肩ボトックスで後悔する理由と失敗しないための対策法
肩こりの改善に効果が期待できるボトックス注射は、すっきりとした肩のラインを目指せる施術です。
一方で、施術後の経過によっては「肩ボトックスを打たない方がよかった」と後悔する方もいます。
今回は、肩こりボトックスで後悔する理由を中心に、メリットやデメリット、さらに失敗しないためのポイントを詳しく紹介します。
目次
肩ボトックス注射とは?効果や特徴を解説
そもそも肩ボトックス注射には、どんな効果や特徴があるのでしょうか。
ここでは、以下の4つのポイントに分けて詳しく紹介します。
- 筋肉の動きを一時的に弱める施術
- 肩こりや巻き肩の改善に効果が期待できる
- 首からデコルテのラインを美しく整える
- 定期的な治療で効果を維持できる
それぞれについて順番に見ていきましょう。
筋肉の動きを一時的に弱める施術
ボトックス注射は、A型ボツリヌストキシンというタンパク質を使用した施術です。
筋肉の動きを一時的に抑制する作用があり、肩こりの原因となる筋肉の過度な緊張をやわらげる目的で活用されています。
この薬剤は、神経末端から放出される神経伝達物質「アセチルコリン」の分泌を阻害します。
筋肉へ伝わる信号をブロックすることで、緊張状態にある筋肉を徐々に緩める効果が期待できます[1]。
肩こりや巻き肩の改善に効果が期待できる
慢性的な肩こりは、僧帽筋、肩甲挙筋などの筋肉が緊張した状態が続くことで、血行不良や疲労の蓄積が原因と考えられています。
肩ボトックスは、こうした緊張状態にある筋肉へ直接作用し、筋肉の強ばりをやわらげる効果が期待できる施術です。
注射によって筋肉の過剰な収縮が抑えられると血流が改善され、老廃物が排泄促進され、酸素や栄養がいきわたりやすくなります。
治療を継続することで、肩や首の疲れ、重だるさといった不快な症状の軽減につながるでしょう。
また、肩周りの筋肉が緊張して前方へ引き込まれる「巻き肩」の改善にも効果が期待できます。
肩からデコルテのラインをすっきり見せる
肩こりボトックスは、肩こりや巻き方の緩和だけでなく、見た目の変化も実感できる施術です。
僧帽筋が発達すると首が短く見えたり、肩のラインがたくましく感じたりすることがあります。
ボトックスによって僧帽筋の張りがやわらぐと、筋肉のボリュームが徐々に落ち着き、首元がすっきりとした印象に整います。
肩のラインもなだらかになり、首からデコルテにかけてのシルエットも美しく見えるでしょう。
ドレスやオフショルダーの服をバランスよく着こなしたい方にもおすすめです。
定期的な治療で効果を維持できる
肩こりボトックスの効果は、永続的なものではありません。
しかし、定期的に施術を受けることで、良好な状態を維持しやすくなります。
効果の現れ方には個人差があるものの、施術から数日で徐々に変化を実感し、持続期間はおおよそ3〜6ヶ月が目安とされています。
定期的な施術によって筋肉の過度な発達も抑えられるため、より安定した効果を感じられるでしょう。
効果が薄れてきたと感じるタイミングで再度注射を受けることで、肩こりの辛さが軽減されるだけでなく、すっきりとした肩のラインを保ちやすくなります。
肩こりが悪化?肩ボトックス注射で後悔する理由は?
