眼窩脂肪を減らしたい!効果的な方法はあるの?

監修医師

安形 省吾

医療法人優聖会理事長

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安形省吾医師

眼窩脂肪を減らす方法

眼窩脂肪が突出してくると、目の下のたるみやふくらみ、クマが目立ち、やつれて見えたり、老けた印象が強くなります。化粧品等での改善が難しいため、なんとかしたいと対策をお探しの方も多いと思います。
「セルフケアで改善できる方法があるのか?」という点も確認しておきたいポイントですよね!

そこで、本日は眼窩脂肪の原因、効果的なセルフケアと治療法(下眼瞼脱脂)について解説していきます。
目の下の脂肪を減らしたい方、取りたい方、必見です!

眼窩脂肪の原因と対策

眼窩脂肪は眼球を保護する役割を担い、眼球を囲むように存在する脂肪です。この眼窩脂肪が下がってきて突出すると、下まぶたに膨らみができてたるみやシワ、クマが強調されます。この膨らんだ状態は、目袋や、バギーアイ、黒クマと呼ばれています。

遺伝や加齢が与える影響

生まれつき眼窩脂肪の量が多い方や眼窩脂肪を包んでいる眼窩隔膜が弱い方は、眼窩脂肪による目の下のふくらみが目立ちやすい傾向があります。遺伝の場合、年齢に関係なく10代や20代のような若い方でも、眼窩脂肪によるふくらみが出現します。

多くの方は、加齢による変化が影響しています。
加齢によって眼球を支えているロックウッド靭帯が緩むと、重力の影響で眼球が下がり、眼窩脂肪が圧迫されて、下まぶたの脂肪が前方に押し出されます。さらに、皮膚や表情筋の衰えが重なると、突き出てくる眼窩脂肪を支えられなくなり膨らみが強くなります。加齢によって頬の皮下脂肪が減少すると、段差ができて眼窩脂肪のふくらみがより際立つケースもあります。
一般的に30代以降に出現する方が多く、目の下のふくらみ、クマ、たるみ、くぼみとして老け見えの原因となります。

生活習慣の見直し

眼窩脂肪の突出の主な原因は加齢ではありますが、普段の生活習慣も影響している可能性があります。

眼輪筋の衰え

長時間のスマートフォンやパソコンの使用は、無表情や瞬きの回数を減らし、眼輪筋の衰えにつながり、眼窩脂肪を支える力を弱くします。一定時間ごとに休憩を入れて目を休ませましょう。

目元への負担

目元の皮膚に負担をかける習慣は、肌機能を低下させてシワ、たるみの原因となる可能性があります。
アイメイクやクレンジング、洗顔、スキンケアなどの日常的なケアでの力を入れすぎはNGです。目元を触ったり、こする癖がある方も注意が必要です。

肌の健康が保たれていない

肌の健康状態は、生活習慣によって大きく変化しますし、水分や栄養が行き届かなくなると、肌トラブルが起きやすくなり、肌老化を早める可能性もあります。
・栄養バランスの悪い食生活
・運動不足や姿勢の悪さによる血行不良
・睡眠不足
・ストレス過多
・喫煙
・保湿不足、UVケア不足

自宅でできるセルフケア

自宅でできるセルフケア

目元のセルフケアとして、肌に負担の少ないマッサージやトレーニングがおすすめです。
目元の血行改善は、肌の健康を保つのに役立ちます。

効果的なアイマッサージの方法

アイマッサージは、目元の緊張をほぐし血流とリンパの流れを改善します。

1. こめかみに人差し指、中指、薬指の腹をあてて、クルクルまわしながらほぐす。
2. 引き上げるように、3本の指に力を入れる

目元の皮膚は薄くデリケートなため、目のまわりを直接グリグリと押すようなマッサージは、シミやくすみ、シワの原因になる可能性があるためなるべく避けましょう。

ホットタオルでの温熱効果

ホットタオルで目のまわりを温めると、血流やリンパの流れが改善します。

1. フェイスタオルを水で濡らして絞りビニール袋に入れる
2. 電子レンジで600Wで30秒~1分温める(時間は温度をみながら調整してください)
3. タオルを広げて丁度いい温度にしてから、折りたたんで目の上に置く
4. 5~10分温める
タオルの温度が高すぎると肌によくありませんので、温かく感じる程度で行いましょう。

眼輪筋トレーニング

眼輪筋トレーニングは、眼輪筋の緊張をほぐして、筋肉を鍛える効果があります。

1. 手を握り第二関節の平らな部分を額にあてて、小さくクルクルまわしながらほぐす
2. 下まぶたに力を入れて、下まぶただけを動かして目を閉じる
3. 上記2を、5~10回繰り返す

目を閉じた際におでこにシワ寄らないよう、眉を上げずに行います。
目を閉じにくい場合は、薄目状態でもOKです。

保湿ケアでハリを保つ

化粧水や美容液、クリームを使用して、しっかり保湿しましょう。肌の保湿は、バリア機能を高めるとともに、潤いとツヤのある肌を保ちます。シワやたるみの予防として必要不可欠ですので、毎日行いましょう。

紫外線対策

紫外線による肌老化は、シワやたるみの原因となりますので、毎日のUVケアが大切です。日焼け止めクリームや帽子、日傘、サングラスなどを活用して、対策しましょう。

自力で眼窩脂肪を減らすことはできる?

