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日本糸リフト協会主催シンポジウムで学ぶ、日本人の骨格に合わせた糸リフト治療設計
目次
はじめに

日本糸リフト協会主催のアンカースレッドシンポジウムに参加いたしました。
本シンポジウムでは、糸リフト治療に関する最新の知見や症例検討、ライブサージャリーが行われ、現在の美容医療における糸リフトの位置づけや、今後の治療の考え方について学ぶことができました。
糸リフトは日本でも人気の高いたるみ治療です
講演では、2024年の日本における美容外科手術件数の統計が紹介され、糸リフトが第1位、重瞼術(二重術)が第2位であることが報告されました。
また、糸リフトは日本国内だけでなく世界的にも需要が高く、年間施術件数は約163万件にのぼるとされ、アメリカ、ブラジルに次いで日本は世界第3位であることも紹介されました。
このことからも、糸リフトは「一時的な流行」ではなく、たるみ治療の選択肢として広く定着している施術であることがわかります。
糸リフトが注目される理由

糸リフトは、皮膚を切開せずに専用の医療用スレッドを挿入し、フェイスラインのもたつき、頬のたるみ、ほうれい線、マリオネットラインなどを改善へ導く治療です。
糸リフトが多くの方に選ばれている理由として、次のような点が挙げられます。
「切る手術はまだ考えていないけれど、たるみは気になる」という方にとって、糸リフトは非常に相性のよい治療のひとつです。
- 切開を伴わないため、比較的受けやすい
- ダウンタイムを抑えながらリフトアップを目指せる
- フェイスラインの引き締めや輪郭の補正が期待できる
- コラーゲン生成が促され、肌のハリ感向上も期待できる
- ヒアルロン酸やHIFUなど他治療と組み合わせやすい
韓国AEPIO社 LFLシリーズについて
シンポジウムでは、韓国AEPIO社のLFLシリーズについての紹介もありました。ショートスレッドやコグ付きスレッドなど、目的や適応に応じた多彩なラインナップが展開されており、糸リフト治療がより細やかに設計されていることを改めて実感しました。
糸リフトは単に「糸を入れる治療」ではなく、使用する糸の種類、挿入する部位、方向、本数、皮下組織の状態によって結果が大きく変わる治療です。
そのため、製剤や素材の進化に加え、医師の解剖学的理解とデザイン力が非常に重要になります。
当クリニックで使用している Anchor X(アンカーX)について

当クリニックでは、強いリフト力と固定力、さらにコラーゲン活性化作用を兼ね備えたAnchor X(アンカーX)を使用しております。
糸リフトにおいて大切なのは、単に本数を多く入れることではなく、患者様お一人おひとりの骨格、脂肪のつき方、たるみの程度、理想のフェイスラインに合わせて、適切な糸を適切な方向に配置することです。
Anchor Xは、しっかりとした牽引力を活かしながら、自然な変化を目指しやすい点が特長です。
当院では、違和感の少ない仕上がりと、無理のないリフトアップのバランスを大切にしています。
ライブサージャリーで再確認した「日本人の骨格に合わせた糸リフト」
ライブサージャリーでは、鈴木芳郎先生、小川英郎先生による実演が行われました。特に印象的だったのは、鈴木芳郎先生が以前から提唱されている「西洋人と日本人の顔面骨格の違い」についての解説です。
一般的に、西洋人の顔面は曲面的で立体感が出やすい一方、日本人の顔面は前面と外側面の境界が比較的明確であるとされています。
この違いを理解せずに、単純に同じ方向・同じ考え方で糸リフトを行うと、十分な効果が得られないことがあります。
シンポジウムでは、以下のような点が重要であると再確認しました。
1. 顔面外側は縦方向の引き上げが重要
顔面外側では、たるみの流れを見極めながら、垂直方向を意識した糸の挿入が重要です。フェイスラインや下顔面のもたつき改善には、単に横へ引くのではなく、重力に逆らう方向性を考える必要があります。
2. 顔面前方は糸だけでは限界がある場合がある
一方で、頬前面のボリューム低下や平坦化がある場合、糸だけで垂直方向へ十分に持ち上げることは難しいことがあります。そのため、頬前面の高さを補う適度なヒアルロン酸注入を組み合わせることで、より自然で立体的な若返りにつながるケースがあります。
これらは、日々の診療の中で感じていたことを改めて裏付ける内容でした。
また、顔の骨格やバランス、立体感を総合的に評価しながら牽引方向を決定すること、たるみの程度に応じた適切な本数設定が必要であることについても再確認することができました。
糸リフトは「本数が多ければよい」わけではありません

