GLP-1ダイエットにはどんな危険性があるの?
目次
今回は、GLP-1ダイエットの危険性についてのご紹介です。
食事制限の必要がなく簡単に痩せられると言われている「GLP-1ダイエット」。
夢のようなダイエットと興味津々の方もいると思います。でも、どんなに?身効果が高くても、使用する薬剤は本当に安全なのか、健康被害を被る危険性はないのか不安に感じる方もいらっしゃいますよね。
そこで、本日はGLP-1ダイエットの危険性やデメリットについて詳しく解説していきます。
GLP-1ダイエットの挑戦をご検討中の方、必見です!
GLP-1ダイエットの危険性とは?
GLP-1ダイエットの危険性としてよく指摘されるのが、胃腸障害や低血糖の副作用です。「飲むだけ・打つだけで簡単に痩せられる」といったお手軽なイメージがあるかもしれませんが、副作用が生じる可能性はゼロではありません。また、未承認薬であることや個人輸入の危険性についても確認しておきましょう。
副作用の危険性
GLP-1ダイエットの副作用として、胃腸障害や低血糖があります。
胃腸障害は1%~5%の割合で、稀に低血糖が生じるケースはありますが、GLP-1受容体作動薬で低血糖を起こす可能性は低く、正しく使用していれば危険性は低いと言えます。
厚生労働省の承認薬ではない?
GLP-1受容体作動薬は、もともと糖尿病の薬として日本の厚生労働省で認可されていますが、肥満治療薬としては日本では未認証であり、保険適用外のお薬です。
ただし、サクセンダ(注射タイプ)は、米国やヨーロッパ、韓国では肥満治療薬としても承認されているため、薬自体の安全性は高く安心して使用できます。
個人輸入の危険性
GLP-1受容体作動薬は処方薬であるため、日本の通販サイトで購入はできませんが、個人輸入をすれば海外のサイトでの入手は可能です。
ただし、個人的に購入してご自身の判断で使用するのは、危険なためおすすめできません。
- 副作用が生じても判断ができない
- 副作用のフォローがない
- 使用量調整の見極めができない
GLP-1受容体作動薬は処方薬ですので、医師のもとで体調管理を行いながら使用する必要性があります。個人判断では、体調を崩す可能性があるため、危険性が高まります。
GLP-1ダイエットで痩せる理由とは?
GLP-1ダイエットは、GLP-1受容体作動薬という血糖値を下げる作用のある薬を摂取するダイエット法です。
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、もともとわたしたちの体内にあるホルモンの一種です。消化管から分泌されて、血糖値のコントロールと食欲を抑える働きがあり、このホルモンの働きを活用したのが、GLP-1ダイエットです。
GLP-1受容体作動薬を摂取すると、以下のような変化が現れます。
- 満腹感が得られやすく食べ過ぎない
- ゆっくり消化されるので空腹感が減少する
- 血糖値の急上昇を防いで太りにくくなる
- 代謝を高めて脂肪を燃焼する
このような薬の作用により、ダイエット効果が期待できます。
GLP-1受容体作動薬は、内服服用タイプと注射タイプがあります。
GLP-1ダイエットの副作用
GLP-1ダイエットで生じやすい副作用として胃腸障害があります。使い始めのみで治まるケースがほとんどですが、症状が強い場合は使用量の調整が必要になります。また、稀に低血糖が生じる可能性があります。
胃腸の症状
GLP-1ダイエットは、食べ物が胃の中でゆっくりと消化される仕組みを活用して食欲を抑えるダイエットですので、胃の動きに作用するため、副作用として胃腸の症状が現れやすい傾向があります。
・気持ち悪さ、吐き気、嘔吐
・便秘
・下痢
胃腸障害は、GLP-1受容体作動薬の使い始めに出やすい症状で、継続しているうちに治まっていく方がほとんどです。胃腸の症状が出る方は5%以下と言われています。
低血糖
血糖値が下がりすぎて低血糖状態となると、以下のような症状が生じる可能性があります。
- 脱力感
- 倦怠感
- 冷や汗
- 顔色が悪くなる
- 頭痛
- 集中力の低下
- 眠気(生あくび)
- 手足のふるえ
- めまい
- 動悸
GLP-1受容体作動薬は空腹時は作用せず、食事をして血糖値が高くなったときに働くため、低血糖は生じにくいとされています。低血糖となる恐れはゼロではありませんが、食事を十分に摂っていれば、重篤な低血糖に陥るリスクは極めて低いと言えます。
低血糖のリスクを減らすためには、極端な糖質制限をしながら、GLP-1ダイエットを行うのは避けた方がいいでしょう。
その他のリスク
薬の副作用として、急性膵炎や腸閉塞を起こした例があります。
GLP-1ダイエットを受けられない人
安全なダイエットをしていただくためにも、以下の方はGLP-1受容体作動薬を使用できませんので、事前に確認しておきましょう。
- 腹部の手術、腸閉塞の既往歴のある方
- 膵炎等の膵臓疾患の既往歴のある方
- 胃潰瘍などの胃腸障害のある方
- 低血糖を起こす恐れがある方
- 糖尿病の方
- 妊娠中、授乳中の方
GLP-1ダイエットのデメリット・注意事項と対策
GLP-1ダイエットのデメリットとして、以前は自己注射が苦手と感じる方が多かったと思いますが、今は内服服用タイプの薬も選択可能となっています。また、GLP-1受容体作動薬を使用しても、食事量が変わらなければ痩せません。?身効果を引き出すための工夫も取り入れることが大切です。
自己注射が怖い
注射タイプのお薬の場合、ご自身で注射を打たなければいけませんので、自己注射の痛みが不安な方も多いと思います。
GLP-1の注射器は、通常の注射器よりも針が細く、痛みを感じにくい工夫がなされています。痛みをほぼ感じない方、チクっとするだけの方もいます。また、注射器はペンタイプですのでご自身でも打ちやすく、病院で使用されている注射器のイメージと異なり、とても使いやすくなっています。
すぐには痩せない
GLP-1のダイエット効果を感じ始めるまでには2週間から1か月程度かかります。スタートからすぐには痩せませんので、様子を見ましょう。