自力で眼窩脂肪を減らすことはできない

自力で眼窩脂肪を減らすことはできません。眼窩脂肪は、目の下にある脂肪のことで眼輪筋という筋肉によって支えられていますが、加齢などにより眼輪筋が衰えると、眼窩脂肪を支えきれなくなり、ふくらみやたるみが発生します。眼窩脂肪を減らすためには、外科手術による下眼瞼脱脂が唯一の方法です。

クリニックで受けられる眼窩脂肪減らす治療

クリニックで受けられる眼窩脂肪減らす治療

クリニックの美容治療では、目の下の脂肪を取る施術「下眼瞼脂肪取り」にて眼窩脂肪を減らすことができます。
眼窩脂肪のふくらみが少ない方であれば、突出した脂肪の周りにできる段差をヒアルロン酸等で埋めて目立たなくする方法もありますが、効果は有限であるため、半永久的な効果を求める方には、下眼瞼脱脂がおすすめです。

下眼瞼脱脂(目の下の脂肪取り)

下まぶたの裏側から眼窩脂肪を摘出する手術です。ふくらみの原因となる目の下の余分な脂肪を取り除く方法で、目の下のたるみ・黒クマの改善が可能です。

眼窩脂肪減らす治療の効果とリスク

眼窩脂肪減らす治療の効果とリスク

下眼瞼脱脂にて、目元のふくらみの原因となる眼窩脂肪が減ると、目元が滑らかになりふくらみやクマが目立たなくなります。
・脂肪を除去するので一回の手術で黒クマが解消される
・クマやたるみが改善し若々しい印象になる

傷は見えない位置にありますし、黒クマ治療として効果の高い施術ですが、リスクについてもしっかり事前に把握しておきましょう。

自宅ケアとクリニック治療の違い

美容クリニックの治療では、外科的アプローチが可能なため、目の下のふくらみやクマの原因となる眼窩脂肪を確実に減らせます。
一方、眼窩脂肪の突出をセルフケアのみで減らすのは、実際のところ難しいと言えます。ただし、セルフケアでも、軽度の黒クマであれば多少の改善は見込める可能性と予防効果も期待できます。

下眼瞼脱脂の副作用の症状

抜糸は不要で、基本的にダウンタイムは短い手術ですが、副作用として以下の症状が生じる可能性があります。
・腫れ:1~2週間
・内出血:出た場合は1~2週間で消失します
・違和感:傷口周辺のつっぱりや違和感が生じるケースがあります。数日から1週間程度で回復します。
・かゆみ、目やに:傷が治る過程でかゆみや目やにが生じるケースがあります。1週間程度で回復します。

ダウンタイムの目安は1~2週間程度です。徐々に腫れは治まりますが、腫れが長引く場合や痛みが続くような場合は、早めに医師に相談しましょう。

治療後のアフターケアの重要性

下眼瞼脱脂では、見える位置に傷はできませんが、まぶたの裏側にメスを入れていますので、腫れが生じる可能性があります。治療後の注意事項を守って過ごしましょう。
・洗顔・シャワー:当日から可能(目元を濡らさないようにしてください)
・メイク:当日から可能(アイメイクは翌日から)
・コンタクトレンズの使用:1週間後以降
・運動、飲酒:3日程度は避けてください
洗顔やメイクの際は、患部を刺激しないよう注意してください。腫れがでている間は、激しい運動は避けましょう。また、マッサージ等の刺激も1か月程度は控えてください。

下眼瞼脱脂によって起こる可能性のあるリスク

下眼瞼脱脂では以下のようなリスクを伴う可能性があります。稀なケースもありますが、可能性として把握しておきましょう。

施術前よりシワやたるみが目立つ

目の下のシワやたるみ、ゴルゴラインが強くでている方、目元の肌のハリや弾力が低下している方は、下眼瞼脱脂にて眼窩脂肪が減少すると、小じわやシワ、たるみが目立ちやすくなるケースがあります。
このような場合は、シワを埋める注入治療や肌のハリと弾力を回復させる施術の併用がおすすめです。

施術の効果がない・効果が不十分

取り除く脂肪の量が少なすぎると、ふくらみやたるみが残ってしまう可能性があります。

目元のへこみ・くぼみ

取り除く脂肪の量が多すぎると、逆にへこみが目立つようになるケースがあります。

凸凹感や左右差

眼窩脂肪は、目の下の3つのコンパートメントに分かれて存在しており、それぞれから調整しながら適切な量を取り除く必要があります。除去量や左右差の調整が不十分な場合、凸凹になったり、左右差が目立ったりするケースがあります。

