ハイフ(HIFU)をやりすぎるとどうなる?


この記事でわかること
ハイフは、たるみ改善やリフトアップ効果が期待できる美容施術です。
その手軽さから注目を集める一方で、「やりすぎるとコケる」「たるむ」「癌になるのでは?」など、 様々な不安の声もあります。
この記事では、ハイフをやりすぎた場合に起こり得るリスクと、安心して施術を受けるために大切なポイントについて解説します。
ハイフについて正しい知識を身につけ、効果を最大限に引き出しましょう。
目次
ハイフとは

ハイフ(HIFU)とは、「High-Intensity Focused Ultrasound」の略称で、日本語では「高密度焦点式超音波」と呼ばれます。
以下にて、詳しく解説していきます。
ハイフの特徴
ハイフは主に、皮膚の土台となる「SMAS(筋膜)」や、コラーゲンが存在する「真皮層」に超音波を集中させ、熱ダメージを与える施術です。
熱ダメージを受けた組織は収縮するため、引き締め効果(リフトアップ効果)が得られると考えられます。
さらに、ダメージを修復しようとする体の自然な治癒プロセス(創傷治癒)が働き、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されるでしょう。
これにより、たるみの改善や、肌のハリ・弾力アップが期待できます。
ハイフが人気の理由
ハイフが多くの人に選ばれる理由は、その手軽さと効果にあります。
メスや針を使わないため傷跡が残る心配がなく、施術後のダウンタイムが非常に短いか、ほぼない場合が多いのも大きな魅力です。
たるみの原因であるSMASに直接アプローチできるため、リフトアップ効果を実感しやすい点も人気の理由でしょう。
無理なく自然な若返りを目指せる施術として、幅広い年代から支持されています。
ハイフをやりすぎるとどうなるか
ハイフの「やりすぎ」は、どのようなリスクがあるのでしょうか。
また、ハイフを続けても大丈夫かと不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。 ここでは、そのような疑問にお答えします。
適切な施術なら問題ない
大前提として、ハイフは、適切な間隔を守り、きちんと研修を受けた医師や看護師が施術を行えば、安全性が高い治療法です。
問題となるのは、以下のケースになります。
● 施術間隔を守らない
● 施術者に十分な知識や技術がない
効果が切れてしまうのではと不安になり、施術期間を守らずに再施術を受けると、ダメージが残った皮膚に更にダメージを与えてしまうため、逆効果になる可能性があります。
医師に十分なスキルや技術がないと左右差がでたり、理想の仕上がりにならないリスクがあります。
一人ひとりの症状に応じた適切な施術を提供できるクリニックの選択が何より大切です。
ハイフで「コケる」といわれる理由と対策
ハイフの施術後、「顔がコケてしまった」と感じるケースがあります。
ハイフの熱エネルギーによって脂肪細胞が破壊・吸収される作用を利用する施術です。
もともと顔の脂肪が少ない方や、脂肪が少ない部位にハイフを当てると脂肪が減りすぎてしまい、頬がコケてしまう可能性があるでしょう。
対策としては、クリニック選びが重要です。
知識や実績のある医師は、一人ひとりの顔の骨格、脂肪のつき方、お肌の状態などを正確に診断し、照射する深さや範囲を細かく調整してくれます。
カウンセリングで、自分の顔立ちに合った施術プランを提案してくれるか、リスクについてきちんと説明してくれるかの確認が大事です。
ハイフで「老ける・たるむ」といわれる理由と対策
ハイフを受けて「老けた」「たるんだ」と感じるケースは、施術間隔が短すぎたり、顔の脂肪量に合わない照射が原因である場合があります。
顔の脂肪が不自然に減ってしまうとたるみ感がでたり、やつれた印象になるなど、老けて見えてしまうかもしれません。
こうしたリスクを防ぐには、以下の2つを意識しましょう。
- 推奨された施術間隔を守る
- 個人の状態に合わせた適切な施術を提供するクリニックを選ぶ
また、たるみの原因や程度によっては、ハイフ以外の治療法が適している場合もあります。
そのため、別の最適な治療法も提案できるような、知識と技術力のある医師に相談するのがおすすめです。
ハイフで「癌になる」という噂の真相
インターネット上などで「ハイフは癌になる」といった噂を見かけますが、これには医学的・科学的根拠は確認されていません。
また現時点で、ハイフが原因で癌になったという事例は日本国内で報告されていません。 不確かな情報に惑わされず、正しい知識をもって安心して施術を受けてください。
ハイフの効果を最大限発揮するためのポイント

