ショッピングリフトの効果はいつから？医師が仕組みと持続期間まで徹底解説

「最近、肌のハリや弾力が気になってきた」「顔全体を自然に引き締めたい」と感じている方も多いのではないで しょうか。
そんなお悩みに応える施術として注目されているのがショッピングリフトです。
自然なリフトアップ効果に加えて、ハリや弾力といった肌質の変化にも効果が期待できます。 ダウンタイムも比較的少なく、気軽に受けやすい点も人気の理由です。
今回は、ショッピングリフトの効果や施術内容、糸リフトとの違いについても詳しくご紹介します。

そもそもショッピングリフトとは？

ショッピングリフトとは、極細の吸収性の糸を使用して、肌の若返りを目指す施術です。 糸を皮下に挿入することで、肌の引き締めやハリ・弾力の向上が期待できます。
「ショッピング」という名前の通り、施術後すぐに買い物に行けるほどダウンタイムが少ないため、注目を集めてい る美容医療のひとつです。

ショッピングリフトの効果とは？

ショッピングリフトは、肌の引き締めやリフトアップ効果を実感できる施術です。
顔全体から目元・口元といった細かい部位にも対応できます。

• 顔全体の引き締め効果
• ほうれい線やシワの改善
• 目元・口元のたるみを軽減
• 肌のハリ・弾力アップ

ショッピングリフトで使用する吸収糸は、真皮層にある線維芽細胞を刺激・活性化し、コラーゲン生成を促す働きがあります。
その結果、肌の内側から自然な引き締め感やリフトアップ効果を実感しやすくなります。

頬やフェイスラインのたるみはもちろん、ほうれい線・マリオネットラインなどのシワ改善にも有効です。
さらに、年齢による小ジワや、毛穴の開きが気になる方にもおすすめの施術です。

ショッピングリフトの効果はいつから出る？

ショッピングリフトは「即効性はある？」「いつから変化を感じる？」といったご質問を非常によくいただきます。
糸を皮下に入れる施術のため、直後に感じる変化と時間をかけて現れる変化の両方があるのが特徴です。

ここでは、効果が現れるまでの流れを、分かりやすくお伝えします。

① 直後〜数日：引き締まりの軽い即時効果を感じる人も

施術直後は、糸を入れたことによる軽いハリ感や、フェイスラインが“キュッ”と整うような 即時的な引き締まり を感じる方が多いです。

これは、糸の刺激によって皮下組織がわずかに収縮するために起こる現象で、「すぐに変化が見える」という点で、ショッピングリフトが人気の理由のひとつでもあります。

ただし、この段階での変化はあくまで序章です。本格的な効果は、ここから徐々に高まっていきます。

※赤み・軽いむくみが数時間〜1日残ることがありますが、自然に落ち着くことがほとんどです。

② 2〜3週間後：糸の刺激によるハリ・ツヤUPを実感しやすい

糸が皮下で吸収されていく過程で、線維芽細胞が刺激され、コラーゲン生成がスタートします。

この頃から多いのが、

• 肌のハリが出た
• つるっとした質感になった
• 口元・フェイスラインのもたつきが軽くなった
• 化粧ノリが良くなった

といった肌質の変化のお声です。

ショッピングリフトは「引き上げ」よりも内側からふっくら整える自然な若返りが得意な施術のため、
この2〜3週間後の変化が最もわかりやすいタイミングです。

③ 2〜3カ月後：コラーゲン生成が進み、効果のピークへ

糸が完全に吸収される前後（1〜2ヶ月）になると、皮膚内でコラーゲン・エラスチンの生成がさらに進み、効果のピークを迎えます。

• 小ジワが目立ちにくくなる
• フェイスラインがシャープに見える
• たるみが軽く引き締まる
• 毛穴が締まり、肌にツヤが出る

この時期の変化は非常に自然で、周りから「なんか最近きれい」「痩せた？」と言われるようなナチュラルな仕上がりです。

特に 目元・口元の細かいシワ の改善は、この1〜2カ月後のコラーゲン生成による効果が大きく関わっています。

④ 効果の持続期間：6〜9カ月が一般的

ショッピングリフトの持続期間は 約6〜9カ月 が目安です。
個人差はありますが、糸が吸収された後もコラーゲンが残るため、施術前よりも肌質が良い状態がしばらく続きます。

自然なハリ感をキープしたい方は、半年〜9カ月ごとのメンテナンス をおすすめしています。

▶即効性：軽い（直後〜数日）
▶中間効果：ハリ・ツヤ（2〜3週間）
▶ピーク：2〜3カ月
▶持続：6〜9カ月

このように、ショッピングリフトは段階的に良くなっていく施術です。

ショッピングリフトの効果を最大化するコツ

ショッピングリフトは本数・部位・デザインの組み立て方で仕上がりが大きく変わる施術です。
同じ本数でも入れ方が違うだけで効果が変わるため、正しい選び方と医師の技術がとても重要になります。

