ニキビ跡を本気で治したい!効果的な治療方法をタイプ別に解説
この記事でわかること
目次
せっかくニキビが治ったのに、ニキビ跡が残ってしまうと、鏡を見るたびに気になって落ち込んでしまいますよね。
ニキビ跡ができたらどうするべきでしょう?
セルフケアで消す方法があるのならお試ししたいですよね。ただし、ニキビ跡のタイプによっては、自然には薄くならないケースがあるんです。
正しいケアを行えば、改善できるニキビ跡もありますので、ニキビ跡の症状に適したケアや治療が大切と言えます。
そこで、本日はニキビ跡を本気で治したい方向けのニキビ跡対策と治療法について解説します。
ニキビ跡でお悩みの方、必見です。
ニキビ跡の種類とニキビ跡が残る原因
ニキビ跡は、特徴によってタイプ分けされており、それぞれで治りやすさが異なります。いずれのタイプも、ニキビの炎症によるダメージが原因となります。炎症が強く、皮膚の深部に達するほど、跡が残るリスクが高まります。また、肌の回復力が低下している場合も跡が残りやすくなります。年齢や生活習慣、遺伝的な要素、ケア不足などさまざまな要因が考えられます。
赤みのニキビ跡(炎症後紅斑)
赤みを帯びたニキビ跡は、毛細血管の集中が原因です。ニキビの炎症によるダメージを修復するために、毛穴周辺の毛細血管が拡張して血流が増加します。お顔の皮膚は薄いため、毛細血管内にあるヘモグロビンが赤く透けて見えてしまうのです。
ニキビ跡の赤みは、セルフケアのみで自然と改善するケースもありますが、新たなニキビの出現による炎症の繰り返しや、ターンオーバーの低下などの理由で、皮膚の修復が追いつかないと、ニキビが治った後もいつまでも肌に残ってしまうケースがあります。数か月から数年以上と長期的に赤みが薄くならないケースもあります。
色素沈着のニキビ跡(炎症後色素沈着)
色素沈着のニキビ跡は、ニキビによる炎症によって、毛穴周辺のメラノサイトが活性化してメラニンを大量に生成し、シミのような茶色っぽい跡として残ってしまった状態です。
肌にできたメラニン色素は、ターンオーバーを繰り返すと半年から1年程度の期間をかけて自然と薄くなっていく可能性がありますが、ターンオーバーの低下や紫外線、外部刺激などの理由で、改善までに長い期間を要したり、自然治癒が難しいケースもあります。
陥没ニキビ跡・クレーター
ニキビの炎症が肌の深部にある真皮層まで達し、皮膚組織がダメージを受けて破壊されると、修復できずにクレーターのような凹みが残ってしまいます。肌表面に段差ができるため目立ちやすく、自力で治すのは難しいニキビ跡であり、専門的な治療が必要となります。
深いクレーターほど、治療に時間がかかります。
ニキビ跡(陥没ニキビ跡・クレーター)の治療法
陥没ニキビ跡(クレーター)は、ニキビの炎症によるダメージが真皮層まで達しているため、肌の深層に働きかける治療が必要となります。あえて肌に針を刺して、肌細胞の治癒力を高めるポテンツァやダーマペンによる治療が効果的です。
角質までしか浸透しない化粧品では、真皮に働きかける作用はないため、セルフケアのみでクレーターを治すのは困難です。
ポテンツァ 水光RF(ドラッグデリバリー)モード
ポテンツァは、マイクロニードルと高周波RF、ドラッグデリバリーシステムを組み合わせた治療です。真皮層の肌細胞に働きかけて、損傷した皮膚組織の回復を促します。
マイクロニードルで肌に穴をあけ、肌本来の自然治癒力を高めます。針の先端から照射される高周波RFの働きにより、線維芽細胞が活性化します。コラーゲンやエラスチンが増生され、肌のターンオーバーが促進されます。ドラッグデリバリーシステムは、針を抜く際の空気圧によって薬剤を効率的に肌に浸透させる機能であり、有効成分をダイレクトに真皮層まで届けます。
導入する薬剤は、肌悩みにあったものを使用します。クレーターの改善には、ジュベルックやPRP(自己多血小板血漿)、ACRS(自己血サイトカインリッチ)の導入が効果的です。
施術を繰り返し行うことで、クレーターのへこみが目立たなくなり、肌の滑らかさを取り戻します。
ダーマペン
