ニキビがずっと治らないのはなぜ?早く治すための方法とは?!

監修医師

安形 省吾

医療法人優聖会理事長

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安形省吾医師

ニキビが治らないのはなぜ

「ニキビがずっと消えない」「繰り返しできるニキビが治らない」と、ツライ思いをされていませんか?大きなニキビが一つできるだけでもがっかりするのに、全然治らないニキビや大量のニキビができてしまうと、目立ちますし、気分が落ち込んでしまいますよね。

ニキビはどんな対策をするかで、治りやすさが大きく変わります。特に対策をしていなければ、もちろん治るまでの時間は長くかかります。でも、最も厄介なのは、しっかり対策しているつもりでも「長引くニキビ」や「繰り返すニキビ」の存在です。
ニキビができやすい理由をご自身では気づいていなかったり、わかっていても対処しにくいケースもあります。まずは、どんな原因があるのか、どのような対策が適切なのかを知っていきましょう!

そこで、本日はニキビが治らない原因とセルフケアでの注意点、対処法、美容クリニックでのニキビ治療について解説します。
ニキビができやすい方、治りにくい方、必見です。

ニキビがずっと治らない原因とは?

ニキビがずっと治らない原因とは?

  • ニキビがずっとあり治りにくい
  • ニキビができると悪化しやすい
  • 治っても繰り返しニキビができる
  • 同じ場所にニキビができる
  • ニキビが大量に発生する

このような症状が続く方は、毛穴が詰まりやすい肌状態にあると考えられます。また、ニキビの炎症を繰り返して、皮脂腺が肥大化しているケースもあります。

肌の状態が改善されなければ、ニキビが治った後も、毛穴が詰まりやすいのは変わりませんので、いずれ新しいニキビができてしまうのは避けられません。

ニキビの原因は皮脂の過剰分泌だけじゃない

ニキビは「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」に分類されており、一般的に20代を過ぎてできるニキビは大人ニキビと呼ばれています。いずれのニキビも、皮脂や汚れによる毛穴の詰まりがそもそもの原因となります。

  1. 皮脂が過剰分泌される
  2. 余分な皮脂や毛穴汚れが溜まり、毛穴の出口がふさがる
  3. 毛穴内でアクネ菌が繁殖し炎症を起こす
  4. 放っておくと炎症が進行する

思春期ニキビは、成長期のホルモンバランスの乱れによって起こる皮脂の過剰分泌が主な原因です。皮脂量が多くオイリーな肌の状態であるため、毛穴が詰まりやすくニキビが繰り返しできやすくなります。皮脂腺が多く存在するTゾーン(おでこ、眉間、鼻)にできやすい傾向があります。

一方、大人ニキビは、毛穴が詰まるのは同様ですが、根源となる理由は多岐にわたっています。肌の乾燥やターンオーバーの乱れ、スキンケア不足、紫外線によるダメージは、肌の角質を厚くし毛穴詰まりを起こしやすくします。睡眠不足、生活習慣の乱れ、ストレス過多状態が続くと、皮脂の分泌量が増えることがわかっています。複数の原因が重なっている方も多く、適切なスキンケアをしていても改善されないケースが多々あります。大人ニキビは、肌が乾燥しやすいUゾーン(頬、口のまわり)にできやすい傾向があります。

ニキビが治らないセルフケアで注意すべきこと

女性 洗顔

ニキビケアの基本は、「ニキビを悪化させないケア」と「ニキビができにくい肌環境作り」にあります。注目すべきは毛穴詰まりを防ぐためのステップです。

  • 肌を清潔に保つ
  • 保湿ケアを行う
  • UVケアを行う
  • スキンケアの見直し

余分な皮脂、汗、ほこり、メイク汚れなどをしっかりと洗浄しましょう。毛穴に残った汚れは毛穴詰まりのもととなり、ニキビの悪化につながります。
保湿ケアを万全に行いましょう。乾燥する時期は高保湿クリームを使用するなど、季節によってアイテムを変えるのが効果的です。
紫外線は肌にダメージを与え、ターンオーバーの乱れや乾燥を引き起こします。毎日必ずUVケアを行いましょう。

当たり前のことだと思うかもしれませんが、毎日できているか、肌質に適したアイテムを選べているかなど、今一度意識してみましょう。

間違ったスキンケアもニキビを悪化させる

  • 効果の強すぎるクレンジングや洗顔料を使用する
  • 力を入れて念入りにゴシゴシ洗う
  • 日に何度も洗う
  • ピーリング等のスペシャルケアの頻度が高い
  • 保湿ケアを最小限にする

過剰な皮脂をなんとかしようと、肌に負担のかかるスキンケアをしていると、刺激が強すぎたり、皮脂を落としすぎて肌のトラブルや乾燥を招くケースがあります。また、顔のベタつきを避けようと保湿が不十分になり、乾燥状態が悪化するケースもあります。

