ミラドライで後悔した!と感じる理由とデメリットを解説
この記事でわかること
目次
切らないワキガや多汗症治療に人気のミラドライ。
ワキガ手術に比べると傷が残らず術後のダウンタイムも短いため、日常生活への影響が少ない分、断然受けやすい治療と言えます。
その一方、発汗を抑えるボトックス注射に比べると、効果は高いもののダウンタイムは多少あるため、躊躇される方もいらっしゃいますよね。
その上「ミラドライをやらなければよかった…」「効果がなかった」というような口コミを見ると不安になりますよね。
そこで、本日はミラドライで後悔しないために事前に知っておくべきポイントやデメリットについてご紹介していきます。ミラドライ治療をご検討中の方、要チェックです!
ミラドライの仕組みと効果
ミラドライは、アメリカのMiramar Labs社によって開発されたマイクロ波を利用したワキガ・多汗症治療機器です。
マイクロ波をワキの皮膚に照射することで、皮下組織に存在するエクリン汗腺(汗の主な原因)とアポクリン汗腺(ニオイの原因)を熱エネルギーにより破壊し、汗やニオイの発生を抑えます。
ワキガや多汗症の根本原因となる汗腺に直接アプローチできるため、1回の施術でも約半分以上の汗腺にダメージを与えることができます。
施術直後から高い効果を実感する方が多く、切開を伴わないため傷跡も目立ちにくく、ダウンタイムが短い点が大きな魅力と言えます。
ミラドライで後悔したと感じる理由
ミラドライは魅力的な治療法ですが、実際に「後悔した」という口コミを目にすることもあります。 ここでは、よくある主な理由を挙げてみましょう。
効果がなかった
最も多いのが「効果がなかった」「あまり変わらなかった」という声です。
ミラドライは、熱エネルギーで汗腺を破壊する仕組みですが、人によっては1回の施術だけでは十分な効果が得られない場合があります。
たとえば、汗腺は皮下組織に分散して存在するため、照射範囲や深さの設定が不十分だったり、もともと汗腺の数が非常に多い方だと、施術後に「まだニオイが気になる」という状態が起こる可能性があります。
また、施術直後は腫れなどで汗腺の機能が抑えられるため、施術の効果以上の効果を感じられることがありますが、腫れが引くと残った汗腺の活動が戻り、施術前ほどではないにしても「思ったほど効果が続かない」と感じるケースがあります。
費用が高額だった
ミラドライは保険が適用されない自由診療のため、クリニックによって費用が異なります。
一般的には、両ワキで10万円代後半から30万円前後の価格帯が多く、これを「高い」と感じる方が少なくありません。
また、術後に満足な効果を得られず「追加照射したい」と思った場合、さらに費用がかかることも後悔ポイントに挙げられます。
安い料金を提示しているクリニックもありますが、麻酔代やアフターケア代が別途請求されるケースもあるため、安易に「ここが一番安そう」と費用面だけで決めると、あとになってオプション費用などが発生して後悔することがあるのです。
臭い戻りした
ミラドライで後悔する理由の一つに「臭いが戻った」「むしろ以前より臭いが強く感じる」というものがあります。
ミラドライは一定数の汗腺を破壊しますが、一度の施術で全ての汗腺を完全に除去できるわけではありません。
たとえば1回で50〜80%ほどの汗腺が破壊できたとしても、残りの20〜50%が活動を再開すれば、時間の経過とともに「また少しニオイが気になる」という状態になる可能性があります。
また、これまでずっとワキガを気にしていた方ほど、施術後も自臭症のように「まだ臭いが残っているのではないか」「以前より強くなったのでは」と不安を過敏に感じてしまうケースもあります。
実際には周囲に指摘されるほど強いニオイではない場合でも、ご本人が過度に意識してしまうことで「施術前よりも逆にニオイが気になる」と感じる場合もあるのです。
再発した
ミラドライによって破壊された汗腺は再生しないため、汗腺の再生による「再発」は理論上起こることはありません。
しかし、第二次成長が終了していない未成年者がミラドライを受けた場合、成長に伴って汗腺が作られることがあるため、将来的に「再発」する可能性があります。
腫れや痛みがあった
切らない治療とはいえ、ミラドライ直後は赤みや腫れが起きることがあり、腫れがひくまで1週間前後かかる人もいます。
照射した範囲にジンジンした痛みや、わきの下にボコボコしたしこりを感じることもありますが、通常は数週間から長くても数か月ほどで改善していくことがほとんどです。
ただし、腫れや痛みが強い間は日常生活での動きに不便を感じたり、普段どおりの仕事や家事に支障が出る場合があります。
想像していたよりダウンタイムが気になり「こんなはずではなかった」と後悔する方もいるようです。
ミラドライのデメリット3つ
ミラドライを検討するにあたり、施術前にデメリットを理解しておくことは非常に大切です。