ダーマペンは、マイクロニードルを使用して肌に微細な穴をあけて、自然治癒力を高める治療です。肌にできた傷を修復しようと、線維芽細胞が活性化して、コラーゲンやエラスチンの生成が促され、クレーターのへこみを改善していきます。肌表面にあけた穴から、肌悩みに適した薬剤導入ができるため、肌の再生力をより高めてくれます。クレーター治療には、PRP(自己多血小板血漿)を導入するヴァンパイアフェイシャルが効果的です。
ニキビ跡(赤み)の治療法
赤みをおびたニキビ跡には、ヘモグロビンの赤色に働きかける光治療が効果的です。IPL光治療は、赤みにアプローチできる施術であり、肌の状態を改善する効果が期待できます。
IPL光治療(フォーマα)
IPL光治療は、特定の広域波長の光を肌に照射して、毛細血管を縮小させて赤みを軽減する治療です。IPLはメラニンや赤色を吸収する波長を含んでいるため、毛細血管の赤色に反応して熱ダメージを与え、ニキビ跡の赤みを改善します。コラーゲンの生成も促されるため、肌質改善効果も期待できます。
IPL治療は施術中の痛みは少なく、ダウンタイムもほとんどない受けやすい施術です。
ニキビ跡(色素沈着)の治療法
色素沈着には、肌に沈着したメラニン色素を破壊するレーザー治療がおすすめです。レーザー治療は複数の種類がありますが、一般的に高出力のレーザーは、濃いメラニン色素に高い効果があり、色の薄い色素沈着やシミは苦手とされています。レーザートーニングは、色が薄く輪郭のはっきりしない色素沈着にも有効で、肌のトーンアップ効果も期待できます。
レーザートーニング
低出力のレーザーを使用してメラニンを破壊し、肌のトーンを均一に整えていく治療です。広範囲にわたる色素沈着にも有効です。
低出力のレーザーを使用するため、皮膚への刺激が少なく、痛みやダウンタイムはほとんどありません。施術を重ねるにつれ、色素沈着したニキビ跡が少しずつ目立たなくなっていき、肌の透明感がよみがえります。
ニキビ跡を改善するセルフケア
できてしまったニキビ跡は、保湿や紫外線対策など、基本的なスキンケアを意識し、肌のターンオーバーを促すことで、少しずつニキビ跡が薄くなる可能性があります。バランスのよい食事、適度な運動や十分な睡眠時間など、生活習慣を意識しましょう。
消えないニキビ跡もある
赤みを帯びたニキビ跡や色素沈着のニキビ跡であれば、時間はかかりますが、セルフケアでも改善する可能性があります。ただし、症状が強い場合はその限りではありません。陥没ニキビ跡・クレーターの場合は、自力で治すのは難しいと言えます。
美容皮膚科に行くべきかお悩みの方もいると思います。赤みや色素沈着ができた場合は、対策をしても薄くならないのであれば、クリニックでの治療がおすすめです。
スキンケア
肌の乾燥は、ターンオーバーを乱れさせる原因となります。スキンケアの基本となる、クレンジングと保湿を欠かさず行いましょう。クレンジングにてしっかり毛穴の汚れを落とします。洗顔後は、保湿剤で潤しましょう。季節や環境で肌の状態は変わりますので、その時のお肌のコンディションに合った保湿力のアイテムを使用しましょう。
UVケア
紫外線は、肌トラブルを招いたり、色素沈着を悪化させる要因となります。
外出時は、日焼け止めクリームや帽子、サングラス、日傘などで肌を保護しましょう。日焼け止めは、季節や活動場所に合った強さのものを使用し、2~3時間ごとに塗り直すのが効果的です。
摩擦を避ける
肌への摩擦は、色素沈着や肌荒れの原因となります。
クレンジングや洗顔時は、ゴシゴシ擦らずに優しく行いましょう。タオルで顔を拭くときは、軽く抑えるように行いましょう。枕カバーやタオルは清潔に保ち、お肌に負担のかからない素材を選びましょう。
ピーリングケア
ピーリングは、肌に残った古い角質を取り除いて、ターンオーバーを促す効果が期待できます。自宅で行えるピーリングアイテムがありますので、週に1~2回程度の使用を目安に行いましょう。頻度が高すぎると、かえって肌にダメージを与える可能性がありますので、お肌の調子を見ながら取り入れましょう。
ニキビ跡を作らない対策
ニキビができなければ、ニキビ跡もできません。ニキビ跡は、一度できると改善するのに時間がかかるため、予防ケアがもっとも大切です。また、ニキビの炎症が強くなるほど、ニキビ跡ができるリスクが高まるため、ニキビができたら放置しないことが大切です。
白ニキビ・黒ニキビができた時の対策