ここでは、ショッピングリフトの効果をしっかり引き出すためのポイントを解説します。

効果的な本数は？

糸の本数は部位や肌の状態によって異なりますが、最低でも20本程度は必要と考えておきましょう。 20本あれば糸をメッシュ状に入れることができ、部分的であれば高い効果を実感できます。 本数が多いほど効果が出やすくなる一方で、費用も高くなるため注意が必要です。 希望する仕上がりや予算については、事前に医師としっかり相談しましょう。

フェイスライン・顎：本数の目安は50本程度

フェイスラインや顎の引き締めを実感するなら50本以上がおすすめです。 広範囲に糸を挿入することで、顔全体が若々しい印象に仕上がるでしょう。 ハリや弾力アップも目指せるので、目にみえる変化がほしい方に適しています。 50本は平均的な本数でもあるため、何本にするか迷ったら候補に入れるとよいでしょう。

額・眉間：本数の目安は20〜30本程度

額や眉間には、20〜30本挿入すると効果が期待できます。 細かい部位であれば20本程度で十分なケースも多いです。 額のシワが深かったり範囲が広かったりする場合は、30本以上を目安にするとよいでしょう。 特に、額のごつごつ感が減ると、顔全体が健康的でやわらかい印象になります。

口周り：本数の目安は20本程度

口周りのたるみや細かいシワは、20～40本程度で効果を実感できるでしょう。 施術箇所も小さく、使用する糸の本数も少ないので初めての方にもおすすめです。 顔全体を試すことに抵抗がある場合は、気になる箇所から治療するとよいでしょう。 ダウンタイムもほとんどなく、すぐに日常生活に戻れます。

頬：本数の目安は50本程度

頬のたるみやリフトアップを目的とする場合は、50～80本程度の使用がおすすめです。 肌にハリや弾力が生まれ、顔全体がすっきりとした印象に整います。 さらに、毛穴の開きやツヤ不足など、肌質改善を求める方にも効果が期待できるでしょう。

ショッピングリフトの効果を感じにくいケース

ショッピングリフトは、肌のハリ・引き締め・小ジワ改善に優れた施術ですが、万能ではないため 効果を感じにくいケース もあります。

これは「施術が失敗した」というより、施術の特性とご本人の悩みがマッチしていないだけ。
つまり適応の問題であることがほとんどです。

ここでは、効果が分かりづらい代表的なケースをわかりやすく解説します。

① 本数不足で「変化が少ない」と感じるケース

ショッピングリフトは細い糸を面で敷き詰めることで効果を出す治療です。

• 20本：部分ケア向き
• 40〜60本：頬・フェイスライン向き（一般的）
• 80〜100本：全体の引き締め・ハリ改善向き

本数が少ないと、メッシュの密度が足りず、コラーゲン生成の刺激が弱いため、「思ったより変化が分からない」という結果になりがちです。

効果がないのではなく、悩みに対して本数が足りていなかっただけというケースが非常に多いです。

② 深いほうれい線・輪郭の崩れなど「適応外の悩み」

ショッピングリフトが特に得意なのは

• 軽度のたるみ
• 肌のハリ不足
• 小ジワ
• 口周りの細かなたるみ

逆に、以下のような悩みには不向きです。

• 深く刻まれたほうれい線
• 脂肪による輪郭のもたつき（下ぶくれ・脂肪過多）
• 明らかな皮膚のたるみ（中〜重度）

この場合は、
ヒアルロン酸注入 / 糸リフト / HIFU のほうが向いています。

③ 挿入層がズレている（浅すぎ・深すぎ）

ショッピングリフトは真皮層の正しい深さ に入れることで最大限の効果を発揮します。

• 浅すぎる → ぶつぶつ（膨疹）が長く残る / 刺激が弱い
• 深すぎる → コラーゲンを作る層に届かず、効果が弱い

糸の長さも短いため、
1〜2mmの深さの違いで仕上がりが変わる繊細な施術です。

これは技術差によって起こりやすいですが、施術そのものが失敗しているわけではありません。
最適な層に入っていないだけで、危険な状態ではありません。

④ コラーゲン産生の個人差による実感度の違い

ショッピングリフトの効果は、

• 年齢
• 皮膚の厚み
• ターンオーバー
• 生活習慣
• スキンケア

などに強く影響されます。

特に、コラーゲンを作る線維芽細胞の元気さに個人差があるため、同じ本数を入れても実感度が違うのは自然なことです。

ただし、継続して施術することで土台が整い、回数を重ねるほど効果が出やすくなるタイプの治療でもあります。

糸リフトの方が向いている？ショッピングリフトと糸リフトの違いとは

ショッピングリフトと糸リフトは、どちらも糸を皮膚に挿入することでリフトアップを目指す施術です。 しかし、挿入する部位や糸の種類、期待できる効果や仕上がりに違いがあります。 自分にあった施術を選ぶためにも、それぞれの特徴を詳しく確認していきましょう。

