クレーター肌が治った!?効果的な治療法を紹介します


この記事でわかること
目次
ニキビの炎症が治っても、凹凸のあるクレーター肌に悩む方も多いのではないでしょうか。 なるべく早く治したいけれど、どんな治療を受ければ良いのか分からないですよね。
クレーター肌は、肌の深部までダメージを受けているため、自力で改善することは難しいとされています。 そのため、根本的に治すには美容医療の施術がおすすめです。
今回はクレーター肌を治したい方に向けて、その原因と効果的な治療法を併せてご紹介いたします。
クレーターの種類
肌のクレーターは「アイスピック型」「ローリング型」「ボックスカー型」の3つのタイプに分類されます。 各タイプによって適した治療法も異なるため、しっかり確認しておきましょう。
アイスピック型
アイスピック型は、開口部が直径2㎜以下で、横から見るとV字のようにアイスピックで刺されたような形態をしており、入口が狭く、奥が深いのが特徴です。
見た目は目立ちにくいですが、肌の真皮層まで凹みが達しているため、治療が難しいとされています。 原因としては、炎症による毛穴の変形などが考えられます。
ボックスカー型
ボックスカー型は、直径が約1.5~4.0㎜、深さが約0.1~0.5㎜と言われており、比較的浅く、底面が垂直で凹みの辺縁がはっきりしていることが特徴です。 このタイプはクレーターの中で最もよく見られ、凹みの大きさや深さで治療法も変わります。 形状は表面からみると、円形や楕円形が多く、水疱瘡の跡にも似ています。 表面は滑らかで、辺縁は直角でなくなだらかです。
ローリング型
ローリング型は、開口部が直径約5㎜以上の緩やかなカーブ状の凹みが特徴です。真皮が筋膜に癒着しており、皮膚が繊維によって内側に引っ張られ、表情によってクレーターが深く見えることがあります。 また、他のクレーターに比べて見た目が大きく、特に光の加減で目立ちやすいタイプです。
クレーター肌になる原因とは?
クレーター肌になってしまう原因は「ニキビの炎症」「たるみ」「乾燥」などが挙げられます。 これ以上悪化させないためにも、しっかり確認しておきましょう。
ニキビの炎症
クレーター肌の主な原因は、ニキビによる炎症です。
ニキビが悪化すると、肌の奥深くにある真皮層までダメージを受けます。
真皮層は表皮とは異なり、ターンオーバーによって再生されることがありません。
そのため、ニキビの炎症が治っても、クレーターは改善されず肌に残ってしまいます。 特に、炎症の強い赤ニキビや黄ニキビは悪化しやすいため、早期の治療が必要です。
たるみ
加齢や紫外線の影響で肌がたるむと、毛穴が引き伸ばされ、クレーターのように見える場合があります。 これは肌の弾力に欠かせない、コラーゲンやエラスチンの減少が原因です。
肌のたるみを防ぐには、紫外線対策はもちろん、日々の生活習慣の見直しが大切になります。
乾燥
肌が乾燥すると肌バリア機能が低下するため、外部からの刺激を受けやすくなります。 そのため、ニキビなどの肌トラブルが発生しやすくなり、クレーターができやすい状態になってしまいます。 乾燥は毎日のスキンケアで防げるため、しっかりと保湿することを心がけましょう。
クレーター肌の予防と対策方法
クレーター肌を繰り返さないためには、日々のセルフケアが重要です。
今まで意識していなかったことがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
紫外線対策
紫外線は肌の細胞にダメージを与え、バリア機能を低下させます。
特に、クレーター肌は真皮層までダメージを受けているため、紫外線によってさらに悪化する可能性が高いです。 そのため、日焼け止めや日傘など、紫外線対策を徹底することが重要です。
紫外線はクレーター肌の悪化に加え、アクネ菌の増殖や肌のたるみ、シミの原因にもなります。 ニキビができている時はもちろん、健康な肌を保つためにも、日頃から紫外線対策を行うことが大切です。
適切なスキンケア
クレーター肌には、保湿を中心としたスキンケアが欠かせません。
肌が乾燥すると、様々な肌トラブルを引き起こし、クレーター肌を悪化させてしまいます。 特に、セラミドやヒアルロン酸が配合された保湿力の高いスキンケア商品がおすすめです。 また、ニキビやニキビ跡には、抗酸化作用のあるビタミンAも効果があるといわれています。 クレーター肌はスキンケアだけで改善することは難しいですが、予防や悪化を防ぐためにも、日々のケアを欠かさ ないようにしましょう。
生活習慣の改善
健康な肌を維持するためには、バランスの取れた食事と良質な睡眠が重要です。
特に、クレーターのように肌がダメージを受けている場合は、普段より意識するようにしましょう。 食事は、ビタミンBやビタミンCが豊富に含まれる野菜や果物を積極的に摂ることをおすすめします。
また、睡眠中は肌のターンオーバーが行われるため、十分な睡眠時間を確保することが大切です。 規則正しい生活を心がけることで、肌の回復を早めることができます。
クレーター肌はセルフケアで治る?
