ほうれい線がない人の特徴は?原因や予防法を医師が解説
この記事でわかること
「ほうれい線がない人はどんな特徴がある?」「ほうれい線をなくして若々しく見せたい」そう思う方も多いのではないでしょうか。
鼻の脇から口元にかけて現れるほうれい線は、年齢とともに深くなりやすく、顔全体の印象を大きく左右します。
老け見えの原因にもなるため、どうにかして改善したいと感じる方も少なくありません。
本記事では、40代、50代になってもほうれい線がない人の特徴をはじめ、原因や予防法、そして当クリニックで人気のほうれい線を根本的に改善する美容医療について詳しく解説します。
目次
ほうれい線とは?
ほうれい線とは、鼻の両脇から口元にかけて現れる線のことです。
シワと認識されることが多いですが、主な原因は頬のたるみが関係しています。
年齢を重ねると、皮膚のハリや筋力が低下し、次第に線が深く刻まれるようになります。
しかし、若い年齢から目立つ方がいる一方で、40代になってもほとんど現れない方がいるのも事実です。
ほうれい線が目立たない人は、どんな特徴があるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
ほうれい線がない人の特徴は?
ほうれい線がない人には、どんな特徴があるのか気になりますよね。
ここでは、以下の4つのポイントについて紹介します。
- 骨格がしっかりしている
- 肌にハリや弾力がある
- 適度な脂肪がついている
- 表情筋が衰えていない
それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

骨格がしっかりしている
ほうれい線が目立たない人は、顔の骨格がしっかりしているのが特徴です[1]。
頬骨が前方に出ていたり輪郭がはっきりしていたりすると、皮膚を支える力が強く、頬の位置が下がりにくい傾向があります。
さらに、顔の歪みが少ないと皮膚にかかる負担が分散されるため、シワやたるみのリスクを軽減できるでしょう。
一方で、平面的な顔立ちや頬の位置が下にある方は、ほうれい線が生じやすいといわれています。
骨格は遺伝的な影響が大きいものの、日々の習慣が関係しているケースも少なくありません。
ほうれい線が目立ってきた方は、自分の骨格を確認してみるとよいでしょう。
肌にハリや弾力がある
ほうれい線は鼻の両脇から口元にかけて生じるため、たるみの影響を受けやすい部位です。
肌にハリや弾力があると皮膚をしっかり支えるので、ほうれい線が目立ちにくくなります。
一方で、たるみが強いほど、よりくっきりとしたほうれい線が現れる傾向があります。
たるみは加齢とともに強くなりますが、日々の習慣で防ぐことも可能です。
軽度の段階であれば、マッサージや表情筋トレーニングで一定の効果が期待できるでしょう。
適度な脂肪がついている
頬に適度な脂肪がついていると、ほうれい線が目立ちにくい傾向があります。
顔の脂肪は多すぎるとたるみが生じやすく、少なすぎると皮膚のハリが失われ、ほうれい線が目立つ原因につながります。
頬の脂肪は増減が難しいため、日頃から適正な体重をキープすることが大切です。
一方、極端なダイエットを行うと顔全体がやつれた印象になりやすいので注意しましょう。
表情筋が衰えていない
表情筋とは、笑ったり怒ったりするときに使う筋肉のことです。
皮膚を支える重要な筋肉であり、筋力が低下するとたるみが生じやすくなります。
意識しなければ動かない筋肉なので、表情が豊かな人ほど衰えにくいのが特徴です。
反対に、表情が乏しい方は筋力が低下しやすく、ほうれい線が目立つ傾向があります。
表情筋の衰えを防ぐには、日常的に口角を上げたり、簡単なトレーニングを取り入れたりして意識的に動かすことが重要です。
ほうれい線の原因とは?
