アフターピルの効果と副作用

アフターピルの効果と副作用
こんにちは!プライベートスキンクリニックです!
今回は、アフターピルの効果についてのご紹介です。

アフターピルは、予定外の望まない妊娠を回避するお薬です。

性交渉後に服用するタイプの薬で、妊娠する確率を下げることができます。
本日は、アフターピルの効果や仕組み、飲み方、副作用、注意事項について詳しく解説していきます。

「アフターピルを飲んでも体に悪影響はないの?」「何回でも使用できる?」などの疑問にもお答えします。
アフターピルがどのようなお薬なのか、使用する前に確認しておきましょう!

アフターピルの効果と仕組み

アフターピル(緊急避妊薬)は、性交渉後に妊娠を回避するお薬です。
避妊の失敗時等に緊急的に使用することで、妊娠する確率を下げることができます。

なぜ妊娠を回避できる?どんな仕組み?

アフターピルを服用すると、強制的に妊娠しにくい状態になります。

具体的には、排卵、受精、子宮内膜への着床のいずれかを阻止して、妊娠を回避します。
排卵日の後であっても、薬の効果は期待できます。

  • 排卵前に服用した場合:排卵を5~7日程度遅らせて妊娠を回避する
  • 排卵後に服用した場合:精子の侵入を防いで受精を回避する、または、子宮内膜に受精卵が着床しにくい状態にして妊娠を回避する

アフターピルの種類

アフターピルは、有効成分別に3種類あり、それぞれ特徴が異なります。
当院では、厚生労働省の認可薬である「ノルレボ錠」を取り扱っています。

他の2種類のお薬については当院では取扱いはありませんが、情報としてお伝えいたします。

ノルレボ錠(レボノルゲストレル法)

ノルレボ錠は、レボノルゲストレルという「黄体ホルモン」の一種を有効成分とするお薬です。
黄体ホルモンは女性ホルモンの一つであり、摂取により子宮内の環境が変化し、妊娠しにくい状態となります。

  • 排卵前:排卵が制御されるため、受精しにくくなる
  • 排卵後:子宮内膜の増殖を制御し、着床しにくくなる

ノルレボ錠は、厚生労働省の認可薬です。
ノルレボ錠のジェネリック医薬品として「レボノルゲストレル錠」があります。

エラワン(ウリプリスタール法)

主に海外で使用されているお薬です。
日本国内では未承認の薬ですが、国内の一部のクリニックでは扱っています。

エラワンの有効成分はウリプリスタール酢酸エステルで、選択的プロゲステロン受容体調節薬(SPRM)が作用し、子宮内の環境が変化します。
子宮筋腫治療でも使われているお薬です。

  • 排卵が抑制されて、受精しにくくなる
  • 子宮内膜の増殖を制御し、着床しにくくなる
  • 子宮頸管粘液量の増加により精子が通りにくくなり、受精しにくくなる

エラワンのジェネリック医薬品として「エラ」があります。

※当院ではお取り扱いはありません。

プラノバール(ヤッペ法)

卵胞ホルモンと黄体ホルモンの成分が含まれたホルモン剤「プラノバール」を服用する方法です。
プラノバールは中容量ピルに分類されています。

以前は多く用いられていたお薬ですが、避妊成功率の低さ、吐き気や嘔吐等の副作用の強さ、2回の服用が必要な面から、現在は扱っていないクリニックが増えています。

  • 排卵前:排卵が制御されるため、受精しにくくなる
  • 排卵後:子宮内膜の増殖を制御し、着床しにくくなる

※当院ではお取り扱いはありません。

アフターピルは妊娠率はどのくらい?

アフターピルは妊娠率はどのくらい?

アフターピルは、性行為後から24時間以内に服用すると約95%の妊娠阻止率があります。
服用するタイミングが早いほど効果が高く、時間が経つほど避妊に失敗する確率が上がります。

※妊娠阻止率とは、排卵日前後の妊娠する可能性がある時期に薬を服用した際に、妊娠しなかった割合のことです。

アフターピルはいつまでに飲むと効く?

