二重部分切開法が取れてしまう確率はどれくらい?
この記事でわかること
目次
二重整形には、いくつかの術式があります。その中でも、人気が高く多くの方に選ばれているのが「二重埋没法」です。細い糸で縫い留めて二重を作る方法で、切開を伴う術式よりも比較的手軽に受けられるため、初めて二重整形に挑戦される方にもおすすめです。ただし、人によっては、糸が緩んだり切れてしまう可能性があるんです。
そこで、後戻りの心配が少ない施術として、おすすめなのが「二重切開法」です。
切開法には、「全切開法」と「部分切開法」の2つの術式があります。部分切開法は、クリニックによって名称が異なり、「小切開法」や「中切開法」、「ミニ切開」とも呼ばれている施術です。
その名の通り、切開範囲が部分的で小さいのが部分切開法であり、全切開法に比べて以下のようなメリットがあります。
・傷跡が小さい
・術後の腫れや痛み等の症状が軽く、ダウンタイムが短い傾向がある
・内部処理として、脂肪の一部を取り除ける
・まぶたの上の脂肪が少ない方、皮膚が余っていない方に向いている
本日ご紹介するのは、部分切開法で二重が取れてしまう確率についてです。
半永久的な効果があると言われている切開法ですが、ある条件下では取れてしまう可能性があるため、部分切開法での後戻りについて詳しく解説していきます。
二重整形を検討している方、どの術式を選ぶべきか迷っている方、必見です!
二重部分切開法が取れる確率
二重部分切開法にて、二重のラインが取れる確率は極めて低いと言えますが、ゼロではありません。本来、部分切開が適応の方が、適切な施術を受けていれば、ほぼ取れることはありません。後戻りが生じる理由として、患者様のまぶたが部分切開法に不向きであったり、医師の技術力不足の可能性が高いと考えられます。
部分切開が取れる可能性を高める原因
二重切開術にて、切開した部分と二重ラインは癒着していますが、元に戻ろうとする力が強いと、ラインが薄くなったり、取れたりする恐れがあります。対策として内部処理を行いますが、まぶたに厚みがある場合や医師の技量不足によって、部分切開法による施術であっても、二重が取れる可能性が高まります。
まぶたの脂肪が多い
まぶたの脂肪が多い方は、内部処理として脂肪を取り除きます。ただし、部分切開では、除去できる脂肪の量が限られてしまうケースがあり、十分な量を除去できないと、二重ラインが取れやすくなる可能性があります。
全切開の場合は、切開範囲が広く内部処理がしやすいため、必要量の脂肪を確実に取り除けます。まぶたの脂肪が多い方には全切開法がおすすめです。
まぶたの皮膚が厚い
まぶたの皮膚が厚い方は、癒着部分の皮膚が戻ろうとする力がより強くかかりますので、皮下組織のボリュームダウンによる調整が必要です。皮膚は薄くできませんので、脂肪や筋肉を調整します。
ただし、部分切開では、内部処理の範囲が限られているため、皮膚の厚みをカバーしきれないと、後戻りの確率が上がります。
全切開法では、眼窩内脂肪やROOF(眼輪筋下の脂肪)の処理も手術時に行えますので、厚みを調整してキレイな二重ラインを作成できます。
まぶたのたるみがある
部分切開では、余分な皮膚の除去は行えないため、まぶたの皮膚が余ってたるみがでている方には不向きです。
全切開法では、二重手術と同時に皮膚のたるみもスッキリさせられます。
極端に広い二重を希望している
まぶたは上側の方がより厚みがあるため、二重幅を広げるほど、内部処理による調整が必要となります。
幅広の二重をご希望の方は、全切開法がおすすめです。
施術を行う医師の技術が低い
医師の技量不足によっても、後戻りする確率は上がってしまいます。
患者様のまぶたの状態、切開法による内部処理の範囲や縫い付けの位置、切開法で実現可能なデザインなど、すべての要素をシミュレーションしたうえで施術は行われます。
また、事前に部分切開が適応か否かを判断しますので、その見極めも必要です。それによって、全切開法や他の施術との併用を提案する場合もあります。
特に、適応外の施術であったり、内部処理が不十分な場合、後戻りする確率が上がりますので、医師の判断力や技術力はとても大切なのです。
部分切開を成功させるために
部分切開にて後戻りのない二重を得るためには、クリニック選びが大切です。また、ご自身の希望の二重とまぶたの状態に合った術式を選ぶことも必要不可欠です。後戻りの心配だけではなく、ダウンタイムや仕上がりにも影響しますので、慎重に検討しましょう。
信頼できる医師に相談する
実績のあるクリニックを選びましょう。
医師のデザイン力やシミュレーション力が低ければ、理想の二重にならない可能性があります。また、二重が薄くなったり、取れてしまう可能性も上がります。
自分のまぶたの状態に合った手術方法を選択する
ご自身のまぶたに合った術式を選びましょう。
部分切開法がおすすめ
以下のような方は、部分切開法が向いています。
・まぶたの厚みが少なくスッキリしている方
・幅が狭め~普通の二重ラインをご希望の方
全切開法がおすすめ
以下のような方は、全切開法が向いています。全切開法は、希望の位置に二重ラインを作りやすく、後戻りの心配も低くなります。
・まぶたの脂肪が多い方
・まぶたの皮膚にたるみがある方
・まぶたの皮膚が厚い方
・幅広の二重ラインをご希望の方
術後のケアをきちんとおこなう
術後は腫れや痛み、内出血が生じます。
炎症を少しでも早く治めるために、アフターケアをしっかり行いましょう。
- 処方された塗り薬、飲み薬を使用する
- 抜糸までは目元を濡らさない
- 腫れが出ている間は冷やす
- 入浴や運動、飲酒など、血行を促す行動を控える
- 目元を擦らない
- 長時間眠りすぎない
メリットとデメリットを把握する
部分切開をご希望される方は、ダウンタイムと傷跡を気にされている方が多いのではないでしょうか。適応の方であれば、部分切開法で行うメリットは大きく、半永久的な効果も得られます。
ただし、医師が部分切開では難しいと判断した場合は、何かしらの理由やリスクを伴う可能性があります。部分切開が不向きな理由や、それぞれの術式のメリット・デメリットを確認のうえ、何を優先するかを考慮して検討しましょう。
後戻りの心配
全切開法:〇(ほぼなし)
部分切開法:△(適応であれば、ほぼなし)