ほうれい線の主な原因は以下の通りです。
ほうれい線は加齢の影響を受けやすく、肌のハリや弾力の低下、表情筋の衰えによって生じます。
- ハリや弾力の低下
- 表情筋の衰え
- スキンケア不足
- 生活習慣の影響
ほうれい線は加齢の影響を受けやすく、肌のハリや弾力の低下、表情筋の衰えによって生じます。
また、スキンケアや日々の生活習慣が原因となるケースもあります。
それぞれの原因を詳しくみていきましょう。
ハリや弾力の低下
ほうれい線の大きな原因は、加齢による皮膚のたるみです。
年齢を重ねるにつれて、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが減少し、頬の皮膚が下がりやすくなります。
また、紫外線によるダメージも肌のたるみを引き起こす要因です。
なかでもUV-Aは肌の深層までダメージを与え、コラーゲンやエラスチンを破壊します。
その結果、シワやたるみといった「光老化」を進行させ、ほうれい線を目立たせてしまうのです。

表情筋の衰え
ほうれい線は、表情筋の衰えによって生じるケースが多いです。
表情筋は皮膚を支える土台のような役割を担っていますが、加齢の影響で徐々に筋力が低下すると、たるみやシワの原因につながります。
さらに、日々の使い方によっても衰えることがあり、無表情で過ごす時間が多いほど筋力が低下しやすいといわれています。
また、デスクワークで下を向く姿勢が多かったり、スマホの使用で顔の位置が固定されたりすると、表情筋がこわばる原因になるため注意が必要です。
スキンケア不足
ほうれい線は、乾燥や肌のダメージが原因となるケースも少なくありません。
スキンケア不足によって肌のバリア機能が低下すると、外部の刺激を受けやすくなり、シワやたるみが生じやすくなります。
特に、保湿ケアや紫外線対策を怠ると肌の老化が進み、20代後半〜30代前半でもほうれい線が目立ち始めることがあります。
早い段階であれば改善が期待できるため、日々のケアを継続しましょう。
不規則な生活習慣の影響
ほうれい線をはじめとする肌の老化は、日々の生活習慣によって大きく左右されます。
なかでも質のよい睡眠とバランスのとれた食生活は、若々しい肌を保つために欠かせません[2]。
一方で、睡眠不足が続いたり、偏った食生活が多い場合は、気付かぬうちに肌の老化を促進している可能性があります。
特に肌の回復は眠っている間に行われるため、十分な睡眠時間を確保するよう意識しましょう。
ほうれい線を予防する方法
加齢によって目立ちやすいほうれい線は、日々のケアによって予防することが可能です。
早い段階から取り組むと効果を実感しやすくなるため、ぜひ参考にしてください。
紫外線対策をしっかり行う
ほうれい線を予防するには、紫外線対策を徹底することが大切です。
紫外線は肌の奥深くまでダメージを与え、シワやたるみといった肌の老化を進行させます。
日差しが弱まる冬は日焼け止めを使用しない方も多く、紫外線対策が疎かになりがちです。
紫外線量は夏に比べて少なくなるものの、一年を通して降り注いでいるため、季節を問わずしっかり対策しましょう。
日常生活であれば、SPF20〜30、PA++程度の日焼け止めで十分対応できます。
表情筋トレーニングを取り入れる
表情筋の衰えは、ほうれい線を目立たせる大きな原因の一つです。
意識的に表情筋を動かすことで、顔のたるみ予防や改善につながります。
ここでは、簡単にできる表情筋トレーニングを2つご紹介します。
フィンガーインスマイル
- 顎を軽く引き、人差し指をくわえて顔全体の力を抜く。
- 上の歯が8本見えるように、頬と口角を引き上げて笑顔をつくる。
- そのまま5秒キープしたあと、ゆっくり力を抜く。
- 1〜3を5〜10回ほど繰り返す。
割り箸トレーニング
- 割り箸を用意し、左右の犬歯(前から3番目の歯)で挟むように軽くくわえる。
- 割り箸より少し高い位置になるように、左右の口角を上方向へ引き上げる。
- そのまま30秒キープしたあと、口角をゆっくり元の位置に戻す。
保湿ケアで肌のうるおいを守る
ほうれい線を防ぐには、毎日の保湿ケアが欠かせません。
肌の乾燥が続くとバリア機能が弱まり、気付かぬうちにダメージが蓄積します。
まずは、化粧水や乳液といった基本的なスキンケアをしっかり行いましょう。
おすすめの保湿成分は以下の通りです。
- セラミド
- ヒアルロン酸
- ワセリン
- スクワラン
セラミドやヒアルロン酸は、水分を抱え込み、うるおいを保つ働きがあります。
化粧水や美容液に配合されていることが多く、敏感肌の方でも取り入れやすい成分です。
一方、ワセリンやスクワランは水分の蒸発を防ぐ働きがあり、肌に入れたうるおいを閉じ込めます。
保湿クリームに含まれているため、乾燥が気になる方は取り入れてみてください。

コラーゲンを意識した食事を心がける
年齢を重ねると体内のコラーゲンが減少し、肌のハリや弾力が低下します。
不足しがちなコラーゲンを補うには、毎日の食事で意識的に摂取することが大切です。
なかでも以下の食品には、コラーゲンが豊富に含まれています。
- 豚肉
- 湯葉
- ゼラチン
- 高野豆腐
また、コラーゲンの合成には鉄分やビタミンCも欠かせません。
鉄分を多く含むレバー・ひじき・ほうれん草や、ビタミンCが豊富な赤ピーマン・ブロッコリー・イチゴなどを一緒に摂ると、より効果が期待できるでしょう。
ほうれい線に効果的な美容施術4選
深く刻まれたほうれい線を目立たなくするには、美容医療の施術が効果的です。
ここからは、当クリニックで人気の高い施術を4つご紹介します。
ヒアルロン酸リフト
ヒアルロン酸は、もともと体内に存在する高い保水力と弾力性をもつ成分です。
美容医療ではシワや凹みの部分に注入することで、皮膚をふっくら持ち上げる効果が期待できます。
ヒアルロン酸リフトのメリットは、即効性と自然な仕上がりです。