肩ボトックスは、肩こりの改善や見た目の変化を実感しやすい施術ですが、症状によっては後悔する場合もあります。
ここでは、肩こりボトックスで後悔しやすいとされる以下の4つの理由を紹介します。
- 肩こりが強くなる
- 肩や腕が上げにくい
- 倦怠感やだるさを感じる
- 施術中に痛みを伴うことがある
それぞれの原因について詳しく解説します。
肩こりが強くなる
肩こりボトックスの施術後、一時的に肩こりが強くなったように感じることがあります。
これは、施術直後から効果が現れるまでに起こりやすい症状の一つです。
ボトックスによって一部の筋肉の動きが抑えられると、周囲の筋肉がその動きを補おうとし、ほかの部位に負担がかかります。
このような症状により、肩こりが悪化したと感じる方は少なくありません。
また、注入する位置や量が合っていない場合、効果を得たい部位に十分な作用が及ばず、筋肉のバランスが崩れてしまうこともあります。
施術後の違和感は1〜2週間ほどで徐々に薄れていくため、なるべく安静に過ごすとよいでしょう。

肩や腕が上げにくい
ボトックスには筋肉の動きを抑える作用があるため、肩や腕の動かしにくさを感じることがあります。
このような症状は、ボトックスの注入量が多かったり、注入する位置が適切でなかったりする場合に起こりやすいとされています。
特に施術から数日は、腕を上げる動作や重いものを持つときに違和感を覚えることが多いでしょう。
しかし、通常は1〜2週間ほどで徐々に軽減していくため、過度に心配する必要はありません。
日常生活への影響を抑えるには、経験のある医師のもとで適切な施術を受けることも大切です。
倦怠感やだるさを感じる
施術後、筋肉痛のような倦怠感やだるさを感じるケースも少なくありません。
これは、ボトックスによって筋肉の動きが抑えられ、筋肉の使い方が一時的に変わることが原因です。
こうした倦怠感は、数日から1週間ほどで自然に落ち着くことが多く、体が変化した筋肉の状態に慣れていく過程で起こると考えられています。
症状には個人差がありますが、日常生活に支障を感じるほどの強いだるさが続く場合は、施術を受けたクリニックへ相談してみるとよいでしょう。
施術中に痛みを伴うことがある
肩こりボトックスは注射による施術のため、針を刺す際にチクッとした痛みを感じます。
注入する箇所は複数あるので、数回に分けて刺激を感じることになります。
個人の痛覚や医師の技術によって差はありますが、多くのクリニックでは細い針を使用したり、麻酔クリームを塗布したりするため、強い痛みを感じるケースは少ないでしょう。
痛みに不安がある場合は、事前のカウンセリングで相談しておくことをおすすめします。
肩ボトックス注射をするメリット
肩こりボトックスはダウンタイムが少なく、気軽に受けられる美容施術です。
ここでは、3つのメリットについてご紹介します。
ダウンタイム・痛みが少ない
ボトックス注射の大きなメリットは、ダウンタイムや痛みが少ない点です。
施術後すぐに日常生活に戻れるため、仕事や家事に支障をきたすこともほとんどありません。
内出血や腫れが生じた場合でも、通常は数日から一週間程度で自然に消えます。
注射跡もメイクで隠せる程度なので、周囲に気づかれる心配も少ないでしょう。
切開を伴う手術に比べて体への負担も抑えられることから、初めての美容医療にも選ばれています。
施術時間が短く、気軽に受けやすい
肩ボトックスの施術にかかる時間は、わずか5〜10分程度で終了します。
カウンセリングを含めても30分〜1時間程度で完了するため、忙しい方でも気軽に受けやすい施術です。
予約から施術までの流れもスムーズで、特別な準備や検査も基本的には必要ありません。
仕事の合間や買い物のついでに受けられる手軽さも、ボトックス注射が選ばれている理由の一つです。
周りに気付かれずに改善できる
肩こりボトックスは効果が徐々に現れるため、周囲に気づかれにくい施術です。
「肩まわりが楽になった」「首元がすっきり見えるように感じる」といった自然な変化を実感できるため、美容施術を受けたことを周囲に知られたくない方にも向いています。
表情や顔の造形に変化がないことから、家族や同僚にも気づかれる心配も少ないでしょう。
慢性的な肩こりの改善など、見た目の変化を強く求めない方にも取り入れやすい治療です。
肩こりボトックス注射をするデメリット
肩こりボトックスには、施術前に把握しておきたいデメリットや注意点もあります。
それぞれについて詳しく確認しておきましょう。
即効性は期待できない
肩こりボトックスは注射後すぐに効果が現れるわけではありません。
ボツリヌストキシンが神経末端に作用し、筋肉の動きが抑えられるまでには一定の期間が必要です。
一般的には、施術から数日で徐々に変化を感じはじめ、安定した効果を実感できるまでには1ヶ月程度がかかります。
そのため、「すぐに肩こりを改善したい」といった即効性を重視する場合は、他の方法と比較しながら検討するとよいでしょう。
腫れや内出血が生じることがある
