ジャルプロは目の下にも効果あり?
目元は年齢の変化が表れやすい部位であり、クマや細かいシワに悩む方は少なくありません。肌のハリや弾力を取り戻したいと考え、肌育治療を検討する方も増えています。
その中でも注入治療のひとつである「ジャルプロ」は、目の下のクマや小じわの改善に役立つ施術として人気があります。自然な仕上がりを目指せるため、若々しい印象を取り戻したい方におすすめです。
そこでこの記事では、ジャルプロが目元にどのような効果をもたらすのかを、分かりやすく解説します。さらに、リジュランアイやスネコスとの違いについてもご紹介しますので、治療を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
ジャルプロとはどんな治療?
ジャルプロは、非架橋ヒアルロン酸とアミノ酸を組み合わせたECM製剤(細胞外マトリックス)です。お肌の気になる部位に直接注入し、真皮層へ働きかけて肌の土台を整える「肌育治療」として注目されています。複数種類の製剤があり、それぞれ特徴や効果が異なるため、目的に合わせた選択が可能です。
当クリニックで導入している「ジャルプロスーパーハイドロ」は、高濃度の非架橋ヒアルロン酸に加え、7種類のアミノ酸と3種類のペプチドを組み合わせた製剤です。これらの成分の働きで、肌質改善やハリ・弾力の向上、肌の引き締めやリフトアップ効果が期待できます。自然な若返りを目指す方に適した治療です。

目元に多いお悩みとは?
目元の代表的なお悩みには、目の下のクマや細かいちりめんジワがあります。これらは加齢や生活習慣、紫外線ダメージなどが原因で現れやすく、お顔全体の印象を大きく左右します。特に目元は皮膚が薄いため、変化が目立ちやすく、年齢を感じさせる要因になりやすい部位です。

青クマの原因と特徴
青クマは、毛細血管が透けて見え、目の下が青っぽい状態になります。皮膚が薄い方や肌が白い方に起こりやすく、血行不良が主な原因です。睡眠不足や疲労、冷えによって血流が滞ると、青黒く見えやすくなります。目元の血流改善が、青クマの軽減につながります。
黒クマの原因と特徴
黒クマは、目の下の段差により影ができる状態です。皮膚のたるみや眼窩脂肪のふくらみが影を強調し、老けた印象を与えます。主な原因は眼輪筋の筋力低下や皮膚のハリ不足であり、加齢や紫外線ダメージによって進行します。肌の弾力を回復させるケアが、黒クマの改善に役立ちます。
茶クマの原因と特徴
茶クマは、色素沈着によって目の下が茶色く見える状態です。擦りすぎや紫外線によるダメージが主な原因で、メラニン色素が沈着して茶色っぽいクマとなります。摩擦を避け、紫外線対策の徹底が予防につながります。
ちりめんジワの原因と特徴
目の横や目の下に細かく現れるちりめんジワは、皮膚のハリや弾力の低下で生じます。加齢や紫外線によるダメージが主な原因で、乾燥が進むとさらに目立ちやすくなります。保湿ケアや肌の再生を促す治療が、ちりめんジワの改善に効果的です。
ジャルプロが目の下に効果的なのはなぜ?
ジャルプロは、非架橋ヒアルロン酸と7種のアミノ酸(グリシン、L-プロリン、L-リジン、L-ロイシン、アラニン、バリン、アルギニン)、ペプチド(アセチルデカペプチド3、オリゴペプチド24、アセチルテトラペプチド5)の働きで、目元の肌に自然なハリを与えて、弾力を回復させます。シワやクマの改善に効果的であり、若々しく健康的な印象へ導きます。
目元のハリ・弾力アップで黒クマやちりめんジワを改善
グリシンは肌の弾力性や強度を高め、L-ロイシンはタンパク質合成を促して修復・再生をサポートします。アラニンは水分保持力を高め、潤いを維持します。これらを含む7種類のアミノ酸に加え、肌の土台を整える3種類のペプチドと保湿効果の高い非架橋ヒアルロン酸が含まれています。
これらの働きによって肌の弾力が回復し、ちりめんジワが改善され、滑らかな目元へ導かれます。さらに、ハリが増すと段差による影が目立ちにくくなり、黒クマの改善にもつながります。
目元の肌密度アップで青クマ改善
ジャルプロはコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、目元の薄い皮膚に自然な厚みを与えます。肌密度が高まることで青クマが改善され、血流が整い目元の印象が明るくなります。健康的で若々しい表情へとつながります。
目の下に効果的な他の製剤リジュランアイ・スネコスとの違いは?
目の下のクマや小じわの改善に効果的な薬剤はいくつか種類があります。その中でも、目元の繊細な皮膚に適しているのが「リジュランアイ」「スネコス注射」「ジャルプロ」です。
リジュランアイは肌の再生力を高める再生治療であり、スネコスやジャルプロは非架橋ヒアルロン酸をベースとしたECM製剤です。目元の悩みに対して、どの製剤が適しているかは「改善したい症状」や「仕上がりの希望」によって異なります。
リジュランアイの特徴

リジュランアイは「細胞修復による目元の若返り」に強みがあり、ジャルプロは「肌のハリや弾力改善」に特化しています。
リジュランアイは、サーモン由来の有効成分「ポリヌクレオチド(PN)」を主成分とする注入製剤です。肌の自己修復力を高める働きがあり、赤みや炎症、乾燥などの肌トラブルを改善しながら、潤いとハリを与えます。
特に、目の周囲の浅い層にある細かい小じわに効果的で、年齢による肌の変化や外的刺激によるダメージが気になる方に向いています。肌質そのものを底上げしたい方におすすめです。
スネコス注射