肌の真皮層までダメージを受けているクレーター肌は、セルフケアだけで治すことは難しいです。 スキンケア製品は肌の表面にしか成分が浸透しないため、根本的にクレーターを改善することはできません。 もちろん、毎日のスキンケアも重要ですが、確実に改善したいのであれば美容クリニックの施術を受けてみましょ う。
特に、セルフケアで改善が見られない方や、長い間クレーター肌に悩んでいる場合は、専門的な治療を受けるこ とで効果を実感できるはずです。
クレーター肌を治すのに効果的な施術とは?
クレーター肌の改善には、「PRP皮膚再生療法」や「ACRS療法」といった再生医療が効果的です。 これらの治療法は、他の施術と併用することで、より高い効果が期待できます。
まずは「PRP皮膚再生療法」と「ACRS療法」の施術内容について詳しくご紹介します。
PRP皮膚再生療法
PRP療法は、ご自身の血液から採取した血小板を利用し、肌の再生を促す治療法です。 血小板に含まれる成長因子やサイトカインが、肌の修復をサポートすることで、クレーター肌の凹凸を改善するこ とができます。
この治療は少量の血液を採取し、遠心分離機で血小板を抽出・濃縮した後、気になる箇所に注入します。 施術時間も比較的短く、自己の血液を使用するため、副作用が起こりにくいことも特徴です。
ACRS療法
ACRS療法は、PRP療法と同様に自己の血液を採取する治療法ですが、さらに進化した施術とされています。 採取した血小板を約3時間一定の温度で保存すると、成長因子や抗炎症性サイトカインが増殖します。 その成長因子や抗炎症性サイトカインが増殖した成分をACRSと言います。
ACRSは抗炎症作用が強いため、慢性的な肌の炎症やクレーター肌に対して効果的です。 また、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するため、肌にハリや弾力を与える効果も期待できます。
ACRSとPRPの違い
ACRSもPRPもどちらも患者様ご自身の血液を専用のキットを用いて遠心分離し、サイトカインが豊富に含まれる血小板成分のみを分離するという点は同じです。
PRP療法は、分離した血漿層をそのまま用い、フレッシュな状態で皮膚に注入をします。
一方、ACRS療法は、分離したのちに3時間程度インキュベーション(培養)を行うことで、PRPに比べて数倍〜十数倍という非常に高い濃度の成長因子や抗炎症性サイトカインが含まれています。
併用すると効果的な施術
クレーター肌に効果的な施術としては、「ポテンツァ」と「ダーマペン」がおすすめです。 PRP療法やACRS療法を併用することで、相乗効果が期待できます。
ポテンツァ
ポテンツァは微細な針で皮膚に小さな穴を開け、高周波RFを照射することで、肌の真皮層までアプローチできる 施術です。
これにより、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌の再生や引き締め効果が期待できます。 ポテンツァによって開けた微細な穴にACRSやPRPを注入すると、肌の再生がさらに促進されます。 また、PRPやACRSに含まれる成長因子やサイトカインは、ポテンツァで活性化された肌細胞をさらに刺激するた め、肌のハリや弾力アップにも効果的です。
そのため、クレーター肌の改善だけでなく、ハリのある若々しい肌へと導いてくれます。
ダーマペン
ダーマペンは極細針を使用して皮膚に穴を開け、傷付いた肌の自然治癒力を引き出す施術です。 クレーター肌の改善に人気があり、PRPやACRSを導入することで、さらに効果を高めることが可能です。 ダーマペンで開けた微細な穴に、ACRSやPRPに含まれる豊富な成長因子が浸透することで、炎症を抑えつつ肌 の再生を促進できます。
当クリニックでは、ダーマペンとPRP療法を組み合わせた「ヴァンパイアフェイシャル」と、ダーマペンとACRS療法 を組み合わせた「ヴァンパイアフェイシャルNEO」の2つの施術をご用意しています。
どちらの施術も効果的ですが、深いクレーター肌には「ヴァンパイアフェイシャルNEO」がおすすめです。
ヴァンパイアフェイシャルの症例写真
通常の治療で反応しにくい、とても頑固なクレータ―肌の場合は、自家線維芽細胞移植等の治療を提案する場合もあります。
クレーター肌を治すならPSCへ!
今回はクレーター肌を治したい方に向けて、その原因と効果的な治療法をご紹介しました。 クレーター肌はセルフケアでは改善が難しく、美容医療による施術が効果的です。
放置すると悪化する可能性もあるため、できるだけ早めに治療を受けるようにしましょう。 当クリニックでは、ニキビ跡治療の豊富な経験を持つ医師が、患者様一人ひとりに最適なプランをご提案いたしま す。
美容クリニックが初めての方も、ぜひお気軽にご相談ください。
#クレーター肌 #肌の凹凸 #ニキビ跡
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
Q.クレーターの美容施術は1回で効果がありますか?
今回ご紹介したPRP皮膚再生療法やACRS療法は1回でも効果を実感しやすいですが、継続することでさらに高い効果を得ることができま す。
Q.クレーター肌はどれくらいで治りますか?
個人差はありますが、最短でも6ヶ月〜1年半程度で改善される方が多いです。
美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
学会発表
第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
※当クリニックのホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
※当クリニックの施術メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。