線維芽細胞ってなに?若見えするお肌の秘策とは?!


目次
今回は、肌の再生医療が気になる方に向けて、線維芽細胞についてご紹介します。
線維芽細胞は、私たちの皮膚の真皮層に存在し、美肌の形成に重要な役割を担う細胞です。再生医療で線維芽細胞を活性化させることで、若々しく健康的な肌を手に入れることができます。
線維芽細胞、皮膚の構造や美肌に欠かせない成分、再生医療について解説しています。再生医療、エイジング治療に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
線維芽細胞ってどんな細胞?
線維芽細胞とは、コラーゲン、エスラチン、ヒアルロン酸など美肌の形成に欠かせない成分を作りだす細胞です。私たちの皮膚の真皮に存在し、皮膚にハリやツヤを出し、若々しい肌を保つ役割を担っています。
線維芽細胞が減少すると、シワやたるみなど肌老化の原因となります。そのため、美肌形成のためには、活発な線維芽細胞を保つことが大切です。
線維芽細胞についてより深く理解してもらえるように、まずは皮膚の構造と美肌になるメカニズムについてご説明します。
表皮
表皮は、皮膚の一番外側にあり、0.2ミリほどの厚さしかありません。角層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層で構成されています。
表皮は、紫外線など外部からの刺激をバリアする機能や水分を閉じ込める役割があり、美肌の形成に欠かせません。ターンオーバーを繰り返し、正常では28日周期で新しい肌に生まれ変わります。
真皮
真皮は、表皮の内側の部分を指し、2ミリほどの厚さがあります。皮膚の大部分を占めており、美肌形成に重要な成分がたくさん詰まっている部位です。
線維芽細胞は真皮に存在し、コラーゲン、エスラチン、ヒアルロン酸などを生成しています。それらの成分が、弾力やハリを作り出し、若々しい肌を実現します。
皮下組織
皮下組織は、皮膚の一番内側にある部位です。皮下脂肪や血管など美肌だけではなく生命の維持に必要な組織が詰まっています。
血管は、肌に必要な栄養素を届け、不要な老廃物を運び出す役割を担っています。皮下脂肪は、体温の維持や代謝をよくする重要な働きがあるため過度なダイエットは肌に悪影響です。
若々しい美肌の3大要素
線維芽細胞は、美肌に欠かせないコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出します。
これらは、若々しい美肌を保つ3大要素と言われています。それぞれの働きについて解説します。
コラーゲン
コラーゲンは、肌のハリや弾力、潤いを与える重要な成分です。真皮の約70%を占め、網目状に肌を支えています。
コラーゲンの生成には鉄分が欠かせません。月経などで女性は鉄分が失われやすいため食事やサプリメントを上手に活用して鉄分を積極的に摂取しましょう。
エラスチン
エラスチンは、肌の弾力に欠かせないタンパク質の一種です。伸縮性があり、弾性繊維としてコラーゲンを束ねる働きも担っています。
エラスチンが減少するとコラーゲンの結束が崩れてしまい、シワやたるみの原因となります。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、真皮に多く含まれ、水分を保持する役割があり肌の潤いを与えてくれます。ヒアルロン酸1グラムで6リットルの水分を保てると言われており高い保湿効果が期待できます。
肌を網目状に支える「コラーゲン」。それを束ねてまとめる「エラスチン」。その隙間をヒアルロン酸が埋めることで、ハリや弾力、潤いが得られるのです。
若々しく見える人の肌のカギは「真皮線維芽細胞」
⽪膚は年齢を重ねるにつれ、ハリ・ツヤが低下します。ハリやツヤのない肌は、シワやたるみの原因となり老けてみられます。
では、若々しい肌を手に入れるために必要なことは何でしょうか?そのカギは「真皮線維芽細胞」にあります。
線維芽細胞は、美肌に欠かせないコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンを作り出す細胞です。先程説明した通り、それらの成分は、肌の弾力やハリ、潤いをもたらせてくれます。
線維芽細胞は、私たちの体内に元々存在する細胞です。しかし、加齢とともにその働きは低下してしまいます。線維芽細胞を再生医療で活性化することで若々しい肌を手に入れることができます。
「肌再生医療」で若見えの真皮線維芽細胞を増やす!
エイジング治療で今、最も注目されているのが、再生医療です。再生医療は、真皮線維芽細胞移植術のことを指し、線維芽細胞を増やすことで若々しい肌を手に入れることができます。
これまでのエイジング治療は、コラーゲンやヒアルロン酸を⽪膚に直接注⼊する美容法が⾏われていました。一時的にハリ・ツヤが戻ったとしても、⾝体は常に代謝しているため、投与されたコラーゲンやヒアルロン酸は分解されてしまいます。
一方、再生医療は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の工場である線維芽細胞自体を増やすことを目的としています。
細胞の自律的な働きによって自然な形での⽪膚の再⽣を図り、若々しい肌を長期的に手に入れることができるのです。
注⼊移植する線維芽細胞は患者様自⾝の細胞です。培養されたご自身の線維芽細胞を注入移植するので、拒絶(体内のものを異物と認識して排除すること)されることなく、元々そこにいる細胞と同じように⽪膚の中で⽣き続けます。このことが、⻑期に渡って改善傾向が持続するといった他の治療法では⾒られない効果をもたらしていると考えられます。
まとめ
今回は、エイジング治療が気になる方に向けて、再生医療、線維芽細胞についてご説明しました。
再生医療は、需要が高まっている治療法です。ご自身の細胞を使用した治療ですので安全性もあり、高い治療効果も期待できます。シワやたるみのない若々しい肌でいたい。そのような方におすすめです。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
長期的に効果のあるエイジング治療、再生医療にご興味のある方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
学会発表
第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
※当クリニックのホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
※当クリニックの施術メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。