あらかじめデメリットも理解しておくと、過度な期待やリスク回避につながります。
①効果が100%ではない
ミラドライは汗腺をピンポイントで破壊できる優れた治療機器ですが、医療機器である以上「100%完全に汗腺を取り除く」ことは残念ながら不可能です。
施術者の技術力や照射範囲・出力にも左右されますし、場合によっては満足できる効果を実感するためには2回以上の施術が必要になることもあります。
また、体質による個人差があるため、「1回ですべてのニオイや汗の悩みから開放される」というわけではありません。
もちろん大きな改善は期待できますが、一定の可能性として残存する汗腺が活動することで「臭い戻り」や「再発」を感じるケースもあるのです。
②リスク・副作用の可能性がある
ミラドライは皮膚を切らない分、従来のワキガ手術と比べて傷跡が残りにくいメリットがある一方で、施術後は腫れや赤み、内出血、痛みなどの副作用が起こることがあります。
ミラドライのリスク・副作用
- 初期に一過性の腫れ(上肢・体幹含む)、内出血が生じる場合がありますが、1〜2週間で治まっていきます。
- 腫れが引いた後に硬結やしこりが起こる可能性があります。個人差はありますが3~6カ月程度で徐々になじんでいきます。
- 膨疹、腫れ、掻痒感、使用薬剤でのアレルギーが出る可能性があります。また極稀ですが、治療後数日以降に感染症が生じる場合があります。
③ミラドライを受けられない方がいる
妊娠中や授乳中の方、ペースメーカーを使用している方、施術部位に皮膚トラブルを抱えている方などはミラドライが受けられません。
また、医師が「治療リスクが高い」と判断した場合も施術は難しくなります。
ミラドライで後悔しないためのポイント4つ
せっかく時間と費用をかけてミラドライを受けるなら、納得のいく結果を得たいものですよね。
ここからは、後悔しないためのポイントを4つに分けて解説します。
①経験・実績豊富なクリニックを選ぶ
ミラドライは、施術者の経験や知識・技術力によって効果に大きな差が出る治療です。
脇の形状や皮膚の厚み、汗腺の分布などは人によって異なるため、最適な照射範囲や深さを見極められることが重要になります。
ミラドライの開発元であるMiramar Labs社から正式に認定を受けた「ミラドライ公式認定医」が在籍しているクリニックであれば、より正確かつ安全な施術が期待できるでしょう。
当クリニックは、ミラドライ認定医が在籍しているだけでなく、長年にわたる施術経験からプロトコル(手順書)の策定や技術指導にも携わっています。
また、麻酔の方法にも独自のこだわりをもっており、痛みを抑えながら神経を傷つけるリスクを最小限にするツーメセント法で施術範囲をしっかりカバーしています。
②予約時にトータルの費用を確認する
ミラドライは保険が効かない自由診療のため、クリニックによって料金が異なります。
施術そのものの料金だけでなく、チップ代や麻酔代、アフターケア代、再診料や薬代などが別途必要になる場合もあるため、事前に「トータルでどれだけかかるのか」を確認しておきましょう。
当クリニックでは、麻酔代やアフターケアにかかる費用などを含んだ料金を設定しており、カウンセリング時に追加料金が発生しにくい料金体系にしています。
万一、腫れや痛みなどが長引く場合でも、無料の経過診察で丁寧に対応していますので、安心して施術を受けていただけます。
③納得できるまでカウンセリングで質問する
カウンセリングは、クリニックや医師との相性を見極めるうえでも大切です。
不安に思うことや疑問点は遠慮せずに質問し、納得できるまで話を聞くようにしましょう。
特に、どの程度の効果が期待できるのか、リスクや副作用はどんなものがあるのかなどを確認しておくことが大切です。
④術後の注意事項を守って生活する
ミラドライは切らない治療法ですが、術後の腫れや痛みをできるだけ軽減するために、指示された通りのアフターケアを行うことが重要です。
具体的には、施術当日は飲酒や激しい運動、長時間の入浴など血行が過度に良くなる行為を避け、患部を清潔に保ちながら定期的に冷却するなどのケアをしましょう。
また、術後しばらくは普段より腕を動かしづらかったり、腫れやしこり、内出血が出ることもありますが、焦ってマッサージなどを行うと逆に炎症が悪化することがあります。
気になる症状があれば早めに施術を受けたクリニックへ相談しましょう。
まとめ
ミラドライは、切らずにワキガや多汗症の原因となる汗腺を破壊する治療法であり、施術直後から効果を実感する方が多い点は大きな魅力です。
しかし一方で、完全に全ての汗腺が除去されるわけではないため、時間が経つと残った汗腺から多少のニオイや汗が出てくる可能性があります。
術後の腫れや痛みなどの副作用、費用の高さもデメリットとして挙げられるでしょう。
後悔のない施術結果を得るためには、ミラドライ公式認定医が在籍し、十分な症例数と経験をもったクリニックを選ぶことが重要です。
