スネコス注射の効果はどのぐらい持続する？

目の下のクマ、細かいシワ、ちりめんジワ。
自然にふっくら・ハリ感が欲しいけれど、ヒアルロン酸で不自然になるのは怖い…
そんな方がスネコス注射を検討されることが増えています。

ただ同時に、

• 「1回でどれだけ変わるの？」
• 「持続期間はどのぐらい？」
• 「効果が短かったって口コミも見るけど…？」

と、不安を感じている方も少なくないはずです。

結論から言うと、スネコス注射の持続期間は6〜9カ月が一般的です。
ただし、正しい回数・本数・注入層が揃わないと持続期間が短くなってしまうこともあります。

この記事では、スネコスの 効果が出る時期・ピーク・持続期間・長持ちさせるコツ を、形成外科の専門的視点も交えてわかりやすく解説します。

スネコス注射の持続期間は6〜9カ月

スネコス注射の持続期間は、一般的に 6〜9カ月 と言われています。
ただし、この持続期間は 1回だけの施術では成り立たないという点がとても重要です。

スネコス注射は、肌を内側から再生するプロセスを利用する治療で、基本の施術計画は2週間おきに1回、合計3～4回で1クールを推奨しています。

この1クールの治療を完了したあと、1〜2カ月かけてコラーゲンの生成が進み、肌のハリ感が高まります。その後、改善した肌状態が 6〜9カ月ほど続くというイメージです。

つまり、

• 1回だけ受けた場合→効果も持続も限定的
• 3~4回受けた場合→コラーゲン生成がしっかり働き、6〜9カ月長持ち

スネコスは即効性のあるフィラー（ボリュームを出す注入）ではなく、真皮層の細胞を刺激して、少しずつ若々しい肌へ整えていく治療です。
そのため、継続的に効果を出したい方には、3~4回1クールで受けることが大切です。

スネコス注射の持続期間が6〜9カ月と言われる理由

スネコス注射の効果が6〜9カ月続くと言われるのは、注入された製剤が一時的にふくらませるのではなく、真皮層そのものを再構築する働きがあるためです。

他の美容治療と比べたとき、スネコスが特に特徴的なのは次の3つのポイントです。

真皮層でコラーゲンとエラスチンが新しく作られるため

スネコスに含まれる「非架橋ヒアルロン酸」や6種類のアミノ酸は、真皮の線維芽細胞を刺激し、コラーゲン・エラスチンの生成を促します。

この自分の肌を修復する力が働き続けるため、施術後1〜2カ月でピークに達し、その後も長めにハリを保てる のです。

吸収される糸やフィラーのように、一気に吸収されて終わりにならない

ヒアルロン酸は「形を保ったまま存在→吸収される」ですが、スネコス注射は肌そのものを作り替える治療のため、製剤が吸収されたあとも効果が残ります。

そのため、製剤が体内に残っている期間＋コラーゲン生成の残存期間 = 約6〜9カ月
という持続時間につながります。

大きく変えるのではなく、自然に底上げする治療だから

スネコス注射は、ボリュームを出さず、肌質そのものを変える治療です。
そのため、変化が穏やかな分、長く安定した状態を保ちやすい という特徴があります。

特に、

• 目の下の小ジワ
• 首の横ジワ
• 目元・口元の小ジワ
• 肌のハリ不足

といった線の細かい悩みほど、スネコス注射の再生力が生きます。

スネコス注射の効果が出るまでの時期（タイムライン）

スネコス注射は入れた瞬間に劇的に変わるタイプの治療ではありません。
時間をかけてコラーゲンが増え、肌そのものが整っていくため、効果の出方にも一定のステップがあります。
ここでは、施術後どのように変化していくのか、時期ごとに詳しく説明します。

施術直後〜数日：軽いハリ感・ふっくら感

スネコス注射に含まれる非架橋ヒアルロン酸の水分保持作用により、施術直後は「少しハリが出た」「肌がふっくらした」と感じる方が多いです。

• 軽いむくみのように見えることがある
• 部位によっては小さな膨らみが数時間〜1日ほど残る
• すぐに元に戻るように感じても問題なし

この段階の変化は本来の効果ではなく、あくまで一時的なものです。

2〜3週間後：肌質改善を感じ始めるタイミング

スネコス注射の本領が出始めるのはこの時期です。真皮層で線維芽細胞が刺激され、コラーゲン・エラスチンが作られ始めます。

よく聞かれる変化の例

• 小ジワが浅くなる
• 肌のキメが整ってくる
• 乾燥しにくくなる
• 影クマ（軽度）が気になりにくくなる

特に「目元の細かいシワ」や「首の横ジワ」の変化を実感しやすいタイミングです。

1カ月：最も実感しやすい効果のピーク

スネコス注射は、施術後約1カ月でコラーゲン生成が最も活発になります。そのため、以下のような変化を感じやすい時期です。

• 目元の小ジワが明らかに軽減
• 肌にハリ・弾力が出る
• メイクのりが良くなる
• 顔全体がふっくら、なめらか
• 首のシワが目立ちにくくなる

この1カ月目のピークを逃さないために、最初の4回は2週間おきの継続がおすすめとされています。

3〜6カ月：ゆるやかに持続する時期

ピークを迎えたあとも、スネコス注射の効果はゆるやかに続きます。

• ハリや弾力が落ち着きながらも安定
• 小ジワが戻りにくい状態が続く
• 目元・首の質感が若々しい状態をキープ

多くの患者様が「施術から数カ月後のほうが違いを感じる」とおっしゃるのは、肌の土台そのものが整う治療ならではの特徴です。

スネコス注射の持続期間はどの部位も同じ？【部位別の違い】

スネコス注射の持続期間は「6〜9カ月」が目安ですが、実は部位によって実感の長さに差が出ることがあります。
これは、それぞれの部位で皮膚の厚さや動きの多さが異なるためです。

