背中ニキビの治し方について解説!


この記事でわかること
目次
こんにちは!プライベートスキンクリニックです。
今回は、背中のニキビが治らないとお困りの方に向けて、対処法と改善するための生活習慣、美容医療についてご紹介します。
背中のニキビはケアが難しく、正しい治療を行わなければ悪化してしまう可能性もあります。背中のニキビでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
背中ニキビの原因
背中はニキビの好発部位です。
背中ニキビができるのは、皮脂の過剰分泌と毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が主な原因となります。紫外線や汗、ゴシゴシ洗いなどによる刺激もニキビが悪化する要因となります。
当院にもたくさんの患者様が背中のニキビ治療に来院されます。
皮脂の過剰分泌
背中は、ニキビの原因となる皮脂腺が多く存在しているため、ニキビができやすいと考えられます。
ニキビを防止するためには、皮脂をしっかり洗い流し、清潔に保つことが重要です。しかし、背中は洗いにくい部位のため過剰に分泌された皮脂が詰まりやすく、背中ニキビの原因となります。
毛穴の詰まり
ニキビは、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まることで発生します。
ニキビを防ぐためには、古くなった角質や老廃物を肌表面に溜めず、清潔に保つことが大切です。しかし、背中は、普段から目にすることが少なく、ケアが疎かになりがちです。
入浴の際は、石鹸やシャンプーをキレイに洗い流すことも背中ニキビを防止、改善するために重要なポイントです。
アクネ菌の繁殖
背中は汗などで蒸れやすく、アクネ菌が繁殖しやすいためニキビができやすいと考えられます。
背中ニキビの多くは、毛穴からアクネ菌が侵入することで発生します。アクネ菌などの菌が繁殖しないためにも背中を清潔に保つことが大切です。
紫外線による影響
紫外線を浴びると、肌が乾燥してバリア機能が低下します。ターンオーバーが乱れやすくなるため、角質が厚くなり毛穴が詰まって、ニキビができやすくなるのです。首元や背中が空いている服をよく着る方や、背中のUVケアをしない方は、紫外線の影響を受けやすい傾向があります。
背中への刺激
背中には汗腺が多く存在するため、汗をかきやすい部位でありながらも、こまめな汗対策はしにくい部位です。蒸れやすく、衣類による摩擦で刺激を受けるため、ニキビができやすく悪化しやすいのです。 ゴシゴシ洗いによる刺激も同様に、角質を厚くしニキビをできやすくしてしまいます。
肌質の違い
特にケアをしていなくてもニキビができにくい人っていますよね。 皮脂量や汗のかきやすさは個人差があるため、背中ニキビができやすい肌質の方って、どうしてもいらっしゃいます。ニキビができる原因を特定して、ご自身に合った対策が必要と言えます。
真菌(カビ)によるマラセチア毛包炎
背中にできる赤いブツブツとした症状は、実はニキビではなく、マラセチア毛包炎の可能性もあります。 ニキビはアクネ菌が原因となるのに対して、マラセチア毛包炎は、カビの一種であるマラセチア菌が原因となります。いずれも皮脂が多い毛穴に生息しやすく、症状も似ているため見分けにくいのですが、マラセチア毛包炎はかゆみや痛みが生じやすく、温度や湿度の影響を受けやすい夏季に悪化しやすいのが特徴的です。
ニキビ用のお薬の使用にて全然治らない場合は、マラセチア毛包炎である場合や、ニキビとマラセチア毛包炎が混在している可能性もあります。 マラセチア毛包炎は、抗真菌成分が配合された処方薬での対処が可能です。
背中ニキビの対処法
背中のニキビは、治療が難しい部位です。色素沈着やニキビ跡ができる前にしっかりと適切なケアを行うことが重要になります。
日々のスキンケアや生活習慣の見直しだけでも、予防や改善につながるケースもありますので、取り入れやすい方法からお試ししてみましょう。
正しい洗い方
背中にニキビができたら、正しい洗い方で患部を清潔に保ちましょう。
入浴の際は、泡で包み込むように洗い、ぬるま湯ほどの温度でしっかりと洗い流してください。間違ってもゴシゴシと擦ってはいけません。過度な摩擦や刺激が加わることでニキビ跡の原因になることも。
背中ニキビができやすい方は、先に髪の毛を洗ってから、体を洗うようにしましょう。シャンプーやコンディショナーが背中に付着しても、すすぎ残しを防げます。
石鹸やシャンプーが肌に残ると毛穴が詰まり、ニキビの原因となります。ていねいに洗い流しましょう。
保湿ケア
乾燥した肌は、皮脂腺の発達や皮脂の過剰分泌、ターンオーバーの乱れ、菌の繁殖などニキビを誘発する原因となります。
