頬こけにヒアルロン酸を注入するデメリットとは?メリットや失敗例についても解説
この記事でわかること
頬の下が凹んで影ができる「頬こけ」は、老けて見えたり疲れた印象を与えたりする原因です。
ヒアルロン酸注入は頬こけの改善に人気の施術ですが「どんなデメリットがある?」「ボコボコにならないの?」「失敗しないか不安」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、頬こけにヒアルロン酸を注入するデメリットやメリット、さらに失敗例や注意点について詳しく紹介します。
目次
そもそも頬こけの原因は?
頬こけはどんな原因で目立つようになるのでしょうか。
ここでは、加齢や遺伝的な要素を中心にわかりやすく紹介します。
加齢によるハリ・ボリュームの低下
年齢を重ねると肌のハリやボリュームが少しずつ失われ、頬の凹みが目立ちやすくなります。
これは、肌の深い部分でコラーゲンやエラスチンが減少していくことが原因です。
どちらも肌のハリや弾力に欠かせない成分ですが、20代をピークに徐々に減っていき、50代では約半分の量になるといわれています。
加齢による肌の変化を完全に止めるのは難しい一方、日々の対策で進行を遅くすることは可能です。
生まれ持った骨格による影の出やすさ
頬こけは加齢によって目立ちやすくなるものですが、生まれ持った骨格が原因の可能性もあります。
なかでも頬骨が高い、あるいは横に張っている場合は、頬の中央に影が入りやすく、若いうちから気になる方も少なくありません。
セルフケアでも改善も難しいため、根本的に改善するなら美容医療の施術が適しています。
急激なダイエットや脂肪量の減少
急激なダイエットや脂肪の減少も、頬こけが目立つ原因の一つです。
短期間のダイエットによって顔の脂肪が落ちると、頬が不自然にげっそりして見えることがあります。
とくに皮下脂肪が少ない体質の方は、少し痩せただけでも頬の凹みが目立つことが多いです。
さらに、過度な食事制限を続けると肌のハリが低下し、より頬こけが顕著になるケースもあります。
ダイエットを行う際は、栄養バランスのよい食事や適度な運動を取り入れながら進めましょう。
頬ヒアルロン酸注射はどんな施術?
頬こけの改善が期待できるヒアルロン酸注射は、どのような施術なのか気になりますよね。
ここでは、ヒアルロン酸注入の効果や特徴を簡単に解説します。
高い保水力でボリュームを与える
ヒアルロン酸は、もともと体内に存在する高い保水力をもつ成分です。
なんと1gで6リットルの水を保持できるともいわれており、保湿性にもすぐれています。
美容医療の分野では、頬こけのような肌の凹みが気になる部位に注入することで、ふっくらとした若々しい印象に導きます。
また、硬さのある製剤は、鼻や輪郭の形成に使用されるなど幅広い用途があるのも特徴です。
肌になじみやすく安全性が高い
ヒアルロン酸は肌になじみやすく、自然な仕上がりが期待できます。
また、副反応のリスクが比較的少ないため、異物を注入することに不安がある方にも取り入れやすい施術です。
また当クリニックでは、安全性の高い厚生労働省認可の製剤を中心に採用しています。
質のよいヒアルロン酸を適正な価格で受けたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
ヒアルロン酸注射の施術例

| 施術 | たるみの原因となる、靭帯(リガメント)の緩みをヒアルロン酸で補強することで、お顔のリフトアップを可能にしました。更に、お肌の真皮層へ注入し、シワや凹みを目立ちにくくします。 |
|---|---|
| 特徴 | ヒアルロン酸注射は、リフトアップ効果や、シワや凹みを目立ちにくくする効果があります。施術直後から効果を実感でき、ダウンタイムが少ないので人気の施術です。 |
| リスク(副作用) | 針を刺した部分や注入部分に赤みや腫れが、1~7日程度生じる事があります。 |
| 注意事項 | 治療の結果には個人差があります。 |
頬こけにヒアルロン酸を注入するデメリット・リスク・失敗例は?

