口角ボトックスで失敗することはある?効果や注意点を医師が解説
口角ボトックスは、口角を自然に引き上げることで、明るく若々しい印象の口元へ導く施術です。
幅広い年代の方に選ばれている治療ですが、「口角ボトックスで失敗することはあるの?」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
また、はじめて施術を検討する場合、効果の持続期間やリスクについて気になる方も多いでしょう。
本記事では、口角ボトックスを検討している方に向けて、よくある失敗例をはじめ、メリット・デメリット、万が一失敗した場合の対処法まで詳しく解説します。
口角ボトックスで後悔したくない方はぜひ最後までご覧ください!
目次
口角ボトックスとは?効果や特徴を解説
そもそも口角ボトックスには、どのような効果が期待できるのでしょうか。
ここでは、口角ボトックスの特徴を以下の3つのポイントに分けて紹介します。
- 口角下制筋に注入する施術
- 口角をキュッと引き上げる
- 口元のもたつきをすっきり見せる
それぞれについて順番に見ていきましょう。
口角下制筋に注入する施術
口角ボトックスは、口角を下げる筋肉である口角下制筋(こうかくかせいきん)に、ボツリヌストキシンを注入する美容施術です。
この筋肉の働きを一時的に弱めることで、口角が自然に上がりやすくなります。
左右の口角付近に注射するだけで完了するため、美容医療のなかでも手軽さが魅力の施術です。
使用される製剤には、ボトックスビスタや韓国製ボトックス、ゼオミンなどがあり、取り扱いはクリニックによって異なります。
口角をキュッと引き上げる
年齢とともに口角が下がってくると、疲れた印象や不機嫌に見えてしまうことも少なくありません。
口角ボトックスは、下向きに引っ張る筋肉の働きを弱めるため、下がった口角をキュッと引き上げる効果が期待できます。
一般的には注入後2〜3日から徐々に変化が現れ、効果の持続期間は3〜6ヶ月程度とされています。
リラックスした状態でも口角が数ミリ上がるので、明るく親しみやすい印象に近づくでしょう。
口元のもたつきをすっきり見せる
口角周辺の筋肉が過剰に働いたり、緊張した状態が続いたりすると、口元にたるみやもたつきが生じやすくなります。
特に口角下制筋が発達している方は、ほうれい線やマリオネットラインが目立ちやすい傾向があります。ボトックス注入によって筋肉の緊張がやわらぐことで、口元全体がすっきりとした印象になり、 フェイスラインも引き締まって見えるでしょう。
また、ほうれい線やマリオネットラインの深いシワには、ヒアルロン酸注射など他の施術を併用することで、より自然な改善が期待できます。
口角ボトックスでよくある失敗例4選
口角ボトックスでよくある失敗例として、以下の4つが挙げられます。
- 左右差が生じる
- 口元が動かしにくくなる
- 表情が不自然に見える
- 思ったような効果を実感できない
それぞれの原因や対処法について詳しく解説していきます。
左右差が生じる
最も多い失敗例の一つが、左右の口角の高さや動きに差が出てしまうケースです。
主な原因として以下のような点が考えられます。
- 注入量の左右差
- 注入位置のズレ
- 顔の非対称性への配慮不足
多くの方は、左右の顔が完全に対称ではありません。
そのため、経験豊富な医師は、元の顔立ちや筋肉の動きを考慮しながら、注入量や位置を細かく調整して施術を行います。
軽度の左右差であれば追加注入によって修正できる一方で、症状によっては効果が自然に弱まるのを待ってから再調整するケースもあります。
口元が動かしにくくなる
ボトックスの注入量が多すぎたり、注入位置が適切でなかったりする場合、口を動かしづらいと感じることがあります。
具体的には、以下のような症状がみられます。
- 飲み物を飲むときにこぼれやすい
- ストローが使いにくい
- 発音がしづらい(とくに「う」の音)
- 口を大きく開けにくい
このような症状は、周辺の筋肉である口輪筋や頬筋にまで、ボトックスが拡散してしまうことが原因と考えられています。
数週間〜1ヶ月ほどで徐々に改善していくケースが多いですが、日常生活に支障が出る場合は、次回以降の施術で注入量を減らすといった調整がされるでしょう。
表情が不自然になる
過度な注入によって、笑顔が引きつったような不自然な表情になることがあります。
いわゆる「作り笑顔」のように見えたり、口角だけが不自然に上がったりと、目元が笑っていない無表情な印象を与えてしまいます。
そのため、初回は控えめな注入量から試すなど、医師と相談しながら慎重に検討することも大切です。
また、表情は顔全体の筋肉がバランスよく動くことで成り立っています。
自然な笑顔を保つには、口角だけに注目するのではなく、顔全体の表情の動きを意識したデザインが求められます。
思ったような効果を実感できない