ここでは、美容医療の現場で多い4つの部位について詳しく解説します。

目の下・目尻（もっとも変化が出やすい／持続も長め）

スネコス注射で人気の部位が「目元」です。皮膚が薄く、真皮のコラーゲンが減りやすい場所なので変化が出やすい傾向があります。

持続の目安：6〜9カ月

• 小ジワが浅くなる
• 影クマ（軽度）・青クマが改善
• ハリが戻ることで若々しい印象に

目元は皮膚が薄いぶん、スネコス注射の刺激がダイレクトに届きやすい部位です。

頬・フェイスライン（ハリの持続を感じやすい部位）

頬は真皮層が厚く、コラーゲン生成の恩恵が大きい部位です。「自然なハリ感」を感じる方が多く、比較的持続も安定しています。

持続の目安：6〜9カ月

• 肌の内側からふっくら
• 毛穴の開きが改善
• 全体のツヤ感UP

たるみが強い場合は、スネコス注射だけでなく併用治療も検討が必要です。

口周り（動きが多く、持続はやや短め）

口元はよく動くため、小ジワが改善しても戻りやすく、スネコス注射の持続にも若干の短さが出る傾向があります。

持続の目安：4〜6カ月

• 皮膚が薄い人ほど変化が出やすい
• 表情のクセが強いとやや持続が短い

口周りは「繰り返し受けると変化が定着しやすい」部位です。

首（効果は感じやすいが、動きの多さで持続に差）

首は皮膚が薄く乾燥しやすい部位なので、スネコス注射との相性はとても良いです。
ただし、常に動くため持続に個人差が出やすいエリアです。

持続の目安：4〜7カ月

• 横ジワが浅くなる
• 皮膚の滑らかさが改善
• 乾燥ジワにも効果的

首だけ効果が早く落ちた気がするという方は、動きや摩擦の影響が大きいケースがほとんどです。

持続期間を伸ばすための受け方

スネコス注射の最大の特徴は「続けるほど肌質が底上げされる」点です。
もちろん、受け方や計画によって持続期間は大きく変わります。
ここでは、持続をできるだけ長くキープしたい方に向けて、最適な頻度や使用量について解説します。

初回は3~4回（1クール）を推奨

メーカー・医師ともにおすすめしているのが、2週間おき×3~4回の継続治療です。これは、コラーゲン生成のサイクルに合わせて「皮膚の再生スイッチ」を確実に入れるためです。

1〜2回で中断すると、十分な肌再生が起こらず持続も短くなりがちです。

部位によって使用量を調整すると持続が変わる

スネコス注射は、入れる量によって作用する範囲が変わります。

本数の目安（一例）

• 目元：1回 0.1～0.5cc
• 首：1回 2~3.5cc
• 顔全体：1回 3~3.5cc

使用量が少なすぎると、コラーゲン産生の広がりが足りず、持続も短く感じてしまうことがあります。施術を受けるクリニックで、どのくらいの量を使用するのか確認しておくようにすると安心です。

1年に1〜2回のメンテナンスで持続力UP

初回の1クールが終わった後は、半年〜1年に1回のメンテナンスがおすすめです。

• 肌の厚み（真皮密度）の維持
• 小ジワの予防
• 長期的な肌老化対策

1回で元に戻るというよりは、「定期的なメンテナンスでじわじわ底上げされ続ける」イメージです。

組み合わせ治療で持続をさらに延ばせる

スネコス注射は他の治療と組み合わせると相乗効果が出やすい施術です。スネコスは肌を育てる施術なので、他の治療とのバッティングも少なく、併用しやすさが魅力です。

ボライトXC

ハリ・ツヤUP／潤い持続

ジャルプロスーパーハイドロ

ハリUP／自然なリフトアップ

マッサージピール

透明感・ツヤUP／ざらつき解消

スネコス注射と似ている治療の持続期間を比較

スネコス注射は「肌の再生」を目的とした治療ですが、同じように肌質を整える「肌育注射」と呼ばれる施術はいくつか存在します。

ここでは肌育注射の中でも特に人気のある、リジュラン／ジュベルック／ジャルプロスーパーハイドロ／プルリアルデンシファイ／ボライトXCとスネコス注射との比較を表にまとめました。

施術名	持続期間	向いているお悩み
スネコス注射	6~9カ月	クマ・乾燥・小ジワ
リジュラン	3～6カ月	潤い・美肌
ジュベルック	6～12カ月	毛穴・ニキビ跡・弾力
ジャルプロスーパーハイドロ	6～12カ月	ハリ・リフトアップ
プルリアルデンシファイ	6~9カ月	潤い・赤み・ふっくら感
ボライトXC	9~12カ月	乾燥・赤み・敏感肌

まとめ｜スネコス注射の持続期間を正しく理解して、最適な治療選びを

スネコス注射の持続期間は、一般的に6〜9カ月です。効果のピークは1カ月前後で、コラーゲン生成が進むにつれて、肌のハリ・ツヤ・小ジワなどが少しずつ改善していきます。

当クリニックでは、形成外科領域の豊富な経験を持つ医師が、肌の状態を丁寧に診察し、スネコス注射が最適かどうか、持続期間やデメリットなども含め、患者様にとって最も良い治療プランをご提案いたします。

「スネコス注射の持続が気になる」「自分に合う治療を知りたい」
そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。

参考文献

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