男の口周りのニキビの原因と治療法
「急に口周りにニキビができた」「繰り返しできる口周りのニキビを早く治したい」と悩んでいる男性も多いのではないでしょうか。
口周りは皮膚が薄く、ホルモンバランスや食生活の影響が現れやすい部位です。
普段の生活習慣を見直すことも大切ですが、早く治すには美容医療による治療もおすすめです。
今回は口周りのキビに悩む男性に向けて、原因や予防法、効果的な治療方法についてご紹介します。
もくじ
男性は口周りにニキビができやすい?
口周りにできる厄介なニキビに悩む男性は少なくありません。
特に、日常的に髭剃りを習慣にしている方は、無意識に口周りへ刺激を与えている可能性があります。
口周りの皮膚は薄く、少しの摩擦や刺激でも肌トラブルが起こりやすい部位です。
髭剃りによるダメージが蓄積すると、繰り返しできるニキビの原因になるので注意しましょう。
また、男性の肌は皮脂が多い一方で水分量が少なく、ニキビができやすい傾向があります。
まずは、急にできた口周りのニキビの原因をしっかり確認していきましょう。
急にできる口周りニキビの原因は?
急にできる口周りのニキビは、どんな原因で発生するのか気になりますよね。
口周りは皮膚が薄く、乾燥や刺激を受けやすい部位です。
主な原因は、以下の5つが挙げられます。
・ホルモンバランスの乱れ
・乾燥と保湿不足
・胃腸機能の低下
・髭剃りなどの外的な刺激
・生活習慣の乱れ
ニキビを繰り返さないためにも、それぞれの原因を把握しておきましょう。
ホルモンバランスの乱れ
男性ホルモン(テストステロン)には、皮脂の分泌を活性化する働きがあります。
テストステロンは、筋肉量を増やしたり、骨を丈夫にしたりするなど、男性らしい体づくりに欠かせないホルモンです。
しかし、ストレスや生活習慣の乱れによってホルモンバランスが崩れると、皮脂が過剰に分泌され、ニキビの原因になることがあります。
特に、髭が生える部位(口周り・顎・フェイスライン)はテストステロンの影響を受けやすく、ホルモンバランスの乱れによってニキビが繰り返しできやすくなります。
乾燥と保湿不足
口周りの皮膚は乾燥しやすく、肌のバリア機能が低下しやすい部位です。
乾燥した肌は潤いを保とうと過剰に皮脂を分泌し、毛穴詰まりを引き起こしてニキビを発生させます。
特に男性の肌は、皮脂の分泌が多い一方で水分が少なく、乾燥しているケースも少なくありません。
肌表面がベタつくからといって保湿を怠ると、さらに乾燥が進み、ニキビができやすい状態になります。
また、皮膚が薄い部位はニキビ跡も残りやすいため、早めの保湿ケアを心がけることが大切です。
胃腸機能の低下
口周りにできるニキビは、食生活の影響を受けやすいといわれています。
特に、胃腸機能の低下が関係しているケースも少なくありません。
暴飲暴食などで胃腸に負担がかかると、老廃物や便の排出がスムーズに行われなくなり、腸内に有害物質が溜まります。
この有害物質は血流に乗って皮膚にも運ばれ、ニキビや肌荒れとして現れることがあります。
ジャンクフードや脂っこい食べ物、刺激物、アルコールは腸内環境を乱しやすいので注意しましょう。
髭剃りなど外的な刺激
髭剃りによる外的な刺激は、口周りニキビの大きな原因の一つです。
前述のとおり口周りは皮膚が薄く、摩擦や刺激に弱い部位でもあります。
カミソリによるダメージで、気づかぬうちに細かい傷ができることも少なくありません。
傷口から雑菌が侵入すると、ニキビが発生し、赤みや炎症を引き起こす原因になります。
さらに、紫外線も肌の深層にダメージを与え、乾燥の原因になるので注意が必要です。
特に男性は日焼け止めを使用しない方も多く、紫外線による肌トラブルが現れやすい傾向があります。
生活習慣の乱れ
ストレスや疲労、睡眠不足などで生活習慣が乱れると、口周りにニキビができやすくなります。
なかでも睡眠は成長ホルモンが活発に分泌され、肌の修復が行われる大切な時間です。
睡眠不足が続くと、ニキビが治らなかったり、新たなニキビが発生したりするので注意しましょう。
さらに、ストレスや疲労はホルモンバランスを乱し、皮脂の分泌を過剰にする原因にもなります。
口周りのニキビを早く治すには、リラックスできる時間を意識してつくり、ストレスや疲労を溜め込まないことも重要です。
男性のニキビの特徴
男性は女性に比べて皮脂量が多く、ニキビができやすい傾向があります。
