下瞼脂肪取り（経結膜的下眼瞼脱脂術）

下眼瞼部分の眼窩脂肪は、眼窩隔膜に支えられていますが、眼球を支えるロックウッド靭帯の緩みや眼窩隔膜に厚みがないと重力に逆らえず前方にせり出してしまいます。加齢が進むと目の下の脂肪がせり出してくると思われがちですが、20代からでも目の下の膨らみが目立つ方もいらっしゃいます。

1〜2週間程、腫れや内出血が出る可能性があります。脱脂の場合は抜糸が不要なので、通院の必要もありません。腫れが強く出ないように、術後3〜7日程は血流が良くなる行為（運動や飲酒、湯船に浸かるなど）は、避けていただくことをおすすめします。

クマの種類は大きく分けて、血行不良や皮膚が薄い（皮膚菲薄化）ことが原因の青クマ、眼窩脂肪のせり出しやたるみ、深部脂肪（SOOF）の減少によりゴルゴ線の上の部分が凹むことが原因の黒クマ（影クマ）、色素沈着が原因の茶クマがあります。脱脂法は、眼窩脂肪のせり出しには効果的ですが、クマの種類によって治療法がございますので、目の下のクマでお悩みの方は、一度カウンセリングまでお越しください。

目の下の脱脂は、目の下のたるみやクマの原因となる眼窩脂肪を適量取り除く手術です。一度取り除いた脂肪は再生しません。

経結膜的下眼瞼脱脂術は、下まぶたを裏側から7～１０ミリ程度切開し、眼窩脂肪を適量に取り除く方法です。傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムが短いことが特徴です。

眼窩脂肪によって目の下にふくらみが生じている方、下まぶたの皮膚のシワやたるみが少ない方に適した施術です。下まぶたの裏側からアプローチするため、見える部分に傷を作りたくない方にもおすすめです。

麻酔によるアレルギー反応、一時的な出血や血腫、感染症、複視のリスクがあります。
シワやたるみが目立つ、効果が不十分、脂肪を取りすぎて目元がへこむ、左右差が生じるなどの可能性がありますが、医師が適切な脂肪の除去量を見極め、必要に応じて他の施術と併用することでこれらのリスクを最小限に抑えます。翌日～2週間程度腫れや内出血を生じる可能性がありますが、自然に治まります。

施術当日はコンタクトの使用ができないため、眼鏡をご持参ください。お目元を隠せるサングラスやメガネ・帽子などがあると安心です。十分な睡眠をとって体調を整えてお越しください。

施術前は、アルコールの摂取はお控えください。また、抗凝固作用（血が止まりにくくなる作用）のあるEPA・DHAなどのサプリメントやお薬はお控えください。服用中のお薬があれば、事前にお知らせください。

施術後は、腫れや内出血が生じることがありますが、多くは1～2週間で治まります。稀に術後の出血で「血の涙」がにじむことがありますが、一時的な症状です。目を動かした際の違和感や鈍痛も数日～2週間程度で自然に回復します。

術後すぐのメイクはお控えください。メイクは翌日から可能となります。

洗顔は、目元を避けて当日から可能ですが、お風呂につからずにシャワー浴にし、安静に過ごしましょう。術後3日～1週間程度は、腫れや内出血が悪化するリスクがあるので、運動、飲酒、サウナなどの血行がよくなる行動は避けましょう。
1週間後からコンタクトの使用が可能です。

目の下の脂肪取りのダウンタイムは、手術の翌日～2週間程度が目安となります。腫れのピークは2～3日目です。

術後1週間程度は安静にし、体を温める行動や力仕事、うつぶせ寝、運動、飲酒、刺激の強い食べ物を控えましょう。腫れがある間は保冷剤で冷やし、就寝時は枕を高くすると効果的です。目元を擦らず、PCやスマホの使用も最小限に。仕事は2～3日休むのが安心ですが、体を動かす職業の方は1週間ほど余裕を持つのがおすすめです。