ノルレボの場合遅くても72時間以内、エラワンの場合は120時間以内の服用が必須となります。
お薬の有効成分の種類によって効き方が異なります。

また、服用するタイミングによって、以下のように妊娠阻止率が変わります。

<ノルレボ錠>

  • 24時間以内:95%
  • 24~48時間以内:85%
  • 48~72時間以内:58%

<エラワン>

  • 72時間以内:95%
  • 48~120時間以内:85%

<ヤッペ法>

  • 24時間以内:77%
  • 24~48時間以内:36%
  • 48~72時間以内:31%

アフターピルの持続期間は?

アフターピルを服用することで、5~7日程度、排卵が抑制されます。
また、1回目のアフターピル服用後から12時間以内は、効果が続くとされています。
そのため、服用後12時間以内に再度避妊に失敗した場合は、再びアフターピルの服用は必要ありません。

ですが、基本的にアフターピル服用後の性行為については、避妊効果は保証されていません。

実際に妊娠しにくい状態がいつまで続くかは個人差がありますし、薬の作用が切れた後に排卵が起きる可能性もあります。
精子の寿命は約3日間と言いますが、もっと長いケースもありますので、絶対妊娠しないとは言えません。
そのため、アフターピル服用後の性行為については、避妊が必要と考えてください。

日常的に避妊をご希望の場合は、低用量ピルの使用など選択肢がありますので、クリニックで相談してみましょう。
「アフターピルを服用後は、しばらく効果が持続するのでは?」と考える方もいると思います。

アフターピルの副作用

アフターピルには以下のような副作用が生じる可能性があります。

  • 吐き気、悪心
  • 嘔吐
  • 頭痛
  • 腹痛、下痢
  • 眠気
  • めまい
  • 倦怠感
  • 肌荒れ
  • 消退出血
  • 不正子宮出血
  • 生理が遅れる

最も多い副作用は、吐き気です。
稀に嘔吐するケースがあります。

アフターピルは体内に吸収されるまでに2時間程度かかりますので、その前に嘔吐した場合は、処方してくれた病院に相談しましょう。

アフターピルの副作用はいつからいつまで

吐き気や頭痛、眠気などの副作用に関しては、服用後数時間から始まり、ほとんどの方が24時間以内に治まります。
消退出血は、薬の服用タイミングによって必ずしも生じるとは限りませんが、服用後3日目以降が目安となります。

従来のヤッペ法では、吐き気等の副作用が生じる確率が高い傾向がありましたが、レボノルゲストレル法やウリプリスタール法では副作用は軽く、ほどんど症状がでない方もいます。

心配な方は1日間は安静に過ごしましょう。

妊娠回避の確認方法

避妊が成功したか否かは、次の生理がきた段階で確認できます。
また、アフターピルを服用後に、女性ホルモンの量が低下するため子宮内膜が剥がれ落ちる「消退出血」が生じるケースがあります。

2~3日間出血しますが、避妊の最終的な断定は、あくまでも生理の有無によって決まります。

アフターピル服用に際する注意事項

アフターピルの妊娠阻止率は、100%ではありません。
薬の効果を高めるために、飲み方や注意事項を守って使用しましょう。

アフター ピルの飲み方

水、またはぬるま湯で服用しましょう。
お薬を入手したら、なるべく早く服用するのが基本です。

ただし、副作用を軽減するためには、空腹時や満腹時を避けて、軽食の後の摂取がおすすめです。
吐き気止めや酔い止めと一緒に服用すると、吐き気がでにくくなります。

<ノルレボ錠(レボノルゲストレル法)>
72時間以内に1錠

<エラワン(ウリプリスタール法)>
120時間以内に1錠

<プラノバール(ヤッペ法)>
72時間以内に2錠、更に12時間後に2錠

アフターピル服用前後にお酒を飲んでいい?

既にお酒を飲んでしまっている場合や、お薬服用後に飲酒をしても効果は大丈夫なのか心配になりますよね。

お薬もアルコールも肝臓で分解されるため、一般的にアルコールの服用はお薬の作用に影響を及ぼします。
アフターピルも例外ではなく、一緒に摂取すると、薬の作用を強めたり、弱めてしまう可能性があります。

効きすぎると副作用が強くでて嘔吐する可能性がありますし、薬の効果が下がるのは避けたいですよね。

既に飲酒している方は、嘔吐に注意が必要です。
少なくとも、服用後は24時間を目安に禁酒しましょう。

アフターピルによって不妊に繋がるなど体に悪影響はない?