特に、男性特有のニキビは次のような要因が関係しています。
・皮脂が多く毛穴詰まりしやすい
・男性ホルモンの影響を受けやすい
・繰り返し発生しやすい
・髭剃りによる肌ダメージ
これらに当てはまる項目がないか、ぜひ一度確認してみましょう。
皮脂が多く毛穴詰まりしやすい
男性は女性と比べて肌の皮脂量が2〜3倍多く、ベタつきやすい傾向があります。
過剰な皮脂が毛穴に詰まると、アクネ菌が繁殖してニキビができやすくなります。
特にTゾーン(鼻や額)は皮脂腺が多く、テカリやすさに悩む男性も少なくありません。
また、肌の水分量も女性に比べて30〜50%低く、水分が蒸発しやすい特徴があります。
肌の水分が不足すると皮脂が過剰に分泌されるため、毎日の適切なスキンケアが欠かせません。
男性ホルモンの影響を受けやすい
男性のニキビができやすい大きな要因の一つが、男性ホルモン(テストステロン)の影響です。
男性ホルモンは皮脂分泌を活発にし、毛穴詰まりを引き起こしやすくします。
そのため、思春期を過ぎてもニキビに悩まされる男性は少なくありません。
特に、口周り・顎・フェイスラインなど髭が生える部位は男性ホルモンの影響が強く、繰り返し発生する傾向があります。
また、髭剃りによる刺激で炎症が悪化し、ニキビ跡に悩む男性も多くみられます。
繰り返し発生しやすい
男性の肌は30代頃まで皮脂量がほとんど変わらず、皮脂分泌の多い状態が続く傾向にあります。
そのため、女性に比べて長期間ニキビに悩まされやすいのが特徴です。
思春期は皮脂腺が多いTゾーン(額や鼻)を中心にニキビができる一方、大人になるとホルモンバランスの影響により、口周り・顎・フェイスラインなどに繰り返し発生するようになります。
繰り返すニキビはスキンケアでは治りにくく、美容医療など根本的な治療が必要なケースも多いです。
髭剃りによる肌ダメージ
男性特有の習慣である髭剃りは、ニキビの大きな原因の一つです。
カミソリやシェービングの刺激は肌にダメージを与え、ニキビや毛嚢炎を引き起こすことがあります。
さらに、不衛生なシェーバーやカミソリに繁殖した雑菌が肌に付着すると、炎症が悪化し、ニキビ跡として残るリスクも高まります。
また、毎日の髭剃りにより肌のバリア機能が低下すると、同じ箇所に繰り返しニキビが発生しやすくなるので注意が必要です。
男性の口周りニキビを予防・早く治す方法は?
急にできた口周りのニキビは、できるだけ早く治したいものです。
「なかなか治らない…」と悩んでいる男性は、次の4つのポイントを意識してみましょう。
・保湿を中心としたスキンケア
・バランスの良い食生活
・髭剃りの負担を軽減
・ストレスを溜めない
おすすめのスキンケアや食べ物も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
保湿を中心としたスキンケア
口周りのニキビを予防するには、保湿を中心としたスキンケアがおすすめです。
男性の肌は皮脂量が多い一方で乾燥しやすいため、化粧水やクリームで水分と油分のバランスを整えることが大切です。
特に、「ヒアルロン酸」や「セラミド」といった保湿成分が配合された化粧品は、肌なじみがよく、男性の肌にも取り入れやすいでしょう。
また、スキンケア後のベタつきが気になる方は、化粧水はさっぱりタイプ、乳液やクリームはしっとりタイプを使い分けると快適に続けられます。
バランスの良い食生活
口周りのニキビは腸内環境の影響を受けやすいため、日頃からバランスの良い食生活を心がけることが大切です。
暴飲暴食や過度なアルコール摂取は避け、ビタミン・ミネラル・たんぱく質など、肌をサポートする栄養素を中心に取り入れましょう。
なかでも、皮脂分泌をコントロールする働きのあるビタミンB2・B6は、レバーや卵、バナナなどの食べ物に多く含まれています。
また、肌の新陳代謝をサポートする亜鉛(ミネラル)は、牛肉やチーズなどから摂ることができます。
さらに、たんぱく質は肌や体をつくる基本となる栄養素です。
鶏胸肉や豆腐、卵、魚などの食べ物に含まれているため、積極的に取り入れていきましょう。
髭剃りの負担を減らす
髭剃りは肌にダメージを与え、口周りのニキビを悪化させる原因になります。
特に、刃が直接肌に当たるカミソリは刺激が強いため、できるだけ負担の少ない電気シェーバーを使うのが効果的です。
電気シェーバーを使用する際は、雑菌が入らないように清潔な状態を保ちましょう。
