青クマの改善方法は?原因から治す方法について解説!
目次
目の下に生じるクマにはさまざまな種類があり、「青クマ」もまた、そのような種類のうちのひとつです。そんな「クマ」は、種類別によって原因や治療法が異なるのをご存知でしたか?
ここでは、目の下のクマのうちのひとつから「青クマ」を取り上げて、青クマの原因と青クマのセルフケア、そして青クマに対して効果的な美容施術について解説していきます。
青クマの原因
青クマは、「紫クマ」とも呼ばれるものです。その名前の通り、目の下に青いクマが生じるものであり、不健康な印象を人に抱かせてしまうものでもあります。
この青クマの原因として、「血行不良」「皮膚菲薄化」があります。
血行不良
「青クマ」とは、目の下に存在する毛細血管が皮膚ごしに透けて見えてしまっている状態をいいます。そしてこの青クマを招くもっとも大きな原因のうちのひとつとして、「血行不良」が挙げられます。
血液は、私たちの体の細胞に栄養と酸素を届け、老廃物と二酸化炭素を受け取って戻ってくるという役割を担っています。しかしこの血液が滞ってしまうと、細胞に上手く酸素を届けることができません。
酸素が不足した血液は、赤色ではなく、黒っぽい色になります。青クマは、この「黒っぽい色の血液」が皮膚ごしに見えた状態であるといえます。
なお血液の循環が悪くなる理由はさまざまですが、過度のストレスやデスクワーク、睡眠不足などがその代表例です。
皮膚菲薄化
「皮膚菲薄化」は「ひふひはくか」と呼びます。あまり聞きなれない単語かもしれませんが、「肌やせ」というとどんなものかイメージしやすいでしょう。
私たちの肌は、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなどの成分で支えられています。しかし加齢とともにこれらの量が少なくなり、質も悪くなっていきます。ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンの量が減り、質が悪くなることで、肌がやせていき、「皮膚菲薄化」が起きます。そして、肌がやせてしまうと、その下にある静脈もまた透けやすくなり、「青クマがある状態」になってしまうのです。
青クマを改善できるセルフケアはある?
青クマのセルフケアとしては、「血行を改善する方法」が有用です。
たとえば、目の周りを優しく押してみたり、ホットタオルやホットアイマスクを当ててみたりすることで、一時的に青クマに対抗することができます。また、日々の食生活を見直し、血行を促進する食材を取り入れることで、青クマが生じるリスクを下げることはできます。良質な睡眠をしっかり取ったり、ストレスがたまらない生活を送るように心掛けたりすることも、青クマを予防するために有用な方法です。
ただ、ホットタオルなどでの対策はあくまで一時的なものにすぎません。
また、食生活の改善や睡眠時間の確保、ストレスから身を守ることは、青クマの改善のみならず健康的な生活を送るためにも重要な心がけではありますが、その効果を実感するには長い時間がかかるでしょう。
そのため青クマ対策を考えるのであれば、上記のようなセルフケアを心掛けながらも、ピンポイントで青クマを「改善」できる方法を知っておくことが必要です。
青クマの改善に効果的な美容施術
青クマを「改善」したいのであれば、美容施術に頼ることを考えてみましょう。美容施術の場合、その効果はある程度長期間続きます。また、効果も実感しやすいものです。
青クマを改善するために効果的な美容施術の代表例として、下記の4つが挙げられます。
スネコス注射
「スネコス注射」とは、「スネコス」と呼ばれる製剤を真皮層に注射する方法をいいます。
イタリアで生まれた「スネコス」は、ヒアルロン酸とアミノ酸を配合して作られたものです。肌に注入すると、肌を支えているコアーゲンやエラスチンの合成を手助けするとされています。EUにおいては医療機器として認められているスネコスの有効性は高く、青クマの原因である「皮膚菲薄化」に対して効果的にアプローチしていきます。
なお、皮膚菲薄化にはヒアルロン酸の注入も有用ではありますが、目の下の皮膚はほかの部分の3分の1程度しかないため、ヒアルロン酸を入れるとふくらみが生じる可能性やチンダル現象といって皮膚が薄い箇所にヒアルロン酸を注入すると、施術箇所が青っぽく見えることがあります。
しかしスネコス注射は、粘度が低く、目周りなど皮膚が薄い箇所の注入に最適な非架橋のヒアルロン酸注射なので、このようなデメリットもありません。
PRP皮膚再生(多血小板血漿)療法
「PRP皮膚再生(多血小板血漿)療法」もまた、青クマの改善に有用な美容施術です。
1.まずは血液を取る
2.その血液を、赤血球のある「赤血球層」と、血小板が存在する「血漿層」に分ける
