ガミースマイルはボトックス注射で改善できる?

監修医師

安形 省吾

医療法人優聖会理事長

医師詳細はこちら

安形省吾医師

ガミースマイルはボトックス注射で改善できる?

人の笑顔はどんなものでも非常に美しいものですが、「笑ったときに歯茎が出るのがちょっと気になるな」と考える人もいるかもしれません。
この「笑ったときに歯茎が出てしまう(3ミリ以上)の状態」は、ガミースマイルと呼ばれるものですが、美容整形外科でフォローすることができます。そしてこのガミースマイルに対応するための方法として、「ボトックス注射」があります。

ボトックス注射によるガミースマイル治療とは?

ガミースマイルを治療するための方法のうちのひとつである「ボトックス注射」について、まずは解説していきます。

ボトックス注射とは?

ボトックス注射とは、メスを使わない整形手術のうちのひとつに数えられるものです。

ボトックス注射では、「ボツリヌス菌」と呼ばれる菌を利用します。ボツリヌス菌は食中毒などをもたらす人にとって有害なものですが、「治療」「医療」の分野では、その毒素を分解して精製して使っています。それにより、有害性を排除して、人にとって有益な働きだけを残しているのです。

ボツリヌス菌は筋肉を弛緩させる効果を持っています。この作用は人にとって非常に有用で、肩こりの解消を目的として使われたり、シワの解消に使われたりしています。
また、脇汗の治療方法として、これが選択されることもあります。

ガミースマイル治療でのボトックスの役割

このような作用を持つボトックス注射は、ガミースマイルの治療にも効果的です。

ガミースマイルは、「上唇挙筋(じょうしんきょきん)」という筋肉が原因で起こっています。上唇挙筋は上唇を引き上げるために使われる筋肉なのですが、これにより過剰に上唇が持ちあがってしまうと、歯茎が目立つ「ガミースマイル」になってしまうのです。

しかし上唇挙筋も筋肉の一種であるため、その筋肉を弛緩させる働きを持つボトックス注射を打つことで徐々にそれが委縮していきます。上唇挙筋が委縮すれば上唇も上がりにくくなり、ガミースマイルが解消されるわけです。

ボトックス注射によるガミースマイル治療の効果

ボトックス注射によるガミースマイル治療の効果

ここからは、実際にボトックス注射を打ったときの状態について解説していきます。ここで取り上げるのは、「治療後の見た目の変化」と「効果が表れるまでの期間」です。

治療後の見た目の変化

ボトックス注射の効き方は個々人によって多少異なりますが、多くの場合、これを打つことで、「口を大きく開けて笑った状態であっても、歯茎が上唇に隠れて見えない状態」になります。
また、ボトックス注射を打っても、「まったく上唇が上がらず、笑顔になれない」という状態になることはありません。

効果が現れるまでの期間

ボトックス注射は、「打ってすぐに効果が出るもの」ではありません。効果が現れ始めるまでには最短で3日程度はかかります。また、効くのが遅い人の場合は、効果を実感するまでに1週間程度の時間を必要とします。

そのため、「パーティーや結婚式までにガミースマイルを治したい」などの予定がある場合は、早めに美容整形外科に予約を取る必要があります。

ボトックス注射によるガミースマイル治療のメリット

ボトックス注射によるガミースマイル治療のメリット

ガミースマイルを解消する方法のひとつである「ボトックス注射」には、数多くのメリットがあります。

  • 手術が不要な治療方法報
  • 治療時間の短さ
  • 痛みや腫れが少ない

ひとつずつ見ていきましょう。

手術が不要な治療方法

ボトックス注射はプチ整形に分類される整形手術です。切開を伴わない施術であるため、抵抗感なく受けられるのが大きなメリットです。
「いきなり切開を伴う手術を行うのは怖い」「初めての整形手術なので、メスを使わない治療方法が良い」と考える人にとって、ボトックス注射は心強い味方となるでしょう。

治療時間の短さ

個々の病院によって多少の違いはありますが、ボトックス注射によるガミースマイルの治療にかかる時間は、わずか5~10分程度です。注射を1本打つだけで施術が終わりますから、非常に負担が少ない施術だといえるでしょう。
なお、当院のボトックス注射は、カウンセリングを受けた当日に行うことができます。加えてボトックス注射は、施術を受けた後に再度来院する必要もありません(※万が一、トラブルが起きた場合は迅速にご連絡・受診をしてください)。

痛みや腫れが少ない

ボトックス注射はメスを使わない施術であるため、ダウンタイム(腫れや赤み、痛みなどが出ている期間のこと)がほとんど存在しません。長い人でも2日程度であり、その程度も強くなく、基本的にはすぐに収まります。跡も目立たないため、施術を受けたことがすぐにばれる心配もありません。