スネコスは「自然な肌質改善」に強みがあり、ジャルプロは「ハリや弾力の回復」に特化しています。どちらも肌育注射ですが、成分や効果の現れ方に違いがあります。
スネコスは、非架橋ヒアルロン酸と6種類のアミノ酸(グリシン、L-プロリン、L-リジン、L-アラニン、L-バリン、L-ロイシン)を配合したECM製剤です。線維芽細胞を刺激してコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌のハリや弾力を回復させます。
目の下の小じわや目尻のしわ、青クマの改善に効果があり、自然な若返りを目指す方に適しています。ジャルプロに比べると効果の現れ方は穏やかで、繊細な部位のケアに向いています。
スネコスとジャルプロは配合成分や濃度に違いがあるものの、共通点も多く、どちらが優れているかを示す明確なデータはありません。自然な肌質改善を重視する場合にはスネコスが選ばれやすく、肌の質感やリフトアップ効果を求める場合にはジャルプロが適しているとされています。
クリニックによって症状や部位に応じて使い分けるケースもあり、目的や肌質に合わせた選択が可能です。
目の下のクマにジャルプロ以外で選べる治療法は?
目の下のクマの種類や症状によっては、ジャルプロのような肌育注射が適さないケースがあります。黒クマのふくらみが大きい場合には余分な眼窩脂肪を除去する下瞼脂肪取りが有効であり、茶クマが目立つ場合には色素沈着を改善するレーザートーニングをおすすめしています。
黒クマのふくらみには下瞼脂肪取りが有効
黒クマの原因である眼窩脂肪の突出が大きい場合は、下瞼脂肪取り(経結膜的下眼瞼脱脂術)が適しています。下瞼脂肪取りは、下まぶたの裏側から余分な脂肪を取り除く手術であり、皮膚表面に傷が残らず、自然な仕上がりが期待できます。根本的にふくらみを解消したい方に適した選択肢です。
目の下のふくらみが軽度であれば、ジャルプロなどの肌育治療でハリを補うことで目立ちにくくなる可能性がありますが、ふくらみが大きい場合は、肌質向上だけでは改善が難しくなります。
また、黒クマによる段差を補い目立ちにくくするヒアルロン酸注射や、目元の皮膚のたるみが進んでいる方に適した下眼瞼たるみ取りなど、症状に応じて選べる治療法は複数あります。
茶クマにはレーザートーニングや内服治療が効果的
茶クマには、肌の色調を整えるレーザートーニングや、メラニンの生成を抑える美白内服薬(シナール・トラネキサム酸)が効果的です。美白内服薬は、レーザートーニングとの併用でより効果的となります。
ジャルプロのような注入治療ではメラニン色素そのものの除去は難しいため、色素沈着が明らかな場合は、シミ改善に特化したアプローチがおすすめです。
まとめ
ジャルプロの目元への効果についてご紹介しました。目元は年齢のサインが出やすい部位だからこそ、効果と安全性の高い治療の選択が大切です。ジャルプロはCEマークを取得しており、症例実績も豊富で安心して受けられる製剤です。
当クリニックではジャルプロをはじめ、さまざまな肌育製剤をご用意しています。目元の施術は選択肢が幅広く、効果だけでなく懸念点や予算、ライフスタイルに合わせて最適な方法を選べます。まずはカウンセリングでご相談いただき、ご自身に合った施術を見つけてください。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
目の下のクマ、小じわでお悩みの方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
目の下のクマやシワにジャルプロは効果がありますか?
目元の小じわや目尻のシワ、目の下の青クマや黒クマに効果的で、肌のハリや弾力をアップしクマや小じわを目立たなくします。
ジャルプロはどんな人におすすめですか?
ハリや弾力の低下、小じわ、目の下のクマやたるみで悩んでいる方におすすめです。目元だけでなく、お顔全体や首への注入も可能で、幅広いエイジングケアに対応できます。
ジャルプロとスネコスの違いは何ですか?
どちらも、非架橋ヒアルロン酸やアミノ酸を配合した製剤で肌育注射として人気の高い施術です。配合成分の種類や濃度に違いがあります。スネコスは「自然な肌質改善」に強みがあり、ジャルプロは「ハリや弾力の回復」に特化しています。目的や肌質に応じて選び分けるのがポイントです。
ジャルプロとリジュランアイの違いは何ですか?
リジュランアイはポリヌクレオチド(PN)を主成分とし、細胞修復による目元の若返りに効果があります。一方、ジャルプロは非架橋ヒアルロン酸やアミノ酸、ペプチドを配合し、肌のハリや弾力改善効果が期待できます。目元の悩みに対してアプローチの仕方が異なるため、症状に合わせて選ぶことが大切です。
診療時間
[ 完全予約制 ] 10:30〜19:00
土日診療あり
| 美容外科・ 美容皮膚科 |
西梅田駅から徒歩2分 プライベートスキンクリニック |
|---|---|
| 所在地 | 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16 京富ビル2階 |
| 診察時間 | [ 完全予約制 ] 10:30~19:00 |
関連記事
DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
| 平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
|---|---|
| 平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
| 平成24年 | 医学博士学位取得 |
| 平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
| 令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第48回 日本美容外科学会総会(2025年9月25日~26日)
- 顎のヒアルロン酸注入を用いた輪郭形成-248症例の治療経験
- 第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2025年8月16日~17日)
- POTENZA®を用いた美肌・毛穴・ニキビ治療の臨床経験
- 第42回 日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について
- 第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- 額(おでこ)へのヒアルロン酸注入による輪郭形成の134症例 -使用量についての経験及び検討-
- 最新型医療ハイフ(ウルトラフォーマー®MPT)の77症例における経験及び安全性についての考察