3.血小板の持っている成長因子を利用するために、血漿層(PRP)を肌に注入する
という手順を取る美容施術です。
血小板は、出血を止める効果を持つ成分です。しかしここには実は大量の成長因子が含まれていることが、近年の研究によって判明しました。つまり、この血小板(を含む血漿層)を肌に入れることで、コラーゲンやエラスチンが生成されて肌のハリやツヤを手に入れられるようになるわけです。ハリのある肌では血管が透けにくく、青クマも生じにくくなります。このため、PRP皮膚再生(多血小板血漿)療法は青クマの対策として非常に有用です。
また、PRP皮膚再生(多血小板血漿)療法は自分の血液を使うため、リスクが低いのもメリットです。
ACRS(自己血サイトカインリッチ注入)療法
ACRS療法は、ご自身の血液から精製した成長因子を豊富に含む製剤をお肌に導入する治療です。
高濃度の成長因子や抗炎症サイトカインの働きは、青クマにも効果的です。
HIFUアイシャワー®
HIFUアイシャワー®は、超音波を利用した美容機器です。HIFUアイシャワー®の超音波は肌の真皮層に届き、肌を引き締め、肌を内側からふっくらと持ち上げくれます。
目の下をふっくらさせることができれば、皮膚の下にある血管も目立ちにくくなります。血管が目立たなくなれば、皮膚の下から透けて見えることで生じる青クマもまた、生じにくくなります。
まとめ
血行不良や皮膚菲薄化で起こる「青クマ」の対策として、スネコス注射など、代表される美容施術があります。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
青クマでお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
Q.青クマの改善方法にはどんなものがありますか?
セルフケアとしては、「目の周りの指圧」「アイマスク」などが挙げられます。中長期的に取り組むのであれば、食生活や睡眠環境に気を付ける方法が有用です。
また、スネコス注射やPRP皮膚再生(多血小板血漿)療法や、HIFUアイシャワー®も有用です。
Q.青クマが出来やすい人はどんな人ですか?
ストレスをためている人や睡眠不足の人、デスクワークが多い人は青クマに悩まされやすいといえます。また、人間ならばだれもが経験する「加齢」も、青クマの発生要因のうちのひとつです。
また、生来の肌が薄い人の場合は、上記の例に当てはまらなくても青クマに悩まされることもあります。
Q.青クマに効果的なセルフケアはありますか?
目の周りを指圧したり、目を温めたりすることで、状態が改善することがあります。
また、運動をしたり、食事に気を付けたり、しっかり睡眠をとったりすることも有用です。
ただしセルフケアは、一時的なものであったり、また長期間の取り組みが必要になったりするものであるため、より効果を実感しやすい方法を探しているのであれば美容施術がおすすめです。
美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階
この施術ページの監修医師
優聖会理事長安形省吾
患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。
患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。
所属
- 平成14年
- 大阪医科大学医学部医学科:入学
- 平成22年
- 大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局
- 平成23年
- 守口敬任会病院:入職
- 平成25年
- 東住吉森本病院:入職
- 平成27年
- 大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職
形成外科専門医取得
助教就任
- 平成28年
- 東住吉森本病院:入職
- 平成30年
- プライベートスキンクリニック:入職
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- 一般社団法人日本創傷外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
学会発表
第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
※当クリニックのホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
※当クリニックの施術メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。