アフターピル(レボノルゲストレル法)は、生理不順や不正出血の治療でも使用されているお薬ですし、服用後数日で薬の成分はが体内から消失します。
そのためアフターピルを服用したからといって、将来妊娠しにくくなるということはありません。

当院では、厚生労働省WHOの認可薬であるレボノルゲストレル法のお薬「ノルレボ錠」を処方しています。

アフターピルは、何回も使用できる?

同一周期における繰り返しのアフターピル使用について、安全性は高いとされていますが、アフターピルはあくまでも緊急時用の避妊薬となります。

日常的に避妊をされたい方は、低用量ピルの使用をおすすめします。

まとめ

アフターピルの効果や仕組みについてご紹介しました。
早めの服用が必須なこと、また、安全性の高さや副作用についてもおわかりになったかと思います。
当院では、「ノルレボ錠」を取り扱っています。

土日祝日に関係なく毎日アフターピルの処方が可能です(※1)ので、ぜひご活用ください!
※1:臨時休診日を除く

プライベートスキンクリニック(PSC)は、患者様のご希望やお悩みに、最大限寄り添う努力を続けております。
医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!

よくあるご質問

アフターピルの効果と副作用について、患者様からよくいただく質問をご紹介します。

Q.アフターピル後の妊娠確率はどのくらいですか?

レボノルゲストレルの場合、妊娠率は1~2%です。性交渉後のアフターピルの服用時間によって確率が変わります。
妊娠阻止率(※)は、24時間以内の服用で95%、24~49時間以内で85%、49~72時間以内で58%です。
※排卵日前後の妊娠する可能性がある時期に服用し、妊娠しなかった割合

Q.アフターピルを飲んでも失敗するのはなぜ?

アフターピルを服用したのに関わらず、妊娠したケースとしては以下の理由が考えられます。
・薬を服用するまでの時間が長すぎた
・薬を吐いてしまった
・他の薬やサプリメントとの飲み合わせが悪かった
・処方薬ではないアフターピルを服用した

Q.アフターピルは何回飲みますか?

レボノルゲストレル法のお薬「ノルレボ錠」の場合、性交渉後に1回1錠飲みます。

Q.アフターピルはいつ飲めばいいですか?

早く服用するほど効果が上がりますので、お薬を入手後早めに服用してください。

Q.アフターピルの服用後、いつから飲酒できますか?

飲酒はアフターピルの作用に影響しますので、薬服用後24時間は控えるようにしましょう。

Q.アフターピルを飲むと将来妊娠しにくくなりますか?

アフターピルを服用したからといって、将来妊娠しにくくなるということはありません。
服用するお薬は、生理不順や不正出血などの治療にも使われていますし、服用後数日で薬の成分が体内から消失します。そのため、安心して服用していただけます。

Q.アフターピルの副作用を教えてください。

アフターピルを服用して起こりやすい主な副作用としては、吐き気、頭痛、腹痛、眠気などです。これは、アフターピルに多量の黄体ホルモンが含まれているためです。
服用した方全てに副作用が起こるわけではありませんが、約8%の方に現れるとされています。

その中でも多いのが、吐き気です。吐き気は、約2.25%程度の方に現れます。
次いで、頭痛です。約1.38%の方に現れている副作用です。

美容外科 美容皮膚科 プライベートスキンクリニック 梅田院
〒530-0002 大阪府
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京富ビル2階

この施術ページの監修医師

優聖会理事長安形省吾

患者様とのコミュニケーションを大事に、安心・納得していただける施術を心がけております。

医療法人優聖会最高顧問 井畑 峰紀

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所属

平成14年
大阪医科大学医学部医学科:入学
平成22年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局
平成23年
守口敬任会病院:入職
平成25年
東住吉森本病院:入職
平成27年
大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職
形成外科専門医取得
助教就任
平成28年
東住吉森本病院:入職
平成30年
プライベートスキンクリニック:入職

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