クレーター肌を治すには?適切な治療方法について解説!
この記事でわかること
- 1クレーター肌の原因と特徴
- 2主な治療法とその効果
- 3クレーター肌を悪化させないセルフケア方法
目次
こんにちは!プライベートスキンクリニックです!今回は、クレーター肌を治す方法についてご紹介します。毛穴周辺が陥没して、肌の凹凸が目立つ状態となるクレーター肌。
メイクで隠すのは難しいため厄介ですし、毛穴ケアを行っていても変化が感じられずに、お悩みの方もいると思います。
また、なんとか自力で治したいと考えている方もいらっしゃいますよね。
残念なことに、クレーターは凹みが深いほど治りにくく、セルフケアで改善するのは難しいのです。
そこで、本日は、クレーター肌の原因と治す方法について詳しく解説します。
クレーター肌でお悩みの方、治療法をお探しの方、必見です!
そもそもクレーターって治るの?
肌にできたクレーターは、適切な治療を行えば改善できます!
ただし、肌の深層部までダメージが達しているクレーターは、自然治癒は難しく、有効な治療を行った場合でも、改善までにはそれなりに時間がかかります。クレーターの深さや大きさによって有効な治療法と治癒までの期間が変わります。
クレーターは自然治癒しない
時間の経過とともに徐々に入れ替わる表皮とは異なり、真皮や皮下組織にできた傷は、回復が追いつかずにクレーターとして残ります。
深層部のクレーターは、円形の傷跡で放っておいても自然治癒はしませんので、肌の再生を促すための対策が必要なのです。
セルフケアには限界がある
可能であればセルフケアでクレーターを治したいという方も多いですよね。
美容治療は抵抗がある方もいますし、もちろん費用もかかるため、市販のアイテムで何とかならないかとお探し中の方もいると思います。
残念ながら、化粧品等のケアだけでクレーター肌を治すのは難しいと言えます。
ただし、浅いクレーターや肌の凹凸であれば、適切なケアで症状の緩和や予防効果は期待できます。
浅いクレーターより深いクレーターは治療に時間がかかる
美容クリニックで行うクレーター治療では、肌細胞に働きかけて、自力では難しい深層部のコラーゲンを増やしてクレーターを薄くしていきます。
ダメージが肌の奥に達しているほど治りにくくなります。深いクレーターには、それに適した治療が必要となりますし、改善までには時間がかかります。
クレーター肌になる原因とは?
クレーターは、皮膚の炎症が真皮層や皮下組織まで及び修復しきれなかった場合に発生します。最も多いのがニキビ跡のクレーターです。ニキビを潰したり、ニキビの炎症が強い場合に、皮膚の深層部がダメージを受けてクレーターができます。また、ムリな角栓取りによる皮膚へのダメージや、肌のたるみや乾燥による毛穴の開きが悪化して、クレーター肌になるケースもあります。
ニキビ・ニキビ跡
ニキビによる強い炎症が肌の深層部に及び、ニキビ跡のクレーターができます。
・ニキビを潰す
・ニキビを放置して炎症が悪化する
ニキビを潰すとクレーターになりやすいと言いますが、炎症が強いニキビの場合は、潰さずに放置していてもクレーターになるケースがあります。
ムリな角栓取り
毛穴に詰まった角栓をムリに押し出した際に、皮膚に強いダメージを与えてしまうと、クレーターができる可能性があります。
・無理矢理押し出して細菌が入り化膿する
・毛穴が広がる
ムリな角栓取りは、皮膚が傷つく可能性がありますし、繰り返し行うと、毛穴がぽっかりと開きやすくなるリスクもあります。
肌のたるみ
加齢によって肌のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少すると、肌のハリや弾力が失われてたるみ、毛穴が開いて目立つようになります。細長く涙型となった毛穴同士がくっつくと、クレーターのように毛穴が陥没状態となります。たるみ毛穴と呼ばれている状態です。
肌の乾燥
肌の乾燥を放っておくとバリア機能が低下し、外からの刺激に対して敏感な状態となりますし、肌のターンオーバーも乱れます。また、乾燥を補うために皮脂の分泌量が増えて、毛穴の開きや、ニキビができやすくなります。
肌の炎症を起こしやすいだけでなく、治りにくい不安定な肌状態となります。
クレーターができやすいのはどこ?
クレーター肌というと、頬が凸凹している印象が強いと思いますが、クレーターができるのは頬だけではありません。ニキビ跡によるクレーターは、皮脂の分泌が多くニキビができやすいTゾーン(おでこや鼻)に出現しやすい傾向があります。
ホルモンバランスの影響やストレスで、頬や口元、フェイスラインにできやすい方もいます。
角栓取りが原因となってできるのは、小鼻のクレーターです。
たるみによるクレーター毛穴は、肌のたるみが強くでやすい頬部分にできやすく、毛穴の陥没が目立ってしまいます。
クレーター肌の種類とは?
