加齢による下がり目尻の原因と解決法を医師が解説
「なんか若いころに比べると目尻が下がってきた…」と、お悩みの方は多いのではないでしょうか。
目元は加齢の影響を受けやすく、なかでも目尻はたるみや小ジワが目立ちやすい部分です。
目尻が下がることで、目が萎んで見えるだけでなく、視野が狭く感じる方も少なくありません。
本記事では、目尻が下がる原因や今日から出来る対策、さらに根本的な改善につながる美容医療の施術を紹介します。
目次
目尻が下がる原因は老化によるもの?
目尻が下がる原因は、老化の影響が大きく関係しています。
具体的には、以下のような理由が挙げられます。
- 加齢で皮膚がたるみやすくなる
- 目元の筋肉が弱まる
- 眼瞼下垂によるもの
加齢で皮膚がたるみやすくなる
30代後半から40代にかけて、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが大きく減少します。
特に目元の皮膚は薄く、加齢の影響を受けやすいため、シワやたるみが目立ちやすい部位です。
年齢を重ねるにつれて「目尻が下がったように感じる」「シワやたるみで目が小さくなった」と悩む方は少なくありません。
資生堂の研究では、目元の上層にある「ランダム配向コラーゲン」のみが加齢によって減少すると確認されており、この変化が目尻の下がりやシワの要因として指摘されています[1]。
目元の筋肉が弱まる
目のまわりをぐるりと囲む眼輪筋は、まぶたや目尻を支える重要な筋肉です。
この筋肉が弱まると皮膚を支える力が下がり、目尻が下がって見えやすくなります。
さらに、筋肉が衰えると眼の奥にある脂肪(眼窩脂肪)を維持する力が弱まり、脂肪が前に押し出されるように下がってくることがあります。
衰えた目元の筋肉を元に戻すのは難しいため、日頃から予防を意識することが大切です。
眼瞼下垂が影響することも
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、上まぶたを持ち上げる力が弱くなり、まぶたが十分に開かなくなる状態を指します。
まぶたは「上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)」と、その先につながる腱膜がしっかり働くことで開きますが、これらがゆるんだり弱くなったりすると、まぶたが下がって見えるようになります。
眼瞼下垂は年齢を重ねるほど起こりやすく、肩こりや頭痛につながるケースも少なくありません。
日常生活に影響が出る場合は、早めに治療を検討しましょう。
老化以外で目尻が下がる原因とは?
目尻が下がる原因は、老化だけでなく日常の習慣が影響することもあります。
特に気をつけたいポイントは次の4つです。
- 紫外線によるダメージ
- スマホやパソコンによる目の疲れ
- 保湿不足で乾燥している
- 目を擦るクセや摩擦による刺激
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
紫外線によるダメージ
紫外線を浴び続けると、肌の奥にある真皮層にまでダメージが及びます。
目元の皮膚はとても薄く、顔のなかでも紫外線の影響を受けやすい部分です。
特に紫外線A波(UVA)は真皮まで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊するため、光老化を促進する大きな原因とされています。
目尻の下がりや小ジワの発生にもつながるので、毎日の紫外線対策を続けることが大切です。
スマホやパソコンによる目の疲れ
スマホやパソコンの画面を長時間見続けると、瞬きの回数が1/3程度まで減るといわれています。
瞬きが減ると目が乾きやすくなり、眼精疲労やドライアイを引き起こすため注意が必要です。
さらに、疲れが溜まると目元の血流が低下し、筋肉がこわばった状態が続きます。
この緊張が慢性化すると筋肉の働きが弱まり、目尻の下がりやシワの原因につながります。

保湿不足で乾燥している
目元の皮膚は非常に薄く、顔のほかの部位と比べても約1/3ほどの厚さしかありません。
乾燥の影響を強く受けやすく、水分を与えても維持しにくい傾向があります。
また、加齢の影響で体内のヒアルロン酸が減ると、水分を抱え込む力が弱まるのも原因です。
このような状態で乾燥が続くと皮膚の弾力が低下し、目元のハリが失われていきます。
保湿はスキンケアの基本ですが、年齢を重ねるほど意識するようにしましょう。
目を擦るクセや摩擦による刺激
目をこするクセや摩擦による刺激は、目尻が下がる原因につながります。
特に、アレルギーや花粉の影響で、頻繁に目を擦っている方は注意が必要です。
