ちりめんジワは何故できる?原因と改善方法について解説!
目次
「ちりめんジワ」は肌の表面に現れるものであり、比較的幅広い世代に見られるものです。
ここでは、
・そもそもちりめんジワとは何か
・ちりめんジワの原因
・ちりめんジワができやすい場所
・ちりめんジワの対処方法
について解説していきます。
ちりめんジワとは?
ちりめんジワとは、肌の表面にできる浅いシワのことです。
皮膚は「表皮層」「真皮層」「皮下組織」の3層から成っていて、特に表皮層の一番上にあるものを「角質層」と呼びますが、ちりめんジワはこの「角質層」までの深さしかないシワだといえます。
ほかのシワに比べて広い世代に見られるのが特徴で、若い世代であってもこれに悩まされることがあります。
布の「ちりめん」のように細かいシワができるということでこの名前が付けられました。
また、ちりめんジワは、「乾燥シワ」とも呼ばれています。これは、ちりめんジワのできる原因のなかでもっとも有名なのは、「乾燥」であることから来ています。
ちりめんジワの原因
ここからは、ちりめんジワの原因について紹介していきます。
ちりめんジワの主な原因として、
・乾燥
・紫外線
・加齢
が挙げられます。
ひとつずつ見ていきましょう。
乾燥
ちりめんジワの原因のなかでも最大の原因だとされているのは、「乾燥」です。
肌の一番外側に存在する角質層は、その上に、水分などでできたバリアを持っています。しかし肌が乾燥しているとこのバリア機能が弱まり、肌に受ける刺激がダメージとなりやすい状況になります。この結果として肌の表面が縮こまり、ちりめんジワを生じさせてしまうのです。
紫外線
上で述べた「肌に受ける刺激」のなかでも、特に肌に影響を与えやすいものとして「紫外線」があります。
紫外線によって肌が老化したり乾燥したりすると、ちりめんジワが生じやすくなります。
加齢
すでに述べたように、ちりめんジワは年齢を問わずに生じるものです。しかし、「年齢の影響をまったく受けないシワ」ではありません。
年齢を重ねると、肌の弾力を保つコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの生成能力が落ちていきます。また、新陳代謝が悪くなることで、肌の表面に水分を保持しておくことも難しくなります。
この結果として、「ちりめんジワがよりできやすい状況」になってしまうのです。
ちりめんジワが出来やすい場所
ちりめんジワは、できにくい場所とできやすい場所があります。たとえば頬の場合は、基本的にはちりめんジワはできにくいといえます。なぜなら頬は、角質層がしっかり厚く、皮膚の厚み自体もある場所だからです。
しかし目元や口元は、非常にちりめんジワが生じやすい場所です。その理由について見ていきましょう。
目元の小ジワ
「目元」は、非常にちりめんジワが生じやすいところです。
なぜなら目元は、ほかの場所に比べて非常に角質層が薄いうえ、皮膚の厚み自体も薄い場所だからです。また、アイメイクを落とすために強いメイク落としを使ったり、マスカラなどをとろうとしてゴシゴシこすったりする可能性が高い場所でもあります。強いメイク落としや、指などによる刺激は乾燥をもたらし、ちりめんジワをできやすくさせます。
口元の小ジワ
口元もまた、ちりめんジワが生じやすい場所です。
私たちの肌は常に皮脂によって守られていますが、口元はこの皮脂の分泌量がそれほど多くありません。そのため、非常に乾燥しやすい状況にあります。
また、口は「食べる」「しゃべる」など、日常生活において頻繁に使用する部分です。ちりめんジワは、「動く場所」に生じやすいものでもあるため、口元にもよく発生するのです。
ちりめんジワに効果的なセルフケア
ちりめんジワは比較的浅いシワであるため、セルフケアも有効です。
「乾燥シワ」と呼ばれていることからも分かるように、ちりめんジワはしっかり保湿を行うことである程度対応ができます。
保湿成分がよく配合されているスキンケア用品を、正しい手順で使うようにまずは心がけてください。特に目元に関しては重点的なケアが必要です。
また、一年を通して日焼け止めを使い、肌を紫外線から守るようにしてください。
バランスのとれた食生活を送るように心がけることも重要です。特にビタミンA・ビタミンC・ビタミンE(にんじんやパプリカ、かぼちゃなど)は、「美肌のビタミン」とも呼ばれているものであるため、積極的な摂取が望まれます。
ちりめんジワの改善治療法
ちりめんジワの対処にはホームケアも有用ですが、「早く改善したい」「できてしまったちりめんジワを解消したい」と考えるのであれば、やはり美容クリニックなどでの施術が有用です。
ちりめんジワに対抗するための美容施術はいくつかありますが、ここでは下記を取り上げます。
ジュビダームビスタ®︎ボライトXC
ジュビダームビスタ®︎ボライトXCとは、肌にヒアルロン酸を注入していく施術のことをいいます。
前述したとおり、肌はコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンによって弾力を保っています。加齢とともにその生産性や質が落ちていくのであれば、それを「注射」というかたちで補えばよいという考えの下で考案されたのが、このジュビダームビスタ®︎ボライトXCです。
ヒアルロン酸を使ったスキンケア用品は、一般のお店でも販売されていて、ホームケアに使うことができます。これらは肌を乾燥から守るという意味では有用ですが、その効力が及ぶ範囲は角質層までと決められているため、真皮層にまで浸透することはできません。
