肌が黄色く見える原因は「黄ぐすみ」かも?
この記事でわかること
鏡を見て「なんだか顔色が悪い」「肌が黄色っぽく見える」と気になっていませんか?
加齢だけではなく、生活習慣や体の内側で起こる変化が、肌の色調に影響を与えている可能性があります。
その代表例が「黄ぐすみ」です。
黄ぐすみは、実年齢以上に老けて見える印象を与えることがあり、場合によってはセルフケアだけでの改善が難しいケースがあります。
そこで本記事では、黄ぐすみの正体や原因、自分でできる予防、改善が期待できる方法について詳しく解説します。
後半では、黄ぐすみの改善が期待できる美容医療による対策について解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
黄ぐすみとは?
黄ぐすみとは、肌全体が黄色みを帯びて見える状態を指します。
くすみには、黄ぐすみの他に青ぐすみ、黒ぐすみがありますが、以下のような違いがあります。
- 黄ぐすみ:体内の糖化、またはメラニン色素の蓄積によるもの
- 青ぐすみ:血行不良で青白く見える
- 黒ぐすみ:貧血やターンオーバーの乱れによるもの
黄ぐすみは、健康的な血色感が失われるため、顔全体がどんよりした印象になりやすく、「疲れている」「老けている」と見られる場合もあります。
加齢や生活習慣の影響で徐々に進行するケースが多く、放置すると年齢以上に老けて見える印象に繋がる可能性が指摘されています。
黄ぐすみの原因は?
黄ぐすみの主な原因となる「糖化」や「カルボニル化」について、詳しく解説していきます。
糖化
糖化は、肌に黄ばみをもたらすAGEs(終末糖化産物)を生成する、黄ぐすみの主要な原因の一つです。
糖化は、食事の過剰摂取などによって起こるとされています。
糖化とは、体内で余分な糖と、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質が結びつき、「AGEs(終末糖化産物)」という物質を作る反応です。
AGEsは黄褐色のため、肌の細胞に蓄積されると黄色くくすんで見えるようになります。
カルボニル化
カルボニル化は、紫外線やストレスなどで生じる「肌のサビ」と呼ばれる物質を肌に蓄積させる、黄ぐすみの主要な原因の一つと考えられています。
紫外線やストレスなどによって活性酸素が発生すると、体内の脂質が酸化します。
この酸化した脂質がコラーゲンやエラスチンといったタンパク質と結びつく現象が「カルボニル化」です。
カルボニル化によって作られる黄褐色の「カルボニル化タンパク質(ALEs)」が肌に蓄積されると、肌が黄ばんで見える原因となると言われています。
食生活など自分でできる黄ぐすみ対策について
黄ぐすみの原因が分かったところで、次は自宅でできるセルフケア方法をご紹介します。
食生活の見直し

黄ぐすみを防ぐには、まず日々の食事への意識が大切です。
糖質は糖化、脂質はカルボニル化を促進させるため、炭水化物と脂質の取り過ぎに注意が必要です。
黄ぐすみが気になる方は、甘いお菓子やジャンクフードを控えることをおすすめします。
また、偏った食事や無理なダイエットを避けて、3食バランスの取れた食生活を心がけましょう。
生活習慣(睡眠・運動・禁煙)
睡眠不足や喫煙、運動不足は、黄ぐすみの原因となる糖化やカルボニル化を促進させる可能性があります。
特に喫煙は活性酸素を増やすため、カルボニル化のリスクを高める要因の一つと考えられています。
黄ぐすみにお悩みの方は、減煙や禁煙も検討する必要があります。
また、十分な睡眠と適度な運動の心がけで、血行が促され、肌の代謝を助ける効果も期待できます。
スキンケア(保湿・紫外線対策)

外からのケアも黄ぐすみ対策に欠かせません。
紫外線はカルボニル化を促すため、日焼け止めを塗る、帽子や日傘を活用するなど、季節を問わず徹底した紫外線対策を行いましょう。
保湿を怠ると肌のターンオーバーが乱れやすく、古い角質が残ってくすみの原因となります。
美容医療で黄ぐすみ対策
セルフケアだけではなかなか改善しない場合や、より早く効果を実感したい場合は、美容医療という選択肢も有効です。
ここでは、黄ぐすみに効果が期待できる施術をご紹介します。
レーザートーニング