まぶたの皮膚や筋肉に負担がかかり、たるみを引き起こしやすくなります。
さらに、メイクを落とす際に強くこする習慣があると、目元の皮膚にダメージが蓄積します。
色素沈着やたるみ、ハリの低下につながるため、刺激を与えないよう工夫が必要です。
目尻の下がりを防ぐセルフケア
一度下がった目尻をセルフケアだけで改善するのは難しいとされています。
そのため、予防や進行をゆるやかにする目的として取り入れましょう。
ここでは、簡単にできる目元のマッサージやトレーニング方法を中心に紹介します。

側頭筋マッサージを取り入れる
側頭筋とは頭の側面に位置する筋肉で、下顎を引き上げる働きを担っています。
この側頭筋が硬く縮むと周辺の筋肉が引っ張られ、目元を支える眼輪筋にも影響が及びます。
頭皮の皮膚をつまめない方は、側頭筋が硬くなっている可能性があるのでチェックしてみましょう。
今回は、自宅で気軽にできる「側頭筋マッサージ」を紹介します。
<側頭筋マッサージの準備>
- 5本の指の腹を耳のまわりに当てる
- 頭蓋骨に触れるように、指をしっかり押し込む
- 指の腹を上下に動かしてほぐす
- 10回×2セットを目安に行う
<側頭筋のマッサージ方法>
- 右手でピースを作り、人差し指と中指の第二関節を軽く曲げる
- 右ひじを机につき、曲げた指の関節を右耳の後ろに当てる
- 指の関節で小さな円を描きながら、後ろ回しでほぐす
- 耳の後ろからうなじまで、5カ所に分けて順番にほぐす
- 左側も同じ流れで行う
眼輪筋のトレーニングをする
眼輪筋のトレーニングを取り入れることで、目元の血行が促され、たるみの予防にもつながります。
ただし、目元の皮膚は非常にデリケートなため、摩擦を与えないよう注意が必要です。
肌を強く擦る行為は避け、同じ方向に動かす意識をしながらトレーニングを行いましょう。
ここでは、簡単にできる「眼輪筋トレーニング」を2つご紹介します。
<眼輪筋トレーニング①>
- 人差し指を目尻に、中指を目頭に当てる
- 指に軽く力を入れながら目元を持ち上げ、目線は上へ向ける
- その状態を3秒間キープする
- 下まぶたを上に引き上げるように目を細める
- 10回を1セットとして、1日3セット行う
<眼輪筋トレーニング②>
- 眉を上げずに、目をできるだけ大きく見開く
- 上まぶたと下まぶたの力が均等になるように目を細める
- そのまま5秒ほどキープし、元に戻して力を抜く
- 1〜3を1日3回程度繰り返す
アイクリームで保湿する
目元のハリや弾力をキープするには、毎日の保湿ケアが欠かせません。
顔全体に使用する乳液やクリームに加え、目元専用のアイクリームを併用すると予防効果が高まります。
特に、乾燥による小ジワの改善効果が認められている「ナイアシンアミド」や「レチノール」が配合されたアイテムを選ぶとよいでしょう。
さらに、紫外線によるダメージも、肌の乾燥を引き起こす大きな原因です。
曇りの日や冬の季節も降り注いでいるため、毎日の習慣として日焼け止めを使用しましょう。
ホットマスクで温める
デスクワークやスマホの使用で目を酷使している方は、ホットマスクで血行を促しましょう。
目元を温めることで疲れが軽減し、心身のリラックスにもつながります。
市販のホットマスクはもちろん、自宅で簡単に作れるホットタオルもおすすめです。
ホットタオルの作り方と使用方法は、以下を参考にしてください。
<ホットタオルの作り方>
- 濡らしたタオルを軽く絞り、ロール状に丸めてラップで包む
- 500〜600Wの電子レンジで30〜60秒ほど加熱する
- 手で触れられるくらい(約40℃)まで冷まして完成
<ホットタオルの使い方>
- ホットタオルができたら、軽くほぐして扱いやすい形に整える
- 目を閉じて、まぶたの上からタオルをそっと乗せる
- そのまま5〜10分ほど温める
下がった目尻には美容医療という選択肢も
下がった目尻を改善するには、美容医療による施術が効果的です。
ここからは、当クリニックでご案内している4つの施術を紹介します。

上瞼脂肪除去
まぶたの脂肪の重みで目尻が下がって見える方は、上瞼脂肪除去がおすすめです。
原因となる眼窩脂肪を取り除くため、根本的な改善につながります。
もともと上まぶたに脂肪が多い方は、加齢の影響でまぶたが下がりやすい傾向があります。
早い段階で除去することで、将来的なたるみ予防にも効果が期待できるでしょう。
上眼瞼のたるみ取り
上眼瞼のたるみ取りは、加齢によりたるんだ皮膚を取り除く施術です。
年齢を重ねるとハリや弾力が低下により、目元の皮膚も徐々に垂れ下がってきます。
余った皮膚が目元に覆い被さることで、目尻が下がって見えるケースも少なくありません。
