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抜け毛がひどい…女性に多い原因と正しい対策|医師解説

抜け毛がひどい…女性に多い原因と正しい対策|医師解説

監修医師

医療法人優聖会 最高顧問 井畑 峰紀 医師

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井畑峰紀医師

この記事でわかること

  1. 女性の抜け毛の原因
  2. 抜け毛のセルフチェックと病院へ行くべきサイン
  3. 自宅でできる薄毛予防の対策
  4. クリニックでできる女性向け薄毛治療

最近薄毛が気になってきたと悩んでいる女性はいませんか?他人には相談しにくく、周りからも指摘されにくいので薄毛が進行して手遅れになったという方も少なくありません。

残念ながら薄毛は自然に改善することはなく、放っておくとどんどん進行してしまいます。薄毛の予防、改善は早めの治療が一番です。抜け毛が気になってきた、フケや痒みがあるなど些細なことでも早めに専門医に相談しましょう。

この記事では、抜け毛の原因や受診すべき薄毛のサイン、自宅でできる対処法から当クリニックの治療まで詳しく解説します。薄毛が気になってきた女性はぜひ参考にしてみてください。

抜け毛がひどい女性に多い原因

抜け毛が多くなってしまう原因について解説します。薄毛が気になっている方は該当するものがないか確認してみてください。

抜け毛や薄毛に悩む女性が鏡を見て困っているイラストを中心に、女性特有の抜け毛原因を5つの要素で解説したインフォグラフィックです。原因として、エストロゲン減少や産後・ストレスによるホルモンバランスの乱れ、鉄分・タンパク質不足による栄養の偏り、成長ホルモンに関わる睡眠不足、脂漏性皮膚炎や乾燥などの頭皮トラブル、そしてシャンプーやドライヤーなどの誤ったヘアケア習慣が具体的な図と最小限のテキストで示されています。女性の抜け毛対策において、自身の生活習慣や体調と照らし合わせて原因を特定するための参考となる図解画像です。

ホルモンバランスの乱れや強いストレス

女性特有の薄毛の原因として、エストロゲンと呼ばれるホルモンバランスの乱れが考えられます。

エストロゲンは、ヘアサイクルを整え、髪のハリやコシを保つ役割があり、髪の成長に重要な役割を担うホルモンです。エストロゲンが分泌されることで健康的なヘアサイクルを保つことができます。

しかし、女性は更年期出産ピルの服用などでホルモンバランスが崩れ、ヘアサイクルが乱れることがあります。特に産後の女性は、妊娠中に増えていたエストロゲンが急激に減少するため、出産後2〜4カ月頃に抜け毛のピークが訪れやすいため注意しましょう。

また、仕事や育児、人間関係による精神的ストレスも大きな影響を与え、ホルモンや自律神経の乱れによって頭皮の血流低下が起こり、抜け毛をさらに加速させてしまいます。

栄養バランスの偏り

女性に多い抜け毛の原因として栄養バランスの偏りが挙げられます。特に鉄分やタンパク質の不足には注意しましょう。

鉄分は、頭皮や全身に酸素と栄養を届けるヘモグロビンの材料となるため欠かせない栄養素です。鉄分が不足すると頭皮の細胞が十分に機能せず、ヘアサイクルの乱れや抜け毛の増加、毛質が細くなるなどの症状がみられます。

また、髪はケラチンと呼ばれるたんぱく質で主に構成されています。食事が偏りやすい人やダイエット中の女性では、髪の材料となるたんぱく質が不足しやすい傾向にあります。

タンパク質が不足することで髪の毛の成長が滞りやすく、抜け毛の原因になるため鉄分やタンパク質を意識して摂取することが重要です。

脂漏性皮膚炎・乾燥・炎症などの頭皮トラブル

皮脂の分泌過剰や皮膚に棲む常在菌のバランスが変化することで起こる脂漏性皮膚炎が薄毛の原因に挙げられます。

脂漏性皮膚炎は、頭皮に赤みやかゆみ、ベタつき、細かいフケが大量に発生する炎症系の疾患です。炎症が続くことで毛穴周囲の環境が悪化し、髪の成長を妨げてしまいます。

一方、乾燥による頭皮トラブルも見逃せません。エアコンの影響、洗浄力の強すぎるシャンプー、熱いシャワーなどによって乾燥がみられます。頭皮の水分が奪われると、バリア機能が低下し、細かなフケやかゆみ、ひりつきの原因になるため注意しましょう。