乾燥を防ぐ保湿ケアは、ニキビ予防の基本です。化粧水、乳液、美容液など水分と油分をバランスよく肌になじませ保湿ケアを行いましょう。
冬など乾燥しやすい時期は特に、こまめな保湿ケアを行いましょう。
生活習慣の改善
規則正しい生活習慣は、背中ニキビに効果的な対処法です。
栄養価の低い食事や栄養素の偏り、睡眠不足、ストレスは免疫力が低下する原因となります。免疫力が低下することで肌のバリア機能が低下し、菌が繁殖します。
ニキビで悩んでいる方は、まずは生活習慣の見直しをおすすめします。
UVケア
日焼けによる炎症の悪化を防ぐために、首から背中にかけても、しっかり日焼け対策を行いましょう。背中開きデザインのトップス着用時は、特に注意が必要です。 UVカット素材の衣類を羽織ったり、日焼け止めクリームを使用しましょう。塗りにくい背中には、スプレータイプの日焼け止めクリームが便利です。
背中ニキビを改善するための生活習慣
背中ニキビを改善するために具体的な生活習慣の改善ポイントをご紹介します。ぜひ日常に取り入れてみてください。
衣服や寝具の清潔を保つ
肌に触れる衣服や寝具、タオル類は、常に清潔なものを使用しましょう。衣類についた細菌が肌に付着すると、ニキビの原因になることがあります。
こまめな洗濯や寝具を干すことで雑菌の繁殖を防ぐことができるため、ぜひ習慣にしましょう。
また、衣類は化学繊維ではなく綿素材を選ぶと、肌への刺激が少なく予防につながります。特に冬場のインナーなど、背中に直接触れる衣類は慎重に選ぶことが大切です。
睡眠不足
良質な睡眠は、健康的な肌には欠かせません。睡眠中に放出される成長ホルモンは、肌のターンオーバーを促すと言われています。
一方、睡眠不足ではターンオーバーが乱れ、古い角質が残りやすく、皮脂や汚れが溜まってニキビの原因になります。睡眠の質と時間を整えましょう。
ストレス
ストレスを溜めないことは、ニキビの予防、改善に重要なポイントです。
ストレスは、免疫力を低下させます。免疫力が低下した肌は、菌の繁殖を抑えられずに、ニキビができやすい肌環境に。
また、ストレスによって肌のターンオーバーの乱れもみられます。健康的な肌のためにもストレスを溜めない生活習慣を心がけてみてください。
食生活
ニキビの予防、改善のためにビタミンやタンパク質は積極的に摂取しましょう。
特にビタミンCは、抗酸化作用やコラーゲンの生成促進、メラニンの抑制など健康的な肌に欠かせません。一方、塩分や脂分、添加物の多い食事は、ニキビのリスクとなります。
ぜひ一度食生活を見直してみてください。
背中のニキビは病院に行くべき?一般皮膚科と美容皮膚科ならどっち?
ニキビ対策として、外用薬や内服薬の使用も有効です。初期ニキビの場合は、市販薬でもある程度症状を抑えられます。 ただし、セルフケアや市販薬を使用しても改善しない場合は、医療機関の受診をおすすめします。 市販薬と処方薬では、配合されている成分が異なります。また、上述の通り、アクネ菌ではなくカビによる症状の可能性もありますので、どうしても治りにくいと感じるのであれば、早めの受診が大切です。
一般皮膚科では、今あるニキビの治療が可能です。
美容皮膚科では、ニキビの治療に加え、ニキビができにくい肌作りや、できてしまったニキビ跡の改善など、治療内容は多岐にわたります。一般皮膚科に通っていても、ニキビが繰り返しできてしまう方、ニキビ跡も治したい方にも美容皮膚科がおすすめです。
背中ニキビにおすすめの美容施術
背中ニキビに対する当院の美容施術についてご紹介します。当院では、患者様の不安を少しでも解消できるよう、施術後のアフターケアやサポートの充実に務めています。
ケアが難しい背中ニキビは回数も必要な治療になるため、信頼できるクリニックでの治療がおすすめです。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは、お肌の状態に合わせたピーリング剤を塗布し、薬剤の力で皮膚の角質層から表皮上部をはがれやすくし、肌のターンオーバーを促進させる治療法です。
ターンオーバーが正常化されることで美しい肌に必要不可欠な美肌成分が増殖し、ニキビを改善してくれます。また、毛穴を閉塞させている角質が排出されることやピーリングに含まれる殺菌作用により、ニキビのできにくいお肌に導きます。
当院では、サリチル酸マクロゴールという製剤を使用。カウンセリング時に医師が、患者様お一人おひとりの肌の状態を診察し、治療に最適な製剤をご提案いたします。
施術時間は20分程度。ダウンタイムも特にありません。背中ニキビは、ケアが難しく回数が必要になります。
より効果を実感していただくために、個人差はありますが、2~4週間に1回の間隔で10回続けての施術をおすすめします。
ミラノリピール
ミラノリピールは、トリクロロ酢酸(TCA)の濃度が高く配合されており、美肌に必要な内分泌系の活性化を促します。