	ショッピングリフト	糸リフト
糸の形状	コグ（凹凸）なし	コグ（凹凸）あり
挿入する部位	真皮層	真皮深層～脂肪組織の表層
本数の目安	50〜100本程度	8〜20本程度
適応部位	顔全体（目元・口元・フェイスライン）	主にフェイスライン
ダウンタイム	ほぼなし、まれに内出血	腫れや内出血など
持続期間	約6～9カ月	約9カ月～1年
効果的な施術間隔	約6カ月～9カ月ごと	約9カ月～1年ごと

使用する糸の種類と本数の違い

糸リフトはコグ(凹凸)付きの糸が一般的に使われており、多く入れると不自然な仕上がりになります。 一方、ショッピングリフトは髪の毛よりも細いストレートの糸を使用するので、50本以上の本数を入れても自然な 仕上がりが特徴です。 さらに、ショッピングリフトは、PDO(ポリジオキサノン)という体内で吸収される溶ける素材を使用しています。 糸リフトのなかには時間が経っても吸収されない糸もあるので、異物感が気になる人はショッピングリフトを選ぶと よいでしょう。

糸の挿入箇所の違い

ショッピングリフトは、肌の奥にある「真皮層」に糸を挿入する施術です。 糸による刺激でコラーゲンの生成が促され、肌を内側から引き締める働きがあります。 一方、糸リフトはコグ(トゲ)付きの糸を使用し、さらに深い「真皮深層」から「脂肪組織の表層」にかけて糸を挿入 します。 糸を引き上げて固定することで、物理的にたるみを引き上げる効果が期待できます。

適応部位・効果範囲の違い

糸リフトはフェイスラインのリフトアップに効果的なのに対し、ショッピングリフトは目元や口元を含む、顔全体への アプローチが可能です。 糸リフトはコグのある糸を使用して物理的に皮膚を引き上げるため、フェイスラインのリフトアップ効果は高いとい えます。 ショッピングリフトは、主に「引き締め」や「肌質改善」など自然な効果が期待できる施術です。 細い糸をメッシュ状に挿入するので目元や口元の小ジワ改善にも効果を発揮します。

ダウンタイムの長さと症状の違い

ショッピングリフトは糸が細く短いため、ダウンタイムがほとんどありません。 挿入する本数によっては、赤み・腫れ・内出血が生じますが数時間〜数日で落ち着きます。 一方、糸リフトは施術直後の腫れが目立ちやすく、違和感が1〜2週間続く可能性も高いです。 イベントや旅行など予定がある方は、十分な時間の余裕をもって施術日を決めましょう。

持続期間と施術間隔の違い

糸リフトは施術直後から効果を実感でき、持続期間は約9カ月～1年程度とされています。 糸の種類によっても異なりますが、約9カ月～1年毎のペースで受けると効果を持続できるでしょう。 一方、ショッピングリフトの効果は施術後2〜3カ月でピークを迎え、持続期間は約６～9カ月程度です。 本数による効果の持続期間の差はほとんどなく、約6カ月～9カ月の施術が推奨されています。

それぞれがおすすめな人とは？

糸リフトとショッピングリフトで迷っている方は、以下の比較表を参考にしてください。

	ショッピングリフト	糸リフト
仕上がり	◎ 本数を多く入れても自然でナチュラル	△ やや強めにしっかりと引き上げる
リフトアップ効果	△ 軽度なたるみに効果的	◎ 中〜重度のたるみに対応
ダウンタイムの少なさ	◎ ほぼなし（当日メイクOK）	△ 腫れ・内出血が出ることも
効果の即効性	〇軽い即効性があり、少しづつ効果あり	◎腫脹軽くでるが、直後から実感しやすい

ショッピングリフトならPSCにお任せください！

今回は、ショッピングリフトの効果や糸リフトの違いを中心にご紹介しました。 ショッピングリフトはダウンタイムも少なく、気軽に肌の引き締めを実感できる施術です。 仕上がりも自然なため、美容医療が初めての方にも取り入れやすいでしょう 当クリニックでは、形成外科出身の医師が患者様一人ひとりの悩みに合わせた施術をご提案します。 ショッピングリフトをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。