ニキビ肌の方は、乳液やクリームのような油分を含む化粧品を避ける傾向がありますが、化粧水だけでは肌の潤いをキープできません。肌の乾燥は毛穴が詰まる原因となりますので、注意が必要です。
肌の乾燥が続くと、それを補おうと皮脂が分泌されるため、さらにオイリーな状態となります。適度な肌の保湿によって、皮脂の分泌量はコントロールできるため、肌の状態に適したスキンケアが大切なのです。

肌への刺激も悪化の原因に

肌の保湿はしっかり行っていても、外的な刺激によって肌のターンオーバーが乱れやすくなるケースもあります。紫外線や衣類、髪の毛、マスクによる刺激、男性の方であれば、髭剃りによる刺激によって、ターンオーバーサイクルが乱れて、毛穴が詰まりやすい状態になることもあります。

ニキビが治らない場合の対処法

ニキビが治らない場合の対処法

洗顔やスキンケアを見直してもニキビが治らない場合は、生活習慣に原因があるかもしれません。ライフスタイルは人それぞれですので、変えるのは難しい点もあると思いますが、まずは可能な範囲で見直してみましょう。
ニキビ対策をしているのに症状が改善しない方、少しでも早くニキビを治したい方は、美容皮膚科での治療がおすすめです。

生活習慣の乱れもニキビの原因に

スキンケア法や外的刺激などの肌に影響する直接的な理由以外にも、ニキビの原因となる要素があります。それは生活習慣です。食事の偏りや睡眠不足、ストレス過多な生活によって、肌のターンオーバーの乱れや肌の乾燥、皮脂の分泌量の増加が生じて、ニキビができやすくなる可能性があります。
栄養のバランスを考慮した食事、睡眠時間の確保、ストレス解消など、できる対策に注力してみましょう。

美容皮膚科で治療を受けるメリット

ニキビの治療は、市販薬でも可能ですし、一般皮膚科での治療も視野に入れている方ももちろんいると思います。以前は「ニキビは自分で治すもの」という認識があったかもしれませんが、現在ではニキビ治療で受診される方が増えています。
ニキビができやすい方は、さまざまな進行度のニキビが混在しているケースが少なくありませんので、医師の診察・判断のもとで、治療を進めることがより早く治すための近道となります。

ニキビが悪化している方、ニキビがずっと治らない方、治ってもすぐにできる方は、皮膚科での治療がおすすめです。一般皮膚科と美容皮膚科で迷われている方は、何をゴールとしたいかをあらためて考えてみましょう。
一般皮膚科は、現在あるニキビの治療が目的です。一方、美容皮膚科では今あるニキビの治療だけでなく、ニキビができにくい肌作りを目指した治療が受けられます。さらには、できてしまったニキビ跡の治療も可能です。
ニキビ治療にプラスして美しい肌を取り戻すための治療を受けられるのが美容皮膚科を選択するメリットと言えます。

ニキビが治らない状態が長引くほど、炎症が強くなりニキビ跡が残るリスクも上がりますので、早めの受診がおすすめです。

以下のような方に、美容皮膚科でのニキビ治療がおすすめです。

  • ニキビが悪化した方
  • ニキビが治らない方
  • ニキビが繰り返しできる方
  • 肌質を改善してニキビ予防もしたい方
  • ニキビとニキビ跡を改善したい方
  • 一般皮膚科で治療をしたが改善が見られなかった方

ニキビにおすすめの美容施術

ニキビにおすすめの美容施術

美容クリニックでは、ニキビの治療と同時にニキビができにくい肌を目指した治療を行います。

  • 皮脂の過剰分泌を抑える
  • 毛穴詰まりを解消
  • アクネ菌の殺菌

ニキビ肌でお悩みの方は、炎症を抑えるだけでなく、ニキビを増やさない対策も必要なのです。
当院のニキビ治療にはいくつかの選択肢があります。いずれの施術もニキビの改善に有効です。ニキビの症状と患者様のご希望、ライフスタイルに合った治療をお選びいただけます。

ポテンツァ(アクネモード)

ポテンツァはマイクロニードルと高周波RFを使った治療で、さまざまな肌トラブルの解消に対応している施術です。針によってできた傷を修復する働きと、熱エネルギーによる刺激で肌を活性化させて、肌状態を改善します。

ニキビの改善に特化したアクネモードは、ニキビ用の専用チップを使用した治療です。特殊な単針のニードルをニキビができている毛穴に刺し、直接高周波RFを照射して皮脂腺を焼きます。焼かれた皮脂腺は再生しにくい状態となるため、皮脂の分泌量が減少してニキビができにくくなります。
アクネモードでの治療では、ニキビの原因となる皮脂腺を破壊するため、ニキビの根本治療が可能です。