頬のヒアルロン酸注射には、メリットもある反面、デメリット・リスク・失敗の可能性もあります。
一つひとつ詳しく見ていきましょう。
凹みがきれいに埋まらない
頬は範囲が広いため、ヒアルロン酸の量が足りなかったり注入部位が適切でなかったりすると、凹みがきれいに埋まらない可能性があります。
とくに注入部位を誤ると、不自然な仕上がりにつながるケースも少なくありません。
さらに、顔は左右で形が異なるため、全体のバランスを踏まえて施術を進めることが大切です。
こうした失敗を防ぐには、事前に医師と相談し、注入量や部位を確認しておくとよいでしょう。
顔が大きく見えてしまう
頬にヒアルロン酸を注入すると、顔が大きく見えてしまうことがあります。
これは、必要以上にヒアルロン酸を入れてしまった場合に起こる現象です。
過剰に注入すると頬がパンパンになり、かえって頬骨が強調されやすくなります。
ヒアルロン酸の注入量には個人差がありますが、一般的には片側に0.5〜2ccほどが目安です。
自分の頬こけに必要な量を確認しておくと、より安心して施術に臨めるでしょう。
肌表面がボコボコする
ヒアルロン酸を皮膚の浅い層に入れてしまうと、肌表面に凹凸が出てしまうリスクがあります。
ヒアルロン酸は本来頬コケ改善に使用する場合には、脂肪層から筋膜にかけての深い位置に注入するため、浅い層に入れると広がりが不均一になり、肌がボコついた仕上がりになってしまいます。
担当医師の診察をじっくりと聞き、クリニックの実績や症例を確認してから施術を決めましょう。
症例数が極端に少ない、あるいは口コミ評価が低い医師やクリニックは避けたほうが無難です。
半永久的な効果はない
ヒアルロン酸注入は、一度の施術で効果が永続するわけではありません。
効果の持続期間は製剤によって異なりますが、一般的には6ヶ月〜1年半ほどが目安です。
そのため、ふっくらとした頬を維持するには、定期的なメンテナンスが必要になります。
費用の負担が増えやすいことから、当クリニックではヒアルロン酸の1本買い切り制を導入しています。
余った製剤は半年間保存できるため、定期的に施術を考えている方にもおすすめです。
注入時の痛みがゼロではない
施術時に痛みを感じるケースがあります。痛みの度合いは個人差があります。皮膚の冷却や麻酔クリームの使用で、痛みの軽減が可能です。
施術の副作用が生じる可能性がある
ヒアルロン酸注射の副作用として下記の症状が生じることがあります。
- 赤み、腫れ、むくみ
- 内出血
※稀にアレルギー反応が生じることがあります。
左右差がでる可能性がある
人の顔は、もともと左右非対称であるため、注入後に若干の左右差が生じることがあります。また、注入後にヒアルロン酸が馴染むことで左右差がでるケースもあるため、気になった時点で施術を受けたクリニックに相談するのがいいでしょう。当クリニックでは、左右差を極力抑えるよう、患者様の輪郭や骨格を意識して注入量と注入位置を決めています。
頬のヒアルロン酸注射で逆に顔がたれる?
頬に注入したヒアルロン酸が時間の経過とともに下がりお顔がたれてしまうのでは?と心配される方がいます。頬のボリュームアップには硬めのヒアルロン酸を使用しますし、適切な注入量と注入層が守られていれば注入したヒアルロン酸が下がることは基本的にはありません。
また、ヒアルロン酸を定期的に継続注入している方が、ヒアルロニダーゼ注射で溶解したら、一気に頬が痩せてたれてしまったというケースがあります。ご本人が思っていた以上にヒアルロン酸が皮下に残っており、頬のボリュームを保っていた製剤が全て溶解されてなくなったのが原因と考えられます。このような事例があるため、ヒアルロニダーゼの使用前には、医師としっかり相談することが大切です。
頬のヒアルロン酸は、打ち続けると危険?