ボトックス注射によるガミースマイル治療のデメリット

ボトックス注射によるガミースマイル治療のデメリット

上記のようにメリットの多い「ボトックス注射によるガミースマイルの治療」ですが、この方法にもデメリットはあります。
それが、「ボトックス注射の場合、一定期間がくれば元に戻ってしまう」という点と「妊娠を希望の方は施術を受けられない」という点です。

繰り返しの治療が必要

ボトックス注射による効果は時間経過によって消滅します。つまり、ボトックス注射は永続的な効果を持つものではありません。
ガミースマイルを解消するためのボトックス注射の場合、個人差はありますが、効果の持続期間は半年ほどです。

なお、永続的な効果を求めるのであれば、メスを使った手術が有効です。この「永続性を持ったガミースマイルの治療方法」としては、歯肉を切ったり、上唇の粘膜を切ったりといった選択肢が存在します。

もっとも、「繰り返しの治療が必要」「永続性がないこと」は、メリットともなりえます。ボトックス注射によるガミースマイルは可逆的な手術であるため、「やってみたはいいけれど、元の口元に戻りたいと思ったらどうしよう」「初めての美容整形外科で整形を行うから、いきなり元に戻れないような手術を選ぶのは不安」「ガミースマイルが解消したらどんな感じになるのか、まずは感覚を掴みたい」というの気持ちに寄り添えるからです。
たとえば、「気になるガミースマイルを治すために、まずは可逆性のあるボトックス注射を受けてみて、それで満足したら永続的な効果のある手術に踏み切る」などの選択肢をとることも可能です。

妊娠を希望している人は受けられない

妊娠を希望している人は受けられない

妊娠中の方、授乳中の方はボトックス注射を打つことができません。ボトックスが胎児や乳幼児にどのような影響があるのか、確率された研究によって完全に否定されていない為です。その為、妊娠を希望されている方はボトックス注射を打つことができませんし、ボトックス注射の施術後、男女ともに3カ月避妊を行う必要があります。

まとめ

ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎が見えてしまう状態のことをいいます。
これを解消するための手段として「ボトックス注射」があります。
ボトックス注射は、筋肉を弛緩させる効果を持つボツリヌス菌を打ち込むことで、一度打つと半年程度の間ガミースマイルを解消できます。
メスを使うことがないため心理的な抵抗感が少ないこと、治療時間が短くて済むこと、痛みや腫れなどが少ない治療方法であることが、ボトックス注射の特徴です。
なおボトックス注射はしばらくすると効果が切れてしまうため、永続性はありません。ただ、「いきなり不可逆な整形をするのは怖い」「元の口元に戻りたいと思うかも」「どんな感じに変化するか分からないから、まずは試してみたい」と考える人にとっては、非常に良い選択肢となるでしょう。

プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。ガミースマイルでお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!

よくあるご質問

ガミースマイルはボトックス注射で改善できる?について、患者様からよくいただく質問をご紹介します。

Q.ガミースマイル治療はボトックスをどこに打ちますか?

小鼻の両脇に打ち込みます。口周りに関する整形手術ではありますが、口内に打つことはありません。

Q.ガミースマイル治療のボトックス注射の痛みはどのくらいですか?

施術中の痛みは少なく、ストレスなく受けることができます。なおプライベートスキンクリニックでは「オプション麻酔」として極細針や笑気麻酔のメニューも提案しています。「痛みにとても弱くて不安」という場合は、このオプションを選べば、より安心でしょう。
※ただし痛みには個人差があります。

Q.治療後、運動や食事などに制限はありますか?

運動や食事に関しては、基本的には制限はありません。ただ、非常に激しい運動は避けた方がよいでしょう。
注入部のマッサージは、術後1週間は避けてください。また、入浴・サウナ浴は施術当日は避けてください。

美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階

この施術ページの監修医師

優聖会理事長安形省吾

患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。

医療法人優聖会最高顧問 井畑 峰紀

患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。

所属

平成14年
大阪医科大学医学部医学科:入学
平成22年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局
平成23年
守口敬任会病院:入職
平成25年
東住吉森本病院:入職
平成27年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職
形成外科専門医取得
助教就任
平成28年
東住吉森本病院:入職
平成30年
プライベートスキンクリニック:入職

略歴

SNS

コンテンツポリシー
(医療機関ホームページガイドラインの遵守)

プライベートスキンクリニックでは、2018年6月1日に施行・改訂された医療機関ホームページガイドラインを遵守したホームページの作成を行っております。
当クリニックでは、引き続き「医療機関ホームページガイドライン」に基づいたホームページの運用を行ってまいります。

ページトップへ プライベートスキンクリニック大阪院|初めての方へ