すそわきがのボトックス治療にはどんな効果がある?
この記事でわかること
- 1すそわきがの原因と特徴
- 2すそわきがのセルフチェック方法
- 3ボトックス注射によるすそわきが治療の効果とメリット
- 4すそわきがを軽減するセルフケア方法とおすすめの対策
目次
「すそわきがかもしれない」と、お悩みではありませんか?
すそわきがは、デリケートゾーンのワキガであり、清潔に保っているつもりでもニオイを完全に抑えるのが難しいため、対策や治療法がないかとお困りの方もいると思います。
すそわきがであると、独特のニオイを発するため、まわりの方に気づかれるのではと、不安を感じてしまう方も少なくありません。また、デリケートゾーンのお悩みとなるため、誰にも相談できない方も多いんです。
そんなお悩み解消におすすめしたいのが、すそわきがの治療です。
本日ご紹介するのは、ボトックスの作用で、陰部のニオイを改善する「すそわきがのボトックス注射」です。
すそわきがでお悩みの方、ボトックス治療にご興味のある方必見です。
すそわきがとは?
すそわきがは、デリケートゾーン(陰部)周辺のワキガのことを指します。デリケートゾーンに存在する汗腺の一種「アポクリン腺」からでる汗が細菌によって分解されると、特有のニオイを発します。デリケートゾーンは、汗をかきやすく蒸れやすい部位であるため、ニオイが強調されやすい特徴があります。
すそわきがのボトックス治療
ボトックス注射を外陰部の汗腺が分布している位置に注入して、ニオイの原因となるアポクリン腺の働きを弱める治療です。汗の量が減るため、すそわきがのニオイを大幅に抑える効果が期待できます。注射のみで行える治療であり、ダウンタイムはほぼありません。
すそわきがへのボトックス注射の効果
ボトックスは、ボツリヌス菌由来のタンパク質「A型ボツリヌス・トキシン」の作用により、発汗を促す神経伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑えて汗腺の働きを弱め、発汗量を減少させます。ニオイを抑える直接的な効果はありませんが、陰部の汗の量が減るため、汗による蒸れとそれに伴うニオイを軽減できます。
すそわきがのボトックス注射はこんな方におすすめ
汗やニオイでお悩みの方に、おすすめの治療です。
- デリケートゾーンのニオイを抑えたい
- 汗をかきやすい
- 蒸れやかぶれが気になる
- ダウンタイムの少ない治療を選びたい
- 男性からの指摘
ボトックス治療のダウンタイム
注射のみの治療のため、体への負担が軽く、受けやすい施術です。
ダウンタイムはほぼありませんが、施術後は以下のような症状が生じる可能性があります。症状がでた場合でも、徐々に治まります。
・赤み、腫れ
・内出血
・痒み
シャワーやお風呂は、施術当日から可能です。激しい運動は当日は避けましょう。
数日間は、注入部を揉んだり、強く拭くのは避けてください。
※妊娠中・授乳中、妊活中の方は、胎児への影響を考慮し、ボトックス注射は行っていません。
ボトックス注射の持続期間
ボトックス注射の効果は、施術後数日から2週間程度で現れます。
持続期間は個人差がありますが、数か月~半年が目安となります。
定期的に受けることで、効果をより長く持続できます。年2~3回を目安に、または、デリケートゾーンが蒸れやすいシーズンに合わせて施術を受けるなど、患者様のご希望に合った頻度での施術が可能です。
すそわきがの原因と特徴
デリケートゾーンのわきがである「すそわきが」の原因は、アポクリン腺から分泌される汗の量にあります。アポクリン腺から分泌される汗は、脂肪やタンパク質、アンモニアを含んでいるため、細菌によって分解されると独特のニオイを発します。アポクリン腺の数が多い方ほど、ニオイが強くなる傾向があります。
すそわきがは遺伝性?
汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。エクリン腺の汗は、90%以上が水分でありサラッとしています。一方、アポクリン腺の汗は、中性脂肪、脂肪酸、タンパク質や脂質、糖質、アンモニア、鉄分など、多くの成分が含まれていて粘り気があり、細菌により分解されるとすそわきがの原因となるニオイを発します。
アポクリン腺の多さは遺伝の影響が強く、家族にすそわきがの方がいる場合、遺伝する確率が高くなります。アポクリン腺は、脇の下、耳の穴、乳房、外陰部、肛門まわりに存在しています。ワキガ体質の方は、体に存在するアポクリン腺の数が多い傾向があるため、すそわきがである可能性も高くなります。
後天性?急にすそわきがになるケースはある?
