プルリアル(Pluryal)のダウンタイムはほとんどない?
肌の「うるおい」や「ハリ」を取り戻したい。
そんな願いを叶える美容医療は日々進化しており、最近注目されているのが、高濃度の美容成分を真皮層に直接届ける注入治療「プルリアル デンシファイ(Pluryal Densify)」です。
プルリアルは、非架橋ヒアルロン酸やポリヌクレオチド(PN)など、肌の再生に欠かせない成分を豊富に含んでおり、内側から肌質を底上げする「スキンブースター」や「肌育注射」として知られています。
注射で行う施術のため、切開や縫合の必要がなく、「ダウンタイムがほとんどない」という点から、忙しい方にも人気の治療です。
とはいえ、注射を伴う以上、まったく肌変化がないわけではありません。
施術直後の「ボコつき」や「内出血」など、一時的な反応がどの程度続くのか不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、プルリアルデンシファイの施術後の実際のダウンタイムの症状・ピーク・回復までの流れを詳しく解説します。
あわせて、ダウンタイムを短くするための正しい過ごし方や注意点についても紹介します。プルリアルデンシファイをご検討中の方は必見です!
プルリアルのダウンタイムが短い理由

プルリアル デンシファイ(Pluryal Densify)は、施術後のダウンタイムが短く、数日〜5日ほどでほとんどの症状が落ち着く注入治療です。その理由は、製剤の性質と注入方法の両方にあります。
肌再生を促す成分が回復をサポート
プルリアルデンシファイには、非架橋ヒアルロン酸とポリヌクレオチド(PN)が配合されています。
非架橋ヒアルロン酸は、肌にスッとなじみやすく、注入後に硬く残ったり、ボコついたりすることがほとんどありません。
一方、PN(ポリヌクレオチド)は、肌の細胞再生を促す修復成分です。施術後に起こる赤みやむくみ、軽い炎症反応の回復を早める効果があり、結果としてダウンタイムの短縮につながります。
肌への刺激を抑えた注入方法
プルリアル デンシファイの注入は基本的に、肌の浅い層(真皮層)に少量ずつ広範囲に注入する手法で行います。これにより肌への刺激を最小限に抑えることができます。
つまり、浅く・多点に分けて注入することで、1か所への負担が少なく、腫れや赤みが軽度で済むということです。
施術直後から洗顔・メイク・シャワーも可能なケースがほとんどであり、多忙な方や、人前に出る機会が多い方でも、安心して受けられる施術です。
プルリアル施術後のダウンタイム症状と経過の目安