低出力のレーザーを繰り返し照射してメラニンを少しずつ分解し、肌全体のトーンアップや黄ぐすみの改善が期待できる施術です。
刺激が少ないため肝斑の治療にも使われている施術で、炎症を起こしにくく、肌への負担が少ない傾向があります。
ダウンタイムが少なく、日常生活に支障が出にくいため、忙しい方でも比較的気軽に受けられる点も特長です。
このような方におすすめです。
- 顔全体のくすみが気になる方
- シミやそばかす、肝斑もケアしたい方
- ダウンタイムを気にせず施術を受けたい方
- 透明感のある明るい肌を目指したい方
IPL光治療(Fomaα)
IPL光治療は、広域の波長を持つ光を照射して、くすみを含む肌の様々な悩みにアプローチできる治療法です。
特に、メラニンや毛細血管に作用し、シミ、赤み、くすみを改善する効果が期待できます。
また、IPLは肌のコラーゲン生成を促す作用もあるため、ハリや弾力向上につながる可能性も期待されています。
複数の肌悩みを同時にケアできる点と、痛み・ダウンタイムが少ない点が、IPLの特長です。
このような方におすすめです
- シミ、そばかす、くすみを改善したい方
- 頬の赤みが気になる方
- 肌のハリやキメを改善したい方
- 複数の肌悩みを一度にケアしたい方
高濃度ビタミンC点滴
高濃度ビタミンC点滴は、ビタミンCを直接体内に取り込み、内側から肌をケアする治療法です。
メラニン生成の抑制により、黄ぐすみの改善や美白効果につながる可能性が期待できます。
また、抗酸化作用により、肌の老化を防ぐ効果も期待できます。
このような方におすすめです
- 内側から美白ケアをしたい方
- 疲労回復や免疫力アップも同時に目指したい方
- 肌のハリや弾力も高めたい方
美白点滴
美白点滴は、トラネキサム酸などの有効成分を体内に点滴して、肌のくすみの改善を目指す施術です。
メラニン生成を抑制する作用により、特に黄ぐすみやシミの改善、肝斑の悪化防止につながる可能性が期待できます。
このような方におすすめです
- シミ、くすみ、肝斑をケアしたい方
- 紫外線ダメージを軽減したい方
- 内側からの美白を求めている方
- 手軽に美肌ケアを始めたい方
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、肌に薬剤を塗布して古い角質を剥がし、黄ぐすみの改善を目指せる施術です。
肌のターンオーバーを正常化させて、蓄積したメラニンや黄ぐすみの原因となる物質の排出を促し、肌のトーンを明るくする効果が期待できます。
くすみやざらつきだけでなく、毛穴の詰まりやニキビ跡の改善にもつながる可能性があります。
このような方におすすめです
- 肌のざらつきやごわつきが気になる方
- ニキビや毛穴の悩みがある方
- シミ・くすみを改善したい方
- 肌のターンオーバーを正常化させたい方
まとめ
今回は、黄ぐすみの原因と対策についてご紹介しました。
黄ぐすみは、糖化やカルボニル化によって起こる肌の悩みで、生活習慣の乱れによって進行する傾向があります。
日々の食生活やスキンケアの見直しで、ご自身でも黄ぐすみを改善できる可能性があります。
しかし、セルフケアだけでは限界がある場合、美容医療という選択肢も有効です。
プライベートスキンクリニックでは、経験豊富な医師によるカウンセリングで、患者様一人ひとりの肌の状態とご予算に合わせた最適な施術をご提案いたします。
黄ぐすみにお悩みの方は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
美容医療で黄ぐすみは治りますか?
美容医療は黄ぐすみの原因に直接アプローチし、改善を促すことが可能です。
しかし、施術後の生活習慣によっては再び黄ぐすみが発生することもあります。
施術後のセルフケアを継続することで、透明感のある肌を維持しやすくなります。
自分に合った施術がどれか分かりません。どうすれば良いですか?
当クリニックでは、経験豊富な医師がカウンセリングを行っております。
患者様のお肌の状態を丁寧に診断し、ご希望とご予算に合わせた最適な施術プランをご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
診療時間
[ 完全予約制 ] 10:30〜19:00
土日診療あり
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西梅田駅から徒歩2分 プライベートスキンクリニック |
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| 所在地 | 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16 京富ビル2階 |
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DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
| 平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
|---|---|
| 平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
| 平成24年 | 医学博士学位取得 |
| 平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
| 令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第48回 日本美容外科学会総会(2025年9月25日~26日)
- 顎のヒアルロン酸注入を用いた輪郭形成-248症例の治療経験
- 第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2025年8月16日~17日)
- POTENZA®を用いた美肌・毛穴・ニキビ治療の臨床経験
- 第42回 日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について
- 第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
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