ワキガのにおいには種類があった!セルフケアと治療法を紹介


この記事でわかること
「もしかして私、ワキガかも…?」
そう感じながらも、誰にも相談できずに悩んでいる方は少なくありません。 においの悩みは、日常生活や人間関係にも影響を与える繊細な問題です。
この記事では、日本人に多い7つのにおいの種類と、セルフケアでできる対策、さらに根本的な改善が期待できるクリニックでの施術についてご紹介します。
においの特徴や対処法を理解し、あなたに合ったケアや治療を選択するための手助けとなれば幸いです。
目次
ワキガのにおいには種類がある
「ワキガ」と一口に言っても、そのにおいには様々な種類があります。
人によって「酸っぱい」「スパイシー」「カビっぽい」といったように感じ方が異なるのは、脇から出る汗の成分や、それを分解する皮膚の常在菌の違いによるものです。日本人は体質的に汗のにおいが少ないとされてきましたが、実際には7つのにおいタイプがあることが、近年の研究で明らかになっています。
脇のにおいは7タイプ
日本人の脇のにおいは、主に以下の7つのタイプに分類されます。
- ミルク様臭:約4割がこのタイプ。ほのかに甘くミルクのようなにおい。
- 酸臭:酸臭の一種としての硫黄臭(温泉のようなにおい)は代表的なワキガ臭。
- カレースパイス臭:香辛料のようなスパイシーなにおい。代表的なワキガ臭。
- カビ臭:脂肪酸が原因となる、カビのようなにおい。代表的なワキガ臭。
- 蒸し肉様臭:加熱された動物性たんぱく質のようなにおい。
- 生乾き臭:湿気と雑菌が混ざったようなにおい 。
- 鉄臭:鉛筆の芯のようなにおい。
これらは、汗の成分や菌の種類、肌のpHバランスなどが影響し合って発生します。 中でも「酸臭」「カレースパイス臭」を持つ人は、脇のにおいが強く感じられる傾向です。
ワキガ特有のにおいは「硫黄臭」と「カレースパイス臭」

ワキガと診断される人に多いのが、硫黄臭(温泉のようなにおい)とカレースパイス臭(香辛料のようなにおい)です。 また、脂肪酸臭(カビのようなにおい)もワキガ臭の一種です。
このようなにおいは、アポクリン汗腺から分泌された汗に含まれるたんぱく質や脂質が、皮膚の常在菌によって分解されて発生します。
ワキガのにおいの違いは、以下の要素によります。
- アポクリン汗腺の発達度合い
- 肌の上に存在する菌の種類と数
これらは個人差が大きく、周囲が感じる強さや印象も異なります。
ワキガを自力で治せる?セルフケアの紹介
ワキガのにおいが気になるけれど、「クリニックに行くのはハードルが高い」と感じている方もいらっしゃるでしょう。 軽度のワキガであれば、セルフケアである程度においを軽減することは可能です。 ただし、セルフケアには限界があります。
アポクリン汗腺そのものが原因であるワキガは、汗腺を減らさない限り、根本的ににおいがなくなることはありません。
もし、「毎日ケアしても不安が消えない」「人と距離をとってしまう」など、においに悩み続けているなら、一度専門のクリニックで相談することをおすすめします。
こまめな拭き取りと制汗剤・殺菌剤の使用
汗や皮脂を放置すると菌が繁殖し、においの原因になります。
そのため、外出先でも早めに拭き取り、肌を清潔に保つことが基本です。
デオドラントシートや濡れタオルを活用して、こまめに対処しましょう。
制汗剤や殺菌成分入りのデオドラント製品を使うと、汗の分泌や菌の繁殖を抑える効果が期待できます。
ただし、成分によっては肌に合わず、かぶれやかゆみが出る人もいます。
市販のケアで肌トラブルが起きた場合や、においの悩みが長引く場合は、無理に使い続けずにクリニックで相談して、根本的な治療を検討するのがおすすめです。
脇の脱毛で菌の繁殖を抑制
脇毛があると汗や皮脂がたまりやすく、菌の温床となってにおいが強まる一因となります。 脱毛すると通気性がよくなり、清潔を保ちやすくなるのは大きなメリットです。 そのため、脇のにおい対策の一環として、医療脱毛を選ぶ方も増えています。 医療脱毛は毛根にしっかりアプローチできるため、自己処理に比べて肌を傷めず、長期的に効 果を実感しやすいのが特徴です。
当クリニックでの医療脱毛は、両脇で15分と短時間で済みますので、忙しい方でも無理なく受けていただけます。
セルフケアで効果を感じにくい方は、お気軽にご相談ください。
食生活の見直しで体臭をコントロール
体内環境も体臭に影響します。
食生活を改善すると、体内からにおいを抑える効果が期待できます。
控えめにしたほうがよい食品
- 揚げ物
- 肉類
- ニンニクや香辛料を多く使ったもの
- ジャンクフード、お菓子
積極的に取り入れたほうがよい食品
- 野菜
- 海藻
- 納豆、味噌汁などの発酵食品
ただし、食生活の改善だけでワキガが治るわけではありません。
あくまでも、補助的な対策として考えてください。
@privateskinclinic 昔は臭い人の方がモテてた?🍖 #口臭#体臭 #口臭ケア ♬ オリジナル楽曲 – プライベートスキンクリニック|大阪梅田の美容クリニック
十分な睡眠と生活リズムの安定
ストレスや睡眠不足も、においの悪化を招く要因です。
ストレスによる自律神経の乱れは、アポクリン汗腺の働きを活発にし、においを強くしてしまう恐れがあります。
質の良い睡眠、軽い運動、湯船につかる習慣などを通して、ホルモンバランスや代謝を整えることも大切です。
重度のワキガには治療も検討しよう
ワキガはセルフケアで改善を感じられない方もいますが、一度ワキガになるとセルフケアによってにおいが改善しても周りの目が気になってしまうという方もいます。
以下のような方は、根本的な改善が期待できるクリニックでの治療をおすすめします。
- 着替えてもすぐにおいが戻る
- 近くにいる人の反応が気になる
- 長年コンプレックスを抱えている
クリニックのワキガ治療には、アポクリン汗腺そのものの減少を目的とした方法があり、再発を抑えた根本的な改善が期待できます。
ワキガの改善に効果がある治療法2選
ここでは、代表的な治療法である「ワキガ手術(剪除法)」と「ミラドライ」についてご紹介します。
確実性を求めるならワキガ手術(剪除法)
直視下法(剪除法)は、脇の中央のシワに沿って約4cmほど切開し、皮膚の裏側にあるアポクリン汗腺やエクリン汗腺を、医師が直接目で確認しながら取り除く施術です。
手術時間は約45分で、汗腺の約80%を除去できるとされており、重度のワキガでも長期的な効果が期待できます。
においの原因となる汗腺とともに、毛根も除去されるため、脱毛効果も得られるのが特徴です。 傷跡は脇のシワに沿っているため、時間とともに目立ちにくくなります。
ワキガの根本治療として、非常に効果の高い選択肢といえるでしょう。

