ヒアルロン酸は体調不良で腫れる?
ヒアルロン酸注射は、シワやたるみの改善、ボリュームアップなど魅力的な効果が期待できる施術ですが、「前に入れたヒアルロン酸が急に腫れることがある」と聞くと不安になる方もいると思います。
実際に、以前注入したヒアルロン酸が体調不良のタイミングで腫れるケースはあります。体の免疫バランスが崩れたときに一時的に炎症が起きるためです。
ただ、ヒアルロン酸注射は安全性が高く、決して怖い施術ではありません。腫れが起きるリスクとして、理由や対処法を知っておくことが大切です。
この記事では、ヒアルロン酸が体調不良で腫れる原因や、腫れたときの対処法、腫れを防ぐ方法について解説します。
ヒアルロン酸注射をご検討中の方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
ヒアルロン酸は体調不良のとき腫れる?

ヒアルロン酸は、体調を崩したタイミングなどに腫れが出る場合があります。
腫れがでる原因は、「むくみによる一時的なふくらみ」と「遅発性結節(遅発性アレルギーやバイオフィルムの影響)」の2つが関係します。
どちらも施術直後のダウンタイムとは別の反応で、数カ月後や1年後など時間が経ってから突然腫れるケースもあります。
体調不良で腫れやすい部位
体調不良による腫れは、注入したどの部位でも起きる可能性がありますが、注入量や部位の特性によって腫れやすさに差が出る場合があります。特に唇や顎は腫れやすい傾向があります。
原因①むくみによる一時的なふくらみ
体調が崩れたときは、血流やリンパの流れが乱れて、全身がむくみやすい状態になることがあります。そのタイミングでヒアルロン酸の水分を引き寄せる性質が働き、注入部に水分が集まってふくらみやすくなります。
ヒアルロン酸製剤は形が大きく変わりにくいように作られていますが、体のむくみが強いときは、多少の影響を受けるケースがあります。
このふくらみは一時的で、体全体のむくみが落ち着くと自然に引いていきます。
腫れている部分がしこりのように固く感じる場合もありますが、痛みや赤みがなく、数日で落ち着くようであれば、過度に心配する必要はありません。
原因②遅発性結節による腫れ
ヒアルロン酸の注入後、時間がたってから炎症を起こして生じる腫れやしこりの症状を「遅発性結節」と呼び、腫れや痛みを伴う場合があります。原因としては、免疫が反応する遅発性アレルギーや、細菌が潜むバイオフィルムが関係するケースが考えられています。
主な症状
注入部に腫れ、赤み、しこりのような硬さ、熱感、痛みが出る場合があります。
施術直後のダウンタイムとは別のタイミングで突然あらわれるため、驚く方が多いです。
遅発性アレルギーによる症状
遅発性アレルギー(遅延性アレルギー)は、体内に入ったヒアルロン酸を免疫が異物と認識し、炎症が起きる反応です。風邪やインフルエンザなどの体調不良、ワクチン接種後、強いストレス、ホルモンバランスの変化などで免疫細胞のバランスが崩れると、以前は問題なかったヒアルロン酸に過剰に反応しやすくなります。
細菌感染(バイオフィルム)が関係するケース
遅れて出る腫れは、バイオフィルムが関わる場合もあります。
注入時に細菌が入り込むと、ヒアルロン酸の表面に付着した細菌が膜のような構造を作り、静かに潜む状態になるケースがあります。この膜が細菌を守るため 、免疫がうまく排除できず、体調が弱ったときに反応が出やすくなります。
普段は強い炎症を起こすわけではありませんが、体調不良のタイミングで細菌が増殖して、腫れや痛みが出る場合があります。
遅発性の腫れは誰にでも起きる?起きやすい条件とは
遅発性アレルギーは発症率が低く稀な症状です。ただ、いくつかの条件が重なると反応が出やすくなるため、リスクとして理解しておきましょう。
- 体調を崩している
- 免疫が活性化している
- アレルギー体質で免疫が反応しやすい
- 未認可製剤や不純物が多いヒアルロン酸を使用した場合
体調だけでなく、製剤の純度や架橋構造も影響し、不純物が多い製剤はアレルギーが起きやすいといわれています。
また、不衛生な環境での施術もリスクを高めます。
腫れてしまったときの対処法とは?
ヒアルロン酸が腫れたときは、まず体を休めて炎症を落ち着かせることが大切です。
体調不良や免疫の反応によって腫れている場合も多く、無理をしないだけで症状が軽くなるケースもあります。
安静にして体を休める
体調がすぐれないときは、免疫が敏感になり腫れが強く出やすくなります。まずはしっかり休んで、体の回復を優先してください。睡眠不足やストレスも炎症を悪化させるため、できるだけ静かに過ごすと腫れが引きやすくなります。
むやみに触らない
腫れている部分は気になりやすいですが、触ると炎症が強くなる可能性があります。押したりこすったりしないようにしましょう。
冷やして炎症を落ち着かせる
腫れや熱感がある場合は、患部をやさしく冷やすと炎症が落ち着きやすくなります。保冷剤や冷たいタオルを使って短時間冷やすと腫れが引きやすくなります。圧迫したり、長時間冷やし続けたりするのは逆効果になるため避けてください。
医師に相談する
腫れが強い、痛みが続く、しこりのような硬さがあるなど気になる症状がある場合は、ヒアルロン酸を注入した医師に相談しましょう。
腫れが繰り返し起きる場合も、医師の診察を受けることで原因に合わせた対応ができます。必要に応じて抗生剤やステロイドなどのお薬が処方されるケースもあるため、腫れが出た場合は自己判断せず受診するのが安心です。
必要に応じて溶かす選択肢もある
注入したヒアルロン酸は、ヒアルロニダーゼという薬剤で分解できます。遅発性の反応が出てしまった場合や、腫れが繰り返し起きる場合は、ヒアルロン酸を溶かす方が良いと考えています。
溶解が必要かどうかは症状によって異なるため、医師と相談しながら判断しましょう。
後から腫れるのが心配な場合、どんな予防が効果的?
ヒアルロン酸の遅発性の腫れを防ぐためには、製剤選びがとても大切です。
特に、添加物が少なく純度が高い製剤を選ぶと、アレルギー反応が出にくく安心して施術を受けられます。
アレルギーが出にくい製剤を選ぶ
アレルギー反応はヒアルロン酸そのものではなく、架橋剤などの添加物に免疫が反応して起きる場合が多いと考えられています。そのため、製剤に含まれる成分の違いによって、アレルギーの出やすさが変わります。
レスチレンシリーズは、NASHA™テクノロジーという特許技術で作られた純度の高いヒアルロン酸で、不純物が少なく、人口架橋剤の量も抑えられています。
その特徴から、アレルギー反応が起きにくいとされている製剤です。ヨーロッパのCEマーク取得や米国FDAの認可もあり、世界中で広く使われています。アレルギーが心配な方に選ばれやすい製剤です。
当クリニックのヒアルロン酸注射(レスチレンシリーズ)