プルリアルデンシファイは低ダウンタイムで知られていますが、針を使う注入治療のため、施術直後には一時的に肌の反応が出ることがあります。
ただし、どの症状も数日〜5日ほどで自然に落ち着くケースがほとんどです。
ここでは、実際の経過を時系列でわかりやすく解説します。
施術直後(当日)|凹凸・赤みが一番目立つ時期
主な症状
小さなボコつき(膨疹)や軽い赤みが現れます。
これは製剤を真皮の浅い層に注入するため、針を刺したポイントごとに薬剤が一時的に溜まることで起こる自然な反応です。
麻酔の影響で、顔全体が少しむくんで見えることもあります。
ピークと経過
膨疹や凹凸は半日〜1日ほどでほとんど目立たなくなります。
赤みや軽いむくみも2〜3日以内に改善することがほとんどです。
過ごし方
- 洗顔・シャワーは当日からOK
- 注入部位をこすったり、押したりしない
- 飲酒・激しい運動・サウナなど血行を促す行為は避ける
- 凹凸は触らず、翌日のメイクでカバーしましょう
翌日〜3日目|赤み・むくみ・内出血のピーク
主な症状
肌の赤みや軽いむくみ、体質によっては小さな内出血(あざ)が出ることもあります。
内出血は注射針が毛細血管に触れることで起こるもので、個人差があります。
ピークと経過
赤みや腫れは2〜3日目がピーク。
内出血は青紫色を帯びることがありますが、メイクで十分隠せる程度です。
過ごし方
- 翌日からメイク可能(コンシーラーでカバーOK)
- 気になる場合は、清潔なタオルで包んだ保冷剤で軽く冷却
- 引き続き血流を促す行為(飲酒・長風呂・運動)は控える
4日〜1週間後|ほとんどの症状が改善
主な症状
腫れや赤みはほとんど落ち着き、日常生活で他人に気づかれることはほぼありません。内出血が残る場合でも、黄色っぽい色に変化し始めて回復段階にあります。
過ごし方
- 軽い運動(ウォーキングなど)は再開OK
- マッサージ・エステなど、顔に圧をかける施術はまだ控えましょう
2週間後|ダウンタイム終了・肌変化を実感し始める時期
主な状態
すべての症状がほぼ消失。内出血が長引いた場合でも、この頃には完全に治まります。肌内部ではプルリアルの有効成分が働き始め、ハリ・ツヤ・うるおいといった肌質改善を実感しやすい時期です。
過ごし方
- 通常の入浴・運動・スキンケアを再開OK
- 紫外線対策と保湿を意識して、肌をやさしくケアしましょう
ダウンタイムを最小限に抑えるための正しい過ごし方
プルリアルデンシファイのダウンタイムを短くし、最大限の効果を引き出すには、施術後のホームケアがとても大切です。
ここでは、施術直後〜回復期間に意識してほしいポイントをまとめました。
施術直後は「冷却」と「安静」を意識
施術直後は、炎症を抑えるために注入部位を優しく冷やすのがおすすめです。
強く押さえるのではなく、清潔なタオルで包んだ保冷剤を軽く当てる程度でOK。
また、血行が良くなりすぎると腫れや内出血が長引くことがあるため、当日はゆっくり安静に過ごしましょう。
寝るときは枕を少し高くして頭を上げると、むくみを防ぎやすくなります。
控えてほしい行為(飲酒・運動・マッサージなど)
ダウンタイムを長引かせる主な原因は、血流を促進する行為です。
飲酒・激しい運動
施術後24時間は控えるのが理想です。
内出血が出た場合は、1〜2週間ほど避けるようにしましょう。
顔の圧迫・マッサージ
製剤が動いたり、定着が妨げられるおそれがあります。
少なくとも1週間は強いマッサージを控えるようにしてください。
洗顔・メイク・入浴時の注意点
洗顔・シャワー
当日から可能ですが、熱いお湯や強い水圧は避けましょう。
メイク
翌日からOK。コンシーラーで内出血を隠すときは、指の腹でトントンと軽く叩き込むようにしましょう。
スキンケア
刺激の強いアイテム(レチノール、ピーリング、スクラブなど)は2週間ほどお休みをするのがおすすめです。
保湿と紫外線対策を徹底することが、きれいな仕上がりを長持ちさせるポイントです。
ダウンタイムを抑える注入方法
プルリアルデンシファイは医師による手打ちでの注入(ナパージュ法)が有名ですが、ダウンタイムを抑えるためには機械による注入もおすすめです。
水光注射による注入

専用機器(ダーマシャンプロ)を用いて、皮膚の一定の深さに均一かつスピーディーに薬剤を注入する方法です。顔全体にうるおいを補給し、肌質を改善する施術として適しています。
ポテンツァによる注入

マイクロニードルを皮下に刺入し、針先から高周波(RF)を照射すると同時に薬剤を真皮層へ均一に届ける「ドラッグデリバリーシステム」を用いた施術です。高周波による引き締め効果と薬剤の浸透により、肌のハリや弾力を高め、毛穴の開きや小じわなどを改善します。肌質を総合的に整える施術として適しています。
稀に起こる合併症と対処法
プルリアルデンシファイは安全性の高い施術ですが、ごく稀に以下のような反応が起こることがあります。
異変を感じた場合は、自己判断せず早めにクリニックへご相談ください。
アレルギー反応・しこり(硬結)
注入部位に腫れ・赤み・硬さが2週間以上続く場合、遅発性アレルギーや硬結の可能性があります。
感染症
針を刺した部分から細菌が入ることで、強い赤みや痛み、熱感を伴う感染を起こすことがあります。
この場合は、すぐに医師の診察を受け、抗生剤などの治療が必要です。
当クリニックの安全体制とサポート