切らずに治療できるミラドライ
「手術はちょっと怖い」という方には、切らずに受けられるミラドライがおすすめです。
ミラドライは、マイクロ波を脇に照射し、汗腺に熱ダメージを与えて破壊する治療法です。 皮膚を切開する必要がなく、傷が残りません。
アポクリン汗腺とエクリン汗腺の両方に作用するため、多汗とワキガの両方の改善が期待できま す。
ダウンタイムが少なく、施術翌日から普段通りの生活が可能(激しい運動は除く)なので、忙しい方でも受けやすい施術です。

まとめ
ワキガのにおいには個人差があり、原因となる成分やにおいの種類も様々です。
セルフケアによってにおいを和らげられるケースもありますが、重度なワキガには、日常的な対 策では限界があります。
「いろいろ試しても効果が不十分」「においの悩みを根本から解決したい」
そのような場合には、ワキガ治療の実績豊富なクリニックでの治療を検討してみてください。
プライベートスキンクリニックでは、専門医によるカウンセリングと診察で、切らずに治療できるミ ラドライや、確実性の高い手術など、患者様のご希望と症状に合った治療法をご提案いたしま す。
ワキガに悩んでいる方、治療に対する不安・疑問がある方は、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
ワキガのにおいが日によって違う気がします。どうしてでしょうか?
ワキガのにおいは、体調・食事・ホルモンバランス・菌の状態によって日々変化する可能性があります。
たとえば、疲れが溜まった日や、香辛料を多く摂取した日は、においが強く感じられる場合があるでしょう。
市販のデオドラントでニオイを完全に抑えることはできる?
市販のデオドラントは一時的ににおいを緩和できるとお考えください。
これは、においを消しているのではなく、汗を一時的にかきにくくしているからです。
頻繁に使えば、においは抑えられるかもしれないですが、肌へのダメージもあるためおすすめはできません。
根本的な改善を目指すなら、クリニックでの治療を検討しましょう。
食生活を改善したらワキガは治りますか?
食生活の見直しは体臭の軽減に効果が期待できますが、アポクリン汗腺を減らすことはできないので、ワキガを治すことはできません。
においの程度が強い場合、食生活の改善、セルフケアに加えて医療の力を借りると、より根本的な改善が目指せます。
効果の高い治療法も複数ありますので、まずは医師に相談してみましょう。
美容外科・ 美容皮膚科 |
西梅田駅から徒歩2分 プライベートスキンクリニック |
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診察時間 | [ 完全予約制 ] 10:30~19:00 |
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DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
---|---|
平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
平成24年 | 医学博士学位取得 |
平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
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