睡眠不足・自律神経の乱れ

髪の成長に深く関係する成長ホルモンは、主に睡眠中に分泌されます。しかし、就寝時間が遅い、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚めるといった状態が続くと、成長ホルモンの分泌が十分に行われず、髪の修復や再生が滞ります。

また、ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経がバランスを崩すと、血管が収縮し、頭皮の血流が低下。頭皮に十分な栄養が行き届かず、髪の成長に必要なエネルギーが不足するため、抜け毛が長引く原因になります。

誤ったヘアケア習慣

毎日の何気なく行っているヘアケアが、実は抜け毛を悪化させていることも珍しくありません。

例えば、シャンプーをする際に強く擦る習慣は頭皮に細かな傷を作り、炎症を引き起こす恐れがあります。また、ドライヤーの熱を至近距離で長時間当てると、髪を損傷させ、乾燥やパサつきが進むことで髪の毛が抜けやすくなります。

さらに、毎日のアイロンやカラーリング、ブリーチを繰り返すことは、髪と頭皮の双方に負担をかけてしまいます。髪や頭皮に負担がかからないことを意識してヘアケアを行いましょう。

女性の抜け毛のセルフチェックと病院へ行くべきサイン

女性の抜け毛で病院を受診すべきサインを提示する女性医師

抜け毛が増えてきたけど病院に行くべきかなど悩まれる方に向けて受診すべきサインについてご紹介します。

1日100本以上の抜け毛には要注意

健康的な髪の方でも1日50〜100本の毛が自然に抜けますが、毎日100本を超える抜け毛が3週間以上続く場合は受診のサインです。何らかの原因でヘアサイクルが乱れている可能性があります。

抜け毛を1本1本数えるのは現実的ではなく、自分の抜け毛の数が正常の範囲なのか、それとも病院へ行くべきレベルなのかは判断が難しいです。目安として、シャンプー後の排水口に明らかに多くの毛が溜まる、枕に大量の毛が落ちているなどいつもと違うと感じる場合は、早めに医療機関での相談をおすすめします。

フケ・赤み・かゆみは円形脱毛症のサイン

部分的に丸く髪が抜ける円形脱毛症は、ストレスや自己免疫反応が引き金となることが多く、早期治療により回復が早まります。治療が遅れると回復までに時間がかかるので気づいた時点で放置せず診察を受けましょう。

さらに、頭皮の赤みやかゆみ、フケの増加など炎症のサインに気づいた場合も同様です。これらは脂漏性皮膚炎や乾燥性皮膚炎の可能性があり、悪化すると抜け毛が長期化するため、早期の専門的なケアが必要です。

今日から自宅でできる薄毛予防の対策

薄毛の「改善」はセルフケアでは難しいですが、薄毛「予防」に効果的な対策についてご紹介します。すぐに始められるものを取り上げていますので参考にしてみてください。

栄養バランスを整えてコーヒーやお茶は食後1時間は控える

女性の抜け毛ケアでは、髪の材料となる鉄分とたんぱく質を効率よく摂取し、吸収することが重要です。

栄養バランスを整えることは当然ですが、同じくらい大切なことは 「食後1時間はコーヒーとお茶を控える」 という習慣作りです。実は、それらに含まれるカフェインやタンニンは鉄の吸収を妨げるため、せっかく食事で鉄分を摂っても体に取り込みにくくなってしまいます。

食後は白湯や常温の水に置き換えるだけで、鉄の吸収効率が大きく変わります。栄養バランスを考えた食事、栄養分を効果的に髪に届けましょう。

正しい洗い方を習慣化する

毎日のシャンプーの仕方を見直すことで頭皮のトラブルを改善し、薄毛予防に効果的です。

 洗う際は、髪ではなく「頭皮をやさしく洗う」ことを意識してください。爪を立てず指の腹で円を描くようにマッサージしながら行うことで血行促進に効果的です。

また、シャワーの温度は38℃前後のぬるま湯が理想で、熱すぎるお湯は皮脂を奪い、乾燥を強めてしまいます。洗髪後のドライヤーは10〜15cm離し、同じ場所に熱が当たり続けないように手を動かしながら乾かすと髪への負担が軽減されます。

睡眠の質を高める

髪の修復と成長を促す成長ホルモンが最も多く分泌されるのは睡眠中です。そのため「質の良い睡眠をとること」は抜け毛対策の中でも非常に重要なポイントになります。

就寝の1時間前になったらスマホやPCの使用を控え、照明を暖色に切り替えて脳を休める準備を始めましょう。強い光を避けることでメラトニンが分泌されやすくなり、深い眠りに入りやすくなります。


