デンシティ(DENSITY)という名前を聞いたことはあるけれど、
「いつから効果が出るの?」
「高周波の治療っていろいろあるけれど、デンシティはどう違うの?」
「施術を受けてみたけれど、変化が分かりにくい…これって普通?」
と疑問を持つ方はとても多いです。
デンシティは、モノポーラRF × バイポーラRFを同時に照射することで、即時の引き締めと数週間〜数カ月かけた肌質改善を両立できる最新たるみ治療です。
ただ、効果の出方には段階があり、受けたその日と 数週間後とでは感じる変化がまったく異なります。
この記事では、形成外科医の視点から
「デンシティの効果はいつから出るのか」
を時期ごとに分かりやすく解説します。
初めての方でも判断しやすいよう丁寧にまとめました。「デンシティが自分に合っているのか知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
デンシティの効果はいつから?
デンシティ(DENSITY)は、バイポーラRFとモノポーラRFを同時に照射するという独自の仕組みを持つため、
効果は「直後」と「数カ月後」の二段階で出ます。他の高周波治療と比べて「直後からも効果が現れる」のが大きな特徴です。
施術直後〜数日:ハリ・引き締まりを軽く実感する時期
デンシティはバイポーラRFが浅い層へ働きかけるため、照射の直後から「キュッ」とした引き締まりを感じる方が多いです。
感じやすい変化
- フェイスラインが少しスッキリ
- 肌がつるんとした質感に
- 目元の小ジワが浅くなる
- 化粧ノリが良く感じる
これはあくまで一時的な収縮反応ですが、「すぐに変化がほしい」方には嬉しいポイントです。
1〜2週間後:肌質の明るさ・キメの改善が始まる
高周波の熱ダメージを修復する過程で、線維芽細胞が活性化 → コラーゲン生成がスタートします。
感じやすい変化
- 肌の透明感が出た
- 乾燥しにくくなった
- 毛穴が少し目立ちにくい
- ちりめんジワが改善
肌質が整ってきた感が出始めるのがこの頃です。
3〜4週間後:リフトアップ・ハリ感がより明確に
モノポーラRFが深い層(真皮深層・皮下組織)に働きかけ、コラーゲンの再構築が進むため、
「あ、変わってきた」と多くの方が実感する時期です。
感じやすい変化
- 法令線が目立ちにくくなる
- フェイスラインが自然に引き締まる
- 目元のたるみが改善
- 頬のボリュームが上向きに
- 顎下のもたつきがスッキリ
写真で比較して差が最も分かれやすいのもこの時期。
2〜3カ月後:効果のピーク。最も若返りを感じる時期
デンシティ最大の特徴が出るのが、この“中期ピーク”。
ゆっくり時間をかけてコラーゲンが増えるため、
自然なのにしっかりとした変化が表れます。
感じやすい変化
- 顔が一段小さく見える
- たるみがかなり軽くなった
- 肌が内側からふっくら
- メイクが驚くほどキレイにのる
- 人に気づかれずに若返った感じがする
※ここまでの変化は、糸リフトほどの強い引き上げではなく、自然で上品な若返りというイメージです。
3〜6カ月後:ゆるやかに効果が持続する時期
ピークを迎えたあと、効果はゆるやかに落ちていきますが、ハリ・ツヤ・引き締まり感は比較的長く残るのがデンシティの良さです。
持続しやすい変化
- フェイスラインの引き締まり
- 肌質の明るさ・キメ
- 頬のハリ感
- 小ジワの軽減状態
3〜6カ月間は満足感が続くゾーンというイメージです。
―まとめ―
✔ 直後→浅い層がキュッと締まる即効性
✔ 2〜3週間後→コラーゲン生成のスタート
✔ 1〜2カ月後→効果のピーク(最も引き締まる)
✔ 持続期間→3〜6カ月(個人差あり)
デンシティは1回でも変化が出やすい施術ですが、
3〜6カ月おきに2〜3回の継続がおすすめです。戻る前にもう一度照射することで肌がどんどん若返りやすくなるイメージです。
