まぶたが厚いのはなぜ?

まぶたが分厚いのはなぜ?

目元の印象は、その人の顔の印象自体を決めます。もちろんどのような目元であってもそこには千差万別の美しさがありますが、「自分の目の状態がコンプレックスになっている」ということであればそれを解消するために動いた方がよいでしょう。
今回はこのような「目の周りのコンプレックス」のうちのひとつ、「まぶたが厚いこと」に焦点をあてて、その原因や解消方法について解説していきます。

まぶたが厚いのはなぜ?

まぶたが厚いのはなぜ?

まぶたが厚い理由の代表例として、

  • 脂肪やむくみによるもの
  • 皮膚のたるみによるもの
  • 筋肉の衰えによるもの

が挙げられます。ひとつずつ見ていきましょう。

脂肪やむくみによる厚み

まぶたに脂肪がのっている場合、まぶたが厚く腫れぼったく見えます。
この脂肪は加齢とともに落ちていくものです。しかし若い世代の場合はまぶたの脂肪がやせにくいため、厚みのある目元になってしまう可能性が高いのです。

なお、「朝起きたときにだけまぶたが厚く感じる」という場合は、「むくみ」を疑った方がよいでしょう。ただしこのような「むくみだけが原因のまぶたの厚み」は、目の周りをしっかりもみほぐすことで解消したり、時間の経過とともに自然に消滅したりすることが多いといえます。

皮膚のたるみによる厚み

皮膚のたるみによって、まぶたに厚みが出てしまうこともあります。

私たちの肌は、年齢を重ねることで徐々に老化していきます。老化のスピードを遅らせることはできたとしても、老化自体を止めることはできません。なお、私たちが毎日浴びている紫外線も、肌の老化を進めるものです。

加齢や紫外線は、私たちの体内のコラーゲン生成力を弱めます。コラーゲンは肌の弾力を保つために必要不可欠なものですから、これの生成力が落ちると、肌は若かったときの状態を維持できなくなります。コラーゲンの十分な供給を得られなかった肌は徐々にたるんでいってしまいます。

これは「目の周り」であっても例外ではありません。目の周りの皮膚も、加齢や紫外線によってたるみます。そしてこのたるんだ皮膚がまぶたにのり、まぶたの厚みを生み出してしまうのです。
ちなみにこれが進んだ状態を、「眼瞼皮膚弛緩症」といいます。

眼瞼下垂による厚み

普段私たちはあまり意識しませんが、実はまぶたをあげるためには筋肉が使われています。
この筋肉が衰えていくと、まぶたを持ち上げることができなくなります。その結果としてまぶたがたるみ、目元が重く見えてしまうことがあります。
このような状態は「眼瞼下垂」と呼ばれています。重度の眼瞼下垂の場合、視界の大半がふさがってしまうケースすらあります。

ちなみにこの「眼瞼下垂」と「眼瞼皮膚弛緩症」は、似て非なるものです。眼瞼下垂は筋肉の働きの低下によって起こるものですが、眼瞼皮膚弛緩症は皮膚のたるみによって起きるものだからです。

原因別の美容施術

原因別の美容施術

美容施術を受けることによって、まぶたの厚みは改善できます。
しかし上で述べたように、まぶたが厚くなる原因はひとつではありません。そのため、原因によって対応策を選び分けるべきだといえます。

上瞼脂肪除去

「脂肪がついているために、まぶたが厚く見える」「むくみがひどすぎて、なかなか改善しない」という人におすすめの方法が、「上瞼脂肪除去」です。上瞼脂肪除去とは、名前の通り、まぶたの脂肪を取り除く方法です。

この方法では、肌を数ミリ程度切開し、そこから脂肪を取り出します。まぶたの腫れぼったさを手軽に解消できる方法であるため、多くの人に選ばれている施術でもあります。

上眼瞼たるみ取り

「上眼瞼たるみ取り」は、加齢によって垂れ下がってきた皮膚を取り除く方法をいいます。切開を伴う方法ですが、腫れは2週間程度で収まります。

この方法は、ほかの施術との相性が非常に良いという特徴を持っています。
たとえば下記で述べる眼瞼下垂手術と同時に行うことができますし、二重まぶたにするための手術(二重まぶた切開法)と同時に行うこともできます。また、シワを解消するための施術とも併用できます。
「目の周りのコンプレックスを、一挙に解消したい」という人には、この上眼瞼たるみ取りがおすすめです。

切らない眼瞼下垂(埋没法)手術

眼瞼下垂手術は肌にメスを入れて筋肉にアプローチするものですが、「切らない眼瞼下垂(埋没法)手術」ではメスは利用しません。

切らない眼瞼下垂(埋没法)手術では、まぶたの裏側から糸を埋没させて、ゆるんでしまった瞼の筋肉を引き締めます。

この方法は、メスでの切開を伴う眼瞼下垂手術よりもダウンタイムが短く、腫れが起こりにくいというメリットを持っています。
また、肌の表面に傷跡が残ることもありません。