上瞼脂肪除去と同様に、早い段階で施術を受けることで、たるみの悪化を防ぎやすくなります。
眉下切開(眉下リフト)
眉下切開は、眉下の皮膚を取り除き、眼輪筋を引き上げながらたるみを整える施術です。
自然な仕上がりが特徴で、目元の印象を変えずにたるみを改善することができます。
傷跡も眉のラインに沿って隠れるため、時間が経つと目立ちにくい点も大きなメリットです。
しかし、まぶたの状態によっては凹みが生じるケースもあるので、医師やクリニック選びは慎重に行いましょう。
眼瞼下垂手術
眼瞼下垂術は、二重のラインを切開し、ゆるんだ筋肉を瞼板(けんばん)に固定して、まぶたの開きを改善する施術です。
「目が開けにくい」「視野が狭い」といった悩みに加え、黒目がまぶたで半分以上隠れている場合は、眼瞼下垂の可能性が高いとされています。
頭痛や肩こりといった悩みにもつながるため、心当たりがある方は早めに受診しましょう。
下がった目尻にお悩みの方はPSCへ!
今回は、目尻が下がる原因やセルフケアの方法、おすすめの美容施術を中心に紹介しました。
目元は加齢の影響により、シワやたるみが目立ちやすい部位です。
進行するとセルフケアを続けても、効果を実感できないケースも少なくありません。
下がった目尻を根本的に改善するには、美容医療による施術が効果的です。
当クリニックでは、患者様一人ひとりの目元の状態に合わせた最適な施術をご提案しています。
目尻を改善して若々しい印象を取り戻したい方は、お気軽にご相談ください。
参考文献・資料
[1]資生堂:目周りの皮膚に特有な加齢変化を発見
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003370
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
歳をとると目尻が下がるのはなぜですか?
加齢の影響により、ハリや弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチンが減少するためです。
さらに、眼輪筋の衰えや紫外線ダメージ、肌の乾燥なども目尻が下がる原因となります。
目元の施術で傷跡は残りますか?
傷跡が見えにくい部位を切開するため、時間が経つと目立たなくなるケースがほとんどです。
眉下切開は眉毛のラインに沿って、眼瞼下垂術は二重のライン上に切開を入れるため、周囲から気づかれにくいでしょう。
一度切除した脂肪や皮膚のたるみは復活しますか?
基本的に、切除した脂肪や皮膚が元に戻ることはありません。
しかし、年齢とともに新たなたるみが進行する可能性はあるため、適切なスキンケアや生活習慣で予防することが大切です。
診療時間
[ 完全予約制 ] 10:30〜19:00
土日診療あり
| 美容外科・ 美容皮膚科 |
西梅田駅から徒歩2分 プライベートスキンクリニック |
|---|---|
| 所在地 | 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16 京富ビル2階 |
| 診察時間 | [ 完全予約制 ] 10:30~19:00 |
関連記事
DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- 一般社団法人日本創傷外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
経歴
| 平成14年 | 大阪医科大学医学部医学科:入学 |
|---|---|
| 平成22年 | 大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局 |
| 平成23年 | 守口敬任会病院:入職 |
| 平成25年 | 東住吉森本病院:入職 |
| 平成27年 | 大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職 |
| 平成28年 | 東住吉森本病院:入職 |
| 平成30年 | プライベートスキンクリニック:入職 |
学会発表
- 第113回 日本美容外科学会(ポスター発表)(2025年5月28日~30日)
- 軟骨変形を伴いオステオポール®︎が鼻腔内から露出した1症例
- 第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- ヒアルロン酸によるたるみ・ほうれい線改善治療における100症例の経験及び考察
- ヒアルロン酸による鼻の整形93症例の経験及び考察









