糸リフトで「将来たるむ」って本当?
大人気たるみ治療の糸リフト。切らずにリフトアップが期待できるため、当クリニックでも多くの方が治療を受けられています。
しかし、糸リフトをネットで検索してみると「将来たるむ」「やらないほうがいい」などの言葉が並びます。果たして実際はどうなのでしょうか。
結論としては、たるむケースとそうでないケースがあるというのが答えです。当然、正しい施術・メンテナンス方法で治療を行えば将来、たるむことはありません。
この記事では、糸リフトを失敗せずに正しく受けるためのポイントをまとめています。たるみが気になっている方は参考にしてみてください。
目次
糸リフト後になぜ「将来たるむ」と言われるのか
糸リフト後、将来的にたるむと言われる原因について解説します。
過剰な引き上げによる皮膚の伸び
糸リフトは糸で皮膚を持ち上げてたるみを改善する治療法ですが、無理に引き上げて皮膚が伸びてしまい将来的にたるんでしまうケースがあります。
治療後はすっきり見えても、数カ月から数年後に糸が吸収されたあと、支えを失った皮膚が以前よりも下がってみえてしまうためです。皮膚や皮下組織に過剰なテンション(引っ張りの力)を加えずに施術する必要があるため医師の技量が問われます。
糸の挿入層が浅い・方向が不適切
糸リフトは、患者様の顔の状態をトータル的に判断して、どの糸をどの層にどの方向に挿入するかが重要になります。
不適切な挿入方法では、組織の支えが不十分になり、時間の経過とともにたるんでしまいます。糸リフトは、数ミリの層の違いで持続力や引き上げの効果が大きく左右するため非常に繊細な施術です。
解剖学を熟知した経験豊富な医師のもとで治療を受けることをおすすめします。

コラーゲンやエラスチンの減少
糸リフトで生成されるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロンは時間とともに減少します。施術を一度きりで終えると、肌のハリを維持できずにたるみが再発することがあるため注意が必要です。
また、加齢とともに肌の弾力やハリは低下するため、たるみが進行しやすくなります。糸リフトを受けた後も肌の弾力を保つためのケアを心がけましょう。
糸リフト後に、たるみを防ぐポイントについて解説
糸リフト後にたるまないためのポイントについて解説します。治療の効果を持続させるためにも参考にしてみてください。
定期的な治療で効果を持続させる
糸リフトの効果は、永久的ではないためリフトアップの効果は時間とともに減少していまいます。
定期的に治療を受けていただけることで効果を持続させることができます。個人差はありますが、半年から1年のペースで継続して受けていただくとより効果を維持しやすくなります。
施術のペースなど医師が親身になってカウンセリングを行いますので気軽にご相談ください。
肌質改善治療を併用
糸で物理的に持ち上げるだけでなく、医療ハイフ(HIFU)やヒアルロン酸、脂肪吸引注射などを併用することで効果をさらに持続させることができます。
具体的には、ハイフによるたるみの引き締め、ヒアルロン酸によるボリューム補正、脂肪吸引注射によるフェイスラインの補正になります。特にハイフは、糸では届きにくいSMAS筋膜層にもアプローチできるので効果的にたるみを改善できます。
いずれもダウンタイムがほとんどなく、気軽に受けられるため、メンテナンス感覚で治療を取り入れる方が増えています。
ホームケアや生活習慣を見直す

糸リフトの効果を持続させるために日々のケアを入念に行いましょう。
まず気をつけていただきたいケアは紫外線対策です。紫外線はコラーゲンを破壊し、肌のハリを低下させる原因になります。紫外線ケアアイテムを活用して肌を守りましょう。
また、睡眠不足・喫煙・急激な体重変動など生活習慣の乱れは、肌の老化を早め、糸のリフト効果を損なう原因になります。
日頃から表情筋を動かす軽いストレッチを取り入れることで、フェイスラインのたるみを予防し、自然なリフト感をキープできますので参考にしてみてください。
将来たるみやすい人、糸リフトが向いてない人とは
将来的に皮膚がたるみやすい人、糸リフトが向いていない人にはいくつか特徴があります。
まず、皮膚が極端に薄い方や皮下脂肪が少ない方は、糸の支えが十分に得られず、引き上げ効果が出にくい傾向があります。また、皮下脂肪が多い方は、強く引き上げようとして皮膚が伸びてしまい、かえって将来的なたるみを招くこともあります。
さらに、体重の増減が激しい方や、睡眠不足・喫煙などで肌のハリが低下している方も注意が必要です。糸リフトは「土台となる肌状態」が整っているほど効果を発揮するため、肌質改善や生活習慣の見直しを行ってから施術を検討しましょう。

まとめ
今回は、糸リフトで将来たるむリスクとたるまないためのポイントについてご紹介しました。
糸リフトなどのたるみ治療は繊細な治療で、知識や経験によって効果が大きく左右します。将来的にたるまずに効果を持続させるためにも信頼のできるクリニックで施術を受けましょう。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに合った施術プランをご提案いたします。
たるみでお悩みの方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
糸リフトをすると将来たるむって本当?
過剰な引き上げや浅い層への挿入など、誤った施術によって皮膚が伸びたり支えが弱くなることでたるみが生じるケースがあります。正しい技術と適切なメンテナンスを行えば将来的なたるみは防げます。
糸リフト後にたるまないためにはどうすればいい?
定期的な糸リフト施術(半年〜1年ごと)や、HIFU・ヒアルロン酸などの併用治療が効果的です。また、紫外線対策や生活習慣の見直しなどの日常のケアも重要です。
糸リフトに向いていない人は?
皮膚が薄い方・皮下脂肪が少なすぎる方・逆に脂肪が多すぎる方は、リフト効果が出にくい傾向があります。また、体重の増減が激しい方や喫煙・睡眠不足などで肌のハリが低下している方も注意が必要です。
糸リフト後のホームケアで気をつけることは?
紫外線対策を徹底し、睡眠不足や喫煙を避けましょう。また、過度なマッサージや強い表情の動きは糸に負担をかけるため、施術後しばらくは控えましょう。
診療時間
[ 完全予約制 ] 10:30〜19:00
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| 美容外科・ 美容皮膚科 |
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DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
| 平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
|---|---|
| 平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
| 平成24年 | 医学博士学位取得 |
| 平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
| 令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第48回 日本美容外科学会総会(2025年9月25日~26日)
- 顎のヒアルロン酸注入を用いた輪郭形成-248症例の治療経験
- 第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2025年8月16日~17日)
- POTENZA®を用いた美肌・毛穴・ニキビ治療の臨床経験
- 第42回 日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について
- 第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- 額(おでこ)へのヒアルロン酸注入による輪郭形成の134症例 -使用量についての経験及び検討-
- 最新型医療ハイフ(ウルトラフォーマー®MPT)の77症例における経験及び安全性についての考察