トリクロロ酢酸(TCA)の濃度が高くなると皮剥けや赤みのリスクが高まりますが、ミラノリピールは、他の配合成分により痛みやヒリヒリ感、赤みや皮剥けといったダウンタイムを最小限に抑えたピーリング剤です。
酸によるピーリング効果に加えて、アミノ酸やビタミンが直接的に肌細胞を刺激。美肌の形成に欠かせないエラスチンやヒアルロン酸の産生を促しニキビの改善につながります。
当院では、背中などボディ用のミラノリピールもご用意しております。トリクロロ酢酸(TCA)を35%と非常に高濃度で配合し、お肌の皮脂分泌量を整え、ニキビや黒ずみや色素沈着に効果的です。
施術時間は15分程度。ダウンタイムは特になく、ご帰宅時のメイクも可能です。背中ニキビは回数が必要な治療になるため繰り返し施術を受けることで、さらに効果を実感していただけます。
イソトレチノイン療法
イソトレチノインは、ビタミンA誘導体を成分とする内服薬であり、難治性のニキビ治療薬です。欧米では長く使用されている有効性の高いお薬ですが、日本では保険適用外となっています。
イソトレチノインには、皮脂の過剰分泌をおさえて毛穴詰まりを緩和させる働きや、抗炎症作用があります。今あるニキビの改善と、新たなニキビを抑える効果も期待でき、以下のような方におすすめです。
- ニキビが繰り返しできてしまう方
- 重症ニキビでお悩みの方
- お顔以外のニキビも治したい方
- 保険治療では改善しない方
イソトレチノインによる治療は、通常4~6か月を目安として継続していただきます。一定期間服用すると、お薬をやめて皮脂の分泌量が戻った後も、毛穴がつまりにくくニキビができにくい肌状態となります。
まとめ
いかがでしたか?今回は、背中ニキビの原因と対処法、改善方法についてご説明しました。
背中ニキビは、改善が難しく美容医療でも回数が必要な治療になります。誤った治療法はニキビ跡やクレーター肌の原因となるため、正しい知識とケアで治療を行いましょう。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
背中ニキビでお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
Q.背中ニキビの原因は何ですか?
皮脂腺の発達、皮脂の過剰な分泌、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が原因です。
背中は、ニキビができやすい部位なので注意しましょう。
Q.背中ニキビの治療方法はありますか?
当院では、ケミカルピーリングとミラノリピールで治療を行っています。
いずれもダウンタイムが特にない治療です。難治性のニキビ治療に有効なイソトレチノイン療法(内服薬)も取り扱っています。
Q.ケミカルピーリングは何回受ければいいですか?
個人差はありますが、背中の場合は10回コースまでを準備しております。
細かく回数を設定しており、担当する医師が肌の状態をしっかりと診察した上で適切な治療法を提案しております。
Q.背中のニキビが治らない原因は何ですか?
背中のケアが正しくない可能性があります。シャンプーやヘアケア剤のすすぎ残しや、ゴシゴシ洗いによる刺激、保湿ケアが不十分であるなど、さまざまな理由が、背中ニキビを悪化させる原因となります。
Q.背中のニキビがカビかどうか分かる方法は?
ニキビとマラセチア毛包炎は、原因菌の異なる皮膚疾患です。ニキビはアクネ菌という細菌が原因となり、マラセチア毛包炎はマラセチアという真菌(カビ)が原因となります。
マラセチア毛包炎は、背中や胸にできやすく、赤いポツポツが複数できて、面皰はほとんどみられません。痛みやかゆみを伴うケースが多いのが特徴的ですが、見た目はニキビと似ており、ニキビとマラセチア毛包炎が混在するケースもあるため、厳密に見分けるのは難しいので、医療機関を受診しましょう。マラセチア毛包炎を治療する市販薬はありません。
Q.背中のにきびはどうやって治すの?
毎日のケアとして、背中を清潔に保ち、保湿ケアをしっかり行いましょう。睡眠不足の解消や食生活の見直しもおすすめです。一般皮膚科では、抗生剤やビタミン剤、漢方薬などを用いて炎症を抑えます。美容皮膚科では、ケミカルピーリングによって肌を整える施術や、重症ニキビ用の内服薬などを使って、ニキビの根本的な治療が行えます。
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美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
学会発表
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