今回の学びを通じて改めて感じたのは、糸リフトでは顔の骨格、左右差、脂肪のつき方、皮膚の厚み、たるみの程度を総合的に評価しながら、牽引方向や本数を決定することが大切だということです。
糸リフトを検討されている方でも、実際には、必要な本数や組み合わせは全員同じではありません。
大切なのは、その方のたるみの原因がどこにあるかを見極めることです。
- 糸リフトは何本くらい必要ですか
- ほうれい線にも効きますか
- フェイスラインのたるみに向いていますか
- ヒアルロン酸も一緒にした方がいいですか
マルチモーダル治療の重要性
顔の老化は、皮膚だけでなく、皮下組織、靭帯、脂肪、骨格など複数の層で進行します。
そのため、たるみ治療においては単一の施術だけに頼るのではなく、状態に応じて複数の治療を組み合わせるマルチモーダル治療が重要です。
例えば、次のような組み合わせが考えられます。
3.糸リフト + ヒアルロン酸
ボリュームロスを補いながらリフトアップを目指す
4.糸リフト + HIFU
引き上げと引き締めを組み合わせる
5. 糸リフト + ボトックス
表情のクセや下顔面の緊張も考慮する
6. 糸リフト + 肌治療
輪郭だけでなく肌質改善も同時に目指す
当クリニックでも、患者様のお悩みやご希望に応じて、「糸だけで対応するべきか」「ヒアルロン酸を併用した方がよいか」を丁寧に判断しています。
こんな方に糸リフトはおすすめです
糸リフトは、次のようなお悩みをお持ちの方におすすめです。
- フェイスラインのもたつきが気になる
- 口横のたるみやマリオネットラインが気になる
- ほうれい線を少しでも目立ちにくくしたい
- 手術までは考えていないが、たるみ治療を始めたい
- できるだけダウンタイムを抑えたい
- ヒアルロン酸やHIFUだけでは物足りなさを感じている
一方で、たるみの程度や骨格によっては、糸リフト単独では十分な改善が難しいこともあります。
そのため、適応を見極めたうえで治療法を選択することが大切です。
まとめ

今回のアンカースレッドシンポジウムを通じて、当院が日頃から大切にしている「骨格に合わせたデザイン」「適切な牽引方向」「必要に応じたヒアルロン酸併用」「マルチモーダル治療」の重要性を改めて再確認することができました。
糸リフトは、ただ糸を入れるだけの治療ではありません。
顔全体のバランスや立体感を見ながら、その方に合った治療設計を行うことで、より自然で満足度の高い結果につながります。
当クリニックでは、Anchor X(アンカーX)を用いた糸リフト治療を行っております。
フェイスラインのたるみ、ほうれい線、口元のもたつきなどでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
日本人の骨格では糸リフトの方法が違うのですか?
はい、考え方が異なる場合があります。
一般的に、日本人の顔立ちは西洋人と比べて、前面と外側面の境界が比較的明確とされるため、同じように糸を挿入しても結果が異なることがあります。
そのため、顔面外側では縦方向の引き上げを意識し、必要に応じて前方のボリューム補正も考慮するなど、骨格に合わせたデザインが重要です。
糸リフトとヒアルロン酸を組み合わせることはありますか?
あります。
特に、頬前面のボリューム低下がある場合には、糸で引き上げるだけでなく、ヒアルロン酸で適度な高さや立体感を補うことで、より自然な若返りにつながることがあります。
糸リフトとヒアルロン酸は対立する治療ではなく、状態によっては相性のよい組み合わせです。
糸リフトのダウンタイムはどのくらいですか?
個人差はありますが、一般的には腫れ、むくみ、内出血、つっぱり感、違和感などが一時的に出ることがあります。
大きな切開を伴う治療に比べるとダウンタイムは抑えやすい一方で、まったく無症状というわけではありません。
実際のダウンタイムや注意点については、治療内容や使用する糸、本数によっても異なるため、カウンセリング時に詳しくご説明しています。
糸リフトはどれくらい持続しますか?
持続期間には個人差がありますが、一般的には使用する糸の種類、挿入本数、たるみの程度、もともとの骨格や生活習慣などによって変わります。
また、糸による物理的なリフトアップだけでなく、コラーゲン生成が促されることで、肌のハリ感につながることもあります。
詳しい適応や持続の目安は、お一人おひとりのお顔立ちに応じてご案内することが大切です。
切るフェイスリフトと糸リフトはどう違いますか?
糸リフトは、切開をせずに比較的受けやすいたるみ治療であり、ダウンタイムを抑えながらフェイスラインや口元のもたつきを改善したい方に向いています。
一方で、たるみが強い場合や、より大きな変化を希望される場合には、切開を伴うフェイスリフトが適していることもあります。
どちらがよいかは一律ではなく、たるみの程度やご希望に応じて選択することが大切です。
Anchor X(アンカーX)はどのような糸ですか?
Anchor X(アンカーX)は、強いリフト力と固定力、さらにコラーゲン活性化作用を兼ね備えた糸です。
糸リフトでは、糸そのものの特性だけでなく、どの部位に、どの方向で、どのように配置するかがとても重要です。
当院では、Anchor Xの特長を活かしながら、自然なリフトアップとフェイスラインのバランスを意識した治療を行っています。
糸リフトのカウンセリングでは何を見ますか?
カウンセリングでは、単に「たるんでいるかどうか」だけでなく、骨格、フェイスライン、頬のボリューム、皮膚の厚み、左右差、たるみの原因、ご希望の変化の強さなどを総合的に確認します。
そのうえで、糸リフトが適しているか、ヒアルロン酸やHIFUなどを組み合わせた方がよいかを丁寧に判断していきます。
診療時間
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