また、髭剃りによる肌の負担や手間を減らしたい男性は、髭脱毛を検討するのもおすすめです。
ストレスを溜めない
口周りにできるニキビは、ストレスや疲労など精神的な影響が原因となることもあります。
ストレスが溜まると暴飲暴食や睡眠不足を招き、ニキビの発生につながるケースも少なくありません。
ニキビは体の不調のサインでもあるため、できるだけリラックスできる時間や休息をとりましょう。
また、ストレスが原因のニキビは繰り返し発生しやすいので、美容医療による施術を検討するのもおすすめです。
口周りのニキビに効果的な美容医療
スキンケアや生活習慣を見直しても、なかなかニキビが治らない方も多いと思います。
そこで今回は、当クリニックおすすめの以下のニキビ治療をご紹介します。
・ポテンツァ(アクネモード)
・イソトレチノイン
・ケミカルピーリング
いずれもニキビを根本から改善する治療法であり、高い効果が期待できます。
それぞれの特徴を詳しく確認していきましょう。
ポテンツァ(アクネモード)
ポテンツァは極細の針で肌に微細な穴を開け、肌の深層に高周波(RF)を照射する施術です。
ニキビをはじめ、さまざまな肌トラブルに応じてモードやチップを使い分けることができます。
なかでもアクネモードは、ニキビの原因である皮脂腺を破壊するため、初期段階の白ニキビから炎症を伴う赤ニキビ・黄ニキビまで幅広くアプローチが可能です。
再発予防にも効果が期待できるので、繰り返しできるニキビに悩む男性にもおすすめの治療です。
イソトレチノイン
イソトレチノンは、難治性ニキビの治療に用いられる内服薬です。
通常は、他の治療で効果が得られにくい重度のニキビに対して使用されています。
イソトレチノンはビタミンA誘導体の一種で、皮脂分泌や毛穴詰まりを抑制する働きがあります。
また、アクネ菌の抗菌作用や炎症を抑える作用もあるため、ニキビを根本的に治療することが可能です。
服用を開始して1ヶ月程度で改善を実感できるケースもあり、長期的な肌質改善が期待されています。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、顔全体にピーリング剤を塗布し、皮膚表面の古い角質を除去する施術です。
ターンオーバーを促進するため、毛穴詰まりやニキビ、くすみなどの改善が期待できます。
毛穴に詰まった皮脂も取り除くことで、顔全体のトーンアップ効果も実感できるでしょう。
また、レーザー治療に比べてダウンタイムが少なく、男性も気軽に受けやすい施術です。
初期段階のニキビに対して早めに治療を始めると悪化を防ぐ効果も期待できます。
口周りのニキビに悩む男性はPSCforMENへ!
男性の口周りにできるニキビは、ホルモンバランスや食べ物、髭剃りのダメージなどが影響しています。
スキンケアや生活習慣の見直しも大切ですが、根本的に改善するなら美容医療が効果的です。
当クリニックでは経験豊富な医師が、患者様一人ひとりの肌の状態を確認し、適切な治療プランをご提案いたします。
ニキビや肌荒れに悩む男性は、お気軽にご相談ください。
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口周りのニキビに悩む男性によくある質問
Q.ポテンツァの効果は何回くらいで実感できますか?
A.お肌の状態によって個人差はありますが、ニキビ治療の場合は3〜5回程度施術を受けると効果を実感する方が多いです。
Q.イソトレチノインは1日何回の服用が必要ですか?
A. 1日1回、食事中または食後に、水またはぬるま湯で服用してください。
Q.ケミカルピーリングは痛みを感じますか?
A.施術中は一時的なピリピリ感、またはチクチクとした痛みを感じる場合があります。
一般的には耐えられる程度の痛みですが、不安な方は事前にお知らせください。
所在地 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16 京富ビル2階
TEL 06-6940-7101
FAX 06-6940-7102
受付時間 10:30〜19:00 (完全予約制)
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑 峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医