また、湯船に浸かる場合は就寝の90分前が最も適しているとされています。入浴で一度上がった深部体温がスムーズに下がることで入眠しやすくなり、成長ホルモンの分泌を後押しします。

さらに、寝る前に深呼吸を数回行ったり、軽いストレッチで体を緩めると、自律神経のバランスが整い、眠りが深くなることで髪の再生力も高まります。

ストレスケアを取り入れる

ストレスが続くと自律神経が乱れ、頭皮の血流が低下するため薄毛の原因となります。


ストレスの原因となるものから遠ざかることが難しい場合は、少しでも朝日を浴びる時間を作ることを意識してみてください。セロトニンが分泌されやすくなり、ストレス耐性が高まり、睡眠の質も向上します。

また、お気に入りの入浴剤を入れて10分浸かる、部屋を薄暗くしてストレッチや肩回しをゆっくり行うなど、身体の緊張をほぐす習慣も効果的です。特に肩や首のこりは頭皮の血流低下につながるため、首をゆっくり回す、肩甲骨を大きく動かすといった動作を毎晩取り入れると、頭皮環境が整いやすくなります。

プライベートスキンクリニックの女性向け薄毛治療

当クリニックの女性向け薄毛治療におすすめの施術についてご紹介します。多くの女性が効果を感じている治療になりますので参考にしてみてください。

 MPガン(頭皮注射)

MPガンによる毛髪再生医療

頭皮注射は、発毛に有効な成分を頭皮へ直接届け、毛根細胞を活性化させる薄毛治療です。

当クリニックでは、患者様自身の血液から抽出した成分やエクソソームといった再生医療由来の成分を使用し、髪を育てる力そのものを高める“根本治療”を行っています。

最新の注入機器「MPガン」により、注入量や深さを精密にコントロールでき、痛みが少なく均一でムラのない施術が可能です。気になる部分へピンポイントにアプローチできるため、不要な副作用を抑えつつ薄毛改善を狙えます。

自己再生力を高めるため効果が持続しやすく、リバウンドしにくい点も特徴です。施術時間は約30分と短く、忙しい方でも無理なく続けられます。

MPガン(頭皮注射)が気になる方はこちらから

まとめ

近年、抜け毛で悩む女性の患者様が当クリニックでも増えてきました。

女性の抜け毛は、栄養不足やストレス、自律神経の乱れ、睡眠の質の低下、誤ったヘアケアなど、複数の要因が重なって起こると考えられています。

栄養バランスの改善や正しい頭皮ケア、質のいい睡眠をとるなどセルフケアを見直すことが重要です。しかし、生活習慣を整えるだけでは進行している薄毛を止めることは難しいため、専門医による治療をおすすめします。

当クリニックでは、頭皮環境や毛根の状態を細かく評価し、必要に応じて再生医療由来の頭皮注射など、一人ひとりに合った治療をご提案します。

抜け毛にお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

医師・スタッフ一同、心よりご来院をお待ちしております。

よくあるご質問

患者様からよくいただく質問をご紹介します。

どのタイミングで病院に行くべきですか?

1日100本を超える抜け毛が続き、洗髪時に大量に抜けるなどの場合やフケや赤み・かゆみがある場合は受診の目安になります。

栄養不足でも抜け毛は増えますか?

はい。特に鉄分とたんぱく質の不足は女性の薄毛で非常に多い原因です。栄養バランスを考えて食生活を心がけましょう。

薄毛で相談することが不安です。

薄毛は放置するほど進行してしまいます。経験豊富な医師が頭皮・毛根の状態、生活習慣を丁寧に診察し、最適な治療プランをご提案しますのでご安心ください。

頭皮注射は痛みがありますか?

当クリニックではMPガンを使用し、注入深度や量を細かく調整できるため、痛みは最小限に抑えられます。麻酔なしで受けられる方がほとんどです。

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DOCTOR.

井畑峰紀医師

医療法人優聖会 最高顧問

井畑 峰紀

糸リフトやフィラー注入によるシワ・たるみなどの美肌治療などに携わり、約20年の豊富な経験と知識を活かし、患者様に感動を与える美容医療を追求しています。適切な治療と丁寧な説明で、安全性と満足度の高い施術をご提供いたします。

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資格

経歴

平成15年

大阪医科大学 形成外科教室:入局

平成21年

大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任

平成24年

医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定

平成25年

某美容クリニック:院長就任

令和5年

プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る

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