デンシティの効果が出やすい人・出にくい人の特徴
デンシティは多くの方に効果を感じていただきやすい施術ですが、肌質・年齢・たるみのタイプによって変化の出やすさには個人差があります。
ここでは、実際の診療経験からみた特徴をお伝えします。
デンシティの効果が出やすい人
① たるみが軽度〜中等度の方
- ほうれい線がうっすら出てきた
- 口横がもたつく
- フェイスラインが少しぼやけてきた
こういった初期のたるみは、浅い層・深い層のどちらにも熱を届けるデンシティと相性抜群です。
② 肌質の変化(ハリ不足・毛穴)が気になる方
バイポーラRFの浅い層への作用で、肌質の底上げが出やすいタイプです。
- ハリがほしい
- 毛穴のたるみが気になる
- 小ジワが増えた
こういったお悩みは、効果の実感が比較的早いです。
③ フェイスラインや顎下の脂肪が少ない方
脂肪が厚くないと熱が届きやすいため、引き締め効果がダイレクトに反映されます。
④ 高周波(RF)治療が初めての方
「今まで何もしていない肌」は反応が良く、代謝も高いのでコラーゲン生成が起こりやすい傾向があります。
デンシティの施術例
施術、料金、期間・回数、リスク(副作用)
| 施術 |
デンシティは、高周波RFをお肌の真皮層や皮下組織に照射することで、顔のもたつきやたるみを改善する施術です。
その他にもお肌のハリ・艶感、顔の引き締め、小ジワの改善効果なども期待できます。 |
| 料金 |
ロイヤル(HIFU+デンシティ)450ショット 1回 103,000円 |
| 期間・回数 |
1回・60分ほど |
リスク (副作用) |
一時的に熱感や浮腫(むくみ)を生じる可能性があります。 |
※注意事項:治療の結果には個人差があります。
ロイヤル(HIFU+デンシティ)450ショットの施術例
施術、料金、期間・回数、リスク(副作用)
| 施術 |
【HIFU】
真皮層から脂肪層、さらに深いSMAS層(表在性筋膜)まで熱エネルギーを届けることで、お肌を引き締め、リフトアップ効果やたるみ改善を目指す施術です。
【デンシティ】
高周波(RF)を真皮層や皮下組織に照射し、タイトニング効果やお肌のハリを向上させる施術です。また、小じわの改善効果も期待できます。 |
| 料金 |
ロイヤル(HIFU+デンシティ)450ショット 1回 93,000円 |
| 期間・回数 |
1回・60分ほど |
リスク (副作用) |
【HIFUリフト®】
紅斑(数時間~数日程度)、浮腫(数日程度)、鈍痛(数日~1週間程度)、痺れ(数日~数週間程度)が出る可能性があります。
【デンシティ】
一時的に熱感や浮腫(むくみ)を生じる可能性があります。 |
※注意事項:治療の結果には個人差があります。
デンシティの効果が出にくい人
① たるみが強い方
- 頬が大きく下がっている
- フェイスラインが大きく崩れている
- 深い法令線・マリオネットライン
こういった状態はRF単独では限界があることも多く、糸リフト・ハイフなどの併用をおすすめすることがあります。
② 脂肪が厚い(特に顎下)タイプ
脂肪が厚い部分は、熱が届きにくいため効果を実感しにくいケースがあります。
必要に応じて、
など組み合わせるのが効果的です。
③ 強い乾燥肌・インナードライ肌
乾燥が強いと、熱の影響で赤みが出やすく深い層まで十分な熱が入りにくいことがあります。
事前の保湿ケアで大きく改善しますので、術前はお肌の乾燥に注意しましょう。
④ 年齢による皮膚の伸びが大きい場合
皮膚そのものが伸びきっている状態は、引き締め効果だけでは戻しにくいことがあります。
デンシティの効果を最大限引き出すために大事なポイント
デンシティは受け方次第で効果の出方が大きく変わる施術です。
同じ機械でも、医師の照射設計・肌状態・施術の組み合わせによって満足度が大きく変わります。