感染症

傷口から細菌感染すると、腫れが強くでたり、痛みや熱感が生じることがあります。施術後は、感染症を防ぐために抗生剤を使用します。

複視

麻酔の影響で、物が二重に見える「複視」が生じるケースが稀にあります。
数時間から翌日までには回復します。

眼窩脂肪の再発

将来的に眼窩脂肪が更に下がってくると、再発する可能性があります。

リスクや副作用への対処法

リスクの対処法として最も大切なのは、カウンセリングを重視しており、下眼瞼脱脂について経験豊富なクリニックを選ぶことです。

下眼瞼脱脂では、目の周りの脂肪の状態や目元のシワやたるみの進行度を見極めて、適切な量の脂肪を取り除く必要があります。脂肪の除去により皮膚のたるみがでる可能性が高い場合は、他の施術との併用も含めてご提案する必要性があります。
患者様のご希望に沿った施術を行うには、施術デザインも大切であり、医師の技術力によって差が生じる可能性があるため、クリニック選びは慎重に行いましょう。

また、施術後のアフターフォローをしっかり行っているかも確認しましょう。
腫れなどの副作用を長引かせないために、術後の注意点を守って、傷口に刺激を与えないように過ごすことも大切です。

まとめ

眼窩脂肪を減らす まとめ

眼窩脂肪がふくらむ原因と、眼窩脂肪を減らす方法についてご紹介しました。
セルフケアで眼窩脂肪を減らすのは困難ではありますが、肌老化を防ぐための日々のケアは大切です。生活習慣も眼窩脂肪の突出を悪化させる要因となりますので、しっかり対策していきましょう。
クリニックでの治療は、下眼瞼脱脂がおすすめです。
自力での改善が難しいお悩みだからこそ、効果的な施術をお選びいただきたいと思います。

プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。

眼窩脂肪でお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!

よくあるご質問

眼窩脂肪を減らしたい!効果的な方法はあるの?について、患者様からよくいただく質問をご紹介します。

Q.眼窩脂肪を自然に減らす方法はありますか?

眼窩脂肪は、皮下脂肪と異なり自然に減少することはありません。眼窩脂肪は、外科手術によって除去ができ、目の下のふくらみやたるみの解消が可能です。

Q.眼窩脂肪を減らす効果的なエクササイズはありますか?

眼輪筋を鍛えるトレーニングが有効とされていますが、効果を感じるまでには時間がかかります。また、眼窩脂肪によるふくらみやたるみが強い場合は、セルフトレーニングでの改善は困難となります。

Q.眼窩脂肪を減らすための治療法はどのようなものがありますか?

下眼瞼脱脂(目の下の脂肪取り)にて、目の下に突出している眼窩脂肪を取り除くことが可能です。下まぶたの裏から脂肪を摘出するため、見える位置に傷ができない術式です。

Q.眼窩脂肪を無くす方法はありますか?

マッサージやエステで眼窩脂肪を根本的に減らすことは難しいため、美容整形による手術がおすすめです。下眼瞼脱脂術は、下まぶたの裏側から眼窩脂肪を取り除くことで、目の下のたるみやクマの改善が可能です!

Q.眼窩脂肪は自力で治せますか?

"
眼窩脂肪は自力で治すことはできません。眼窩脂肪は、目の下にある脂肪のことで、眼輪筋という筋肉や支持靭帯によって支えられています。加齢や疲れ、目の乾燥などによって眼輪筋や支持靭帯が衰えると、眼窩脂肪を支えきれなくなり、せり出してくるのです。

自力で眼窩脂肪を減らす方法としてマッサージやツボ押しなどの情報がインターネットネット上にありますが、これらの方法はあくまでもむくみを一時的な効果に過ぎません。眼窩脂肪を根本的に減らすためには、外科手術による下眼瞼脱脂が唯一の方法なのです。

下眼瞼脱脂は、目の下の余分な脂肪を切除する手術です。手術時間は約30分程度で、局所麻酔で行います。手術後は、腫れや内出血などのダウンタイムがありますが、約1~2週間程度で落ち着きます。眼窩脂肪のふくらみやたるみが気になる方は、当院までご相談ください。"

Q.眼窩脂肪は遺伝しますか?

"眼窩脂肪の量は、遺伝によって決まる部分があります。また骨格も遺伝するため、中顔面の骨萎縮が強い人や、目の下がふくらみが目立ちやすい人は、親や兄弟にも同じような悩みを持っていることもあります。
また、眼窩脂肪を支える眼輪筋や支持靭帯の強さも、遺伝によって影響を受ける可能性があります。眼輪筋や支持靭帯が弱い人は、加齢によって眼窩脂肪が突出しやすくなります。
ただし、眼窩脂肪の遺伝度は100%ではなく、環境の影響も受けます。そのため、目の下がふくらみやすい遺伝子を持っていても、生活習慣によって目の下がふくらまないこともあります。"

美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階

この施術ページの監修医師

優聖会理事長安形省吾

患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。

医療法人優聖会最高顧問 井畑 峰紀

患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。

所属

平成14年
大阪医科大学医学部医学科:入学
平成22年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局
平成23年
守口敬任会病院:入職
平成25年
東住吉森本病院:入職
平成27年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職
形成外科専門医取得
助教就任
平成28年
東住吉森本病院:入職
平成30年
プライベートスキンクリニック:入職

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