当クリニックでは、目的に合わせて選べるレスチレンシリーズを取り扱っています。
スウェーデンのガルデルマ社が開発したヒアルロン酸で、肌質改善からたるみ治療、ボリュームアップまで、部位やお悩みに合わせて使い分けられるのが特徴です。
当クリニックで扱っているのは以下の5種類です。

- レスチレン®リフト™リド:リフトアップ向け/たるみ、ほうれい線根本、ゴルゴ線、こめかみ、おでこ
- レスチレン®リド(クラシック):ボリュームアップ向け/ほうれい線、ゴルゴ線、頬、おでこ、マリオネットライン
- レスチレン®ディファイン:頬こけ、ほうれい線、マリオネットライン、ゴルゴ線
- レスチレン®リファイン:細かいシワ、肌質改善
- レスチレン®キス:唇専用、ボリュームアップ
純度が高く、仕上がりの自然さや安全性を重視したい方におすすめの製剤です。
まとめ
体調不良のタイミングでヒアルロン酸が腫れる原因や対処法についてご紹介しました。
体調変化によるむくみで一時的に腫れが出る場合もありますし、風邪や発熱などで免疫のバランスが乱れたときに腫れが出るケースもあります。強い症状があるときや、腫れが何度も続くときは、早めの受診が安心です。
レスチレンシリーズのようにアレルギー反応が出にくいといわれる製剤もありますので、安全性の高い製剤の選択や、信頼できるクリニック選びも、アレルギーのリスクを減らすために大切です。
当クリニックでは、レスチレンシリーズのほか、ジュビダームビスタ®シリーズ、クレヴィエル、ニューラミスディープなど、お悩みや仕上がりの希望、ライフスタイルに合わせて選べる製剤を幅広く取り扱っています。安全性と自然な仕上がりを重視しながら、患者様に合う選択肢をご提案しています。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
ヒアルロン酸注射をご検討中の方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
体調不良のときにヒアルロン酸が腫れるのはなぜ?
体調が落ちているときは、体がむくみやすくなり、その影響でヒアルロン酸が一時的にふくらむ場合があります。
また、風邪や疲れなどで免疫のバランスが乱れると、注入部が反応して腫れが出る「遅発性結節」が起きるケースもあります。
施術から数カ月後や1年後など、時間が経ってから突然腫れるケースもあります。
遅れて腫れる「遅発性アレルギー」とは?
施術から数週間〜数カ月後に、腫れやしこりが出るアレルギー反応です。体調不良などで免疫のバランスが崩れたときに、体内のヒアルロン酸に過敏に反応して炎症が起きると考えられています。
ヒアルロン酸の腫れを予防する方法はある?
純度が高く不純物の少ない製剤を選ぶと、アレルギーによる腫れのリスクを抑えやすくなります。遅発性アレルギーの予防にもつながります。レスチレンシリーズなどが代表的です。
ヒアルロン酸が腫れたときはどうすればいい?
まずは体を休めて様子を見るのが大切です。熱感がある場合は、やさしく短時間冷やすと炎症が落ち着きやすくなります。ただし強く押したり長時間冷やすのは避けてください。痛みや腫れが続く場合はクリニックへ相談してください。
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DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
| 平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
|---|---|
| 平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
| 平成24年 | 医学博士学位取得 |
| 平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
| 令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第48回 日本美容外科学会総会(2025年9月25日~26日)
- 顎のヒアルロン酸注入を用いた輪郭形成-248症例の治療経験
- 第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2025年8月16日~17日)
- POTENZA®を用いた美肌・毛穴・ニキビ治療の臨床経験
- 第42回 日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について
- 第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- 額(おでこ)へのヒアルロン酸注入による輪郭形成の134症例 -使用量についての経験及び検討-
- 最新型医療ハイフ(ウルトラフォーマー®MPT)の77症例における経験及び安全性についての考察