ボトックスはダウンタイムの少ない治療ですが、施術後に内出血や腫れが生じる可能性があります。
通常は3〜7日程度で自然に消えますが、完全に目立たなくなるまでには1〜2週間かかるケースもあるので注意が必要です。
大切な予定がある場合は、スケジュールを調整するようにしましょう。
イベントや写真撮影に合わせるなら、2〜4週間ほど前に施術を受けておくと安心です。
効果は永続的ではない
肩こりボトックスの効果は一時的なもので、約3〜6ヶ月を目安に徐々に薄れていきます。
永続的な効果は得られないため、維持するには定期的に施術が必要です。
一方で、施術を重ねることで筋肉の過度な発達が抑えられ、施術の間隔を少しずつ空けられるようになる方もいます。
長く良い状態を保ちたい場合は、無理のないペースでメンテナンスを続けていくとよいでしょう。
肩ボトックスで後悔・失敗しないための3つのポイント
ここからは、肩こりボトックスで後悔・失敗しないためのポイントを3つご紹介します。
施術を検討している方は、参考にしてみてください。
信頼できるクリニックを選ぶ
肩こりボトックスで失敗を防ぐには、信頼できるクリニックや医師を選ぶことが大切です。
ボトックス注射の実績が豊富で、特に肩への注入の症例があるか確認するとよいでしょう。
また、解剖学的知識が十分にあり、筋肉の構造を理解しているかも重要なポイントです。
当クリニックでは、解剖学に知見のある形成外科出身の医師が在籍しています。
また、厚生労働省認可のボトックス製剤(アラガン社製)も取り扱っているため、安全性を重視する方にも選ばれています。

施術後は医師の指示を守る
肩こりボトックス注射の効果をしっかり実感するためにも、施術後は医師の指示に従いましょう。
施術後に注意したい主なポイントは以下の通りです。
- 激しい運動や筋トレ
- 施術部位のマッサージや強い圧迫
- 長時間の入浴やサウナ
なかでも注入から3〜4日は、製剤が周囲に拡散しやすいため注意が必要です。
刺激や摩擦、血行を促進するような行動は避けるようにしましょう。
症状に合わせて定期的に施術を検討する
ボトックスの効果は3〜6ヶ月程度が目安とされていますが、初回は持続期間が短くなるケースも少なくありません。
効果を持続するには、定期的な施術が推奨されています。
具体的な施術間隔については、症状や状態に合わせて医師に相談するとよいでしょう。
肩ボトックスを受けるならPSCへ!
今回は、肩こりボトックスで後悔につながりやすい理由や、メリット・デメリットを中心に紹介しました。
肩ボトックスは、肩こりの改善や首からデコルテをすっきりと見せる効果が期待できる一方、施術の経過や体質によっては満足できないと感じるケースもあります。
後悔を防ぐためには、信頼できるクリニックや医師を選ぶことが重要です。
当クリニックでは、ボトックス注射の経験が豊富な形成外科出身医師が、患者様一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。
肩こりボトックスを検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

参考文献・資料
[1][1] Padda IS, Tadi P. Botulinum Toxin. [Updated 2023 Dec 24]. In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2024 Jan-.
診療時間
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DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
| 平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
|---|---|
| 平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
| 平成24年 | 医学博士学位取得 |
| 平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
| 令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第48回 日本美容外科学会総会(2025年9月25日~26日)
- 顎のヒアルロン酸注入を用いた輪郭形成-248症例の治療経験
- 第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2025年8月16日~17日)
- POTENZA®を用いた美肌・毛穴・ニキビ治療の臨床経験
- 第42回 日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について
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