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仮性包茎とは?特徴と治療方法を医師が解説!

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仮性包茎とは?
仮性包茎とは、普段は包皮が亀頭を覆っているが、手で剥けば簡単に亀頭が露出する状態を指します。つまり、非勃起時でも勃起時でも手で剥いたら剥ける状態ということです。
医学的には病気とはみなされませんが、見た目や衛生面が気になる方も少なくありません。今回は、仮性包茎の特徴や治療方法について詳しく解説します。

仮性包茎の特徴

仮性包茎は個人差があり、包皮の余り具合や亀頭の露出具合が人それぞれ異なります。勃起時に亀頭が自然と露出する人もいれば、完全には露出しない人もいます。この差は、包皮の長さや包皮口※の広さに起因します。
※包皮口:ペニスの先端で皮に空いた穴の部分のこと。この部分の穴が狭いと皮を剥くことが難しく、締め付けられてカントン包茎となります。また、極端に狭いと全く剥くことができない真性包茎となります。

仮性包茎のタイプ

仮性包茎には主に以下の2タイプがあります。

包皮のあまりが少ないタイプ

通常時でも亀頭が部分的に露出しており、手で簡単に剥けるタイプです。このタイプは日常生活で特に問題を感じることは少ないです。
見た目が気になり治療を考える方もいます。

包皮のあまりが多いタイプ

通常時でも勃起時でも亀頭が完全に包皮に覆われていますが、手で剥けば亀頭が露出するタイプです。見た目や清潔感に不安を感じることがあり、治療を考える人もいます。

仮性包茎のデメリット

仮性包茎に関する主なデメリットとして、「見た目」「早漏」「臭い(衛生面)」「性感染症のリスク」が挙げられます。

見た目

見た目が気になるという理由で仮性包茎に悩む方は多いです。特に銭湯や温泉などで他人の目が気になる場合があります。
仮性包茎は珍しい状態ではありませんが、見た目を改善することで自信を持ちたいと考える方が多くいらっしゃいます。

早漏

仮性包茎の男性は、亀頭が包皮に守られていて少しずつ刺激を受けることが少ないため、性的な刺激に弱く、早漏の悩みを抱えることが多いです。
手術で亀頭が常に露出するようになると、亀頭が常に下着などによる刺激に晒されることで、刺激に慣れ、早漏の改善が期待できます。

臭い(衛生面)

仮性包茎の最大のデメリットは、衛生面にあります。包皮の内側は、尿や汗、皮脂などが溜まりやすく、常に湿った状態になりがちです。
ここに古くなった皮膚の細胞などが混ざると、「恥垢(ちこう)」と呼ばれる白いカスのような汚れになります。恥垢は細菌の温床となり、独特の強い悪臭を放つ原因となります。また、細菌が繁殖することで、亀頭や包皮が赤く腫れて痒みや痛みを伴う「亀頭包皮炎」を引き起こすリスクも高まります[1]。

感染のリスク上昇

包皮の内側に恥垢が溜まり、不衛生な状態であることは、性感染症(STD)のリスクを高める要因にもなります。
特に、HIV(エイズウイルス)に関しては、包茎でない男性と比較して、包茎の男性の方が感染リスクが高いという研究結果が複数報告されています[2]。
これは、包皮の内側の湿った環境がウイルスにとって生存しやすく、また炎症などによってできた細かい傷からウイルスが侵入しやすくなるためと考えられています。

仮性包茎は自力で治せる?

仮性包茎を自力で治せるなら治したいですよね。
実際に、「剥きグセをつけて仮性包茎を治す」という触れ込みの器具や方法を見たことがある方もいらっしゃるかと思います。

包茎矯正器具

リングタイプのものや、糊のように接着させるテープタイプのものなど、様々な包茎矯正器具が販売されています。
もちろん、それらの器具を用いていわゆる「剥きグセ」をつけることで、包茎が治れば良いのですが、そもそも器具を用いても、包皮の長さもペニスの長さも変わりませんので、残念ながら剥きグセというものは簡単につくものではありません。
逆に、サイズが合わなかったり、必要以上にペニスを圧迫することによってペニスにダメージを与えてしまうといったリスクもあります。

仮性包茎矯正器具の危険性をジェスチャーで示す女性医師

器具を使わずに剥きグセを付ける

出来る限り包皮が剥けている時間を長くするために、包皮が被ってきたなと感じたら手で剥くという方法もあります。
しかし、仕事中などに行うことは非現実的ですし、しょっちゅう行うことも難しいのではないでしょうか?

仮性包茎は手術した方がいい?

仮性包茎自体は病気ではありませんが、下記のような方は治療を検討してみても良いのではないでしょうか。

衛生面や臭いが気になる方

毎日丁寧に洗っていても、恥垢や臭いが改善されない、あるいは亀頭包皮炎を繰り返してしまうような場合は、手術を検討する価値があります。
余分な包皮を切除することで、ペニスを清潔に保ちやすくなり、衛生面の問題が根本的に・半永久的に解決します。

見た目に強いコンプレックスがある方

温泉や性行為の際に、見た目を気にして萎縮してしまうなど、仮性包茎であることが強い精神的ストレスになっているという方も、多く仮性包茎治療を受けられています。
コンプレックスが解消されることで、自信を取り戻し、前向きな生活を送れるようになったという患者様は数多くいらっしゃいます。

介護される将来を考えている方

近年、「介護脱毛」という言葉が聞かれるように、将来介護される時のことを考えて、デリケートゾーンを清潔に保ちやすくしておくという考え方が広まっています。
同様に、将来ご自身が介護される立場になった時、包茎の状態だと、おむつの中が蒸れて皮膚トラブルを起こしやすくなったり、介護者に洗浄の手間をかけさせたりする可能性があります。
また、将来介護されるときに、「仮性包茎のペニスをケアしてもらう事が恥ずかしい・申し訳ない」という理由で包茎手術を受けられる方もいらっしゃいます。
介護士に介護を受ける高齢男性

