ダーマペンは効果なし?ダーマペンで失敗しない方法とは?

監修医師

安形 省吾

医療法人優聖会理事長

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安形省吾医師

今回は、ダーマペンで失敗しないためのポイントについてのご紹介です。「毛穴の開きが気になる・・・」「ニキビ跡を治したい・・・」など、キメ・ハリ、ニキビ跡、毛穴、肌質など、さまざまなお肌の悩みを改善してくれるダーマペン。ダーマペンは、人が本来持っている自然治癒力を使って肌トラブルを改善する人気の高い施術です。

そんなダーマペンに挑戦したいけれど「針を刺す治療と聞くと不安」「失敗しないか怖い・・」「効果がないという噂はホント?」など、実際に受けるとなると、ためらう方もいらっしゃいますよね。そこで本日は、ダーマペンで失敗しないために必要なポイントについてご紹介していきます。また、ネットなどでもよく見かけるセルフダーマペンはどうなのかな?と考えている方向けにクリニックのダーマペンとセルフダーマペンの比較についてもご説明していきます。

 

ダーマペンは効果がないってホント?

ダーマペンは肌の自己治癒力を高めて、お肌のハリ・キメ、毛穴の開き、ニキビ、ニキビ跡、小じわなどを改善する治療です。適切な条件で施術を行えば、効果がないということは、考えにくいと言えます。もし、”効果がまったくない”と感じるのであれば、施術回数が少ないか、施術条件が患者様に合っていない可能性が考えられます。

施術回数が足りていないかも?

ダーマペンは施術回数を重ねることで段階的に効果を実感できる施術です。
もちろん、一回の施術でも効果はあるのですが、あくまでも緩やかな変化となりますので、症状に合わせて施術を継続していく必要があります。

ダーマペンの針深度が不適切かも?

ダーマペンは、お悩みの症状とお肌の状態によって、針の深さを決定します。例えば、「毛穴の改善」と「深いニキビ跡の治療」では、目安となる針の深度は異なりますので、毛穴用の深度で施術を受けても深いニキビ跡への効果は期待できません。このように、深度設定が適切ではないと、施術回数を重ねたとしてもなかなか効果を感じられない可能性があります。

ダーマペンの失敗例とは?

施術後の症状が長引いてしまうと、失敗したのでは?と心配される方がいらっしゃいます。ダーマペンの施術では、針の刺激によるダメージで、一定期間はどうしても赤みや腫れなどの症状が生じてしまいます。針の深さによって症状の強さや治まるまでの期間が変わりますので、安心して過ごすためにも、事前に症状やダウンタイムなどのリスクについて知っておくことが大切です。

ただし、施術時の肌の状態や施術条件によっては、気になる症状がでてしまうケースがあります。詳しく見ていきましょう。

ニキビが悪化する

炎症性のニキビがある時に施術をしてしまうと、ニキビが潰れて悪化したり、まわりの肌に細菌感染することでニキビが増える可能性があります。クリニックでは、ニキビの炎症度合いによって、施術設定の変更や適した導入薬剤を使用するなどの対応が可能です。

毛穴が悪化する

ダーマペンは毛穴の開きに効果的な施術ですので、毛穴の開きが悪化することはありません。ただし、施術後は赤みや腫れが生じて、一時的に毛穴が目立ちやすくなることがあります。肌の炎症がひくにつれて毛穴も気にならなくなりますので心配ありません。

シミ(色素沈着、肝斑)が濃くなる

ダーマペンは針を使ってあえて肌に傷をつける施術であるため、アフターケアを怠ると色素沈着ができる可能性があります。クリニックでは、保湿や修復を促す対策を行っていますが、施術後の紫外線ケアはご自身でしっかり行う必要があります。また、刺激に敏感な肝斑がある場合はダーマペンによって濃くなる可能性がありますので注意が必要です。クリニックでは肝斑の見極めができますので、安心して施術が受けられます。

クレーターの悪化

ダーマペンの針の深さが適切でなかった場合、クレーターが悪化してしまうケースがあります。クリニックの施術では考えにくいのですが、セルフの場合は注意が必要です。

ダーマペンの皮むけ中に気をつけることと、失敗しないためのポイント

ダーマペンで失敗しないためのポイント

ダーマペンの施術後は、傷が治る過程で皮むけが起こることがあります。
この時、お肌は薄く、刺激に敏感になっている状態です。
もし皮むけ中に間違ったスキンケアや過ごし方をしてしまうと、色素沈着などのさまざまなお肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

そのためダーマペンで失敗しないためには、もちろんクリニック選びも重要ですが、施術後の注意点を厳守することや保湿ケアも大切なポイントとなります。

個人差がありますが、皮むけは1週間程度で治まります。
皮むけが治まることで、お肌がキレイになっていきますので、しっかりアフターケアしていきましょう。

また、ダーマペンは、改善したいお悩みによっては数回以上の施術を推奨しておりますので、繰り返しの施術にて、ダウンタイムをより短くし、失敗なく確実に効果が得られるようしっかり対策していきましょう。

お肌の状態に合った導入美容液の選択

ダーマペン4では、ダーマペンの施術と合わせて美容成分を導入することで、肌悩みの改善効果がアップします。導入する美容液にはさまざまな種類があり、お悩みによって適した薬剤が異なります。導入美容液によっては肌の修復や再生を促すものもありますので、医師と相談し適切なものを選びましょう。

施術当日はあらゆる刺激に注意!