しかしジュビダームビスタ®︎ボライトXCならば、真皮層に直接ヒアルロン酸を届けることができるため、肌の内側からハリをよみがえらせることができます。
ポテンツァ
微細な針(マイクロニードル)から高周波のラジオ波を照射し、美肌効果の高い薬剤を注入して肌にアプローチしていく美容施術が、「ポテンツァ」です。
ポテンツァは、
- 真皮細胞を活性化させるラジオ波
- 肌に傷を作り、自己治癒力による代謝を促す極細針
- 肌の奥に直接美容成分を届けられるチップ
を組み合わせたものです。
これによって肌にハリをもたせられるうえ、肌の新陳代謝を促したり、美肌成分をしっかり肌の奥に届けたりすることが可能になります。
スネコス注射
「スネコス注射」は青クマの改善に非常に有用な美容施術として知られていますが、目尻のシワを改善する効果も持っています。
この注射を打つことで、目尻を自然にふっくらと持ち上げることができるようになるため、ちりめんジワを始めとした目尻のシワを解消できるわけです。
スネコス注射に使われている製剤には、ヒアルロン酸とアミノ酸が配合されています。国際特許まで取得した独自の製法により、今までは「不自然なふくらみができてしまう」として対応が難しかった「目尻へのヒアルロン酸の注射」が可能になりました。
医療ハイフ(ウルトラフォーマーMPT)
医療・美容の世界と深い関わりを持つ「超音波」を利用した美容機器、それが「医療ハイフ(ウルトラフォーマーMPT)」です。
医療ハイフ(ウルトラフォーマーMPT)は、皮膚の真皮より下に熱エネルギーを与えることができる機械です。
これによって、
・筋肉を引き締めることによるリフトアップ効果
・真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成を促進させる事で得られるハリの改善効果
を望めます。なおこれ以外にも、小顔効果や美肌効果も望めます。
マッサージピール
美容界隈で使われる「ピーリング」とは、古くなった角質層を取り除き、肌の新陳代謝を促す方法です。
この方法は「新しい肌」「若々しい肌」を作るために非常に有用なものでしたが、同時に、「今までの肌を剥離する」という手法をとることもあり、肌に刺激がいくものでもありました。
このことを踏まえて、まったく新しいアプローチを目的として開発されたのが「マッサージピール」です。
これは、肌の剥離を抑制しながらも、ピーリング効果のある製剤を真皮層に浸透させていくという効果を持った薬剤です。
これによって、肌のダメージを抑えつつ、ピーリングの効果を得ることができるようになりました。
真皮層に浸透した薬剤によって、肌の細胞が活性化し、コラーゲンの生成が促されます。これらによってちりめんジワの改善が見込めます。
まとめ
多くの人を悩ます「ちりめんジワ」ですが、それに立ち向かう方法はいくつもあります。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様お一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
ちりめんジワでお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
Q.ちりめんジワとは何ですか?
小じわやちりめんじわは、皮膚の表面にできる細かいシワのことを指します。目元や口元にできやすく、見た目が生地の表面にできる波状の凹凸に似ていることから、ちりめんジワと呼ばれています。主な原因は、肌の乾燥、加齢の影響や紫外線のダメージによる肌のハリ・弾力の低下です。放っておくと深いシワへと悪化する可能性があるため、日常的な予防ケアと早めの対策が大切です。
Q.ちりめんジワの改善治療を教えてください
・ジュビダームビスタ®︎ボライトXC……真皮層に直接ヒアルロン酸を注入する方法
・ポテンツァ……ラジオ波と極細針、薬液を使った方法
・スネコス注射……ヒアルロン酸とアミノ酸を注射する方法
・医療ハイフ(ウルトラフォーマーMPT)……超音波による熱エネルギーを利用する方法
・マッサージピール……ピーリング剤を使用した方法
などが挙げられます。
Q.ちりめんじわをなくす方法はありますか?
ちりめんじわをなくすには、保湿ケアとUVケアが効果的です。乾燥はちりめんジワの一因ですので、保湿にて肌を乾燥から守りましょう。紫外線は、肌老化を進行させてシワを引き起こしますので、UVケアは小じわ予防に有効です。「ニールワン」「ナイアシンアミド」「純粋レチノール」のような、シワ改善効果が認められている成分を含む化粧品の使用もおすすめです。美容医療では、肌のハリを改善する施術がちりめんジワに有効であり、美肌効果も得られます。
美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
学会発表
第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
※当クリニックのホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
※当クリニックの施術メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。