食べても太らないという認識は間違い
GLP-1ダイエットは、お薬の働きを使って食事の摂取量を減らすダイエットですので、薬を使っていても食事量がまったく減らなかったり、逆に増えてしまえば、減量はできません。もし、GLP-1受容体作動薬を使用しても痩せない場合は、薬の量が少なすぎる可能性がありますので、医師に相談しましょう。
ムリに食べない
GLP-1受容体作動薬の働きによって、通常よりも消化スピードが緩やかになります。いつも通りに食事をすると、すぐにお腹一杯になったり、食べ過ぎると胃もたれする場合があります。満腹だと感じたら、ムリに食べないようにしましょう。また、胃に負担のかかりにくい食事を中心にバランスよく摂るようにしましょう。
GLP-1のサポート力を有効に使う
GLP-1薬は、あくまでもダイエットをサポートするためのお薬です。
・よく噛んで食べる
・食事の全体量を減らす
・糖質に偏らずに、バランスのよい食生活を心がける
・軽い運動をする
など、効率的に痩せるためには、単にGLP-1受容体作動薬を使用するだけではなく、食事量を調整しつつ、代謝を上げる生活を意識することが大切です。
リバウンドのリスク
GLP-1ダイエットはリバウンドしにくいと言われていますが、絶対ではありません。
GLP-1ダイエット終了後に食事量が戻ってしまうと、リバウンドする可能性があります。
・少ない食事量で慣れる
・胃が小さい状態をキープする
このように、たくさん食べなくても満足できる状態を作るためには、少なくとも3か月以上はGLP-1ダイエットの継続が必要だと言われています。
合わない人もいる
GLP-1ダイエットが、すべての人に合うとは限りませんので、薬の量を調整しても効果が得られないのであれば、合っていない可能性があります。
副作用が強くでたら薬をストップ
副作用として、胃腸障害や稀に低血糖が生じる可能性があります。胃腸障害に関しては、1~2週間程度で症状が軽減されますが、強い副作用がいつまでも改善しない場合は、薬の量を減らしたり、一旦中止する必要性があります。早めに医師に相談しましょう。
低血糖が起きたら糖質を摂る
もし、低血糖の症状が現れたら、糖質を含むものを摂取しましょう。ジュースや飴など、念のため常備しておくと安心です。
医師の指示に従って増量する
お薬は少量からスタートし、効果や副作用の症状など、患者様の状況を確認しながら必要に応じて薬量を増やしていきます。しっかり相談して継続しましょう。
医師の処方薬を使用する
個人輸入によるご自身の判断での使用は、副作用の危険性が上がりますので、医師の診断のもと、痩身治療を行いましょう。
当クリニックのGLP-1受容体作動薬ダイエット
当クリニックのGLP-1ダイエットでは、サクセンダ(注射)とリベルサス(内服服用薬)を扱っております。
オンライン診療(遠隔診療)も可能ですので、全国どちらからでも診療を受けていただけます。オンラインであっても、しっかりと診察・サポートいたしますので、通院の時間が取れない方は是非ご活用ください!
リベルサス
内服服用タイプであり、一日一回服用します。
3mg、7mg、14mgと3種類あります。
少ない量から始め、必要に応じて徐々に量を増やしていきます。
サクセンダ
注射タイプであり、一日一回自己注射をします。
0.6mg~最大3.0mgまで、注入量を変えられます。
スタート時は少量から、効果が小さければ徐々に増量していきます。
まとめ
GLP-1ダイエットの危険性についてご紹介しました。
基本的に安全性の高いメディカルダイエットですので、医師の診察をしっかり受けて、挑戦してみてくださいね!
当クリニックのオンライン診療は、初診料・再診料無料です。お気軽にご利用ください。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりにぴったり合った施術プランをご提案いたします。
GLP-1ダイエットをご検討中の方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
#glp1 #glp1個人輸入 #glp1痩せる #glp1ダイエット
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
Q.GLP-1ダイエットはどのくらいの期間で痩せますか?
効果の出方は個人差があります。1か月くらいから痩身効果が現れる方も多くいますが、リバウンドを防ぐためにも、3か月程度継続される方が多いです。
Q.GLP-1ダイエットのデメリットは?
使い始めは、副作用として気持ち悪さや便秘などの胃腸障害が生じる可能性があります。胃腸の症状は2週間程度で軽減していきます。
Q.GLP-1ダイエットの危険性は?
薬の作用で血糖値が下がりすぎると低血糖状態になり、倦怠感やめまいなどが生じる可能性があります。低血糖は稀なケースではありますが、リスクはゼロではありません。
Q.GLP-1ダイエットは注射と飲み薬のどっちを選ぶべきですか?
自己注射に抵抗がある方は、飲み薬がおすすめです。また、使用する薬剤によって、効果の強さが異なりますので、医師と相談して決めましょう。
Q.glp-1はダイエットは最低でもどれくらい続けたらいいですか?
GLP-1ダイエットは、過剰な食欲を正常に戻すダイエットです。最低、2ヶ月を目標としてGLP-1を続けることで、リバウンドの可能性を軽減することができます。
美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
学会発表
第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
※当クリニックのホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
※当クリニックの施術メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。