ポテンツァは肌のお悩みに合わせてチップの変更が可能であり、ニキビ以外にも、シワやニキビ跡、毛穴の開きの改善も可能な施術です。チップの変更により、ドラッグデリバリーシステムによる有効薬剤の導入も可能となります。

ケミカルピーリング

ピーリング剤を使用した治療です。肌表面を覆っている古い角質を融解して取り除き、毛穴の詰まりを解消します。ターンオーバーサイクルの正常化や皮脂分泌の抑制によって毛穴詰まりが解消されます。また、抗菌作用もあるため、ニキビの改善とニキビができにくい肌状態に変化していきます。
肌の代謝があがるため、ニキビ跡の改善にも有効です。

ケミカルピーリングは、肌の表面に少しずつ作用します。通常2~4週間毎のタイミングで、程度にもよりますが5回~10回程の施術をおすすめしています。

ダーマペン

マイクロニードルを使って肌に微細な穴をあけて美容薬剤を導入する治療法です。傷を治す自己治癒力を高めて、コラーゲンやエラスチンを生成し、肌の状態を回復していきます。
肌のターンオーバーサイクルが整い、皮脂の過剰分泌を抑制して、ニキビの炎症を早く沈めてくれます。ニキビ予防効果も期待できます。
また、導入する成分としてピーリング剤「PRX-T33」を使ったヴェルベットスキンも、ニキビの改善に有効です。
ニキビ治療や肌質改善には3~6回程度の継続がおすすめです。

経口イソトレチノイン

経口イソトレチノインはビタミンAの一種であり、ニキビ治療用の飲み薬です。

  • 皮脂腺を退縮させて、皮脂の過剰分泌を抑える
  • 皮膚の角化異常を緩和して、毛穴詰まりを改善する
  • 抗炎症作用にてニキビの炎症を抑え、肌の赤みを改善する

以上の働きにより、毛穴をつまりにくくしニキビの原因となる菌の定着や増殖を防いでニキビを改善します。重度のニキビや繰り返しできるニキビに有効なお薬です。
4~6か月の服用を目安としてかなり改善効果を実感できます。

経口イソトレチノインは米国FDAの認可薬であり、治療効果が高く難治性や通常では治りにくい重症ニキビの治療薬として使用されています。日本では現在において未認可薬であるため、保険適用外となります。

IPL治療(フォーマα)

IPL治療は、広域波長の光を患部に照射する治療法で、さまざまな肌のお悩みに有効な施術です。ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌し減少させる働きがあるため、炎症性のニキビの改善と、新たなニキビができるのを予防する効果も期待できます。又、ニキビ跡の色調である赤みにも有効です。
施術中ははじかれるような弱い痛みはありますが、広域でマイルドな光を使った治療であるため、ダウンタイムはほぼなく、当日からメイクや洗顔も可能です。受けやすく人気の高い施術です。
一定間隔で複数回の施術を重ねていただくと、より高い効果を実感できます。

まとめ

ずっと治らないニキビの原因と治療法についてご紹介しました。

ニキビができやすい方は、皮脂の分泌が過剰な状態が続いている可能性がありますが、根本的な原因は人によってさまざまです。まずは、毎日の生活習慣やスキンケアの中で改善できる点を見直していただくのが、ニキビ改善への第一歩です。

ただし、日常的なケアや対策をしていても、ニキビが悪化してしまったり、長引くケースがあります。ニキビの治りにくさを感じているのであれば、早めに皮膚科を受診しましょう。美容皮膚科では、ニキビ治療だけでなく、肌質を改善しニキビができにくい肌を目指す治療が可能です。ニキビ跡を作らないためにも、早めの対処が大切です。

プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。

長引く治らないニキビでお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!

よくあるご質問

ニキビがずっと治らないのはなぜ?早く治すための方法とは?!について、患者様からよくいただく質問をご紹介します。

Q.ニキビがずっと治らないのはなぜですか?

皮脂分泌量の多さや毛穴の詰まりやすさなど、ニキビができやすく、炎症が治まりにくい肌の状態が続いているからです。

Q.ニキビの原因は何ですか?

ニキビができるのは、余分な皮脂や汚れによる毛穴詰まりが主な原因です。詰まった毛穴内でニキビ菌が増殖して炎症を起こすとニキビが悪化していきます。

Q.ニキビを早く治すためにはどうすればいいですか?

ニキビを早く治すためには、皮膚科を受診しましょう。ニキビの改善だけでなく予防も目指せる美容皮膚科での治療がおすすめです。

美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階

この施術ページの監修医師

優聖会理事長安形省吾

患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。

医療法人優聖会最高顧問 井畑 峰紀

患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。

所属

平成14年
大阪医科大学医学部医学科:入学
平成22年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局
平成23年
守口敬任会病院:入職
平成25年
東住吉森本病院:入職
平成27年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職
形成外科専門医取得
助教就任
平成28年
東住吉森本病院:入職
平成30年
プライベートスキンクリニック:入職

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