期待していたほど口角が上がらない、あるいは効果がすぐに弱まってしまうと感じるケースは少なくありません。
主な原因として以下のような点が考えられます。
- 注入量が不足している
- 注入位置が適切でない
- 上口唇のたるみが強い
- もともとの骨格や筋肉の構造による影響
口角ボトックスは、あくまで自然な変化を実感することを目的とした施術です。
そのため、大きな変化を求める場合は、他の美容施術との併用や代替を相談するとよいでしょう。

口角ボトックスのメリット
口角ボトックスは、幅広い年代の方から人気を集めている美容施術です。
ここでは、口角ボトックスのメリットについて紹介します。
ダウンタイムがほとんどない
口角ボトックスの大きなメリットは、日常生活への影響が少ないことです。
具体的には、以下のような特徴があります。
- 施術直後からメイクができる(注入部位は避ける)
- 当日から軽いシャワーや洗顔が可能
- 腫れや内出血は数日〜1週間程度で落ち着く(個人差あり)
一方で、施術当日は激しい運動やサウナ、飲酒、長時間の入浴は控えましょう。
また、注入部位を強く押したり、触ったりするとボトックスが周囲に拡散する可能性があります。
施術後2〜3日はむやみに触らず、安静に過ごすことが大切です。
一人ひとりの症状に合わせた施術が可能
口角ボトックスは、顔立ちや筋肉の動きに合わせて注入量や位置を調整できる施術です。
経験豊富な医師は、無表情のときだけでなく、笑ったときや話している場面など、さまざまな表情を確認しながら診察を行います。
そのうえで、一人ひとりに適した注入ポイントや量を判断するため、同じ「口角ボトックス」であっても、仕上がりには個人差があります。
理想の仕上がりに近づけるためには、できるだけ具体的な悩みや希望を医師と共有しましょう。
短時間の施術で効果を実感できる
口角ボトックスは、施術時間が10分程度で終わるのも大きなメリットです。
カウンセリングを含めても、30分ほどで完了します。
施術時間が短いため、忙しい方でも昼休みに施術を受け、午後からすぐに仕事へ戻ることも可能です。
また、仕上がりが気に入らなかった場合でも、永久的に効果が続くわけではないため、数ヶ月で元の状態に戻るという調整のしやすさも魅力といえるでしょう。
口角ボトックスのデメリット
口角ボトックスは、施術時間やダウンタイムが短いなどメリットもある一方で、いくつかの注意点やデメリットもあります。
施術を検討している方は、事前に確認しておきましょう。
即効性は期待できない
ボトックス注射は、施術後すぐに効果が現れるわけではありません。
通常は施術から2〜3日後から徐々に変化を実感でき、3〜6ヶ月を目安に効果が持続します。
そのため、大切な予定がある場合は、少なくとも2週間以上前に施術を受けることをおすすめします。
また、初回は効果が感じにくいケースもあるため、医師と相談しながら注入量を決めるとよいでしょう。
医師の技術差が出やすい
口角ボトックスは一見シンプルな施術に見えますが、注入量や位置のわずかな違いによって仕上がりに差が出やすく、医師の技術や経験が大きく影響します。
表情筋などの解剖学的な知識が求められるため、医師の経歴や症例写真を参考にしながら、慎重にクリニックを選ぶことが大切です。
特に「格安ボトックス」を謳うクリニックは、経験の浅い医師が担当したり、海外製の安価な製剤を使用しているケースがあるため注意が必要です。
定期的な施術が必要になる
ボトックスの効果は永久的なものではなく、効果を維持するには定期的なメンテナンスが必要です。
- 効果の持続期間は一般的に3〜6ヶ月
- 体質によっては、2ヶ月ほどで効果が薄れてくる場合もある
- 効果を保つためには、年に2〜4回程度の施術が目安
- 定期的な施術が必要となるため、長期的に見ると費用がかかる
施術費用は1回あたり2〜5万円程度が一般的で、クリニックや使用する製剤によって異なります。
そのため、年間ではおおよそ10〜20万円ほどの出費になるケースも少なくありません。
一方、定期的に施術を続けることで筋肉の動きが穏やかになり、効果の持続期間が徐々に長くなったり、必要な注入量が少なくなったりするメリットも期待できます。
口角ボトックスで失敗したときの対処法
口角ボトックスで失敗してしまった場合、どのように対処すればよいか不安ですよね。
ここでは2つの対処法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

効果が切れるのを待つ
口角ボトックスで失敗してしまった場合、施術後すぐに元の状態へ戻すのは難しいとされています。
ボトックスの効果が自然に切れるのを待つことが最も一般的な対処法です。
効果のピークや持続期間の目安
- 効果が最も強く出やすい時期:注射後2週間〜1ヶ月
- 効果の持続期間:一般的に3〜6ヶ月程度
- 元の状態に近づく時期:4〜6ヶ月かけて徐々に効果が薄れる