二重ラインが取れる確率は、内部処理がしやすい全切開の方がより低くなります。
ダウンタイム
全切開法:△
部分切開法:〇
基本的に、切開範囲の小さい部分切開の方が、術後の腫れや痛みが比較的少ないです。
ただし、切開の範囲が小さいために術野が狭くなり止血処理が不十分であると、部分切開の方がダウンタイムが長引く可能性があります。
傷跡
全切開法:△
部分切開法:△
二重切開術の場合、傷跡と二重のラインが重なるため、短い傷跡よりも、目頭から目尻まで及ぶ全切開の方が、傷跡が馴染んで目立ちにくくナチュラルに見える可能性があります。
傷跡は切開範囲が小さいほど、目立たず残りにくいように感じますが、一概には言えません。
ラインの作りやすさ
全切開法:〇
部分切開法:△
全切開はまぶたを全体的に切開するので、ご希望の位置に二重ラインを作りやすいメリットがあります。部分切開では、まぶたの状態によっては、二重のラインがしっかりと出にくいケースがあります。元の二重のタイプによっては、部分切開では希望のラインは作れない可能性があります。
カウンセリングでしっかり相談する
ご希望の二重のデザインを正確に医師に伝えましょう。
疑問点、懸念点についても、カウンセリング時に相談することが大切です。
・後戻り
・傷跡
・希望のデザインになるか
・他の施術の選択肢について
・ダウンタイム
当院の二重切開術
当院では、「全切開法」「部分切開法」から、患者様のまぶたの状態とご希望に適した術式をご提案いたします。キレイな二重ラインを作るお手伝いをさせていただきます。
どのような二重になりたいのか、じっくりとお聞かせください!
まとめ
二重部分切開法で二重が取れる確率と原因についてご紹介しました。
部分切開法の適応の方であれば、取れる確率は低いと言えます。
以下のような特徴の方は、全切開法がおすすめです。
・まぶたの脂肪が多い
・まぶたの皮膚が厚い
・まぶたにたるみがある
医師のデザイン力や技術力は、後戻りの心配だけではなく、仕上がりにも影響しますので、クリニック選びは慎重に行いましょう。
また、全切開のみを扱っているクリニックもありますので、ご希望に合った施術メニューがあるかも事前に確認しましょう。
プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。
二重部分切開法や全切開法をお考えの方は、当院へお気軽にご相談ください。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
Q.部分切開法はどんなまぶたにおすすめの施術ですか?
二重部分切開法は、まぶたの脂肪や厚みが少ない方におすすめです。まぶたの一部分を切開して必要に応じて内部処理をし、二重のラインを作ります。
Q.部分切開法のリスクにはどんなことが考えられますか?
部分切開は、切開の範囲が限られているため、内部処理や止血処理が不十分となる可能性があります。そのため、二重ラインが薄くなる、取れる等の後戻りや、ダウンタイムが長引くリスクがあります。
Q.部分切開法のダウンタイムはどれくらいですか?
個人差はありますが、部分切開法のダウンタイムは、1~2週間が目安となります。腫れ、痛み、内出血等の副作用が生じる可能性があります。強い腫れは初めの2~3日程度で、その後徐々にひいていきます。
Q.二重全切開は何回までできますか?
まぶたのダメージが少ない状態であれば、二重全切開法を再度行うことは可能ですが、全切開を何回できるかは、まぶたの状態によって異なります。まぶたの皮膚が硬くなっている場合や、まぶたのラインからまつ毛にかけて余剰皮膚がなければ修正ができないケースがあります。ご希望の二重幅や引き込み具合など、どのようなラインに変えたいかによっても、修正の難易度が変わるため、まずは、カウンセリングでご相談されるのがいいでしょう。
Q.二重切開は取れることがありますか?
患者様のまぶたの状態に適した術式を用いて、適切な処理が行われている場合、二重切開の手術にて二重が取れる可能性は低く、半永久的な効果が持続します。ただし、後戻りする確率はゼロではありません。二重が取れてしまう理由としては、術式が不適切だったり、医師の技術不足が考えれます。「全切開法」に比べ「部分切開法」は、内部処理の範囲が限られているため、まぶたの脂肪や皮膚に厚みがある方には不向きとなり、後戻りの原因となる可能性があります。
美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
大阪市北区曽根崎新地1-3-16
京富ビル2階
この施術ページの監修医師
優聖会理事長安形省吾
患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。
患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。
所属
- 平成14年
- 大阪医科大学医学部医学科:入学
- 平成22年
- 大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局
- 平成23年
- 守口敬任会病院:入職
- 平成25年
- 東住吉森本病院:入職
- 平成27年
- 大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職
形成外科専門医取得
助教就任
- 平成28年
- 東住吉森本病院:入職
- 平成30年
- プライベートスキンクリニック:入職
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- 一般社団法人日本創傷外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
学会発表
第67回 日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
※当クリニックのホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」を遵守して作成しております。
※当クリニックの施術メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。