急にすそわきがが気になる?
この記事でわかること
「今まで気にならなかったのに、急にデリケートゾーンの臭いが気になるようになった」「もしかして、すそわきが…?」
このようなお悩みで来院される方は、実は少なくありません。
すそわきがはある日突然気になり始めるケースも多く、原因や対処法を正しく知ることが大切です。
この記事では、急にすそわきがが気になり始めた理由、臭い対策として注目されているボトックス治療について、わかりやすく解説します。
目次
急にすそわきがが気になり始めるのはなぜ?
すそわきがは、アポクリン汗腺の数の多さが原因となるため、ある日いきなりすそわきがになることはありません。しかし、後天的な要因で目立ってくることもあります。
急に臭いが気になるようになる主な理由には、以下のようなものがあります。
- 発汗量の増加(気温上昇・運動・緊張・ストレス)
- ホルモンバランスの変化(思春期・出産後・加齢など)
- 下着や服装の変化による蒸れ
- 生活習慣の変化(食事内容・睡眠不足など)
これらが重なることで、アポクリン汗腺の分泌が活発になり、臭いが強く感じられるようになります。
そもそも「すそわきが」とは?

すそわきがとは、デリケートゾーン(外陰部)からわきが特有のニオイが発生する状態を指します。
外陰部にあるアポクリン汗腺からでる汗が、すそわきがのニオイの発生源となります。
汗を出す器官である汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺があります。
体温調節の役割を担うエクリン腺からでる汗は、ほぼ水分であり無臭でさらっとしているのが特徴です。
一方、アポクリン汗腺からでる汗には、脂肪やタンパク質、糖質、アンモニアなどの成分が含まれており、少し粘り気があります。これらの成分が、皮膚に存在する常在菌と反応すると独特なニオイを発します。
セルフケアでできるすそわきが対策

すそわきがの対策としては、デリケートゾーンを常に清潔に保つことを意識し、インナーやボトムスの素材選びも工夫しましょう。アンダーヘアの医療脱毛もニオイ対策としておすすめです。
清潔に保つ
毎日のお風呂やシャワー時に、汗と皮脂を流しましょう。
ニオイが気になるために洗いすぎてしまう方がいますが、洗浄力が強すぎる石鹸を使ったり、念入りに洗ってしまうと、皮膚の常在菌が減って雑菌が繁殖し、逆にニオイがでやすくなります。ニオイの発生個所はあくまでも毛の生えている部分です。洗いすぎを防ぐために、デリケートゾーン専用の石鹸の使用もおすすめです。
吸水性や通気性のよいインナーを選ぶ
陰部の蒸れを防ぐために、リネンやコットンなどの吸水性や通気性に優れた素材を使ったインナーやボトムスを選びましょう。
デリケートゾーンの脱毛をする
デリケートゾーンは毛が密集しているため、蒸れやすいことでニオイがでやすくなります。脱毛自体はニオイを消す効果はありませんが、陰部を蒸れにくくしてニオイの軽減に有効です。
VIOは自己処理が難しく、肌トラブルが生じやすいパーツであるため、半永久的な脱毛効果が得られる医療脱毛がおすすめです。
急に気になり始めたすそわきが、セルフケアだけで改善する?

