治療を希望され、当クリニックを受診したとお話されていました。
診察で分かった、たるみの本当の原因
診察では、患者様はこれまで継続的に美容医療によるメンテナンスを受けられていたこともあり、全体としては若々しい印象を維持されていました。しかし、詳しくお顔の状態を確認すると、口元からフェイスラインにかけて加齢による変化が認められました。
今回のたるみは、単純に皮膚が余っていることが要因とは言えませんでした。
加齢に伴う皮膚のゆるみに加え、脂肪が本来の位置から下垂し、顔を支える支持靭帯も徐々に緩んでいる状態です。
複数のお悩みが考えられます。
- 下顔面にボリュームが集まっている
- 口元のもたつきやフェイスラインの緩みが生じている
- 加齢による骨格の変化や顔全体の支持力も低下
これらの要因が重なってたるみを引き起こしていると考えられます。
また、支持組織の衰えやボリュームロスも認められました。
このような状態では、糸リフトだけで皮膚や組織を強く引き上げても、十分な土台がないため効果を最大限に発揮しにくく、場合によっては不自然な仕上がりにつながることもあります。そのため、単純に糸の本数を増やせば改善するというものではありません。
さらに、こめかみや側頬では加齢によるボリュームの減少がみられ、顔全体を支える土台そのものが弱くなっていました。
ヒアルロン酸で土台を補強し、リフトアップしやすい環境を整えることが重要であると判断しました。加えて、下顎周辺では筋肉の働きによる影響も認められたため、ボトックスを併用して筋肉のバランスを整えることで、より自然なフェイスラインを目指す治療が適していると考えました。
提案した施術プラン
このように、今回の症例では「たるんでいるから糸リフトを行う」という単純な考え方ではなく、支持力の低下、ボリュームロス、筋肉バランスの変化といった複数の原因を総合的に評価したうえで、糸リフトによる引き上げ、ヒアルロン酸による土台形成、ボトックスによる筋肉調整を組み合わせた治療が最も自然で効果的な選択であると判断しました。
複数の原因に合わせたオーダーメイドの治療設計
今回の患者様では、口元やフェイスラインのたるみの原因が一つではなく、皮膚や脂肪の下垂、支持組織の衰え、ボリュームロス、さらに筋肉のバランスの変化が複合的に関与していました。
そのため、どれか一つの治療だけで改善を目指すのではなく、それぞれの原因に適した治療を組み合わせることが重要であると判断しました。
1,糸リフト(スレッドリフト)
まず、下垂した組織を本来の位置へ引き上げるために糸リフトを行いました。
糸リフトはフェイスラインや口元のたるみに対して高いリフトアップ効果が期待できる治療ですが、土台となる組織の支持力が低下している場合には、糸だけで十分な効果を維持することは難しいケースもあります。そのため、今回は糸リフト単独ではなく、ヒアルロン酸による土台形成を組み合わせる治療方針としました。
2,ヒアルロン酸リフト
ヒアルロン酸というと、シワを埋めたりボリュームを増やしたりする治療をイメージされる方も多いかもしれません。しかし今回の目的は、単にボリュームを補うことではありません。
加齢によって支持力が低下していたこめかみや側頬に適切なボリュームを補い、お顔全体の土台を整えることで、糸リフトによる引き上げ効果をより効率的に発揮できる状態をつくることを目的としました。このような「土台形成」を行うことで、より自然でバランスの取れたリフトアップ効果が期待できます。
3,ボトックス注射
さらに、下顎周辺では筋肉の働きがフェイスラインに影響していたため、ボトックスを併用して筋肉のバランスを調整しました。
今回の治療では「糸リフト」「ヒアルロン酸」「ボトックス」がそれぞれ異なる役割を担い、互いの効果を補い合うことで、自然な若返りと長期的な満足度の向上を目指しました。
フェイスライン改善と自然な若返りを実現した症例

糸リフト(スレッドリフト)
アンカーX:右側5本・左側5本
ヒアルロン酸(レスチレン)
※レスチレンはスイスのガルデルマ社開発の注入材
レスチレンリフトリド
E12:右0.2cc・左0.2cc
T12(こめかみ):右0.6cc・左0.6cc
JW1:右0.2cc・左0.2cc
ディファイン
ML23:右0.2cc・左0.2cc
C2上:0.2cc
CK4~JW2:右0.2cc・左0.2cc
ボトックス注射
オトガイ筋:右4単位・左4単位・中央2単位=合計10単位
井畑医師のコメント
施術後の症例写真をご覧いただくと、最も大きな変化が見られたのは口元からフェイスラインにかけての印象です。
施術前は口元のもたつきやフェイスラインの緩みが目立ち、下顔面にやや重たい印象がありましたが、施術後はフェイスラインがすっきりと整い、下顔面全体が引き締まったことで、より若々しくバランスの取れた印象へと変化しました。

口元のたるみに大きな変化
特に、口元のたるみが改善されたことで、横顔や斜めから見た際のフェイスラインにも自然な変化が認められます。一方で、無理に引き上げたような不自然さや、表情の違和感はなく、ご本人の雰囲気を保ったまま若返ったような仕上がりとなりました。
ヒアルロン酸で土台を作る重要性
このような変化が得られた理由は、糸リフトだけで引き上げたのではなく、ヒアルロン酸によってお顔全体の土台を整え、さらにボトックスで下顔面の筋肉バランスを調整したことで、それぞれの治療効果を最大限に引き出すことができたためです。
今回の症例は、「以前の若々しい印象を自然に取り戻す」ことを目指した治療を行っています。周囲からは「何か施術をした」と気付かれずに自然なエイジングケアを実現できます。
なぜ治療をするのか根拠を伝える大切さ
私たちが最も大切にしているのは、患者様一人ひとりのお顔の状態を丁寧に診察し、たるみの原因を見極めたうえで最適な治療を設計することです。
同じように口元やフェイスラインのたるみでお悩みでも、それぞれに要因が異なります。
その原因は皮膚のゆるみだけとは限りません。脂肪の下垂や支持組織の衰え、ボリュームロス、さらには筋肉のバランスなど、複数の要因が重なっているケースも少なくありません。
井畑医師が特に注目しているポイント
糸リフトだけで十分な改善が得られる方もいれば、今回の症例のようにヒアルロン酸による土台形成やボトックスによる筋肉調整を組み合わせることで、より自然でバランスの良い仕上がりにつながる方もいらっしゃいます。
大切なのは治療法そのものではなく、「なぜその治療を選択するのか」という根拠です。
当院では、不自然にならない、長くご満足いただける自然な若返りを目指しています。
たるみ治療は原因に合わせた選択が大切です

HIFUやRFによるメンテナンスを続けていても、「以前ほど効果を感じられなくなった」「口元やフェイスラインのたるみだけが気になる」と感じることは少なくありません。
そのような場合は、糸リフトだけでなく、ヒアルロン酸による土台形成やボトックスによる筋肉バランスの調整を組み合わせることで、より自然でバランスの取れた若返りが期待できることがあります。
今回の症例のように、たるみの原因を丁寧に見極め、一人ひとりに合わせた治療を選択することが大切です。
こんな方におすすめです。
- HIFUだけでは物足りない方
- 糸リフトに不安がある方
- 切開リフトは避けたい方
自然な若返りをご希望の方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
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