プライベートスキンクリニックでは、年間2,000件以上の注入治療実績、累計32,000症例を超える経験をもとに、形成外科専門医が全施術を担当しています。
解剖学に基づいた正確な注入を行い、血管損傷などのリスクを最小限に抑えています。
また、万が一の合併症が発生した場合も、迅速で的確な処置を行える体制を整えています。
施術前のカウンセリングから術後フォローまで、「安全・誠実・丁寧」を徹底した医療を提供いたします。
まとめ
プルリアルは、肌質そのものを内側から整えるスキンブースター治療です。
ダウンタイムは軽く、主な症状(凹凸・赤み・腫れ・内出血)は半日〜1日で改善、長くても1〜2週間で消失します。
ダウンタイムを短くするコツは、冷却・安静・血行促進行為の回避の3つ。
このポイントを守れば、自然で美しい仕上がりを長く維持できます。
「注入後のボコつきが心配」「内出血が出やすいけど大丈夫?」と感じる方も、ぜひ一度、当クリニックへご相談ください。
形成外科専門医が、あなたの肌状態やライフスタイルに合わせて、最適な注入方法・回復プランをオーダーメイドでご提案いたします
参考文献
- Consensus statement on prevention and management of adverse effects following rejuvenation procedures with hyaluronic acid-based fillers.
- One-Year Safety Evaluation of New Hyaluronic Acid Fillers (YYS Series): A Prospective, Multicenter, Observational Study.
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
プルリアル注入後の「ボコつき」はいつまで続きますか?
プルリアル注入後に見られる小さな「ボコつき」や「膨疹」は、製剤が組織に馴染む過程で生じる一時的なものです。ほとんどの場合、施術直後から半日〜1日程度で自然に消失します。長くても2日程度で完全に目立たなくなることが一般的ですので、過度な心配は不要です。万が一、2日以上経過しても強い凹凸が残る場合は、クリニックにご相談ください。
翌日から仕事や学校に行ってもバレませんか?
ほとんどの場合、施術の翌日から仕事や学校に行くことは可能です。凹凸は短時間で消失し、赤みや腫れは軽度で、多くはマスクやメイクでカバーできます。ただし、内出血が出た場合は1〜2週間程度コンシーラーでのカバーが必要になる可能性があります。大切な予定がある場合は、内出血の治癒期間を見込み、2週間程度の余裕をもって施術を受けることをおすすめします。
他の美容施術(ハイフ、レーザーなど)はいつから受けられますか?
プルリアルを注入した後、高周波(RF)や高密度焦点式超音波(HIFU/ハイフ)といった熱を加える施術を受けると、注入した製剤が分解・吸収されやすくなり、効果の持続期間が短くなる可能性があります。そのため、プルリアル注入後は、これらの熱を加える施術は最低でも2週間、できれば1カ月程度は期間を空けることが推奨されます。その他のレーザーや光治療についても、念のため、施術を受ける前に必ず医師にご確認ください。
診療時間
[ 完全予約制 ] 10:30〜19:00
土日診療あり
| 美容外科・ 美容皮膚科 |
西梅田駅から徒歩2分 プライベートスキンクリニック |
|---|---|
| 所在地 | 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16 京富ビル2階 |
| 診察時間 | [ 完全予約制 ] 10:30~19:00 |
関連記事
DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
| 平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
|---|---|
| 平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
| 平成24年 | 医学博士学位取得 |
| 平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
| 令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第48回 日本美容外科学会総会(2025年9月25日~26日)
- 顎のヒアルロン酸注入を用いた輪郭形成-248症例の治療経験
- 第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2025年8月16日~17日)
- POTENZA®を用いた美肌・毛穴・ニキビ治療の臨床経験
- 第42回 日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について
- 第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- 額(おでこ)へのヒアルロン酸注入による輪郭形成の134症例 -使用量についての経験及び検討-
- 最新型医療ハイフ(ウルトラフォーマー®MPT)の77症例における経験及び安全性についての考察