カウンセリングでしっかりと質問や相談を行い、追加費用やアフターケア体制についても十分に確認しましょう。
プライベートスキンクリニックは、ミラドライ認定医や解剖学を熟知した形成外科専門医が在籍しているため、最適な照射範囲や出力などを見極めることが可能です。
また、施術後も無料経過診察でしっかりとサポートいたします。
ミラドライを検討中の方や、他院で施術を受けて効果が感じられずお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
Q.ミラドライはどれくらい痛いですか?
局所麻酔の効果とミラドライの冷却機能によって、痛みをほぼ感じずに施術を受けられます。
施術後に麻酔が切れると、痛みのピークは施術当日から翌日までが目安となりますが、処方された痛み止めを服用してください。その後は、違和感や軽度な痛みが残るケースがありますが、2週間ほどで回復します。血流がよくなると痛みが強く出る可能性があるため、施術当日は、患部を冷やして安静に過ごすのがおすすめです。痛みの感じ方は個人差がありますが、できる限り痛みを抑える工夫を取り入れて行っております。
Q.ミラドライの術後はどのように過ごしたらいいですか?
施術当日は、血行が良くなるような激しい運動や入浴は控えるようにしてください。血行が良くなり腫れやむくみが治まりにくくなる可能性があります。施術後は、適度にアイスノンや氷袋で冷やしながら安静にしてください。
Q.ミラドライをしても臭いは戻ってきますか?
ミラドライにて一度破壊された汗腺は機能を取り戻すことはないため、半永久的な効果が持続します。
マイクロ波の照射により、1回の施術で5~8割程度の汗腺が破壊できます。残りの汗腺は、ダメージを受けて一時的に機能が低下するものの、施術から数か月経つと修復されて発汗量が回復します。一部の汗腺の活動再開とともに、汗と臭いが若干戻ってきたように感じる可能性がありますが、施術前の状態に戻ることはありません。汗腺の破壊率を高めるには、ダブル照射による重ね打ちがおすすめです。
Q.ミラドライで死亡した例はありますか?
ミラドライは、脇の多汗症やワキガの治療に用いられる厚労省承認医療機器ですが、適用外の部位への使用により死亡事故が報告されています。具体的には、陰部への施術後に壊死性筋膜炎を発症し、死亡に至ったケースが報告されています。
Q.ミラドライはワキガに効果ないと聞きました
ミラドライはワキガの改善効果が論文によって証明されています。
ミラドライがワキガに効果が無いという根拠として、日本の厚生労働省が腋臭症に対して承認をしていないから(脇の多汗症にのみ承認されている)という口コミがあります。
しかし、FDA(アメリカの厚生労働省に当たる機関)では腋臭症に対して承認していますし、前述のような臨床結果も多数あることから、ミラドライはワキガに対して効果があると考えています。
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美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
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この施術ページの監修医師
優聖会院長安形省吾
患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。


患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。
所属
- 平成14年
- 大阪医科大学医学部医学科:入学
- 平成22年
- 大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局
- 平成23年
- 守口敬任会病院:入職
- 平成25年
- 東住吉森本病院:入職
- 平成27年
- 大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職
形成外科専門医取得
助教就任
- 平成28年
- 東住吉森本病院:入職
- 平成30年
- プライベートスキンクリニック:入職
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- 一般社団法人日本創傷外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
学会発表
第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
※当クリニックのホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
※当クリニックの施術メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。