眼瞼下垂のダウンタイムはどれくらい?

監修医師

安形 省吾

医療法人優聖会理事長

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安形省吾医師

この記事でわかること

  • 1眼瞼下垂手術のダウンタイム期間と術後の症状
  • 2「切る」術式と「切らない」術式のメリット・デメリット
  • 3ダウンタイムを短くするための注意点やケア方法

眼瞼下垂のダウンタイムはどれくらい?

眼瞼下垂でお悩みはありませんか?
まぶたが下がる眼瞼下垂は、見えにくくなるだけでなく、眠たそうな見た目や体の不調にも繋がる症状です。

そんな眼瞼下垂の手術を検討中の方もいると思います。
でも、いざ手術となると気になるのは、ダウンタイムですよね。
術後の腫れは目立つのか、どれくらい続くのか、仕事はお休みが必要なのかなど、手術を決める前にしっかり確認しておきたいところです。

そこで、本日は、眼瞼下垂手術のダウンタイムについて詳しく解説していきます。
ダウンタイムが長く取れない方向けの選択肢もありますので、是非チェックしてくださいね!
眼瞼下垂の治療をご検討中の方、必見です!

眼瞼下垂とは

 

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、上まぶたが垂れ下がってくる症状のことを言います。
目が開きにくくなるため、視界が狭くなります。

眼瞼下垂の原因

眼瞼下垂には、先天性のものと後天性のものがあります。
先天性眼瞼下垂は、生まれつき上まぶたをあげる筋肉の力が弱く、まぶたが持ち上げにくい状態で、片目のみに症状が出る方が多い傾向にあります。

後天性眼瞼下垂で最も多いのが、腱膜性によるものです。まぶたを上げる筋肉の衰えや挙筋腱膜の緩みによって、まぶたが上げにくくなります。加齢や目への負担が主な原因と考えられています。

  • 加齢の影響
  • ハードコンタクトレンズの長期間使用
  • 花粉症やアレルギー、逆さまつ毛等でよく目をこする方
  • アイメイクやクレンジングによってまぶたに負担がかかっている方

後天性の症状には、加齢によってまぶたの皮膚がたるんで垂れ下がる眼瞼皮膚弛緩症(がんけんひふしかんしょう)もあります。厳密には眼瞼下垂ではありませんが、視界が狭くなり眼瞼下垂と同様の症状が現れます。また、眼瞼皮膚弛緩症と腱膜性の眼瞼下垂を併発するケースもあります。

その他、神経性や外傷による後天性眼瞼下垂もあります。

眼瞼下垂の症状

眼瞼下垂が進むと、見えにくいだけではなく、体調にも影響してしまう可能性があります。

  • まぶたが重い
  • 視界が狭まり見えにくい(特に上方向が見えにくい)
  • 肩こり
  • 頭痛
  • 眼精疲労

見た目の影響も大きくなっていきます。

  • 眠たそうな目に見える
  • 目つきが悪く見える
  • 目が小さくなる
  • まぶたがくぼむ
  • 以前より二重幅が広くなる
  • 以前より二重が薄くなる
  • おでこに横ジワができる
  • 老けて見える

眼瞼下垂手術の種類

眼瞼下垂手術の種類

眼瞼下垂は手術による治療が可能です。術式はいくつかあるのですが、大きくは「切らない眼瞼下垂手術」と「切る眼瞼下垂手術」に分類できます。
切らない手術の方が体への負担が少なくすみますが、糸が緩むと取れてしまう可能性があります。
当院では、切らない手術と切る手術の2種類の眼瞼下垂手術を扱っています。

切らない眼瞼下垂

まぶたの裏側から挙筋筋膜とミュラー筋を糸で瞼板に固定する手術で、目の開きが改善されます。まぶたの表面に傷跡ができず、抜糸の必要がありません。また、ダウンタウンが短いというメリットがあります。
まぶたにメスを入れる手術に抵抗を感じる患者様におすすめです。

眼瞼下垂手術

まぶたの二重ラインに沿って切開して、挙筋腱膜を瞼板に固定して短縮し、まぶたを開きやすくする手術です。まぶたの皮膚にたるみがある場合は、余分な皮膚も切除します。

眼瞼下垂手術のダウンタイム

悩む女性

眼瞼下垂手術で、最も出やすい術後の症状は腫れです。
切る手術と切らない手術で腫れ強さが異なるため、ダウンタイムは大きく変わります。

ダウンタイムの期間

切る手術法の場合、ダウンタイムの目安は2週間前後です。
切らない手術法の場合は、ダウンタイムは2~3日が目安ですが、副作用の症状が軽い方もいらっしゃいます。

切る眼瞼下垂手術の術後の症状

強い腫れが生じる可能性があります。

  • 腫れ(強い腫れ:1~2週間程度/ 軽度の腫れ:1~2か月)
  • 内出血(10日間程度)
  • 傷跡(1~2か月でほぼ目立たなくなります)

術後1週間で抜糸を行いますので、それまでの間は糸がかなり目立ちます。
まぶたの腫れが目立つ状態を避けたい方は、2週間~1か月程度のお休みがあれば安心です。

切らない眼瞼下垂手術の術後の症状

腫れは個人差があり、あまり腫れない方もいらっしゃいます。

  • 赤み
  • 腫れ(翌日~1週間程度)
  • 内出血

見える位置に傷跡はできません。
アイメイクは2~3日後から可能です。
翌日より職場復帰される方もいますが、2~3日程度のお休みがあれば安心です。

術後に生じる共通の症状

術式によらず、眼瞼下垂が改善されると以下のような症状が生じるケースがあります。

  • 目の開きがよくなるため眩しく感じる
  • 眼球の露出範囲が増えてドライアイが生じる・一時的に目のゴロゴロ感や違和感が生じる
  • 一時的に視界がぼやける(腫れがひくと治まります)