頬にヒアルロン酸注射を打ち続けてもリスクはありません。ただし、一回の注入量が多すぎたり、高頻度で注入が繰り返されると、頬がパンパンになり目が小さく見えるなどの不自然な仕上がりになるケースがあります。医師のアドバイスを守った適量での施術が大切です。
頬こけにヒアルロンを注入するメリットは?
頬こけのヒアルロン酸注入はリスクや注意点がある一方で、以下のようなメリットもあります。
- 自然な若返りが期待できる
- 痛みやダウンタイムが少ない
- 即効性を実感できる
- 追加注入や修正が可能
それぞれのメリットを詳しく紹介します。

自然な若返りが期待できる
頬こけにヒアルロン酸を注入することで、ふっくらとした若々しい印象に近づけます。
顔のなかでも頬の脂肪は減少しやすく、加齢の影響を受けやすい部位です。
年齢によって減ってしまった脂肪を戻すことは難しく、悩まれる方も少なくありません。
頬のヒアルロン酸注射は、痩けた部分のボリュームを補い、柔らかさのある自然なフェイスラインを目指せます。
周りに気付かれずに改善したい方や、はじめて美容施術を受ける方にも試しやすいでしょう。
痛みやダウンタイムが少ない
ヒアルロン注射は、美容医療のなかでも痛みやダウンタイムが少ない施術です。
痛みを感じるのは針を刺す瞬間のみで、多くの方が麻酔なしでも受けられます。
また、切開を伴う施術に比べてダウンタイムが短く、施術後すぐに日常生活へ戻れる点もメリットです。
施術当日から2〜3日は腫れや赤みが出ることがありますが、比較的早く落ち着くため、仕事で長く休めない方にも向いています。
当クリニックでは麻酔クリームのご用意もあるので、痛みが気になる方はお気軽にご相談ください。
即効性を実感できる
頬へのヒアルロン酸注射は、施術直後から変化を感じやすい施術です。
即効性があるため、できるだけ早く効果を得たい方にも適しています。
多くの方は施術後2〜3日ほどで、皮膚のふっくらとした感触を実感できます。
その後1〜2週間ほどかけて馴染んでいき、より自然な仕上がりが期待できるでしょう。
ダウンタイムは少ないものの、大切な予定がある場合は余裕をもって施術を受けておくと安心です。
追加注入や修正が可能
仕上がりのイメージが異なったり、ヒアルロン酸の量が多すぎたりした場合は、ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)を使って元に戻すことができます。
ただし、時間が経つほど溶けにくくなるため、少しでも違和感を抱いたら早めに相談しましょう。
一方で、量が足りずに頬こけが改善していない場合は、追加で注入できるか相談してみてください。
ヒアルロン酸注射は細かい調整が可能なため、具体的な希望を事前に共有しておくとスムーズです。
ヒアルロン酸で頬骨は目立たなくできる?
頬骨が出て際立ってしまうのは、もともとの骨格の形の影響もありますが、こめかみや頬、フェイスラインのボリュームダウンなども含めいくつかの理由が考えられます。いずれのケースも、窪んでいる部分にヒアルロン酸を注入して頬骨のゴツゴツ感をなくし、目立つ頬骨の出っ張りを改善できます。
頬こけにヒアルロン酸は何cc必要?