クレーターは、大きさや深さによってタイプ別に「ボックスカー型」、「アイスピック型」、「ローリング型」と3つの種類があります。
複数のタイプのクレーターが混在しているケースもあります。
ボックスカー型
皮膚が垂直に陥没した箱型タイプのクレーターです。
大きさは様々です。底は平らになっており境界がハッキリしているので、目立ちやすいクレーターです。
アイスピック型
アイスピックで刺したような、細く深いクレーターです。他のタイプのクレーターよりも、凹みの開口部が小さいため目立ちにくいのですが、深さがあります。
ローリング型
直径4mm以上で、境界がはっきりしない緩やかな凹みがあるクレーターです。
クレーター肌の治し方とは?
クレーター肌の治療には、ポテンツァやダーマペンによるヴァンパイアフェイシャル、ACRS療法、PRP皮膚再生療法など治療を組み合わせるのが効果的です。いずれも、損傷を受けた深層部の肌細胞の再生と新生を促し、クレーターを改善します。一回の治療での完治は難しく、回数を重ねることで徐々に薄くなっていきます。
PRP皮膚再生療法(多血小板血漿)
ご自身の血液から抽出した多血小板血漿(PRP)を注入し、肌細胞を活性化させる施術です。
PRPの働きによって成長因子が放出されて、コラーゲンが増生されるため、クレーターの改善が期待できます。
PRP皮膚再生療法の施術例
施術 | 採取したご自身の血液から分離した血小板成分を豊富に含むPRPを注射する治療 |
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特徴 | 血小板成分に含まれるサイトカインや成長因子によってハリのあるふっくらとしたお肌に導く治療 |
リスク(副作用) | 内出血(1~2週間程度)、腫れ・赤み(1~7日程度)、しこり |
注意事項 | 治療の結果には個人差があります。 |
ACRS療法
ご自身の血液から抽出したACR(自己血サイトカインリッチ血清)を肌に注入し、肌細胞を活性化させる施術です。
PRPよりも、抗炎症サイトカインと成長因子が数倍~15倍と多く含まれているため、より高い肌質改善効果が得られます。
アレルギーのリスクが少なく安全性の高い施術です。
ヴァンパイアフェイシャル
ヴァンパイアフェイシャルは極細針で肌に穴をあける治療「ダーマペン」と「PRP皮膚再生療法」を組み合わせた治療法です。ダーマペンで微細な穴をあけた後に、ご自身の血液から抽出したPRPを塗布して浸透させます。
・針で作った傷を治そうとする自然治癒力による皮膚再生効果
・PRPの成長因子による肌質改善効果
これらの働きで、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の産生を促し、クレーターを改善します。
ポテンツァ
ポテンツァは、極細針を肌に刺し、針先から高周波RF(ラジオ波)を照射した後、有効薬剤を導入する施術です。
・高周波RFによる熱エネルギー
・針で作った傷を治そうとする自然治癒力による皮膚再生効果
・有効薬剤による高い美肌効果、肌質改善効果
これらの作用により、ダメージを受けた真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の産生を促し、クレーターを改善していきます。
ダーマペンの進化版と呼ばれる治療法で、RF照射と薬剤を針穴から直接導入できる機能(ドラッグデリバリーシステム)が、ポテンツァには搭載されてます。
各施術は組み合わせ可能!
PRPやACRSは、ダーマペンやポテンツァとの組み合わせが可能です。
併用により薬剤の浸透力が上がりますので、肌細胞へのアプローチ力が高まりより優れた美肌効果が得られます。
・PRP療法単体
・ACRS療法単体
・「ダーマペン4」X「PRP」(ヴァンパイアフェイシャル)
・「ダーマペン4」X「ACRS」(ヴァンパイアフェイシャルNEO)
・「ポテンツァ」X「PRP」
・「ポテンツァ」X「ACRS」
クレーター肌のセルフケアとスキンケア
深く刻まれたクレーターはセルフケアでの改善は難しくなります。ただし、日々のスキンケアや対策によって、ごく浅いクレーターの場合は、症状が緩和する可能性があります。また、クレーター肌の予防と悪化を防ぐためには、日々の肌ケアの継続が大切です。
正しいスキンケアを行う
クレンジング、洗顔、保湿、紫外線対策と全てのケアにおいて、擦り過ぎず、優しく肌に触れるようにして刺激を与えないように注意しましょう。
保湿ケア
保湿はさまざまな刺激から肌を守り、肌トラブルが起きにくい肌を作るための「基本ケア」となります。洗顔後や肌の乾燥を感じたときに、保湿ケアを行いましょう。また、毛穴を引き締める成分やニキビの予防など、ご自身の肌に不足している成分を意識した化粧品選びがおすすめです。
毛穴ケアをやりすぎない
毛穴の汚れを適切な方法で落とすことは大切ですが、毛穴ケアの方法が間違っていると、クレーターができやすくなります。
・ムリに角質を押し出さない
・ビーリングや酵素洗顔など、定期的に毛穴の汚れを落とすスペシャルケアを取り入れる
・毛穴ケアはやりすぎずに頻度を守る
・毛穴の引き締めケアも行う
毛穴の汚れが落ちにくい状態となったり、毛穴の開きが気になった時は、美容医療を活用しましょう!