施術当日は、お肌が敏感な状態になっています。肌に不用意に刺激を与えると、傷の治りを悪くしダウンタイムが長引く可能性があります。メイクや入浴は翌日以降とし、当日はシャワーにしましょう。当日は、防腐剤入りの化粧品や洗顔料の使用は避け、翌日以降も肌に優しい化粧品・洗顔料を使いましょう。

掻かない、触りすぎない

傷が治る過程で、肌に痒みが生じることがあります。痒いとついつい触ってしまったり、最悪掻いてしまうこともありますので、保湿や冷やすなどの工夫をし、気を抜かず我慢しましょう。

皮むけは自然にまかせる

ダーマペンでの施術後は、赤みが治まってから皮むけすることがあります。見た目や手触りの違和感、痒みが気になりついつい剥がしたくなりますが、無理矢理剥がすのは絶対にやめましょう。

肌に刺激を与えない

肌を綺麗にしたい女性

ダウンタイム終了後も、肌の敏感な状態は続きます。2週間程度は、スクラブやピーリング、フェイスマッサージなど肌に負担がかかるケアは控えるようにしましょう。トレチノインやレチノール、ハイドロキノンなど肌へ刺激を与えやすい化粧品の使用も、再開するタイミングには注意が必要です。

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保湿ケア

施術後は肌が乾燥しやすい状態となっていますので、こまめに保湿ケアをしましょう。

UVケア

術後は肌のバリア機能がおちている状態ですので、紫外線対策をしっかりしましょう。

体調を整える

体調が悪いときに、肌の不調を感じることはありませんか?肌荒れがおきる、ニキビや吹き出物ができる、肌触りが悪く化粧ノリもいまいち。。など、お肌のコンディションは体調によっても大きく左右されます。ダーマペンはあえて肌に傷をつけて、肌の修復力を促進する治療法です。施術でできた傷の回復が長引かないよう、体調を整えることも大切です。

セルフダーマペンとクリニックでのダーマペンの比較

ダーマペン 失敗

クリニックではなく自分でできるセルフダーマペンに興味を持たれる方もいらっしゃいますよね。
セルフダーマペンのメリットは、

  • クリニックに比べ費用を抑えられる
  • 自分のタイミングで施術が行える
  • 施術後に真っ赤な顔で帰宅しなくてよい

などがあげられます。

実際にセルフダーマペンを使用されている方のブログや動画もネットに公開されていますので、身近で簡単にできると感じてしまうかもしれません。
でも、セルフダーマペンを行うリスクについてもしっかり確認してから選択してほしいと思います。
セルフダーマペンの特徴についても見ていきましょう。

セルフダーマペンは準備が多い

セルフでダーマペンは、ダーマペンの機械のみで行えるわけではありません。

  • ダーマペンと予備の針
  • 消毒用エタノール
  • 麻酔クリーム
  • 導入美容液
  • ラップ
  • 拭き取り用ウエットティッシュ
  • ダーマペン後に使用するクールマスク
  • ダーマペン後に使用する保冷剤
  • ワセリンなどの保湿剤

最低でもこれらのものが必要となります。
結構な量ですよね。これらをネットや動画を見ながら自分で揃えなければいけません。

針の深さ調整

ダーマペン4

本来ダーマペンは、患者さま一人ひとりの肌の状態に合わせて針の長さを調整します。肌の状態とは肌荒れ等の肌トラブルの状態のみを指すわけではなく、肌の厚み、部位による厚みの違い、お悩みの症状、肌タイプなどさまざまな要素を含んでおり、複合的な状態をチェックした上で針の長さを決定します。

セルフダーマペンでは、経験豊富な専門医による見極めはありません。深度を自分で決めなければいけませんし、部位別に適度な深さに調整することは更に難しいと言えます。また、とにかく針が長ければ効果が高いという思い込みで長く設定したり、針が長いと怖い・痛いなどの理由で短く設定することで、効果的なダーマペンができないケースもあります。