いずれも、徐々に回復していきますが、長期間続く場合は医師の診察を受けましょう。

ダウンタイムが長引かせないポイント

ダウンタイムが長引かせないポイント

術後は、少しでも早く回復するために、目に負担をかけないよう注意して過ごすことが大切です。

安静にする

腫れを防ぐために、2~3日間はなるべく安静にゆったり過ごしましょう。

お薬をきちんと使用する

術後は、痛み止めや抗生剤等の飲み薬や、塗り薬が処方されます。処方通りにしっかりと薬を使用しましょう。

冷やす

術後は腫れを防ぐため目元を冷やしましょう。目を冷やすグッズの活用もおすすめです。

入浴、運動を控える

血行がよくなりすぎると、腫れが悪化する可能性があります。入浴や運動、力仕事は控えましょう。

目元を濡らさない・こすらない

洗顔時や洗髪時に、傷口を濡らさないよう注意しましょう。また、目元をなるべくこすらないよう注意が必要です。
アイメイクも、メイクオフの際に目元に負担がかかりますので、腫れが落ち着くまでは、なるべく控えましょう。

不調な時はコンタクトを使用しない

コンタクトレンズの使用は、切る手術では抜糸後、切らない手術では翌日から使用可能となりますが、目の調子が完全に戻っていない間は、使用を控えましょう。目の腫れや違和感がある間は、可能な限り目に負担をかけないように過ごすことが大切です。

寝過ぎに注意

寝過ぎるとむくみやすくなりますので、腫れが悪化する可能性があります。長時間の寝すぎには注意しましょう。

信頼できるクリニックを選ぶ

ダウンタイムを短くするために、術後の過ごし方はとても大切です。また、適切な治療は、仕上がりだけでなく、ダウンタイムにも影響しますので、クリニック選びもとても重要なのです。経験豊富な医師のいるクリニックを選びましょう。

眼瞼下垂手術のメリット

切開して行うため、眼瞼下垂の症状改善効果が高いのが大きなメリットです。また、美容クリニックでの治療では見た目の美しさも重視した治療が可能です。

  • 半永久的な効果が得られる
  • 美容クリニックでの自由診療の場合、見た目を重視した治療ができる
    (二重幅の調整、目を大きく見えるようにしたいなど)
  • 重度の症状の方でも改善効果が高い
  • まぶたの皮膚にたるみがある場合は皮膚も切開するので、すっきりとした目元になる
  • 左右差が出にくい

眼瞼下垂手術のデメリット

眼瞼下垂手術の最大のデメリットは、まぶたの腫れが強くでることです。

  • まぶたは血管が多く術後は腫れや内出血が生じやすい
  • ダウンタイムが長い
  • 傷跡ができる(徐々に目立たなくなります)
  • 仕事復帰までに時間がかかる
  • 周囲にバレやすい

切らない眼瞼下垂手術のメリット

切らない眼瞼下垂手術の最大のメリットは、体への負担の軽さです。

  • まぶたの表面に傷がつかない
  • 施術時間が短い
  • ダウンタイムが短い

切らない眼瞼下垂手術のデメリット

切らない眼瞼下垂手術では、重度の症状の方は、十分な効果が期待できない可能性があります。また、後戻りの心配もあります。

  • 糸が緩んで後戻りする可能性があり、半永久的な効果が得られない
  • 皮膚のたるみは取れない
  • 重度の眼瞼下垂の方は、適応外となる可能性がある
  • まぶたの裏側から手術を行うため、二重にしたり、二重幅の調整はできない
  • 切らない眼瞼下垂手術は保険適応外である
  • 左右差がでるケースがある

まとめ

眼瞼下垂手術のダウンタイムについてご紹介しました。
ダウンタイムの短い「切らない術式」は、ダウンタイムが長く取れない方におすすめです。切る術式、切らない術式で、それぞれメリットとデメリットがありますので、事前に確認しておきましょう。

保険診療で手術をするのも一つの方法ですが、美容クリニックでは、見た目の美しさも追求した施術が可能です。目の開きやすさだけではなく、目元で気になる点や美容治療のご希望がある方におすすめです。

プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。

眼瞼下垂でお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!

よくあるご質問

患者様からよくいただく質問をご紹介します。

Q.眼瞼下垂の手術後、腫れや内出血がどのくらいの期間続くことがありますか?

通常の眼瞼下垂手術では、強い腫れが1~2週間程度生じます。その後、1~2か月で軽度な腫れが引いて完成に近づいていきます。まぶたの裏側から糸で固定する切らない眼瞼下垂手術では、1日から長くても1週間程度で腫れは治まります。

Q.眼瞼下垂の手術後、傷跡はどのように治りますか?

二重のライン上を切開するため、目立ちにくい位置に傷跡ができます。術後、2~3か月程度で徐々に目立たなくなります。

Q.眼瞼下垂手術後のダウンタイムの過ごし方は?

まぶたを濡らさないよう、またこすらないよう注意して過ごしましょう。血行を促す入浴や運動は腫れを悪化させる可能性があるため、一定期間控えていただきます。

美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階

この施術ページの監修医師

優聖会理事長安形省吾

患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。

医療法人優聖会最高顧問 井畑 峰紀

患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。

所属

平成14年
大阪医科大学医学部医学科:入学
平成22年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局
平成23年
守口敬任会病院:入職
平成25年
東住吉森本病院:入職
平成27年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職
形成外科専門医取得
助教就任
平成28年
東住吉森本病院:入職
平成30年
プライベートスキンクリニック:入職

略歴

SNS

※当クリニックのホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
※当クリニックの施術メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。

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