白玉点滴は二日酔いに効く?
この記事でわかること
歌手のビヨンセが愛用していると噂されることで、ビヨンセ点滴とも呼ばれる白玉点滴。
実は、肌のコンディションケアだけでなく、二日酔いの不快感軽減へのサポートとしても効果が期待できるのをご存知でしょうか。
白玉点滴の主成分であるグルタチオンは、体内の抗酸化物質として働き、肝臓の代謝や解毒を助ける役割をもつ成分です。
この記事では、白玉点滴の基本から、二日酔いとの関係、そして肝臓へのアプローチまでを詳しく解説します。
「飲む機会が多いけれど、翌日に響かせたくない」という方はぜひご覧ください。
目次
白玉点滴とは?

白玉点滴は、抗酸化成分「グルタチオン」の点滴により、美容と健康のサポートが期待される施術です。
ここでは、白玉点滴の主成分であるグルタチオンの働きと、美白と呼ばれる理由について詳しく見ていきましょう。
白玉点滴の主成分・グルタチオンとは
グルタチオンは、体内のほとんどの細胞に存在する重要な抗酸化成分です。
紫外線やストレス、飲酒などで増える活性酸素を中和し、細胞の酸化ダメージを防いで、体のコンディションを整えるはたらきがあります。
しかし、加齢や生活習慣の乱れによってグルタチオンの量は徐々に減少する傾向があります。
そのため、点滴で外から補って体内バランスをサポートし、疲労感や肌のくすみが気になる方のケアとして取り入れられているのです。
肌のトーンアップケアとして選ばれる理由
白玉点滴が肌のトーンアップケアとして選ばれるのは、グルタチオンがメラニン色素の生成を抑制する働きがあるとされ、くすみや日焼けによるダメージケアを目的に利用される方が多いためです。
これにより、肌のトーンアップ、シミ・そばかすが目立ちにくくなること、そして透明感の向上といった効果が期待されます。
白玉点滴と二日酔いの関係
白玉点滴は「二日酔いのケアに役立つ可能性がある」といわれることがあります。
主成分であるグルタチオンは、肝臓でアルコールを分解する際にサポート的な働きを担う成分の一つです。
ここでは、二日酔いが起こる仕組みと、グルタチオンが果たす役割について見ていきましょう。
二日酔いの原因とグルタチオンの役割

グルタチオンは、二日酔いの原因となる「アセトアルデヒド」の分解に関わる成分の一つです。
お酒を飲むと、肝臓でアルコールが代謝される過程でアセトアルデヒドが発生し、この物質が体内に残ると頭痛や吐き気、倦怠感などが生じる場合があるでしょう。
グルタチオンはこのアセトアルデヒドを無害な物質に変える過程をサポートすると考えられており、肝臓の代謝を助ける働きが期待できます。
また、グルタチオンには抗酸化作用があり、飲酒によって生じる活性酸素から肝細胞を守る役割もあるといわれています。
そのため、白玉点滴でグルタチオンを補う施術は、肝臓をサポートしたい方の体調ケアとして注目されているのです。
二日酔いの“予防・回復ケア”としての活用
白玉点滴は、以下のように二日酔いの予防や回復ケアのサポートとして役立つ可能性が示唆されています。
| 予防ケア | 飲酒前にグルタチオンを点滴で補給しておくと、体内のグルタチオン量を一時的に高める効果が期待できます。これにより、アセトアルデヒドの処理をスムーズに進め、二日酔いの不快感の軽減が期待できます。 |
| 回復ケア | 飲酒後や二日酔いの症状が出た後に点滴を受けると、すでに大量消費されてしまったグルタチオンを迅速に補充し、アセトアルデヒドの排出を促して、症状の早期改善に繋がる可能性が考えられます。 |
また、点滴は水分補給も兼ねるため、飲酒による脱水症状の緩和という点でも、二日酔いの回復に役立つと期待されます。
グルタチオンの肝臓へのはたらき
ここでは、グルタチオンが果たす代表的な2つのはたらきについて解説します。
抗酸化作用による細胞保護
グルタチオンは強い抗酸化作用を持ち、肝臓をはじめ全身の細胞を酸化ストレスから守る働きが期待されています。
肝臓はアルコールや薬剤、食品添加物など、体内に入るさまざまな物質を分解・処理する臓器です。
この代謝の過程で活性酸素が発生し、細胞に負担をかける場合があります。
グルタチオンは、こうした酸化ダメージを抑えて、肝細胞のコンディションを維持するサポートをすると期待されます。
そのため、日常的に疲れやすい方や、生活習慣の乱れが気になる方にとって、グルタチオンの補給は有用なケアの一つと考えられるでしょう。
解毒・代謝へのサポート
グルタチオンは、体内の不要物質や有害物質を水溶性に変え、体外に排出しやすくする働きを助ける成分です。
アルコールや薬剤の代謝だけでなく、日常的に摂取する食品添加物や老廃物の処理にも関与していると考えられています。
そのため、グルタチオンの量が不足すると、肝臓の解毒サイクルがスムーズに回りにくくなる可能性も指摘されています。