すそわきがは、アポクリン腺の数の多さが原因となるため、ある日いきなりすそわきがになることはありません。ただし、すそわきがのニオイは、性ホルモンの影響を受けやすいため、思春期や妊娠などホルモンバランスの変化によって、ある時期を境にニオイが強くなるケースは考えられます。生理周期の影響で、ニオイの強さが変わるケースもあります。
陰部はアンダーヘアやおりものによって蒸れやすく、また尿道もあるため、いくつかの条件が重なるとニオイがでやすくなります。軽度のすそわきがだった方が、他の条件が揃った際に、ニオイが気になるレベルに達してしまい、突然ニオイがひどくなったように感じる可能性はあります。
すそわきがはどこから臭う?
ショーツや陰部あたりからのニオイがでているとわかっていても、具体的にどこからニオイを発しているのかわからないという方もいると思います。
すそわきがは、アポクリン腺からでる汗が原因であるため、毛の生えている部分(VIO)がニオイの発生源となる場所です。
女性の場合、尿やおりもの、汗の影響を受けやすいIラインが、特にニオイが強くなります。男性の場合は、女性よりも毛量が多いため、陰毛のある部分全体からニオイが発生しやすいと考えられます。
どんな臭いがする?
すそわきがは、刺激臭や腐敗臭がします。臭いの種類は、人によって個人差があります。一般的に香辛料のクミンやお酢、ネギ、納豆のようなニオイと表現されています。また、女性の場合、おりもののニオイと混ざるとチーズのようなニオイとなります。
若干の乳酸臭や酸っぱい臭いは、すそわきがではない方でも発生する可能性があります。
すそわきがのセルフチェック
下記の条件に当てはまる方は、すそわきがの可能性があります。ご自身で判断が難しい場合は、クリニックでの診察がおすすめです。
- 清潔にしているのにニオイがある
- すそわきが独特のニオイがする
- インナーに黄色い汗ジミが付きやすい
- わきが体質である
- 耳垢が湿っている
- 家族に「わきが」や「すそわきが」の人がいる
- 他人にニオイを指摘された
- アンダーヘアが濃い
セルフケアでできるすそわきが対策
すそわきがの対策としては、デリケートゾーンを常に清潔に保つことを意識し、インナーやボトムスの素材選びも工夫しましょう。アンダーヘアの医療脱毛もニオイ対策としておすすめです。
清潔に保つ
毎日のお風呂やシャワー時に、汗と皮脂を流しましょう。
ニオイが気になるために洗いすぎてしまう方がいますが、洗浄力が強すぎる石鹸を使ったり、念入りに洗ってしまうと、皮膚の常在菌が減って雑菌が繁殖し、逆にニオイがでやすくなります。ニオイの発生個所はあくまでも毛の生えている部分です。洗いすぎを防ぐために、デリケートゾーン専用の石鹸の使用もおすすめです。
吸水性や通気性のよいインナーを選ぶ
陰部の蒸れを防ぐために、リネンやコットンなどの吸水性や通気性に優れた素材を使ったインナーやボトムスを選びましょう。
デリケートゾーンの脱毛をする
デリケートゾーンは毛が密集しているため、蒸れやすいことでニオイがでやすくなります。脱毛自体はニオイを消す効果はありませんが、陰部を蒸れにくくしてニオイの軽減に有効です。
VIOは自己処理が難しく、肌トラブルが生じやすいパーツであるため、半永久的な脱毛効果が得られる医療脱毛がおすすめです。
まとめ
すそわきがのボックス治療の効果についてご紹介しました。
すそわきがは、デリケートゾーンの汗の量を減らすことで、ニオイの改善が可能です。日々のケアはもちろん大切ですが、ニオイのせいで不安やストレスを感じている方は、ボトックス注射をおすすめします。自分に合ったペースで受けられますし、ダウンタイムもほぼない施術ですので、ぜひご検討くださいね。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
すそわきがでお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております
#すそわきがとは #すそわきがの原因 #すそわきがの見分け方
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
Q.すそわきがは切らずに治せますか?
ボトックスは注射のみで行えますので、切らずにすそわきがの治療ができます。ボトックスの働きで発汗量を抑えて、ニオイを軽減します。
Q.すそわきがは陰毛と関係ありますか?
すそわきがは、陰毛が生えている部分の汗腺(アポクリン腺)からでる汗がニオイの原因となりますので、陰毛のある場所からニオイが生じます。
Q.ボトックスはすそわきがの治療に効果的ですか?
ボトックスは、神経と汗腺の間の信号を遮断して発汗を抑え、すそわきがの症状を軽減します。多くの患者さんがボトックス治療にて良好な結果を得ています。
Q.ボトックスの効果はどれくらい持続しますか?
ボトックスの効果は個人差はありますが、一般的には数か月から半年程度持続します。その後、治療の継続にて効果を維持することが可能です。
美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
学会発表
第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
※当クリニックのホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
※当クリニックの施術メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。