ここでは、デンシティの効果をしっかり感じたい方に向けて、医師が特に重要だと考えるポイントをお伝えします。
深い層までしっかり熱が入る照射設計が重要
デンシティは
「浅い層(バイポーラ)× 深い層(モノポーラ)」に同時アプローチできる高周波治療。
だからこそ、効果を引き出すには
- どの深さまで熱を入れるか
- どの部位を重点的に照射するか
- 皮膚の厚みや脂肪量に合わせるか
これらを適切に判断する技術が必須です。
特に、
✔ フェイスライン
✔ 口横のもたつき
✔ 頬のタルミ
✔ 目元の細かいシワ
などは「照射ポイントの精度」で効果が大きく変わります。
肌の抵抗値に合わせた出力調整
デンシティは肌の抵抗値(インピーダンス)をリアルタイムで測定し、その人の肌質に合ったエネルギーを届けられる機械です。
しかし、数値を見ながら出力を調整できるかどうかは、施術者の経験による差が大きいポイントとなります。
- 脂肪が少ない方
- 皮膚が薄い方
- もともとコラーゲン量が少ない方
こういった方でも、必要な熱量を安全に届けることで
「頬がこけるリスクを抑えながら引き締める」ことが可能です。
たるみの原因に合わせて照射マップを変える
首・頬・口横・フェイスライン……
たるみの構造は人によって全く異なります。
そのため、「全員に同じ照射の仕方」をするわけではありません。
形成外科的にみると、たるみの原因は以下のどれか、もしくは複合型です。
- 皮膚のゆるみ
- 脂肪の下垂
- リガメント(支持靭帯)の弱まり
- 表情筋の影響
- 口横の脂肪がせり出している
- 皮膚の菲薄化(ひはくか)
これらを診察で見極め、部位ごとに狙う深さ・引き締め方向・照射量を変えることで
仕上がりは何倍も綺麗になります。
効果を高めるコンビネーション治療
デンシティは単体でも優秀ですが肌の土台づくりをする施術との相性がとても良い施術です。
特に併用で効果が伸びる施術をまとめました。
肌育注射(リジュラン・プルリアル・スネコスなど)
肌の内側から潤いをキープし、ハリ・ツヤをUP。乾燥を防ぎ引き締め効果を維持します。
マッサージピール
肌のターンオーバーを促してツヤ感を向上します。
医療ハイフ(HIFU)
デンシティでは届かない筋膜・脂肪へアプローチできます。強いたるみ、脂肪によるたるみにお悩みの方にはぜひ併用をおすすめしたい施術です。
3〜6カ月サイクルで継続すると戻りにくい肌に変わる
デンシティは1回でも効果を感じやすい施術ですが、本当の真価は継続で発揮されます。
理由は、コラーゲンの再構築サイクルが約3カ月でピーク→約6カ月かけてゆるやかに維持するという特性を持っているためです。
✔ 半年に一度のメンテナンス
✔ たるみが戻る前に照射
この2つを守るだけで、「年齢の影響を受けにくい肌」を作ることができます。
医師の診察とプラン設計が最重要
デンシティは機械ですが、効果を決めるのは事前にどんな診察をするか、誰が照射するか、どういう照射設計を組むかにつきます。
形成外科的にたるみ構造を理解した上で照射すると、仕上がりの自然さ・引き締まり・持続性が大きく変わります。
まとめ
デンシティは、浅い層(バイポーラRF)と深い層(モノポーラRF)に同時に熱を届けられる数少ない高周波治療です。
そのため、
- 直後からの引き締まりを感じやすい
- 2〜3週間〜数カ月かけてハリ・弾力が増していく
という二段階の効果がしっかり現れる点が、大きな魅力です。
また、デンシティは照射設計・皮膚の厚み・脂肪量に合わせたエネルギー調整によって仕上がりが大きく変わる施術でもあります。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
肌のたるみや小じわでお悩みの方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!