ニキビが進行する前に皮膚科で受診
ニキビ用化粧品を使用していても、ニキビができやすい方は、ニキビ治療を検討しましょう。そもそも、ニキビができなければ、クレーターができる確率も抑えられます。
美容皮膚科では、今あるニキビの治療だけではなく、ニキビができにくい肌質への改善も視野に入れた治療が可能です。
美顔器の活用
美顔器の活用も、肌の状態を整えるのに効果的です。
美顔器には、浸透力を高めるものやニキビをできにくくするものなど、いくつかのタイプがあります。その中でも、クレーターケアには、肌を刺激してターンオーバーを促すRF機能(ラジオ波)付きのタイプがおすすめです。温熱効果により老廃物の排出を促し、美肌キープに有効です。
家庭用美顔器は、RF(ラジオ波)のような美容皮膚科でも使用されている電磁波を使用したものも多くあります。
RFタイプならクレーターへの効き目も期待できるのでは?と思われるかもしれませんが、同様の電磁波を使用していても、医療用と比べて家庭用の場合、出力は低く、周波数帯域が狭いものもあるため、その分効果はマイルドになります。家庭用では、肌を整える効果はあっても、クレーター対策としては不十分な可能性があると理解しておきましょう。
セルフダーマペン
ダーマペンは市販でも購入が可能ですが、以下のようなデメリットやリスクがあるため、あまりおすすめできません。
・準備するものが多い(ダーマペン本体、導入美容液、麻酔クリーム、替え針、消毒用エタノール、ラップ、コットン、ウエットシートなど)
・針を肌に垂直に刺すのが難しい
・症状や肌の状態が悪化する可能性
・衛生面の不安や感染症のリスク
・アフターケアが不十分になる可能性
・すべて自己判断で行わないといけない
・自分で針を刺す恐怖がある
事前の肌状態や施術のやり方によっては、症状が悪化する可能性があるため、注意が必要です。
ピーリングはクレーターに有効?
ピーリングは、肌表面の角層を除去して、ターンオーバーを促す働きがあります。ニキビやニキビ跡、毛穴の詰まり解消に効果的と言われていますが、やはり肌の深層部に及んでいるクレーターの改善には力不足です。ただし、美肌効果は得られますので、定期的に活用するのはおすすめです。
市販のピーリング剤は、肌への刺激が強く肌荒れを起こすものもありますので、敏感肌の方は特に慎重にピーリング剤を選びましょう。
美容クリニックでも、ピーリングの施術が受けられます。ニキビや毛穴の開きの改善に有効です。施術後の皮むけを極力抑えたタイプもありますので、ご興味がある方は是非活用ください!
まとめ
クレーター肌の治し方についてご紹介しました。
クレーター肌は、自力で改善するのは難しいため、美容クリニックでの治療がおすすめです。
以前は難しかった肌深層部のダメージも、「PRP」や「ACRS」の導入で、肌細胞が再生し徐々に目立たなくなっていきます。
また、日々の肌ケアは、クレーター予防のためにも大切ですので、しっかり継続していただきたいと思います。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
クレーター肌でお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
Q.クレーター肌は治りますか?
凸凹状態となるクレーター肌は、適切な治療にて改善可能です。クレーターは肌の深層部までダメージが及んで、円形の傷跡で肌細胞が再生できない状態となっています。そのため、自然治癒は難しく、スキンケア等のアイテムを使った自力での改善も困難です。
Q. クレーター毛穴ができる原因を教えてください
炎症によるダメージが真皮層まで及び、修復しきれない場合に、皮膚や毛穴部分が凹みクレーター状態となります。ニキビを潰したり、強い炎症のニキビを放置したり、角栓を無理に取り除いたりすることで、炎症が起きやすくなります。また、加齢による肌のたるみも涙型の大きな毛穴を作る原因となります。
Q.クレーターはどうしたら治りますか?
クレーターの治療には、肌に微細な穴をあけて創傷治癒力を高めるポテンツァやダーマペンでの施術がおすすめです。また、肌細胞を活性化させるPRP皮膚再生療法やACRS療法との併用も効果的です。
美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
学会発表
第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
※当クリニックのホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
※当クリニックの施術メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。