白玉点滴でグルタチオンを補うと、こうした代謝機能をサポートし、体の内側から健やかさを保つケアが期待できるでしょう。
白玉点滴を受ける前に知っておきたいこと
白玉点滴は美容と健康の両面から注目されている施術です。
安全に受けるため、以下の表に記載した事項を確認しておきましょう。
| 安全性 | 主成分は体内に存在するアミノ酸で、一般的に安全性が高いとされています。 |
| 副作用 | ごく稀に、軽度の吐き気、発疹、血管痛などが生じる可能性があります。異常を感じたらすぐにお知らせください。 |
| 施術の限界 | 点滴はあくまで健康や美容をサポートするもので、疾患の治療薬ではありません。過信せず、適度な飲酒量を心がけるなど生活習慣の見直しも大切です。 |
| 推奨頻度 | 効果を持続させるためには、月2〜4回程度を目安に、継続的な施術が推奨されます。 |
| 必須事項 | 妊娠中・授乳中の方、特定の持病やアレルギーがある方は施術を受けられない場合があります。必ず医師の診断とカウンセリングを受け、最適なプランを立ててください。 |
まとめ
今回は、 白玉点滴が持つ「美白」以外の可能性、特に二日酔いの予防・回復や肝臓の機能サポートという側面について説明してきました。
白玉点滴の主成分であるグルタチオンは、肌ケアはもちろん、私たちの身体の健康維持に関わる「抗酸化作用」と「解毒作用」をサポートする物質です。
特に肝臓においては、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの処理を助ける働きが期待されるため、お酒を飲む機会が多い方や、慢性的な疲労にお悩みの方にとって一つの選択肢となり得るケアであると言えます。
美容目的だけでなく、身体の内側から健康を整えたいというニーズに対して、白玉点滴はサポートが期待できる施術です。
プライベートスキンクリニックでは医師がカウンセリングを行い、患者様一人ひとりのライフスタイルやお悩みに合わせた最適な施術プランをご提案しております。
白玉点滴についてのご質問やご相談がある方は、ぜひお気軽にカウンセリングにお越しください。
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
白玉点滴はどのような効果が期待できますか?
白玉点滴の主成分であるグルタチオンは、抗酸化作用と解毒作用が期待される成分です。
これにより、肌のトーンアップ、シミやくすみのケア、疲労回復のサポート、そして肝機能のサポートなど、美容と健康の両面での効果が期待できます。
白玉点滴の施術頻度はどれくらいがおすすめですか?
個人差はありますが効果を実感し、維持するためには、通常月に2〜4回程度の継続的な施術が推奨される場合があります。
白玉点滴だけで本当に効果がありますか?
白玉点滴は、美容と健康のサポートとして期待できる施術ですが、あくまで補助的なケアであり、疾患の治療薬ではありません。
健康的な生活習慣(バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など)と組み合わせることで、より良い結果が期待できるでしょう。
診療時間
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DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
| 平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
|---|---|
| 平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
| 平成24年 | 医学博士学位取得 |
| 平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
| 令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第48回 日本美容外科学会総会(2025年9月25日~26日)
- 顎のヒアルロン酸注入を用いた輪郭形成-248症例の治療経験
- 第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2025年8月16日~17日)
- POTENZA®を用いた美肌・毛穴・ニキビ治療の臨床経験
- 第42回 日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について
- 第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
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