清潔を保つ、通気性の良い下着を選ぶなどのセルフケアは大切ですが、汗の量そのものが多い場合、セルフケアだけでは限界があることもあります。
特に、
- しっかり洗っても臭いが残る
- 汗をかくたびに臭いが気になる
- 市販のケア用品では改善しない
このような場合は、医療的な臭い対策を検討する方も増えています。
すそわきが対策|ボトックス治療とは?
ボトックス注射を外陰部の汗腺が分布している位置に注入して、ニオイの原因となる汗の量を減少させる治療です。汗の量が減るため、すそわきがのニオイを大幅に抑える効果が期待できます。注射のみで行える治療であり、ダウンタイムはほぼありません。
すそわきがへのボトックス注射の効果
ボトックスは、ボツリヌス菌由来のタンパク質「A型ボツリヌストキシン」の作用により、発汗を促す神経伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑えて汗腺の働きを弱め、発汗量を減少させます。ニオイを抑える直接的な効果はありませんが、陰部の汗の量が減るため、汗による蒸れとそれに伴うニオイを軽減できます。
すそわきがのボトックス注射はこんな方におすすめ
汗やニオイでお悩みの方に、おすすめの治療です。
- デリケートゾーンのニオイを抑えたい
- 汗をかきやすい
- 蒸れやかぶれが気になる
- ダウンタイムの少ない治療を選びたい
- 男性からの指摘
ボトックス治療のダウンタイム
注射のみの治療のため、体への負担が軽く、受けやすい施術です。
ダウンタイムはほぼありませんが、施術後は以下のような症状が生じる可能性があります。症状がでた場合でも、徐々に治まります。
- 赤み、腫れ
- 内出血
- 痒み
シャワーは、施術当日から可能です。入浴は翌日から可能です。数日間は、長風呂やサウナは控え、注入部を揉んだり、強く拭くのは避けてください。
激しい運動は当日は避けましょう。
※妊娠中・授乳中、妊活中の方は、胎児への影響を考慮し、ボトックス注射は行っていません。
ボトックス注射の持続期間
ボトックス注射の効果は、施術後数日から2週間程度で現れます。
持続期間は個人差がありますが、3カ月~半年が目安となります。
定期的に受けることで、効果をより長く持続できます。年2~3回を目安に、または、デリケートゾーンが蒸れやすいシーズンに合わせて施術を受けるなど、患者様のご希望に合った頻度での施術が可能です。
まとめ|急にすそわきがが気になり始めたら
デリケートゾーンの汗やニオイのお悩みは、周囲の人に相談しにくく、人知れず不安やストレスを抱えている方が多い症状です。「ニオイがまわりに気づかれていないか」と気になるあまり、自信をなくしてしまう方も少なくありません。
すそわきがの臭い対策として行うボトックス注射は、痛みやダウンタイムが少なく、体への負担が比較的少ない施術です。
注射のみで汗の分泌を抑え、ニオイの原因を軽減できるため、「もっと早く受ければよかった」とおっしゃる患者様も多くいらっしゃいます。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりのお悩みや症状に合わせて、最適な施術プランをご提案しております。
デリケートゾーンの汗やニオイでお悩みの方、急にすそわきがが気になり始めた方は、大阪梅田のプライベートスキンクリニックまで、どうぞお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
すそわきがは切らずに治せますか?
ボトックスは注射のみで行えますので、切らずにすそわきがの治療ができます。ボトックスの働きで発汗量を抑えて、ニオイを軽減します。
すそわきがは陰毛と関係ありますか?
すそわきがは、陰毛が生えている部分の汗腺(アポクリン腺)からでる汗がニオイの原因となりますので、陰毛のある場所からニオイが生じます。
ボトックスはすそわきがの治療に効果的ですか?
ボトックスは、神経と汗腺の間の信号を遮断して発汗を抑え、すそわきがの症状を軽減します。多くの患者さんがボトックス治療にて良好な結果を得ています。
ボトックスの効果はどれくらい持続しますか?
ボトックスの効果は個人差はありますが、一般的には数か月から半年程度持続します。その後、治療の継続にて効果を維持することが可能です。
診療時間
[ 完全予約制 ] 10:30〜19:00
土日診療あり
| 美容外科・ 美容皮膚科 |
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DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
| 平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
|---|---|
| 平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
| 平成24年 | 医学博士学位取得 |
| 平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
| 令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第48回 日本美容外科学会総会(2025年9月25日~26日)
- 顎のヒアルロン酸注入を用いた輪郭形成-248症例の治療経験
- 第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2025年8月16日~17日)
- POTENZA®を用いた美肌・毛穴・ニキビ治療の臨床経験
- 第42回 日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について
- 第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- 額(おでこ)へのヒアルロン酸注入による輪郭形成の134症例 -使用量についての経験及び検討-
- 最新型医療ハイフ(ウルトラフォーマー®MPT)の77症例における経験及び安全性についての考察