眼瞼下垂手術

眼瞼下垂手術(切開を伴うもの)とは、ゆるんでしまった瞼の筋肉を固定し、その働きを取り戻すためのものです。
1.まぶたのラインにメスを入れて切開をする
2.まぶたについてのびきった筋肉を探す
3.2の筋肉を短く縫い縮める
といった手順を取ります。

この眼瞼下垂手術を行うことで、再度「ぱっちりと目を見開くこと」ができるようになります。
切開を伴う眼瞼下垂手術の場合は、眼瞼下垂の重症度に関わらずに選択できるというメリットがあります。

ちなみに眼瞼下垂は、「生活に支障が出るレベルである」と判断された場合は、保険適用内で手術を受けることができます。しかし、「そこまでは程度が重くないが、目元の印象を良くするために眼瞼下垂手術を受けたい」という場合は、自費診療での対応となります。
なお当院では、保険診療外の眼瞼下垂手術を請け負っています。

まぶたの脂肪取りは本当に効果がある?

まぶたの脂肪取りは本当に効果がある?

まぶたの厚さを解消する方法のうちのひとつとして、まぶたの脂肪取りである「上瞼脂肪除去術」を取り上げました。ここではより細かく、この方法のメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット

上瞼脂肪除去は切開を伴う方法ではありますが、切開の幅はわずか数ミリ(2ミリ程度)です。まぶたは比較的傷が治りやすい場所であることもあり、この傷跡はほとんど目立たなくなります。
また、ダウンタイムも短く、長くても2週間程度で腫れがひきます。手術を受けた2~3日後にはアイメイクもできますから、ほかの人からの目も気にならないでしょう。

上瞼脂肪除去を受けた際の大きなメリットとして、「日頃のアイメイクやケアが楽になること」が挙げられます。
まぶたの脂肪が厚いと、アイプチをしたりアイテープをしたりしても二重まぶたが上手く作れません。しかし上瞼脂肪除去を受けることで、このような悩みを解消できます。
また、「むくみがひどすぎて、昼になってもあまり改善しない」などのように悩んでいる人も、上瞼脂肪除去を受けることでむくみが起きにくくなります。

デメリット

このようにメリットの多い上瞼脂肪除去ですが、これにはデメリットもあります。

すでに述べたように、上瞼脂肪除去は比較的ダウンタイムが短い手術です。しかしそれでも、腫れが生じることは避けられません。特に術後3日目には腫れが強く出る傾向があります。もちろんアイメイクである程度隠すことはできますが、「リスクゼロの手術である」とはいえません。

もうひとつのデメリットが、「若いときにまぶたの脂肪を取りすぎると、年齢を重ねた後に後悔する可能性がある」という点です。
まぶたの脂肪は、年齢を重ねることで薄くなっていきます。そのため、若いときにあまりにも多くの脂肪を取りすぎてしまうと、将来的に脂肪が足りなくなり、目が落ちくぼんでしまう可能性が高くなります。

まとめ

「まぶたの厚み」は、多くの人が気にするものです。しかしそれに対抗する方法はいくつもあります。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。

まぶたの厚みでお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!

よくあるご質問

まぶたが厚いのはなぜ?について、患者様からよくいただく質問をご紹介します。

Q.まぶたが厚いのは、遺伝ですか?

まぶたの厚さは、遺伝的な要因によっても左右されやすいといわれています。たとえば両親のいずれかのまぶたが厚い場合は、子どももまたまぶたが厚くなる可能性が高いといえます。

Q.まぶたの厚さは年齢とともに変わりますか?

まぶたの厚さは、年齢によって左右されます。年齢を重ねると脂肪が少なくなり目が落ちくぼみやすくなりますが、たるみや眼瞼下垂が起こりやすくなります。

Q.まぶたの厚さは目の健康問題に影響しますか?

まぶたのたるみがひどく、皮膚が視界を覆ってしまうほどの状態になると健康的な生活が送れなくなります。この場合は保険対象内での手術が可能です。

美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階

この施術ページの監修医師

優聖会理事長 安形省吾(やすがた しょうご)

プライベートスキンクリニック 医療法人優聖会理事長 安形 省吾ドクター

患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。

略歴
平成14年
大阪医科大学医学部医学科:入学
平成22年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局
平成23年
守口敬任会病院:入職
平成25年
東住吉森本病院:入職
平成27年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職
形成外科専門医取得
助教就任
平成28年
東住吉森本病院:入職
平成30年
プライベートスキンクリニック:入職
所属
日本形成外科学会
正会員
正会員
VST(ボトックスビスタ)認定医
ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
SNS

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プライベートスキンクリニックでは、2018年6月1日に施行・改訂された医療機関ホームページガイドラインを遵守したホームページの作成を行っております。
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