仮性包茎の治療法

仮性包茎の治療法としては、手術が最も効果的です。手術にはいくつかの方法がありますが、当クリニックでは「亀頭直下環状切開法」という美容形成的な手術を行っています。この方法では、亀頭に近い部分で包皮を切除し、自然な見た目を保ちながら包茎を治療します。

亀頭直下環状切開法

この手術法は、亀頭のカリの部分に切除ラインを隠すため、術後の見た目が非常に自然である点がメリットです。包茎手術を受けたことがバレにくい術式です。
一方、高い技術力を必要とする手術法ですので、医師の経験や技量が問われる術式です。

手術に関する不安とその対策

手術に対して不安を感じる方も多いですが、きちんと麻酔が効いた状態で手術をするため、手術中の痛みはほとんどありません。術後に痛みがある場合でも、痛み止めが処方されるため、大きな心配は不要です。
また、手術後は包帯によってペニスを圧迫するため、強い痛みは感じることは少ないでしょう。

手術のタイミングと年齢

仮性包茎手術は、18歳以上で身体の成長が落ち着いてから受けるのが一般的です。18歳未満でも仮性包茎に悩む場合がありますが、成長に伴って自然に治る可能性もあるため、焦らずに様子を見るのも一つの方法です。

術後の生活の注意点

手術後は4週間程度、性行為や激しいスポーツなどはできませんが、一般的な生活や仕事に支障をきたすようなダウンタイムは基本的にはありません。クリニックによっても異なりますが、一生に一回の手術ですので、医師の指示に従い、しっかりとケアを行うことが大切です。

仮性包茎と他の包茎との違い

仮性包茎は手で包皮を剥くことができますが、他の包茎では難しい場合があります。
真性包茎は常に包皮が亀頭を覆い、全く手で剥くことができません。
カントン包茎は、包皮口が狭いため、剥こうとしても包皮が亀頭を締め付けてしまい、戻らなくなってしまう状態です。
どちらも衛生面や性行為を考慮すると治療が必要な状態といえるでしょう。

まとめ

仮性包茎は病気ではありませんので、すぐに手術をしなくてはいけない状態ではありません。
しかし、見た目や臭い、衛生面や老後の介護などの事を考え、手術をされる方も多くいらっしゃるという現実もあります。
プライベートスキンクリニックforMENでは、術後の見た目の自然さにこだわった包茎手術を、完全均一料金で提供しています。
他のクリニックで高額な治療費を提示された方や、まず仮性包茎治療について相談したい方は、どうぞお気軽にご相談ください。
皆様のご来院を医師・スタッフ一同心よりお待ちしております!
大阪梅田の美容外科プライベートスキンクリニックforMENの包茎手術

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よくある質問

仮性包茎について、患者様からよくいただく質問をご紹介します。

Q.仮性包茎手術の費用は?

A.術式にもよりますが、おおよそ8万円〜35万円程度が相場ではないでしょうか。当クリニックでは、どのタイプの包茎であっても、税込275,000円の均一料金で美容的な包茎手術を行います。

Q.仮性包茎は手術しなくてもいい?

A.はい。仮性包茎は病気ではありませんので、手術をしなくてはいけない状態ではありません。ただ、露茎(ろけい:包皮が剥けているペニス)に比べると、衛生面や見た目といった点でお悩みの方も多いのも事実です。そういった方は手術を検討しても良いでしょう。

Q.仮性包茎は自力で治せる?

A.仮性包茎を自分で矯正するグッズが数多く売られていることは事実です。しかし、残念ながら、ペニスのサイズに合わなかったり、器具自体が不衛生になってしまったりする場合、ペニスを逆に傷つけてしまう場合もあります。大切な部位だからこそ、プロである包茎治療経験豊富な医師に相談することをおすすめします。

Q.剥きグセを付ければ仮性包茎は治る?

A.残念ながら、「剥きグセ」で仮性包茎が治る可能性は非常に低いです。
なぜなら、剥きグセを付けるべく努力をしても、包皮の物理的な余りや包皮の弾力性が根本的に改善されないからです。

Q.包茎の対策はありますか?

A.仮性包茎の場合は、こまめに洗うことによって清潔な状態を保つことが、臭いや恥垢の予防に効果的です。根本的な対策としては、包茎手術が第一選択になるでしょう。

ペニスの皮が余っていたら包茎ですか?

A.皮が余っていても、勃起時に亀頭が露出するなら「仮性包茎」とされ、医学的には必ずしも治療が必要な状態ではありません。ただし、普段から亀頭が覆われたままだと、臭いや炎症、早漏の原因になることもあります。見た目や衛生面が気になる場合は、一度クリニックで相談するのがおすすめです。

参考文献

[1] O’Farrell, N., Quigley, M., & Fox, P. (2005). Association between the intact foreskin and inferior standards of male genital hygiene: a cross-sectional study. International journal of STD & AIDS, 16(8), 556-559.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16105191/
[2]Siegfried, N., Muller, M., Deeks, J. J., & Volmink, J. (2009). Male circumcision for prevention of heterosexual acquisition of HIV in men. Cochrane database of systematic reviews, (2).
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19370585/

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この施術ページの監修医師

医療法人優聖会最高顧問井畑 峰紀

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

医療法人優聖会最高顧問 井畑 峰紀

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

所属

平成15年
大阪医科大学 形成外科教室:入局
平成21年
大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
平成24年
医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
平成25年
某美容クリニック:院長就任
令和5年
プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る

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