ハイフのリスクを避け、その効果を最大限に引き出すためには、いくつかの重要なポイントがあり ます。
ポイント①クリニック選びが重要
ハイフ治療の成否は、クリニック選びにかかっていると言っても過言ではありません。 なぜなら、ハイフは誰がどこにどのように照射するかで、結果が大きく変わる施術だからです。
チェックすべき点は以下の3つです。
- 医師や看護師の施術経験が豊富か、解剖学的な知識をしっかり持っているか
- 信頼性や効果の高い機器を使用しているか
- カウンセリングで十分な説明をしてくれるか
技術力のある医師は、一人ひとりの顔の状態を正確に評価し、最適な深さ、照射部位を見極め てくれます。
これが、効果を最大化し、リスクを最小限に抑えるために欠かせないポイントです。
ポイント②カウンセリングが重要
カウンセリングで確認すべきポイントは以下の通りです。
- 高圧的な説明をしない
- 強引な勧誘や初診時に施術を無理に勧めようとしない
- 患者様の肌に合った施術や希望の仕上がりを丁寧にヒアリングしてくれる
- ハイフのダウンタイムやリスク、アフターフォローについて説明がある
- ハイフが最適でない場合、他の代替案を提示してくれる
時間をかけて丁寧にカウンセリングを行い、質問にも誠実に答えてくれるクリニックを選びましょ う。
ポイント③適切な施術間隔が重要
ハイフの効果を持続させたいからといって、短い間隔で繰り返し施術を受けるのは逆効果になる可能性があります。
ハイフの効果は、施術直後の引き締めに加え、その後数か月かけてコラーゲンが生成され、その効果は徐々に現れて持続します。
このコラーゲンの再生・再構築には時間が必要です。
適切な施術間隔は、使用するハイフの機種や、個人の肌状態によって異なりますが、一般的には3ヶ月〜半年に1回程度が目安とされます。
クリニックが推奨する適切な間隔を守って施術を受けると、安全かつ効果的に治療を続けられます。
プライベートスキンクリニックにおけるハイフ施術について
当クリニックでは、患者様一人ひとりの肌状態、脂肪量などを見極めた上で、安全性と効果を重視した施術を提供しています。
ハイフが適応でないと判断した場合には、他のより適切な治療法のご提案も可能です。
万が一、施術後にトラブルが生じた場合にも、迅速かつ適切に対応できるアフターフォロー体制を整えています。
ハイフを検討している方、ハイフに疑問や不安をお持ちの方は、お気軽に当クリニックへお問い合わせください。

まとめ
ハイフは、適切な施術を受ければ、安全で効果的にリフトアップが期待できる治療です。
一方で、短期間にやりすぎたり、個々の肌状態に合わない施術を受けると、逆に顔がコケたり、 たるみが目立つリスクもあります。
施術間隔を守り、経験豊富な医師のもとで自分に合った治療計画を立てましょう。
プライベートスキンクリニックでは、患者様一人ひとりのご希望、ご予算と症状に合わせたオーダーメイド施術を行い、安心して治療を受けていただける体制を整えています。
自然な若返りを目指したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
ハイフで顔がコケるのはなぜ起こるのですか?
もともと脂肪が少ない部位にハイフを当てるとコケてしまう可能性があります。 一人ひとりのお顔の脂肪のつき方を確認して、一人ひとりに合った適切な施術を提供する医師への依頼が大事です。
ハイフをやりすぎると老けますか?
脂肪の少ない部分にハイフを当てたり、頻繁にやりすぎると、顔がコケてしまい、老けて見える原因になる場合があります。
信頼できるクリニックに施術を依頼し、適切な間隔を守ることが大切です。
ハイフを何回も続けても大丈夫?
適切な施術間隔を守れば、ハイフを複数回受けても問題ありません。
ハイフは繰り返し受けることで効果を維持しやすくなりますが、短期間に過剰に照射すると、頬がコケるなどのリスクが生じる場合があります。
肌の状態やたるみの程度に合わせて、医師と相談しながら適切な頻度で行えば、安全かつ効果的な施術です。
美容外科・ 美容皮膚科 |
西梅田駅から徒歩2分 プライベートスキンクリニック |
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所在地 | 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16 京富ビル2階 |
診察時間 | [ 完全予約制 ] 10:30~19:00 |
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DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
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平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
平成24年 | 医学博士学位取得 |
平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第67回日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- 額(おでこ)へのヒアルロン酸注入による輪郭形成の134症例 -使用量についての経験及び検討-
- 最新型医療ハイフ(ウルトラフォーマー®MPT)の77症例における経験及び安全性についての考察
- 第42回日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について