針を刺すプレッシャー

針の付いたダーマペンを、自分の顔に刺すのは怖いですよね。もちろん麻酔クリームを使用すれば痛みを抑えることはできますが、鼻やフェイスラインはそれでも痛いので自分で行うことにプレッシャーを感じる方も多いと言います。怖さ故に針を肌にしっかり刺せていないと、せっかく行ったのにあまり効果を感じない。。。という残念な結果になることもあります。

セルフダーマペン後のケア

セルフダーマペン後のケアも自分で行わなければなりません。ダーマペンで使用する美容液は防腐剤入りはNGですので、ダーマペン専用美容液が必須です。また、ダーマペン後にはクールマスクも行います。赤みや腫れが酷くなった際は、皮膚科に行く必要もでてくるかもしれません。施術後の肌トラブルにもすぐに対応できるクリニックとは、安心感が大きく異なります。

消毒処理

プライベートスキンクリニック大阪院では徹底した衛生管理を行っています

ダーマペンは針を物理的に肌に刺す治療となるため、クリニックでは施術毎に針の交換と使用機器の消毒を行っています。セルフで行う際は、使用前の新品の針でも消毒が必要な他、何度も同じ針を殺菌せずに使用すると細菌の繁殖が原因で、新品針の使用に比べダウンタイムが遅くなるとも言われています。

セルフダーマペンのリスク

失敗しないためにできること

セルフダーマペンでは、肌トラブル、ダウンタイムが長引く、効果が出ないなどのリスクがあります。どのような失敗例があるのかチェックしていきましょう。

肌トラブル

セルフダーマペンによって、以下のような肌トラブルが出るケースがあります。

  • 乾燥が強くなり肌荒れが生じた
  • ブツブツができた
  • ニキビ跡が悪化した
  • ニキビができた、悪化した

このような症状は、ダーマペンの頻度が適切でない、セルフダーマペン後のケアが不十分などの原因によるものと考えられます。特に、ニキビがある部分へのダーマペンの実施は注意が必要です。クリニックで行うダーマペンでは、ダーマペンと同時にニキビに効果的な美容液導入を行うことでニキビ治療も可能となりますが、セルフで行う際は逆にニキビを悪化させるリスクがあります。

ダウンタイムが長引く

ダーマペン後の肌の赤みがなかなか引かず、ダウンタイムが長引いたという例もあります。

  • 施術間隔が短すぎる
  • 麻酔が強すぎた
  • 同じ箇所に何度も行う
  • 針の長さが不適切
  • クーリングが不十分
  • 保湿ケアが足りない
  • 保湿剤が肌に合っていない

セルフで行う際に、必要なものの収集と手順の把握、針の調整が正しくできていなことが原因と考えられます。

効果がでない

セルフダーマペンをしたのに効果を感じられないという方もいらっしゃいます。恐怖心によりしっかり肌に針を刺せていないことや、針の深度の調整がうまくできず針の長さが適切でないことが原因と考えられます。

まとめ

ダーマペンで失敗しないための大切なポイントとセルフダーマペンのリスクについてご紹介しました。ダーマペンを失敗しないためには、施術後の過ごし方が重要なこともわかったのではないでしょうか!セルフダーマペンを行う難しさについてもいくつかあげましたが、実際のところセルフでもできなくはありません。ただし、クリニックでの施術に比べ安全性は確実に低く失敗のリスクがありますので、正直なところ”おすすめはできません”。改善したいお悩みによっては数回以上の施術が必要だからこそ、よく考えてから選択していただきたいと思います。

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大阪梅田のプライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりにぴったり合った施術プランをご提案いたします。肌質改善をお考えの方は、当院へお気軽にご相談ください。医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!

よくあるご質問

ダーマペンは効果なし?ダーマペンで失敗しない方法とは?について、患者様からよくいただく質問をご紹介します。

Q.ダーマペン後の皮むけはなぜ起こるのですか?

ダーマペンによってできた微細な傷が治る過程で、皮膚がめくれたり、かさぶたができることがあります。

Q.ダーマペン後に皮むけしないのですが、効果が無いのでしょうか?

ダーマペン後の皮むけは必ずしも起こるわけではありません。もともとの体質によっても皮むけしやすい・しにくいことはあります。
また、ダーマペン施術をおこなった際の針の深さによっても異なります。一般的には針の長さが長いほうが侵襲性が高いため、皮むけしやすい傾向があります。

美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階

この施術ページの監修医師

優聖会理事長 安形省吾(やすがた しょうご)

プライベートスキンクリニック 医療法人優聖会理事長 安形 省吾ドクター

患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。

略歴
平成14年
大阪医科大学医学部医学科:入学
平成22年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局
平成23年
守口敬任会病院:入職
平成25年
東住吉森本病院:入職
平成27年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職
形成外科専門医取得
助教就任
平成28年
東住吉森本病院:入職
平成30年
プライベートスキンクリニック:入職
所属
日本形成外科学会
正会員
正会員
VST(ボトックスビスタ)認定医
ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
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