【医師解説】顔のマッサージはやめたほうがいいってホント?

監修医師

井畑 峰紀

医療法人優聖会最高顧問

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井畑 峰紀医師

この記事でわかること

顔のセルフマッサージは小顔効果やむくみ・たるみ改善効果が期待できると誰でも実践したことがあるのではないのでしょうか。
しかし、自己流のマッサージは顔に悪影響を与えるおそれがあるので注意が必要です。

今回は、顔のマッサージのリスクや小顔・むくみ・シワやたるみに効果的な美容医療についてご紹介します。

顔のマッサージで期待できることとは

顔のマッサージを適切な方法で行うと、血流やリンパの流れを良くして余分な老廃物を流しやすくする結果、むくみ解消・シワやたるみの改善・コリの改善・血行促進といった美容効果が期待できます。

毎日マッサージを行う人も多いですが、顔のマッサージは間違うと逆効果になってしまうので注意が必要です。

顔のマッサージが良くないといわれている理由

間違った方法での顔のマッサージは、シワやたるみ、肌荒れ、シミなどを引き起こすおそれがあります。
適切でないマッサージによる肌への悪影響について解説します。

シワやたるみの原因になることがある

強い力で顔をマッサージすると、シワやたるみを助長してしまう可能性があります。
皮膚の角質層にはエラスチン・コラーゲンといった弾力を保つための繊維状の成分が存在します。
そこに強い力をかけると、繊維状の形が乱れてシワ・たるみが生じやすくなるので注意が必要です。

肌のバリア機能が低下

強い力で顔をマッサージしたり肌をゴシゴシ擦ったりすると、摩擦によって皮膚表面が傷つき、バリア機能が低下する可能性があります。

肌のバリア機能が低下すると、乾燥などの肌荒れに繋がります。

色素沈着の原因になることがある

強いマッサージで肌が刺激を受け炎症を起こすと、肌を保護するためにメラニン色素が活発化する可能性があります。
メラニン色素の活発化は、シミなどの色素沈着の原因になります。

顔のマッサージをする時に気をつけるポイントとは

顔のマッサージをする時に気をつけるポイントとは

正しい方法で顔のマッサージをするためにはどんなことに気をつけたらいいか、重要なポイントをまとめました。

強い力でマッサージしない

顔の皮膚は薄くデリケートです。
押す・揉む動作で強い圧をかけすぎると、皮膚内部の線維が伸び、シワやたるみにつながるおそれがあります。

クリームやジェルを使用する

潤滑剤を使わずにマッサージすると、肌は摩擦による ダメージを受けます。
摩擦は炎症・肌荒れを引き起こす他、メラノサイトを活性化してシミの原因であるメラニン色素の分泌を増やすおそれがあります。
マッサージ時は必ずクリームやジェルなどの潤滑剤を使用し、摩擦を抑えましょう。
また、美容効果のある商品を使用すれば美肌効果も期待できます。

頻繁に行わない

顔のマッサージを毎日朝晩2回など頻繁に行うと、肌への負担が大きい可能性があります。
むくみが気になる日のみ、週1〜2日のスペシャルケアなどの頻度がおすすめです。

小顔・たるみ改善に効果的な美容医療

小顔効果を得たい方やたるみが気になる方は、クリニックでの施術を推奨します。
即効性があって肌への負担も少なく、施術によっては高い美肌効果も得られます。
今回は、以下の美容医療についてご紹介します。

  • ヒアルロン酸リフト
  • 糸リフト
  • 脂肪吸引注射
  • HIFU
  • デンシティ(高周波)

ヒアルロン酸リフト

ヒアルロン酸は体内に元々存在する成分で、肌の弾力・張りを保つ働きがあります。
ヒアルロン酸リフトは、解剖学的に適切な部位・皮膚層に適量のヒアルロン酸を注入することでたるんだ組織を支えます。
そしてシワやたるみを改善し、顔全体のリフトアップを叶えます。

メスを使用しないためハードルが低く、ダウンタイムも少なく、気軽にリフトアップや輪郭形成効果を得ることができるので人気の美容医療です。
ほうれい線・ゴルゴ線・マリオネットラインなどの改善にも効果的です。