頬こけに必要なヒアルロン酸量は、片側0.5〜2cc、両側で1〜4ccと個人差が大きいのが特徴です。
軽めの頬こけなら両側1ccで改善できる一方、深い凹みには片側2〜3cc注入するケースも少なくありません。
経験豊富な医師であれば、どの程度の量でボリュームが出るか分かるため、無駄にたくさんのヒアルロン酸を注入されるリスクも減少します。カウンセリング時に相談してみるとよいでしょう。
適切な注入量を提案してもらうことで、より理想に近い仕上がりを目指せます。
まとめ
頬のヒアルロン酸注射についてご紹介しました。頬にヒアルロン酸を注入すると、頬が引きあがり若々しい印象にかわります。頬のこけや疲れた印象を解消したい方は、ぜひご検討くださいね!
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりにぴったり合った施術プランをご提案いたします。頬へのヒアルロン酸注射をご検討中の方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!

よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
頬こけにヒアルロン酸を注入したあとの注意点は?
施術当日は、注入部位を強く触ったりこすったりしないようにしましょう。
また、激しい運動・サウナ・飲酒は血流がよくなり、腫れや内出血が強まるため控えてください。
メイクは注入部位を避ければ当日から可能です。
頬のヒアルロン酸におすすめの製剤はありますか?
当クリニックでは、頬こけの改善にアラガン社の「ジュビダームビスタ® ボリフトXC」をおすすめしています。
柔らかさと弾力のバランスがよく、なじみやすいのが特徴です。
持続期間はおよそ1〜1年半が目安です。
頬へのヒアルロン酸注射にはどんな効果がありますか?
頬をボリュームアップしてふっくらとした立体的な印象にします。頬のたるみやこけを解消して若々しくなりたい方、頬骨が目立つ方におすすめの施術です。
頬コケを改善するためにはヒアルロン酸は何cc必要ですか?
頬のコケを改善するために必要なヒアルロン酸の注入量は、症状が軽い場合には両頬で1cc程度で改善できることもありますが、深い凹みには片側2〜3cc注入するケースも少なくありません。
ヒアルロン酸を頬にこけに注射するのは危険ですか?
ヒアルロン酸は本来体内にも存在する物質であり、危険性はありません。 ヒアルロン酸は時間と共に体内に吸収されていくので、ヒアルロン酸の効果は1~2年ほどでなくなります。ヒアルロン酸注射による副作用はほとんどないといわれています。
頬へのヒアルロン酸注射で頬がパンパンになる心配はありませんか?
注入量が多すぎる場合、パンパンで不自然な仕上がりになるケースがありますが、適切な注入量を守っていれば心配ありません。
頬のヒアルロン酸で、太った印象になりませんか?
適切な注入量を守っていれば問題ありません。くぼみと張りのバランスを見ながら、自然なラインとなるよう少量ずつ注入していきます。
額にヒアルロン酸を注入する場合は何cc注入しますか?
もともとの額の骨格が違うので個人差がありますが、額は他の部位に比べて注入量は多めです。シワを目立たなくするには1~2cc程度、眉上の凹みの場合は2cc程度、額全体を丸くするには、3~5cc程度です。あくまでも目安ですので、担当の医師とご相談ください。
診療時間
[ 完全予約制 ] 10:30〜19:00
土日診療あり
| 美容外科・ 美容皮膚科 |
西梅田駅から徒歩2分 プライベートスキンクリニック |
|---|---|
| 所在地 | 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16 京富ビル2階 |
| 診察時間 | [ 完全予約制 ] 10:30~19:00 |
DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
| 平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
|---|---|
| 平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
| 平成24年 | 医学博士学位取得 |
| 平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
| 令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第48回 日本美容外科学会総会(2025年9月25日~26日)
- 顎のヒアルロン酸注入を用いた輪郭形成-248症例の治療経験
- 第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会(2025年8月16日~17日)
- POTENZA®を用いた美肌・毛穴・ニキビ治療の臨床経験
- 第42回 日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について
- 第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- 額(おでこ)へのヒアルロン酸注入による輪郭形成の134症例 -使用量についての経験及び検討-
- 最新型医療ハイフ(ウルトラフォーマー®MPT)の77症例における経験及び安全性についての考察