白ニキビは皮脂が毛穴に詰まった状態であり、黒ニキビは皮脂が酸化して黒く見えている状態です。いずれも、毛穴詰まりを防ぐために、日々のクレンジングと洗顔を丁寧に行ったり、ピーリングやスクラブなどのスペシャルケアも取り入れて、毛穴に溜まった汚れや油分を落としましょう。油っこい食べ物や糖質の多い食品を控えめにして、野菜やフルーツ を多く摂取しましょう。皮脂の過剰分泌を防ぐためには、保湿ケアも大切です。
赤ニキビや黄ニキビができた時の対策
赤ニキビはアクネ菌が増殖し炎症を起こしている状態であり、黄ニキビは化膿して毛穴に膿が溜まった状態です。炎症を伴うニキビができた場合は、少しでも早く治すために医療機関を受診するのがおすすめです。肌を清潔に保ち、炎症を抑えるお薬を使用しましょう。これ以上悪化させないよう注意が必要です。
また、ニキビを潰したり、ムリに芯を出さないようにしましょう。
日々のニキビ跡予防ケア
日常的な肌ケアや生活習慣は、ニキビ跡の改善だけでなく、予防にも欠かせません。以下のポイントを守って健やかな肌作りを目指しましょう。
- 正しいクレンジングと洗顔
- 毎日の保湿ケア、UVケア
- バランスのよい食生活
- 肌質や肌の状態にあった基礎化粧品やメイクアイテムを使用する
- 規則正しい生活(食事・運動・睡眠)
美容皮膚科で肌質改善
美容皮膚科では、今あるニキビの治療だけでなく、ニキビができにくい肌作りに特化した治療も可能です。ニキビができやすく一般皮膚科に通っている方もいらっしゃると思いますが、ニキビが繰り返しできるのであれば、美容皮膚科での肌質改善がおすすめです。
ニキビ跡を作らないためには、ニキビを作らない、ニキビを悪化させないことが大切ですので、お悩みの方は、是非ご検討くださいね。
まとめ
ニキビ跡の治療についてご紹介しました。
症状の軽いニキビ跡であれば、セルフケアでも改善できますので、日々のスキンケアや生活習慣を意識して過ごしましょう。
早くニキビ跡を治したい方や、自然治癒が難しいニキビ跡でお悩みの方は、クリニックでの治療がおすすめですので、是非ご検討くださいね。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
ニキビ跡でお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
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よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
Q.ニキビ跡は自然に消えることがありますか?
ニキビ跡の種類や炎症の度合いによりますが、赤みや色素沈着は時間とともに自然に薄くなる可能性があります。一方、クレーター状のニキビ跡は、皮膚の深層までダメージが達しているため専門的な治療が必要となります。
Q.ニキビ跡を完全に治すことはできますか?
ニキビ跡の種類によりますが、症状に適した治療を行えば、大幅に目立たなくすることが可能です。消えにくいニキビ跡でお悩みの方は、美容皮膚科に相談しましょう。
Q.ニキビ跡を予防するために日常で気をつけるべきことは何ですか?
ニキビ跡予防には、ニキビを悪化させないことが大切です。ニキビができたら早めに医療機関を受診しましょう。
毎日のスキンケア(クレンジング、保湿、UVケア)、バランスの取れた食事、十分な睡眠とストレス管理を意識して、肌のターンオーバーを整え、ニキビができにくい肌作りも意識しましょう。
Q.食事によってニキビ跡を改善することはできますか?
バランスの取れた食事は肌の健康に大きく影響します。ビタミンCやE、亜鉛を含む食品は肌の再生を助け、ニキビ跡の改善に役立ちます。
美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
学会発表
第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
※当クリニックのホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
※当クリニックの施術メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。