ヒアルロン酸は元々体内に存在する成分であるため徐々に体内に吸収されますが、1年〜1年半程度効果が持続します。

ヒアルロン酸注射の症例

糸リフト

糸リフトは、特殊な医療用吸収糸(溶ける糸)を注入して顔のたるみを引き上げる施術です。

メスを使用しない施術ですが、治療直後から高いリフトアップ・小顔効果を得られ、半年~1年ほど効果が持続します。
さらに、皮膚の線維芽細胞を刺激してコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった肌の弾力を支える成分の分泌を増やしてくれるので、肌の弾力・ハリ感アップなどの美肌効果も得られます。

糸によるリフトアップ(スレッドリフト)の症例

脂肪吸引注射

脂肪吸引注射は、極細の針を付けた注射器で顔の気になる脂肪を丁寧に吸引除去する施術です。
切開することなく吸引するため脂肪吸引手術よりもリスクやダウンタイムが少なく、脂肪溶解注射よりも効果が高いのが特徴です。

脂肪細胞そのものの数を減らしてくれるためリバウンドしづらく、顔の部分痩せが叶います。

HIFU

HIFU(High Intensity Focused Ultrasound:ハイフ)は、真皮より深いSMAS(表情筋筋膜)に超音波を照射することで顔を引き締める施術です。
メスを使用せずにリフトアップ・小顔効果を得られます。

また、真皮層に熱エネルギーを照射することでコラーゲンやエラスチンの産生が促進されるため、肌の弾力・ハリを高める美肌効果も得られます。
さらに、美容成分を同時に浸透させることができるため、選択によって美白・保湿・毛穴改善などの効果も得られます。

効果は術後1か月頃から現れ始め、3~4か月に1回の頻度で施術を継続することで、より高い効果が期待できます。

デンシティ(高周波)

デンシティは、お肌の真皮層や皮下組織にRF(高周波)を届け、熱による刺激により真皮層や皮下組織を収縮し、肌を引き締める施術です。
皮膚の奥深くに作用し、真皮深部や皮下組織を収縮させて肌を引き締める持続性のあるモノポーラ型RFと、皮膚の浅い層(真皮浅層)に作用してコラーゲンやエラスチンの生成を促し、真皮の弾力性を高める即効性のあるバイポーラ型RFを、1つのチップで同時に照射可能にした「モノバイチップ」を搭載しています。たるみ改善効果だけでなく、お肌のハリ・ツヤアップも期待できます。
注射や糸を使った治療に抵抗がある方におすすめの照射系治療です。

3~4か月に1回の頻度で施術を継続することで、より高い効果が期待できます。

まとめ

顔のマッサージはむくみ・たるみ解消などの効果が期待できますが、間違った方法で行うと逆効果になりかねません。
強い力を加えない・摩擦を避けるためにクリームを使用するなどの対策をとりましょう。
手っ取り早くリフトアップ・小顔効果を得たい方はクリニックでの施術がおすすめです。

ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね。

 

#小顔マッサージ #たるみ改善

よくあるご質問

患者様からよくいただく質問をご紹介します。

Q.顔のマッサージがダメな理由は何ですか?

過度に力を加えたり摩擦を与えたりすると、肌に大きなダメージを与えて逆効果になるおそれがあるためです。

Q.顔のマッサージで逆効果なことは?

間違った方法でのマッサージは、シワやたるみ、乾燥・赤みなどの肌荒れ、シミなどの色素沈着を引き起こすおそれがあります。

Q.顔のマッサージは毎日続けるとどうなりますか?

毎日行うことで日々のむくみ解消・血行促進につながりますが、顔の皮膚は薄くデリケートであるため、毎日のマッサージは肌への負担が大きい可能性があります。

Q.顔マッサージでシワは増えますか?

適切な方法でのマッサージであれば、シワが増えることはありません。
ただし、強い力や摩擦で肌に過度なダメージを与え続けると、シワやたるみを助長するおそれがあります。

美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階

この施術ページの監修医師

医療法人優聖会最高顧問井畑峰紀

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

医療法人優聖会最高顧問 井畑 峰紀

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

所属

平成15年
大阪医科大学 形成外科教室:入局
平成21年
大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
平成24年
医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
平成25年
某美容クリニック:院長就任
令和5年
プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る

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