当クリニックでは、不自然な印象にならないよう、注入量を細かく調整しながら施術を行っています。
また、ダウンタイムが少なく、施術直後から変化を実感される方も多くいらっしゃいます。
ヒアルロン注射がおすすめの人
- 自然に若々しさを取り戻したい
- すぐに効果を実感したい
- ダウンタイムをできるだけ短くしたい
- 切開を伴う施術に抵抗がある
- 短時間で終わる施術を希望している
医療ハイフ
医療ハイフは高密度焦点式超音波(HIFU)を利用し、皮膚の深層に熱エネルギーを与える施術です。
SMAS(表情筋筋膜)と呼ばれる、真皮よりも深い層に熱を加えることで、肌の引き締めやリフトアップ効果が期待できます[3]。
医療ハイフの最大のメリットは、切開を伴わずにたるみを改善できる点です。
超音波を使用するので痛みが少なく、施術後すぐに日常生活に戻ることができます。
また、施術直後から少しずつ変化を実感できるため、ダウンタイムの時間が取れない方にも適した施術です。
医療ハイフがおすすめの人
- 切開を伴う施術を避けたい
- 周囲に気付かれずに自然な変化を得たい
- 緩やかに効果を実感したい
- 注射針を使わない施術を選びたい
糸リフト
糸リフトは医療用の特殊な糸を用いて、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる施術です。
皮膚の下にコグ(凹凸)とついた糸を挿入することで、すっきりとしたフェイスラインに仕上がります。
当クリニックでは、時間の経過とともに体内に吸収される安全性の高い糸を採用しています。
糸リフトのメリットは、目にみえる変化を感じやすいことです。
ほうれい線の原因である皮膚のたるみを持ち上げるため、施術直後から効果を実感できます。
さらに、挿入した糸が線維芽細胞を刺激することで、コラーゲン生成を促し、ハリと弾力のある肌へ導きます。
糸リフトがおすすめの人
- 施術後すぐに効果を実感したい
- たるみの予防をしたい
- メスを使う施術に抵抗がある
- 小顔効果を得たい
脂肪注入
脂肪注入とは、ご自身の脂肪をシワやボリュームが不足している部分に注入することで、ふっくらとしたハリを取り戻す施術です。
自分の組織を利用するのでアレルギー反応が起こりにくく、定着した脂肪は長期わたりボリュームを維持できます。
脂肪注入は、異物感が少なく自然な仕上がりが特徴です。
注入した脂肪は徐々に定着するため、周りに気付かれずに変化を実感できます。
脂肪注入がおすすめの人
- 異物を注入するのに抵抗がある
- 副作用のリスクを減らしたい
- 長期的な効果を得たい
- 自然な仕上がりを求めている
ほうれい線にお悩みの方はPSCへ!
今回は、ほうれい線のない人の特徴を中心に、原因や予防法を詳しく紹介しました。
ほうれい線は加齢の影響を受けやすく、いつの間にか深く刻まれているケースも少なくありません。
なるべく目立たせないようにするには、スキンケアや表情筋を動かすよう意識をすることが大切です。
また、できてしまったほうれい線を根本的に改善するには、美容医療の施術がおすすめです。
当クリニックでは、患者様一人ひとりに合わせた最適な施術をご提案しています。
ほうれい線にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
参考文献・資料
[1]Hong, J. Y., et al.Anatomical Considerations and Technique for Nasolabial Fold Thread Lifting.Plastic and Reconstructive Surgery Global Open, 2025
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41040895
[2]Poon, E. T. C., et al.The Effects of Sleep Deprivation on the Biophysical Properties of Facial Skin.International Journal of Molecular Sciences, 2017
https://www.scirp.org/journal/paperinformation?paperid=74581
[3]Fabi, S. G.Noninvasive skin tightening: focus on new ultrasound techniques.Seminars in cutaneous medicine and surgery, 2015
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25709486
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
ほうれい線はどうすれば消えますか?
ほうれい線を改善するには、スキンケアや表情筋トレーニングなどのセルフケアが効果的です。
ただし、深く刻まれたほうれい線はセルフケアだけでは改善が難しいため、美容医療によるアプローチを検討するのがおすすめです。
ほうれい線が目立つ年齢は?
ほうれい線は、一般的に30〜40代頃から目立ち始めるといわれています。
ただし、顔の骨格や皮下脂肪のつき方、肌のハリや弾力の低下によっては、20代でも気になり始める方もいます。
若いのにほうれい線があるのはなぜ?
若い年代でもほうれい線が目立つ場合、顔の骨格や皮下脂肪のつき方に加え、表情のクセや姿勢の悪さ、紫外線などによる肌ダメージの蓄積が関係していることがあります。
まずは、スキンケアや姿勢を見直し、表情のクセを意識することから始めてみましょう。
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