ボトックス製剤は時間の経過とともに体内で分解されるため、後遺症が残ることは基本的にありません。
また、表情の違和感や動かしにくさは、施術後2〜4週間頃をピークに徐々に軽減していきます。
リタッチや修正を受ける
効果が切れるまで待つことが難しいケースや、どうしても違和感が気になる場合には、以下のような修正方法が検討されることがあります。
①アセチルコリン塩化物の注射
ボトックスの作用を弱める目的として使用される注射です。
効果の現れ方には個人差がありますが、ボトックスの作用を比較的早く緩和できる可能性があります。
ただし、ボトックスの効果を完全に元に戻す薬剤は現時点では存在しません。
そのため、無理に修正を行うのではなく、効果が薄れていくのを待つ判断が一般的とされています。
②バランス調整のための追加注入
左右差が生じたり、部分的に効きすぎたりする場合には、他の部位に少量のボトックスを追加注入し、全体のバランスを整える方法もあります。
しかし、追加注入によって新たな違和感が生じるリスクもあるため、 経験豊富な医師と十分に相談したうえで慎重に判断しましょう。
口角ボトックスならPSCへお任せください!
今回は口角ボトックスで失敗する理由を中心に、メリット・デメリット、さらに失敗したときの対処法をご紹介しました。
口角ボトックスは自然に口角が上がることで、口元のもたつきを改善したり、明るい印象を与えたりする効果が期待できる施術です。
しかし、注入量や注入部位が適切でないと失敗してしまうリスクもあります。
こうした失敗を防ぐためには、ボトックス注射の知識や経験が豊富な医師のもとで施術を受けることが大切です。
当クリニックでは、アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医である医師が、患者様一人ひとりに合わせた施術をご提案しています。
口角ボトックスがはじめての方も、ぜひお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
口角ボトックスは痛みを感じますか?
口角ボトックスは注射針を使用するため、注入時にチクっとした痛みを感じます。
痛みは一時的なもので、ほとんどの方が問題なく受けられる程度です。
口角ボトックスは周りに気付かれますか?
基本的に周囲に気づかれにくい施術です。
しかし、施術後2〜3日は筋肉が変化する過程で、口元が動かしにくいと感じることがあります。
気付かれたくない場合は、数日間マスクを使用するなど対策するとよいでしょう。
妊娠中や授乳中でも施術を受けられますか?
妊娠中・授乳中の方は、原則として口角ボトックスの施術は控える必要があります。
胎児や乳児への影響に関する十分な安全性データが確立されていないため、多くのクリニックでは施術を行っていません。
診療時間
[ 完全予約制 ] 10:30〜19:00
土日診療あり
| 美容外科・ 美容皮膚科 |
西梅田駅から徒歩2分 プライベートスキンクリニック |
|---|---|
| 所在地 | 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16 京富ビル2階 |
| 診察時間 | [ 完全予約制 ] 10:30~19:00 |
DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
| 平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
|---|---|
| 平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
| 平成24年 | 医学博士学位取得 |
| 平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
| 令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第48回 日本美容外科学会総会(2025年9月25日~26日)
- 顎のヒアルロン酸注入を用いた輪郭形成-248症例の治療経験
- 第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2025年8月16日~17日)
- POTENZA®を用いた美肌・毛穴・ニキビ治療の臨床経験
- 第42回 日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について
- 第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- 額(おでこ)へのヒアルロン酸注入による輪郭形成の134症例 -使用量についての経験及び検討-
- 最新型医療ハイフ(ウルトラフォーマー®MPT)の77症例における経験及び安全性についての考察









